数学における媒介変数(ばいかいへんすう)、助変数: auxiliary variable)、補助変数母数径数、あるいはパラメータ: parameter[注 1])とは、主たる変数(主変数)に対して補助的に用いられる変数である。 各分野において特定の意味で用いられることもあるが、一般に「パラメータ」は特定の系を決定し、分類し、あるいは特徴付ける助けとなる量を言う。 媒介変数はそれが変化したときの系の振る舞いを見るという意味で「変数」と見ることもできるが、対照的に主変数の変化に伴う系の振る舞いを調べたい場合などでは、しばしば補助変数は(「値を取り換えることができる」という意味で値は任意にとれるけれども)「定数」として扱われる。 パラメータは系の同定(あるいは、状態や振る舞いの評価、条件の特定など)に際して有用あるいは重大な役割を果たす系の要素となるものである。

概観

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補助的な変数を含む函数

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    xa, b, c a  a, b, c a, b, c  a

 b-    log  b (logb x) = d(logb x)/dx     k n n k    

(parametric family), 

解析幾何学

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 I   f f[1]  1  1    t 


解析学

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    t F t F t t x (dummy variable) 

論理学

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 (open predicate) [2]

現象のモデル化

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 τ  ω0 

関連項目

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脚注

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注釈

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  1. ^ 「傍らの」「補助の」を意味する: παρά- (para-) + 「測るもの」を意味する : μέτρον (metron) から来ている
  2. ^ 例えば Prawitz, "Natural Deduction"; Paulson, "Designing a theorem prover"

出典

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  1. ^ 杉浦『解析入門 1』 p.342

参考文献

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  • 杉浦光夫『解析入門 I』東京大学出版会〈基礎数学〉。ISBN 4-13-062005-3