ファサード
建築物の正面部分、およびその意匠
事例 編集
- フィレンツェのサン・ロレンツォ聖堂は、ミケランジェロによるファサード案があったが、現在も未完成である。
- フィレンツェ大聖堂やミラノ大聖堂などは、19世紀までファサードが未完成であった。
ギャラリー 編集
ファサード保存 編集
歴史的建築物の保存に、ファサード保存を選択する事例がある。建築物の正面部分や正面の一部のみを保存する手法で、都市の再開発と歴史的建造物の保存を両立させる手法である。
正面以外の構造物や内部空間などが大きく失われるため、建て替え不可避で、街路景観の形成に影響が大きく、歴史的価値が高い場合などに選択する。
日本は、主に土地の高度利用のためにファサードを保存して背面を高層建築とする手法が、近年の再開発で多く見られる。
ファサード保存の例 編集
「Category:ファサード保存」も参照
●損保ジャパン横浜馬車道ビル - 旧川崎銀行横浜支店、JPタワー - 旧東京中央郵便局、丸の内パークビル - 旧丸の内八重洲ビル、DNタワー21 - 旧第一生命館、大阪松竹座、大阪取引所ビル、神戸地方裁判所、中京郵便局、大丸心斎橋店などがある。
- 歌舞伎座、三菱一号館、中央警察署 (北海道)などは新築したレプリカである。
脚注 編集
- ^ Wiktionary 「façade」→ 「French」→ 「Etymology」
- ^ 鈴木博之『世界大百科事典』 24巻、平凡社、東京、2007年、266頁。
- ^ Dr.Heather Horton. “Alberti, Sant'Andrea in Mantua” (英語). KhanAcademy. Sculpture and architecture in central Italy. KhanAcademy. 2021年3月16日閲覧。
- ^ 前川道郎『日本大百科全書』 20巻、小学舘、東京、1988年、7頁。