松田寛夫
日本の脚本家 (1933-2022)
松田 寛夫(まつだ ひろお、1933年9月3日[1] - 2022年3月24日[2])は、日本の脚本家。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/ad/Sadatsugu_Matsuda_and_his_family.jpg/220px-Sadatsugu_Matsuda_and_his_family.jpg)
人物
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京都市出身。松田定次と松浦築枝の養子[3]。京都大学文学部卒業[1]。
1958年、東映に入社。早くからチーフ助監督になるが、組合委員長として契約者の組織化などに働き[3]、常にひと言多いクセがたたり、岡田茂プロデューサーと喧嘩し、助監督を棒に振って東映東京撮影所に飛ばされた[3]。
1967年に脚本家デビュー。当初はヤクザ映画やアクション映画の脚本を執筆していたが、次第に時代劇、ドラマと幅を広げていき、テレビドラマにも進出した。東映の脚本家は数名の共作で執筆することが多いが、比較的早くから単独執筆の映画に恵まれている。特に後年には、﹃花いちもんめ。﹄﹃社葬﹄などのオリジナル脚本でしばしば高い評価を受けた。
1985年、映画﹃花いちもんめ。﹄で第9回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、1989年、﹃社葬﹄で第44回毎日映画コンクール脚本賞を受賞。
2022年3月24日午前、悪性リンパ腫のため東京都内の病院で死去。88歳没。死去は4月1日に東映が発表した[2][4]。
主な作品
編集※は共作
映画
編集- 網走番外地 大雪原の対決(1966年)※
- 恐喝こそわが人生(1968年)※
- 黒薔薇の館(1969年)※
- めくらのお市 地獄肌(1969年)※
- 博徒外人部隊(1971年)※
- 女囚701号/さそり(1972年)※
- 人斬り与太 狂犬三兄弟(1972年)※
- 女囚さそり 第41雑居房(1972年)※
- 実録 私設銀座警察(1973年)※
- 女囚さそり けもの部屋(1973年)
- 前科おんな 殺し節(1973年)※
- 女囚さそり 701号怨み節(1973年)※
- 0課の女 赤い手錠(1974年)※
- 安藤組外伝 人斬り舎弟(1974年)
- 必殺女拳士(1976年)
- 横浜暗黒街 マシンガンの竜(1976年)
- 新宿酔いどれ番地 人斬り鉄(1977年)※
- 日本の仁義(1977年)※
- 仁義と抗争(1977年)※
- 柳生一族の陰謀(1978年)※
- 宇宙からのメッセージ(1978年) 原案兼
- その後の仁義なき戦い(1979年)※
- 甦れ魔女(1980年)※
- 徳川一族の崩壊(1980年) 原案兼
- 誘拐報道(1982年)
- 序の舞(1984年)
- 花いちもんめ。(1985年) - 第9回日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞
- 道(1986年)
- 夜汽車(1987年)※
- 花園の迷宮(1988年)
- 将軍家光の乱心 激突(1989年) 原作兼 ※
- 社葬(1989年)
- 遺産相続(1990年)
- 略奪愛(1991年) 原作兼
- 継承盃(1992年)
- 天国の大罪(1992年)
- 新・極道の妻たち 惚れたら地獄(1994年)
- 東雲楼・女の乱(1994年)
- プライド・運命の瞬間(1998年)※
テレビドラマ
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●ジャイアントロボ︵1967年 - 1968年、NET︶
●バンパイヤ︵1968年 - 1969年、フジテレビ︶
●河童の三平 妖怪大作戦︵1968年 - 1969年、NET︶
●花と狼︵1969年、フジテレビ︶
●プレイガール︵1969年 - 1971年、東京12チャンネル︶
●第33回﹁ギャング子守唄﹂
●第36回﹁女の肌は二度燃える﹂
●第50回﹁美少年仁義﹂
●第61回﹁女のすご腕﹂
●第78回﹁暗黒街の美少年﹂
●第92回﹁女は裸でグァム島航路﹂
●江戸川乱歩シリーズ 明智小五郎︵東京12チャンネル︶
●第17回﹁夜の墓場に踊る美女 夢遊病者の死より﹂︵1970年8月1日︶※
●火曜日の女シリーズ︵日本テレビ︶
●﹁逃亡者 -この街のどこかで-﹂︵1970年10月6日 - 11月17日︶
●﹁蘭の殺人﹂︵1970年11月24日 - 12月29日︶
●土曜日の女シリーズ︵日本テレビ︶
●﹁明日に喪服を﹂︵1973年5月19日 - 6月30日︶
●白い牙︵1974年、日本テレビ︶
●影同心II︵1975年 - 1976年、毎日放送︶
●土曜ワイド劇場︵テレビ朝日︶
●﹁危険な愛情 夫が妻を殺す時﹂︵1980年5月17日︶
●﹁第三の来訪者 危険な結婚﹂︵1981年2月14日︶
●﹁北海道殺人事件 わたしの婚約日記﹂︵1981年7月11日︶
●﹁ヒット曲は殺しのテーマ 忘れない女﹂︵1982年3月13日︶
●﹁妻と愛人の決闘 アリバイ証明﹂︵1982年5月1日︶
●﹁豪華ヨットの花嫁 500億財産を乗っ取れるか!?車椅子に死体を乗せて…﹂︵1984年10月27日︶
●春の傑作推理劇場﹁ラストチャンス﹂︵1982年1月28日、テレビ朝日︶
●火曜サスペンス劇場︵日本テレビ︶
●﹁軽蔑 私は夫のあの目が許せない﹂︵1984年10月9日︶原作、﹁明日に喪服を﹂のリメイク。
●となりの女︵1988年、フジテレビ︶
●金曜ドラマシアター﹁社葬 女たちの野望﹂︵1991年10月18日、フジテレビ︶原作、映画﹃社葬﹄のリメイク。
●柳生一族の陰謀︵2008年9月28日、テレビ朝日︶原作、映画のリメイク。