野獣死すべし

大藪春彦の小説

野獣死すべし』(やじゅうしすべし)は、1958年に発表された、大藪春彦のデビュー作となるハードボイルド中編小説

野獣死すべし
野獣死すべし(作品集)
1958年初版
1958年初版
著者 大藪春彦
発行日 1958年10月15日
発行元 大日本雄弁会講談社
ジャンル ハードボイルド
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判ハードカバー
函・スピンあり
ページ数 258
次作 血の罠
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早稲田大学の同人誌に発表され、のちに講談社をはじめとするいくつかの出版社から刊行された。電子書籍版や映像作品も制作されている。本項では派生作品『野獣死すべし 復讐篇』、『野獣死すべし 渡米篇』についても説明する。

概要

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執筆の経緯

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[1]

WMCWMC[2] 

1959[1]

あらすじ

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登場人物

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伊達邦彦
大学院生
岡田良雄
警部
チャーリー陳
クラブ「マンドリン」のマネージャー
三田徹
「マンドリン」の用心棒
はじきの安
「マンドリン」の用心棒
真田
伊達の大学時代の同級生

刊行履歴

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1958 - 5
7

10[3]

1961 - 
16

1965 - 2

1972 - 

1979 - 

1997 - 1

2016 -  - 3

2021 - 2

復讐篇

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野獣死すべし 復讐篇
 
1960年初版
著者 大藪春彦
イラスト 松山恒太郎(函)
皆川知七(カット
斎藤三郎(挿絵)
発行日 1960年3月30日
発行元 新潮社
ジャンル ハードボイルド
  日本
言語 日本語
形態 四六判ハードカバー
函あり
ページ数 232
前作 血の罠
次作 歯には歯を
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概要

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あらすじ

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前作でアメリカに逃げおおせた邦彦はハーバード大学の修士課程を終え、コロンビア大学大学院の博士課程へ進んでいたが、かつて父の会社である新満精油を乗っ取った矢島祐介の御曹司雅之が、邦彦の妹晶子をたらし込んだことを知り、急遽大学院を中退して日本へ帰国する。父の仇を討つため、邦彦は経済界の怪物とまで呼ばれるようになった矢島の経営する京急コンツェルンに闘いを挑む。

登場人物

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伊達邦彦
新東商事の社員
晶子
邦彦の妹
矢島裕介
京急コンツェルンの総帥
矢島雅之
裕介の息子
九條典子
雅之の許婚者
黒松
新東商事の社長
若月貴美子
黒松の個人秘書
水野
弁護士
山下
用心棒
城真紀子
「ボニー」のウェイトレス
町田
邦彦の同級生
正田
東洋日報の記者

刊行履歴

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※書名は特記のあるものを除き、本項に準ずる。

  • 1959年10月から12月にかけて「週刊新潮」に連載。
  • 1960年 - 新潮社(単行本)[4]
  • 1969年 - 大藪春彦ホット・ノベル・シリーズ30
  • 1972年 - 新潮文庫『野獣死すべし』に収録。
  • 1979年 - 角川文庫『野獣死すべし』に収録。
  • 1997年 - 光文社文庫『伊達邦彦全集1』に収録。
  • 2016年 - 集英社刊行『冒険の森へ - 傑作小説大全』第3巻「背徳の仔ら」に収録。

渡米篇

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野獣死すべし 渡米篇
歯には歯を(短編集)
 
1960年初版
著者 大藪春彦
発行日 1960年4月25日
発行元 荒地出版社
ジャンル ハードボイルド
  日本
言語 日本語
形態 四六判ハードカバー
ページ数 235
次作 火制地帯
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映画

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1959

[5]

 1974



[6][6]

1980

野獣死すべし(1997年)
野獣死すべし 復讐篇(1997年)

仲代達矢(1959年版)と藤岡弘(1974年版)が主演した東宝作品は、2006年7月に大藪春彦没後10年企画としてDVD発売された。

サウンドトラック

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・野獣死すべし オリジナル・サウンドトラック(2023年9月20日/CINEMA-KAN/規格番号CINK-156)

CD2枚組。本編で未使用の音楽も収録されている。

脚注

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(一)^ abp.59-68.

(二)^ 19587

(三)^ 

(四)^ 

(五)^  2010, p. 293, 

(六)^ ab  /200016201011 VIP︿COLLECTION2016921pp.123-124ISBN 978-4-8003-1050-7 

参考文献

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関連項目

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