小谷真理
小谷 真理(こたに まり、1958年[1]7月11日[2] - )は、日本のSF&ファンタジー評論家。
小谷真理 (こたに まり) | |
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誕生 |
1958年7月11日(66歳)![]() |
職業 | 文芸評論家 |
言語 | 日本語・英語 |
国籍 |
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ジャンル | 文芸評論・研究 |
主題 | SF・フェミニズム・やおい分野を中心とした文芸評論および研究 |
主な受賞歴 |
日本翻訳大賞思想部門(1991年) 日本SF大賞(1994年) |
配偶者 | あり(巽孝之) |
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言論
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小谷はSFとファンタジーをフェミニズム的観点で論じている[1][9][10]。山田和子などの先駆はあるが、日本のSF・ファンタジー評論に、初めて本格的にフェミニズム的観点を導入した[要出典]。
1997年のメディアワークス発売の﹃オルタカルチャー―日本版﹄内のコラムにおいて、評論家の山形浩生から、小谷の著作はパートナーの巽孝之が代筆している︵ほどそっくりである︶と揶揄されたとして、全国紙での謝罪広告と3300万円の損害賠償を求めて小谷は東京地方裁判所に訴えた[11][12]。東京地裁は2001年の判決でメディアワークスと山形にホームページでの謝罪と330万円の賠償を命じた[11][12]。
なお、笙野頼子は、近年行っている﹁純文学論争﹂の延長の﹁男性評論家批判﹂活動で、﹁山形・小谷事件﹂での﹁テクスチャル・ハラスメント﹂概念を引用し、﹁男性の評論家たちは、女性作家たちの文学的成果を無視している﹂と主張している。[要出典]
選択的夫婦別姓制度導入に賛同。[要出典]
経歴
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●1958年、富山県に生まれる。
●1978年、第17回日本SF大会︿ASHINOCON﹀にスタッフとして参加。仮装パーティーに於いて、エドガー・ライス・バローズの﹃火星の秘密兵器﹄︵創元SF文庫︶の表紙イラスト︵武部本一郎によるもの︶を真似た格好で参加。他の参加者がその姿を見て﹃海のトリトン﹄の仮装だと勘違いし、本人も強く否定しなかったことから、いつの間にか海のトリトンが日本のコスプレ第1号と言われるようになったとされる[要出典]ほどの草分け的な存在。
●北里大学薬学部薬学科卒業後、薬剤師として湘南赤十字血液センターに勤務[13]。
●1987年、SFファン活動で知り合った、巽孝之と結婚。
●1989年、湘南赤十字血液センターを退職し、評論家として独立。
●1991年、共訳書﹃サイボーグ・フェミニズム﹄でBABEL国際翻訳大賞・日本翻訳大賞思想部門受賞。
●1994年、﹃女性状無意識﹄で第15回日本SF大賞受賞。
●2000年、柏崎玲央奈・工藤央奈とともに﹁ジェンダーSF研究会﹂を創設。
●2002年、日本ファンタジーノベル大賞選考委員となる︵第14回から︶。
●2003年、日本ペンクラブ女性作家委員会委員長に就任。
●2004年、﹃エイリアン・ベッドフェロウズ﹄で第4回センス・オブ・ジェンダー賞特別賞に選ばれるが、辞退。
●2021年度、SFファンダムでの活動により、柴野拓美記念・日本SFファンダム賞(略称‥柴野章)を受賞。
人物
編集作品リスト
編集単著
編集- 『女性状無意識―女性SF論序説』勁草書房、1994年
- 『聖母エヴァンゲリオン』マガジンハウス、1997年
- 『ファンタジーの冒険』筑摩書房<ちくま新書>、1998年
- 『おこげノススメ―カルト的男性論』青土社、1999年
- 『ハリー・ポッターをばっちり読み解く7つの鍵』平凡社、2002年
- 『エイリアン・ベッドフェロウズ』松柏社、2004年
- 『テクノゴシック』ホーム社、2005年
- 『星のカギ、魔法の小箱―小谷真理のファンタジー&SF案内』中央公論新社、2005年
- 『リス子のSF、ときどき介護日記』以文社、2010年
- 『性差事変―平成のポップ・カルチャーとフェミニズム』青土社、2021年11月
共著ほか
編集- 上野千鶴子・宮台真司・斎藤環ほか『バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?』双風舎、2006年6月。ISBN 978-4902465099。
- 監修 『ファンタジー世界用語事典』辰巳出版、2015年
訳書
編集テレビ出演
編集出典
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(一)^ ab第十六回日本ファンタジーノベル大賞|新潮社
(二)^ ﹃読売年鑑 2016年版﹄︵読売新聞東京本社、2016年︶p.450
(三)^ http://sfwj.jp/awards/winners/
(四)^ http://sfwj.jp/members/
(五)^ https://www.meiji.ac.jp/infocom/gender/newsletter/bknumber_06.html
(六)^ BOOK著者紹介情報、日外アソシエーツ株式会社。
(七)^ ab小谷真理︵SF・ファンタジー評論家︶ わたしの組成はすべてSF [文]小谷真理 [掲載]2013年04月03日
(八)^ 国際コミュニケーション学部 講演会 小谷真理氏︵SF&ファンタジー評論家・翻訳家︶﹁女として書くこと/SFとゴシック﹂ 2007年
(九)^ 女性状無意識<テクノガイネーシス> - 株式会社 勁草書房
(十)^ 介護は﹁する人﹂も﹁される人﹂も大変 それでも私が笑顔でいられた理由 2012TOKYO人権 第54号︵平成24年6月29日発行︶
(11)^ ab﹁山形浩生氏側に賠償命じる判決 SF評論家・小谷真理氏への記述﹂朝日新聞2001年12月26日朝刊30ページ
(12)^ abオルタカルチャー日本版事件判決
(13)^ abSFWJ:member-KOTANI-MARI
(14)^ ﹁押井守論―MEMENTO MORI﹂日本テレビ放送網
(15)^ ﹁実は薬剤師だった!?日本業績を残した人々﹂、gooヘルスケア、2015年4月8日
(16)^ “萩尾望都の魅力を100分で語らう新春特番。他にヤマザキマリ、中条省平、夢枕獏が作品読み解く”. コミックナタリー (Natasha). (2020年12月7日) 2021年1月13日閲覧。
外部リンク
編集- バタアシ・ヘル金魚の金魚鉢 - 本人のブログ。
- 小谷真理 (@kotanimari) - X(旧Twitter)
- 日本SF作家クラブのHPでのプロフィール