拗音

日本語の音節の一種
開拗音から転送)

拗音(ようおん)、ねじれる音とは、日本語の音節の一種。1モーラを形成する。

仮名の表記では、二種類がある:

  • イ段の仮名に小書きのや行が付く(例:きゃ・きゅ・きょ)
  • または、ク、グに小書きワが付く

概要

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12使

拗音の種類

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 /i/ [i]  /i/  /a//u/ /o/

 /u/  [ɯ] /k//g/  [kʷ][ɡʷ]  /u/  /a/ /i//e/

[3]

直拗の対立

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開拗音

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 /a//u//o/ 

 /i/ 

 /e/  [ɕe]/[ʃe][tɕe]/[tʃe][ʑe/dʑe]/[ʒe/dʒe]  [se][tse][ze/dze]  /e/ 

合拗音

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 /a//i//e/ /kwi//kwe//gwi//gwe/[kʷi][kʷe][ɡʷi][ɡʷe] /ka//ga/[ka][ɡa] /kwa//gwa/[kʷa][ɡʷa] /ka//ga/ 


歴史

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iu使使使

表記(仮名での拗音の書き方)

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この項では、仮名を表すのに、平仮名がほとんど使われないような場合には片仮名を、それ以外では平仮名を用いる。

111112

1122

開拗音

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開拗音(かいようおん)は「あ行」と「わ行」を除く行のい段の仮名1文字に小文字の「」「」「」のうちの1文字を付けて仮名2文字で表記される。 なお「」、「」または「ジ」に「」を付けて表記される「シェ」「チェ」「ジェ」は対立する直音があるのでこれらを拗音に含めるとの考え方もあるが、外来語のみであることや部分的で音韻体系全般にわたるものでないことから拗音に含めない考え方もある。

合拗音

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/kw/2

捨て仮名

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使2使

1121



使201011

使21

拗音等一覧

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開拗音

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きゃ(kya) きゅ(kyu) きょ(kyo) の子音による ぎゃ(gya) ぎゅ(gyu) ぎょ(gyo) の子音による
しゃ(sya/sha) しゅ(syu/shu) しょ(syo/sho) の子音による じゃ(zya/ja) じゅ(zyu/ju) じょ(zyo/jo) の子音による
ちゃ(tya/cha) ちゅ(tyu/chu) ちょ(tyo/cho) の子音による ぢゃ(zya/ja) ぢゅ(zyu/ju) ぢょ(zyo/jo) の子音による
にゃ(nya) にゅ(nyu) にょ(nyo) の子音による

ひゃ(hya) ひゅ(hyu) ひょ(hyo) の子音による びゃ(bya) びゅ(byu) びょ(byo) の子音による ぴゃ(pya) ぴゅ(pyu) ぴょ(pyo) の子音による
みゃ(mya) みゅ(myu) みょ(myo) の子音による

りゃ(rya) りゅ(ryu) りょ(ryo) の子音による

合拗音

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くゎ(kwa) (く)(kwi) (く)(kwe) の子音を円唇化 ぐゎ(gwa) (ぐ)(gwi) (ぐ)(gwe) の子音を円唇化

出典

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(一)^ . . 2020613

(二)^ 

(三)^ . . 2020613

関連項目

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  • 促音
  • 撥音
  • 三木武夫 - 内閣総理大臣となった1970年代でも「こっくゎい(国会)」のような古風な(または徳島方言)合拗音を用いていたことで有名。