ち
かな文字の一つ
平仮名 | |
---|---|
文字 |
ち |
字源 | 知の草書体 |
JIS X 0213 | 1-4-33 |
Unicode | U+3061 |
片仮名 | |
文字 |
チ |
字源 | 千 |
JIS X 0213 | 1-5-33 |
Unicode | U+30C1 |
言語 | |
言語 | ja |
ローマ字 | |
ヘボン式 | CHI |
訓令式 | TI |
JIS X 4063 | ti, chi |
アイヌ語 | CI, TI |
発音 | |
IPA | t͡ɕʲi̞ |
種別 | |
音 | 清音 |
概要
編集![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/bf/%E3%81%A1-bw.png/200px-%E3%81%A1-bw.png)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a4/%E3%83%81-bw.png/200px-%E3%83%81-bw.png)
![「ち」の点字](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/43/Braille_R.svg/40px-Braille_R.svg.png)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/9f/Japanese_Semaphore_Basic_Stroke_7.svg/50px-Japanese_Semaphore_Basic_Stroke_7.svg.png)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/43/Japanese_Semaphore_Reversed_Basic_Stroke_2.svg/50px-Japanese_Semaphore_Reversed_Basic_Stroke_2.svg.png)
ち に関わる諸事項
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●[tʲi̞]が[t͡ɕʲi̞]に転じた正確な時期は定かでないが、室町時代末には既に[t͡ɕʲi̞]が定着していたと考えられている[1]。
●﹁ちや﹂﹁ちゆ﹂﹁ちよ﹂などの字音表記は平安時代中期以前にも見られるが、一音節の拗音であるかは定かでない。鎌倉時代には﹁ちゆう﹂と﹁ちう﹂、﹁ちよう﹂と﹁てう﹂﹁てふ﹂の間の混同が見られ、この頃には﹁ちゅう﹂﹁ちょう﹂の拗長音が成立していたと考えられる。﹁ちやう﹂は室町時代末には﹁ちよう﹂の類の拗長音に近づき、江戸時代には発音上区別が無くなった[1]。
●室町時代末の切支丹︵キリシタン︶文献では舌内入声を "bet"︵﹁別﹂︶のように記したものがあり、当時﹁ち﹂と記した字音には母音を伴わないものもあったと考えられる[1]。
●や行の文字を後続させて、開拗音を構成する。GHQ占領期以来、後続するや行の文字は小さく書く。これは捨て仮名と呼ばれる。
●﹁ち﹂の調音点は、拗音の﹁ちゃ、ちゅ、ちょ﹂と同じであり、音声面では﹁ちゃ行に属する﹂と言える。﹁ちゃ、ち、ちゅ、チェ、ちょ﹂は国際音声記号では、[t͡ɕä/t͡ʃä], [t͡ɕʲi̞/t͡ʃʲi̞], [t͡ɕu/t͡ʃu], [t͡ɕe/t͡ʃe], [t͡ɕo/t͡ʃo]と表せる︵﹁チェ﹂は和語・漢語にない音であるため片仮名で表記した。例外‥感嘆詞・舌打ち音の表記﹁ちぇっ﹂︶。
●漢字の部首﹁夂部﹂の部首名は、﹁夂﹂の漢音から単に﹁ち﹂、または﹁ちかんむり﹂と呼ばれることがある。
●漢字の部首﹁黹部﹂の部首名は、﹁黹﹂の漢音から単に﹁ち﹂と呼ばれることがある。