川島実
プロボクサー、医師、仏僧
経歴・人物
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京都府長岡京市生まれ、奈良県奈良市育ち。東大寺学園高校を経て京都大学医学部医学科へ進学。大学入学後、体を鍛える目的で偶然始めたボクシングで頭角を現し、6年時︵1998年︶にプロ合格。京都拳闘会所属。
﹁現役医学部生ボクサー﹂として注目を集め、西日本新人王︵ウェルター級︶・MVPに輝いた[1]。中日本新人王・西部日本新人王を下し、西軍代表として全日本新人王決定戦に臨むが、東軍代表︵相原一隆︶に判定負けを喫する。プロ通算戦歴は15戦9勝 (5KO) 5敗1分。後に東洋太平洋スーパーウェルター級、ミドル級、スーパーミドル級で3階級制覇を果たす野中悠樹にも勝利しており、後の東洋太平洋ウェルター級王者丸元大成とは2勝1敗。
1999年[2]京大医学部卒業。プロボクサーの現役時代に医師国家試験に合格し、医師免許を取得。
29歳でボクサーを引退した後、地域医療に携わる。東日本大震災の発生後はボランティア医療のため、常勤医不在の宮城県気仙沼市立本吉病院へ、当時の勤務地であった山形県から片道4時間かけて毎週末通い詰めた。不在だった院長就任を依頼され、2011年10月就任[3]。医療体制に道筋をつけて2014年3月退任、フリーランスの医師となる[4]。
2014年、東大寺で在家僧侶の資格を取得[5]。
両親ともに京都大学出身。家族は薬剤師の妻と1男3女[1]。
2018年12月、2019年4月投票の奈良県知事選挙への出馬を表明した[6]が、現職の荒井正吾に約15万票近い差を付けられ、候補者3人の中では最少得票︵10万8701票︶で落選した[7]。
脚注
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(一)^ ab“気仙沼市立本吉病院、乗り越えた存続危機 大震災から2年、入院患者受け入れ再開へ”. 東洋経済オンライン. (2013年3月9日) 2014年2月6日閲覧。
(二)^ 44歳現役医師、県知事選挙に出馬の訳 - 川島実・奈良県知事選挙立候補予定者に聞く◆Vol.1 | m3.com
(三)^ “町民全体の家庭医を目指す 現場ルポ︵1︶ 川島 実氏 気仙沼市立本吉病院長”. 日経メディカル. (2012年12月6日) 2014年2月6日閲覧。
(四)^ “元プロボクサーの医師が行ったこととは?地域病院が立ち直るまで。”. coFFee doctorsコーヒードクターズ. (2014年) 2014年10月19日閲覧。
(五)^ “京大出身ボクサー川島実、東大寺の僧侶になっていた!﹁人生は修行ですね。全てが﹂”. スポーツ報知. (2017年12月22日) 2017年12月23日閲覧。
(六)^ “元プロボクサーの医師、川島実氏が奈良県知事選出馬へ”. 産経新聞. (2018年12月18日) 2018年12月18日閲覧。
(七)^ 平成31年4月7日執行奈良県知事選挙 開票結果︵確定分︶ (PDF) - 奈良県庁