黒字と赤字
経済的な概念の一つ
(黒字から転送)
概要
編集経済学的にはフローの概念であり、名目GDPなどと同じカテゴリーに属する。一方で資産や負債はストックの概念である。
「フローとストック」も参照
黒字や赤字という名称は、簿記においてマージンである数字を記載する時に、剰余を黒インクで記し、超過額を赤インクで記すことから生じたものである。
語誌
編集統計における黒字・赤字
編集
統計において黒字および赤字は主に家計調査において使用される。この場合の黒字は、家計で実収入から実支出を差し引いた剰余をさし、金融資産の純増や借入金の純減、財産の純増、繰越し純増なども含んでおり、可処分所得に対する黒字の割合である黒字率から金融資産純増率と土地、家屋の借金純減率を抜き出し、家計分析の手段とする。もちろん逆に赤字は支出超過額をさすが前述の手法を用いた場合、家計調査自体が多くの家計の平均であることや個々の家計の多くが赤字が出る可能性のある場合、事前に支出を削減すなわち節約を行うことなどから赤字が出ることは事実上無いようになっている。 また、黒字率と平均消費性向を合計すると100%になる。
中央銀行の赤字
編集参考文献
編集関連項目
編集黒字
赤字