CPU

コンピュータなどの制御中枢を担う情報処理装置

CPU: Central Processing Unit[1][1][2]

概要

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CPU[1]

CPU使CPU LSICPUCPU使CPU使PCPCCPU
機能と動作

CPUCPUCPU

CPU

CPU1MPU (Micro Processing Unit)  (DSP) 

使CPUCPUARMARMCPU19912008100[5] (PC) CPUx86x86CPU197869808620032510[6]

EDSACCPUCPUVLIWSIMD

構造と動作

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構造

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CPU

 FPUDMACPUIC

CPU CPU1CPU111GHzCPU110

CPU

CPUCPUCPUIC

動作

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CPU

CPU (fetch) (decode) (execute) 3

CPU使

CPUCPUCPUCPU使CPU使

CPUCPURISC使使

使使

CPUCPU

歴史

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ENIAC

CPUENIACENIAC使ENIAC

CPUCPUENIACENIACENIAC1945630EDVAC稿 (First Draft of a Report on the EDVAC) [2]EDSACEDVAC19498[3]EDVACEDVACEDVACEDVAC

EDSAC (1949) Manchester Mark I Baby (1948) EDVACZuse Z31941[4]EDVACHarvard Mark ICPU

CPU使退退EDVACMTBF = Mean Time Between Failure8Harvard Mark I[5][]CPUCPU100 kHz4MHz

半導体化

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CPU使19501960使CPUCPU

1964IBMSystem/360IBMCPU使System/360z/Architecture

1964DECPDP-8DEC使PDP-11IC使使使CPUSIMD

使CPUMHz

マイクロプロセッサ

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CPU使19701LSI48CPU1970198032NMOS1980CMOSCMOS使CMOS2000GHz2006SIMD
 
4.8 GHz

50CPU1960scoreboardingTomasulo1960

設計と実装

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ビット幅

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21[6][7]11

88CPUCPU88828  10  255

CPU32CPUCPU2324,294,967,296

System/360ISA[8]1[9]4

CPUCPU[10]

CPU









1990464CPUCPUCPU使

199021CPUCPUCPUVLIWPC

用途例

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CPU

4

19804

816

816 (MCU) 使3232CPU

32

CPU使

20003216/816ARMThumb32MCU使

2010CPU32MCUIoTMCU32

64

 (PC)使

1990CPU (OS) 64PC2000[11]2010PC64CPU64[7]3232[8]64OS323264[12]6464CPU32OS[13]6464201932[9]

32CPU20139iPhone 5s64CPUiOS32Android64

CPUAMDAM2900AM2901Lilith使CPUCPUACOS-6

低消費電力化

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低電圧化

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最も基本的なCPUの低消費電力化技術は低電圧化であった。ロジック動作の信号線の電圧を低電圧化することは、低消費電力化につながると同時に信号を"Hi"と"Low"の間で高速に変更できるため動作速度の向上にも寄与した。

当初はリレーのような数十ボルトの動作電圧だったが、1980年代には5 Vがデジタルコンピュータの標準的な動作電圧となり、1990年代には内部回路が3 V程度の低電圧化を取り入れはじめ、外部との信号線でも同様の低電圧化が行なわれる頃には、CPUの内部ではさらに低い電圧が採用されるようになった。2000年代末には内部的には1 V弱まで低電圧化が進められ、当時はノイズ耐性を考慮すればほぼ限界であると考えられていたが、その後もマイクロプロセッサの低電圧化の趨勢は続き、2013年に登場したQuark X1000は最低0.28 Vの超低電圧動作が可能である。

クロックゲーティング

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CPUCPUCPUCPUCPUCPU

CPUCPUCPU1CPUCPU"Hi""Low""Hi""Low"使21CPU使"Hi""Low""Hi""Low""Low""Hi"CPU


パワーゲーティング

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2000年代後半以降に登場した高性能CPUで使用されている半導体回路技術(プロセス技術)では、消費電力に対するリーク電流の比率が大きくなった。リーク電流はクロック信号の有無に関係が無いため、クロックゲーティングだけでは大きな電力削減効果は得られない。

このような高性能CPUでは、クロック信号の供給停止だけではなく、動作していないモジュール等への電源供給そのものを遮断するパワーゲーティング英語版と呼ばれる技術が必要になる。従来は、高性能化したCPUが消費する大電流をロジック回路に最適化された半導体回路技術(プロセス技術)で制御することは容易ではなかったが、リーク電流対策として2000年代末までには広く用いられる技術になった。

非同期設計

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SRAM便SRAM使

TITAC[10]ARMAMULET使MIPSR3000MiniMIPS

使CPU

並列化

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CPUMCU MCUCPUGPIOIODAC/ADCDMACDSP1使

比喩

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比喩的表現だが、CPUは、コンピュータの「頭脳」に例えられることが多い[11]

コンピュータゲームの世界では、コンピュータやソフトウェアが動かす対戦相手や敵ユニットをCPUと呼ぶこともある。

企業および製品

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脚注

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注釈

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(一)^ [3]

(二)^ ENIAC

(三)^ 1951

(四)^ 1936[?]Z31998

(五)^ 

(六)^ ENIACIBM 1401EDSAC31 0

(七)^ CPU

(八)^ [?]CASLCOMET[?]

(九)^ 

(十)^ 8CPU1632CPU24N-CPU16CPU832CPU16N-CPU32CPU6416CPU32CPUCISCRISC3216

(11)^ Microsoft Windows Server 2003Microsoft Windows XP Professional x64 Edition200564OS2006x64Microsoft Windows Vista

(12)^ 64Microsoft WindowsWOW6464macOS32High SierramacOS Catalina32

(13)^ x86Microsoft Windows32x86 CPU64x64 CPU

出典

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参考文献

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  • ジョン・L・ヘネシー/デイビッド・A・パターソン著、富田眞冶/村上和彰/新實治男訳、『コンピュータ・アーキテクチャ 設計・実現・評価の定量的アプローチ』、日経BP社、ISBN 4-8222-7152-8
  • デイビッド・A・パターソン/ジョン・L・ヘネシー著、成田光彰訳、『コンピュータの構成と設計 ハードウエアとソフトウエアのインタフェース 第3版(上/下)』、日経BP社、ISBN 4-8222-8266-X/ISBN 4-8222-8267-8
  • マイク・ジョンソン著、村上和彰監訳、『スーパスカラ・プロセッサ- マイクロプロセッサ設計における定量的アプローチ -』、日経BP社、ISBN 4-8227-1002-5
  • 中森章著、『マイクロプロセッサ・アーキテクチャ入門 RISCプロセッサの基礎から最新プロセッサのしくみまで TECHI Vol.20』、CQ出版社、ISBN 4-7898-3331-3
  • 渡波 郁、『CPUの創りかた』 毎日コミュニケーションズ, 2003, ISBN 978-4839909864

関連項目

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外部リンク

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