game.com
game.com(ゲーム・コム)は、米国で1997年9月にTiger Electronics社から発売された携帯型ゲーム機。なお、正しい読み方は「ゲーム・ドット・コム」ではなく「ゲーム・コム」である。
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メーカー | タイガー・エレクトロニクス |
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種別 | 携帯型ゲーム機 |
世代 | 第4世代 |
発売日 |
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CPU | シャープ製sm8521 |
対応メディア | ロムカセット |
コントローラ入力 | 内蔵 |
外部接続 | カートリッジスロット |
オンラインサービス | 14.4kbit/sモデム(外部接続) |
互換ハードウェア | game.com Pocket Pro |
概要
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タッチスクリーンとスタイラスを標準搭載してカレンダー、電話帳等ソフトウェアキーボード利用のPDA的な使い方ができ、2つ搭載されたカートリッジスロットの片方をモデムと接続することでインターネットに接続できるなど、当時としては多くの新しい機能を備えることで、任天堂のゲームボーイよりも高年齢層をターゲットとし、差別化を図っていた。また、Tiger Electronics社はResident Evil2︵海外版バイオハザード2︶やSonic Jamなど有名タイトルのライセンスを獲得しリリース。又、そのパテントを利用して下位LSI携帯型ハードである﹁R-zone﹂でも一部タイトルをゲーム性を変えつつリリースしている。
しかし、約20種程度という不十分なタイトル数、ハードスペック相応である3D→2D化等によるダウングレード移植のゲームトレンドに乗れない低品質なタイトルラインナップ、マーケティング不足などにより、売上は低迷した。巻き返しを図るために、カートリッジスロットを1つに減らして小型化、液晶を改良するなどした新型の﹁game.com Pocket Pro﹂が発売されたが、2000年に発売中止となった。ゲームニュースサイトのGamePro.comの発表した﹁最も売れなかった携帯ゲーム機ランキング﹂では第3位に選ばれている[1]。
本格的にタッチスクリーンを採用した携帯ゲーム機は任天堂が2004年に発売する﹁ニンテンドーDS﹂が登場するまで4年間、途絶える事となる。
ソフトウェア
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●Batman and Robin
同名映画からのアクションゲームのマルチプラットホーム展開作品。
●Centipede
アタリのムカデ退治アクションシューティング。
●Duke Nukem 3D
同名PCゲームの移植作。
●Fighters Megamix
セガの同名タイトルの2D化移植作品。
●Frogger
コナミの同名アーケード作品の移植。
●Henry
●Indy 500
セガの同名アーケードゲームタイトルの2D移植化作品。同ハード唯一のレースゲームとなる。
●Jeopardy!
同名のゲーム番組が題材。北米ではゲーム版も人気シリーズである。
●Lights Out
本体にバンドル、ソフト単体の販売は無し
●The Lost World: Jurassic Park
セガの同名映画からのゲーム化。大型筐体ガンシューティング作品からの移植
●Monopoly
●Mortal Kombat Trilogy
移植に関してはウィリアムスが北米でマルチプラットホーム展開とした同名アーケード移植格闘アクション。
●Quiz Wiz: Cyber Trivia
●Resident Evil 2
●Scrabble
●Sonic Jam
●Tiger Casino
●Wheel of Fortune
同名のゲーム番組が題材。﹃Jeopardy!﹄の姉妹番組にあたる。
●Wheel of Fortune 2
上記タイトルの続編
●Williams Arcade Classics
ウィリアムスが北米でマルチプラットホーム展開としたアーケードタイトルの詰め合わせ作品。
その他にインターネット接続用の周辺機器として﹃game.com Internet﹄と﹃Tiger Web Link﹄の2つカートリッジが発売されている。また、発売中止となったソフトが何本か存在し、全タイトルは含めると30本余りとなる。
本体にバンドルされたライツアウト
通信ケーブル
モデム接続ケーブル
モデムとインターネットカートリッジ
脚注
編集外部リンク
編集- Slight's Compendium - ウェイバックマシン(2009年1月5日アーカイブ分)