守貞謾稿

江戸時代後期の三都の風俗、事物を説明した百科事典

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内容

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30稿[1]

35)
  • 時勢(巻之一)[1]:簡略な日本史、官制の推移、氏姓の呼称法の推移等
  • 地理(巻之二):【欠】
  • 家宅(巻之三)[2]平安京の解説、一般家屋の構造を規模別・京坂および江戸の都市別に記載、建具等の詳細な図解も
  • 人事(巻之四)[3]:今日いうところの統治行政機構の変遷、戸籍人別帳)制度、身分制度の解説
  • 生業(巻之五~六)[4]:種々の商業の解説、京坂と江戸との相違、看板・暖簾や諸道具の図解、食関連では料理の詳細な解説も
  • 雑業(巻之七)[5]神職・僧侶・非人等の解説
  • 貨幣(巻之八)[6]貨幣制度の変遷、江戸時代の金融業の詳細な解説、今日いうところのインフレーションに関する考察も
  • 男扮(巻之九)[7]:男性の髪型、入墨等の解説
  • 女扮(巻之十~十二)[8]:女性の髪形、歯黒等の解説
  • 男服(巻之十三~十五)[9]:男性の服装の変遷
  • 女服(巻之十六~十七)[10]:女性の服装の変遷、京坂と江戸との相違 ただし巻之十七は【欠】
  • 雑服附雜事(巻之十八)[11]:夜着、布団蚊帳
  • 織染(巻之十九)[12]織物染物の文様の詳細な解説
  • 妓扮(巻之二十)[13]娼妓遊女・太夫等の服装
  • 娼家(京坂)(巻之二十一)[14]:京大坂の遊郭・娼家制度の解説
  • 娼家(江戸)(巻之二十二)[15]:江戸の遊郭・娼家制度の解説
  • 音曲(巻之二十三)[16]猿楽浄瑠璃等の解説、三味線の解説、守貞の蒐集した唄詞の記載等
  • 雑劇(巻之二十四)[17]歌舞伎の解説、劇場構造の解説等
  • 沐浴(巻之二十五)[18]:風呂屋(湯屋・銭湯
  • 春時(巻之二十六)[19]正月の行事風俗の解説、雛飾りの解説
  • 夏冬(巻之二十七)[20]:夏から冬にかけての行事風俗の解説
  • 遊戯(巻之二十八)[21]:数々の児戯の解説・図解 
  • (巻之二十九)[22]編笠の数々
  • 傘履(巻之三十)[23]・履物の数々
  • 食類(後巻之一)[24]:食器・食材・料理の詳細(巻之五~六の補遺)
  • 雑劇 補(後巻之二)[25]:歌舞伎芝居の解説、劇場構造の解説等(巻之二十四の補遺)
  • 駕車(後巻之三)[26]駕籠輿、車の解説
  • 雑器(後巻之四)[27]:嚢(ふくろ)、烟草入等
  • 遊戯(後巻之五):【欠】

特徴

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再出版

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本書は、『類聚近世風俗志』の書名で、1908年に東京の國學院大学出版部から、1934年に京都の更生閣書店から再出版されている。文字は活字に変更され、挿絵は原本を模写したものでやや稚拙になっている(一部割愛も)。

参考文献

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脚注

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  1. ^ a b c 守貞謾稿とその著者 『読史余録』幸田成友著 (大岡山書店, 1928)

外部リンク

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