墨弁
概要
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著者については墨翟・歴代鉅子・墨家三派・別墨など諸説ある[1]。
基本的には以下のような形式で書かれている。
●経上篇と経下篇 - 簡素な短文︵主に術語の定義文︶の箇条書き。
●経説上篇と経説下篇 - 経上篇と経下篇で箇条書きした短文に対する解説文︵注釈・言い換えのような文︶の箇条書き。
●大取篇と小取篇 - 学説の枚挙。
﹁経・経説﹂と似た形式は、近い時代の他の文献にも見られる[2]。例: ﹃韓非子﹄十過、および内儲説上などの﹁儲説﹂諸篇、﹃管子﹄乗馬・宙合・心術上、および牧民解などの﹁解﹂諸篇、思孟学派の﹃五行﹄、﹃黄帝四経﹄の﹃経法﹄君正・論・亡論など[2]。﹁経・経説﹂の成立順序︵﹁経﹂が先に書かれたのか、それとも同時に書かれたのか︶については諸説ある[3]。
受容
編集「墨子#受容」および「名家_(諸子百家)#研究史」も参照
関連項目
編集日本語訳
編集「墨子#参考文献」を参照
参考文献
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●井ノ口哲也﹁﹁経﹂とその解説――戦国秦漢期における形成過程――﹂﹃中国出土資料研究﹄第2号、1998年。
●高田淳﹁墨経の思想 : 経上・経説上について﹂﹃学習院大学文学部研究年報﹄1963年。国立国会図書館書誌ID:764856
●高田淳﹁墨経の思想 : 経下・経説下について﹂﹃東京女子大學論集﹄1964年。
●楊寛著、西嶋定生監訳、高木智見訳﹁第二章四 墨子と墨経﹂﹃歴史激流 楊寛自伝 ある歴史学者の軌跡﹄東京大学出版会、1995年。ISBN 978-4-13-023044-5。
●Fraser, Chris (2003), “Later Mohist Logic, Ethics and Science After 25 Years”, in Graham, A.C., Later Mohist Logic, Ethics and Science, Chinese University Press, ISBN 978-9622011427
脚注
編集外部リンク
編集- ctext.org 墨子 - 中国哲学書電子化計画
- Mohist Canons - スタンフォード哲学百科事典「墨経」の項目。