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この項目では、静岡県の川について説明しています。その他の用法については「芳川 (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
芳川(ほうがわ)は、静岡県浜松市を流れる河川。二級水系馬込川の支流である。
起点標識(浜松市中央区上新屋町、2013年8月15日)
静岡県浜松市中央区上新屋町・中田町を起点とし、浜松市内を南へ流れ馬込川の河口付近に合流する。河川改修事業が遅れている為、草の生い茂る昔ながらの河川敷が見られる。
大正以前の河道が残っているのは国道150号以南のみであり、現在の直線的な芳川河道のほとんどは、戦前の昭和期に世界恐慌対策事業による工業排水路として新規開削されたものである。
現在の浜松市立与進中学校の北で安間川から分岐し、天王を西南、西塚を南に進み、植松にて旧東海道を横切り、東から流れてくる北裏川と合流するまでの旧河道は、当時から小川という程度の規模であったため、痕跡は全く残っていない。JR東海道線の南側から大きく東に湾曲して国道150号と交差するまでの旧河道は、分岐部は締め切られたものの準用河川東芳川として残っている[1]。
2002年に、河川敷のしゅんせつ土から環境基準を上回るカドミウムが検出され、いったん着工した改修工事が中断された︵水質への影響は出ていない︶。
このような河川改修事業の遅れにより、特に住宅及び工場の多い上流部において現在も浸水の危険度が高い上に、両岸の市道の整備も進んでいない。流域には小学校や中学校もあり、朝夕の交通量の多い車道を歩いて通学する等、危険な面が指摘されている。
(一)^ ちなみに、国道150号は両河道を相次いで渡っているが、旧河道︵すなわち現在の東芳川︶を渡っている橋が大正以前から存在する﹁芳川橋﹂である。新河道︵すなわち現在の芳川︶を渡っている橋は﹁新川橋﹂となっており、新河道が出来た当初は新川と呼ばれたことが伺われる。
(二)^ こちらは﹁よしかわばし﹂と読む。国道150号の芳川橋は﹁ほうかわばし﹂である。