使
患者を聴診している内科医。聴診三角の部分に聴診器を当てている
患児を聴診している小児科医

聴診器について

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医師が診療の際に用いるドクター・コープ

聴診器にはベル型と膜型の2種類がある。ベル型は心音に関してはすべての音を聞くことができる。膜型は低音を成分を減弱させるので高音が聞きやすくなる、ベル型で聞き取れて膜型で聞こえなくなる低音というのは小さな低音ということになる。
また現在は外部音を低減させ、身体の音を増幅させる電子聴診器も開発されている。(Littmann 3000, 3100, 3200, 4100など)

心臓音の聴診

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Xonset



調



a454cm acxvyavIaIIvav











III IVI



5242

I 音と II 音

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I 音
房室弁(僧帽弁と三尖弁)により、血流が突然遮断されることに起因し発生するさまざまな要因の音。心尖部でよく聞こえる。
II 音
肺動脈弁と大動脈弁の閉鎖音。心基部でよく聞こえる。

IIIQIIIIQIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII

III

I
I:PQPQRSI

I:PQ

I:

II:IIpIIaIIaII

II
:IIp

:IIaIIpMRVSDPSRBBB

:IIaIIpASD

:IIpIIaASLBBB

IIIIIIEF使I

IIAPAPAP2LSBIIII

過剰心音

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III 音
拡張早期に血液が心室に充満する音。心室壁に血流がぶつかり起こる。II 音の後に聞かれる。

 III III IV III IVIII IV gallop rhythm DCMIII IV III  III  III III III  III III III IIIIII  III I III  III  III IV

IV

I

IVIII IV III IVIII IV gallop rhythm DCMIII IVIVIVIVIVIV

 (OS)

MS







ASPS



III

心雑音

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III100/minI

I - 

II - 

 III  - 

IV - 

V - 

VI - 

IIIIII
器質性雑音 機能性雑音
音量 大きく III / VI 度以上である。ただし閉鎖不全症の雑音は小さくても器質性雑音である。 小さく III / VI 度以内である。スリルは触れない。
時期 全収縮期や収縮中期、収縮後期 収縮早期が多い。全収縮期はない。
心音の異常 伴うことが多い。 一般に伴わない。

III調XX

収縮期雑音

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III (AS) (ASD)ECDPS



IIIIII (MR) (VSD)TR

拡張期雑音

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II調 (AR)PR



II調 (MS)TSASDVSD



I (MS)

心外性雑音

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II--












名前がついた有名な雑音

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:MSPR

:MRMS

:ARMS

to and fro:VSDARII

関連して覚えておくべき心エコー

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  • 僧帽弁
    • 弁後退速度(DDR)低下 - 僧帽弁狭窄症
    • 収縮期前方運動(SAM) - 肥大型閉塞性心筋症
    • 僧帽弁前尖の細動(fluttering) - 大動脈弁閉鎖不全
    • 僧帽弁の収縮期背方運動 - 僧帽弁逸脱症候群
  • 大動脈弁
    • 大動脈弁の収縮中期半閉鎖 - 肥大型閉塞性心筋症
  • 心室中隔
    • 心室中隔の奇異運動 - 心房中隔欠損症
    • ASH(非対称性中隔肥大) - 肥大型心筋症
  • 左室壁運動
    • 収縮期壁厚増大 - 心筋梗塞
    • 局所壁運動 - 心筋梗塞、虚血性心疾患
  • そのた
    • エコーフリースペース - 心嚢液貯留

関連して覚えておくべき脈拍の異常

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100



60





ARPDAA-V



ASVSD



ARPDAValsalva



AS

ASAR



10mmHg



2ARPDA




心臓聴診の各論的事項

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III

DDRM





IIIIIIDDR



II



IIIV

ECG



532



IIIII MfiutteringM


ASAR



II



IIIII 

呼吸音の聴診

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呼吸音の記載法は標準化されていない。詳細な分類が存在するが、その分類が臨床に直結しないことも多い。例えばロンカイとウィーズは音質は全く異なるが意義は同じである。呼吸の時相や周波数成分を利用した分類も提唱されているが不十分な点も多い。気管支喘息の強制吸気時のウィーズ、肺線維症のクラックル、上気道閉塞を疑う緊急所見ストライダーなどはエビデンスがある程度そろっている所見である。

聴診の方法

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呼吸音

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>









調

>






呼吸音の異常

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ex)





ex)





ex)COPD





ex)

副雑音

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調











調





25mm















調

EBD

100%20%

肺外から発生する副雑音

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X







X





調(1)  (2)  (3)  (4)  

ユニークな方法

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肺胞呼吸音の定量的評価
肺胞呼吸音の強さは口を通過する空気の流量に比例するが、一方、その流量は患者の努力や換気能に左右される。したがって、呼吸音は正常人が運動後に激しく呼吸をすれば強くなるが、閉塞性呼吸器疾患で流量が減少していれば弱くなる。呼吸音は気胸や胸水のように、胸壁と肺の間に空気や液体が介在する場合も減弱する。そこでPardeeは肺胞呼吸音のスコアリングを考案した。胸部の6箇所(左右の上前部、腋窩中線、背部肺底部)を次々と聴診し、各々の部位を以下のように点数化する。吸気音なしなら0点、ほとんど聞こえないなら1点、かすかだが確かに聞こえるなら2点、正常なら3点、正常以上なら4点とする。すると合計点は0点から24点の範囲おさまる。呼吸音得点が9以下は慢性の気道閉塞の有力な根拠となり、15以上はその診断を強く否定する根拠になる。
努力性呼気時間
胸骨上陥凹部の気管上にベル型の聴診器を置き、患者に深く息を吸い、それを思いっきり早く呼出するように指示する。ストップウォッチを使い、聴取可能な呼気の時間を2分の1秒単位まで測定する。努力性呼気時間が3秒以内であれば閉塞性疾患は否定的であり、9秒以上であればその可能性が高まる。努力性呼気時間は閉塞に対する特異的な検査法である。拘束性肺疾患では、閉塞性肺疾患と同様に1秒率の減少はあるが、努力性呼気時間が4秒以内であるのが通例である。

腹部の聴診

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  • 腸蠕動音(グル音)の亢進・減弱
  • 腸雑音(金属音など)
  • 腹部血管雑音(腹部大動脈、両側腎動脈)

参考文献

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  • イヤーノート内科外科等編 2007年版 メディックメディア ISBN 9784896321500
  • Dr.さわやまの心音道場 上巻 ISBN 4903331458
  • Dr.さわやまの心音道場 下巻 ISBN 4903331466
  • CBR 循環器診療スキルアップ ISBN 4902470071
  • マクギー身体診断学 エルセビアジャパン
  • 診断と手技がみえるvol.1 メディックメディア

関連項目

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