壁龕
古典的建築意匠の一種
壁龕︵へきがん︶またはニッチ︵niche︶は、古典的建築意匠の一種。エクセドラまたはアプスとも。
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イタリアルネサンスの画家フィリッポ・リッピの絵。壁龕を背景にした 聖母子像︵1440年代︶
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フランス、パリのオテル・デ・ザンヴァリッドのドーム教会ファサード 右手︵東側︶にみられる壁龕。アントワーヌ・コワズヴォ1706年作のカール大帝の大理石彫像が据えられている。
なお﹁ニッチ﹂という用語は建築物のへこみという意味以外にも、岩のへこみや隙間などを指すこともある。
つまり﹁ニッチ﹂は狭い場所一般を指すと考えられ、そこから生態系における相対的位置を表すニッチという用法が生まれた。
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概要
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●アプスのように上部が半ドーム形になっているのが普通である。
●ゴシック建築では、壁龕は聖像などを安置する構造︵幕屋︶の一部として使われ、またエディクラに使われたり、聖遺物箱に使われたりした。
●教会の祭壇の背後︵背障︶には像を置くための壁龕が埋め込まれることがあった。
●壁龕は単に壁面に変化をつけるという意味もあるが、宗教的にはそこに崇拝対象の像を安置するという意味があった。
具体的な事例
編集ニッチとその語源
編集脚注・出典
編集参考文献
編集- Sir John Summerson, 1948. in Heavenly Mansions. Discussion of the Gothic aedicule.