列島

列状に連なる島々
島弧から転送)

列島(れっとう)とは、列状に連なっている島々のこと。日本では特に日本列島を指す場合もある。

アラスカ半島(右)から西に向かってアリューシャン列島が延びている

列島の形成

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島弧の形成

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プレート境界(三角線が沈み込み境界)とホットスポット

island arc[1]沿

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ホットスポット海山列の形成

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ホットスポットによる列島形成

地球上には下部マントル付近から熱い物質が上昇してくるホットスポットがあちこちに見られる。このホットスポットはプレート運動に対して不動であるので、プレートが動いていくにつれ、そのプレート上にホットスポット起源の火山が点々と連なることになる。ハワイ-天皇海山列がその典型であり、途中で折れ曲がりながら直線状に連なっている。ただし、ほとんどの島は海面下に沈んでいるため、列島ではなく海山列と呼ばれる。

その他の列島の形成

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その他の列島の形成要因としては、浸食堆積などがある。この場合、形成された島々が偶発的に列状となるため列島と呼称されるのであり、形成要因から見れば諸島と大きな差異はないことになる。

列島の人文的意味

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主な列島

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弧状列島

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弧状列島 海溝 縁海・海盆 プレート 沈み込みプレート
アリューシャン列島 アメリカ アリューシャン海溝 ベーリング海 北米 太平洋
千島列島 ロシア日本 千島カムチャツカ海溝 オホーツク海 北米 太平洋
日本列島 日本 日本海溝南海トラフ 日本海 北米、ユーラシア 太平洋、フィリピン海
琉球列島 日本 琉球海溝 東シナ海沖縄トラフ ユーラシア フィリピン海
フィリピン諸島 フィリピン フィリピン海溝 南シナ海セレベス海 ユーラシア フィリピン海
スンダ列島 インドネシア ジャワ海溝 ジャワ海フローレス海 ユーラシア オーストラリア
アンダマン・ニコバル諸島 インド スンダ海溝北部 アンダマン海 ユーラシア インド、オーストラリア
伊豆・小笠原諸島 日本 伊豆・小笠原海溝 伊豆小笠原海盆 フィリピン海 太平洋
マリアナ諸島 アメリカ マリアナ海溝 マリアナ背弧海盆 フィリピン海 太平洋
ビスマルク諸島 パプアニューギニア ニューブリテン海溝 太平洋 オーストラリア
ソロモン諸島 ソロモン諸島 サンクリストバル海溝 太平洋 オーストラリア
ニューヘブリディーズ諸島 バヌアツ ニューヘブリディーズ海溝 太平洋 オーストラリア
トンガ諸島 トンガ トンガ海溝 オーストラリア 太平洋
アンティル諸島 多数 プエルトリコ海溝 カリブ海 カリブ 北米、南米
サウスサンドウィッチ諸島 イギリス サウスサンドウィッチ海溝 スコシア海 スコシア 南米

ホットスポットによる列島

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他多数。太平洋プレート上を北西~南東に連なる島々の多くはホットスポットによる火山列島である。

その他の列島

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脚注

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(一)^ 西5  100   2017 ISBN 978-4-06-502000-5 p.32.

関連項目

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