戯作

江戸で興った通俗小説などの読み物の総称

18

種類

編集

戯作は、洒落本滑稽本談義本人情本読本草双紙などに大きく分けられる。さらに草双紙は内容や形態によって赤本、黒本、青本、黄表紙合巻に分けられる。

洒落本

編集

洒落本とは、遊所での遊びの様子を書いたもの。山東京伝の『傾城買四十八手』などがある。

滑稽本

編集

滑稽本とは、おかしみのある話。式亭三馬浮世風呂』、十返舎一九の『東海道中膝栗毛』などが代表的。

談義本

編集

談義本とは、滑稽さと教訓を合わせ持っていた、滑稽本のはしり。

人情本

編集

人情本とは、主に恋愛を描いたもの。為永春水の『春色梅児誉美』や『春告鳥』などに代表される。

読本

編集

稿


 
十返舎一九の『於都里伎』 1810年

草双紙

編集



 - 

 - 

 - 

 - 

 - 

歴史

編集

「戯作」の言葉自体は中国に古くからあり、その影響から日本でも江戸時代以前から使われていた。正当な表現に対するパロディや軽く茶化した表現のことを戯作と呼ぶようになった。

江戸時代の戯作

編集

18

退

戯作者の伝記資料

編集

明治時代の戯作文学

編集

滑稽な内容のものは歓迎されなくなり、一時期プロの作家は仮名垣魯文ら5人にまで減少した。しかし政治的背景を元にした古典文芸の復権があった他、新聞の連載小説形式や活版印刷技術などの登場を機に明治10年頃から合巻が再び脚光を浴びるなど戯作は明治期にも続けられていた。坪内逍遥らが近代文学を成立させるためにはそれまでの戯作に対する批判をする必要があった。

関連項目

編集