道化師 (カバレフスキー)
概要 編集
1938年︵あるいは1939年︶にカバレフスキーは、ダニエリ・M︵Даниэль М.、本名‥マルク・ナウモヴィチ・ミェエロヴィチ、1900年 - 1940年︶の児童劇﹃発明家と道化役者﹄︵Изобретатель и комедиант︶のために、全16曲からなる劇付随音楽を作曲した。この劇は同年、モスクワの中央児童劇場で初演されたが、翌年にこの中から10曲を選んで組曲としたのが本作である。
組曲版の初演は、1940年にレニングラード︵現・サンクトペテルブルク︶で行われた。
楽器編成 編集
フルート︵ピッコロ持ち替え︶、オーボエ︵コーラングレ持ち替え︶、クラリネット2、ファゴット、ホルン2、トランペット2、トロンボーン、チューバ、ティンパニ、シロフォン、トライアングル、タンブリン、スネアドラム、バスドラム、シンバル、ピアノ、弦五部。曲の構成 編集
全10曲、演奏時間は約16分。
●第1曲﹁プロローグ﹂アレグロ・ヴィヴァーチェ
●第2曲﹁ギャロップ﹂プレスト
前述の通り、全曲中最も有名な曲であり、日本ではヘルマン・ネッケの﹃クシコス・ポスト﹄やジャック・オッフェンバックの﹃天国と地獄﹄などと並び、もっぱら運動会の定番曲として親しまれている。
●第3曲﹁行進曲﹂モデラート
●第4曲﹁ワルツ﹂モデラート
●第5曲﹁パントマイム﹂ソステヌート・エ・ぺザンテ
●第6曲﹁間奏曲﹂アレグロ・スケルツァンド
●第7曲﹁叙情的小シーン﹂アンダンティーノ・センプリチェ
●第8曲﹁ガヴォット﹂アレグレット
●第9曲﹁スケルツォ﹂プレスト・アッサイ・エ・モルト・レッジェーロ
●第10曲﹁エピローグ﹂アレグロ・モルト・エ・コン・ブリオ