NHKNHK1955302 -2010223 201022355

略歴

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  • 1955年 開講
  • 1980年 25周年記念演奏会(国立劇場小劇場)
  • 1995年 40周年記念演奏会(NHKホール)
  • 2005年 50周年記念演奏会「日本音楽の祭典」(NHKホール)
  • 2010年 記念演奏会(NHKホール) 閉講

特徴

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教科

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合奏、日本音楽的ソルフェージュ、日本音楽史楽典など

講師

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教科の一流の専門家が当たる。吉川英史杵屋正邦藤井凡大など

受講生

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講座の受講生は卒業すると第〇期生と名乗ることが出来るが、中途退学の場合は名乗ってはいけない決まりがあった。年1回の募集で東京芸術大学邦楽科出身者を中心に、町の邦楽教室で学び邦楽の家元組織に属しているなど、何らかの方法で邦楽をやったことがあり、ある程度の演奏技量と知識をもった志願者が、実技(邦楽器の演奏、フラット1個程度のソルフェージュ)とペーパーテストの結果選ばれる。受講生は毎週火曜日にNHK放送センターに通い、講義や実技指導を受ける。放送局が運営しているので、原則欠席は認められない。また前後期のテストで成績が不振だと退学させられることもある。講座受講料は途中からは有料になった。ほかに経費の徴収のための会計係や、イベント係、楽譜を書く係など、講座担当職員と共に受講生も役割を受け持つ。

卒業生

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NHK邦楽技能者育成会を卒業しても特典は特にない。まれにNHKに出演依頼もあるが、NHKに出演するためにはNHKオーデションという別の試験組織がある。しかし、現在活躍中の邦楽演奏家には卒業生も多くいる。邦楽の世界ではNHK邦楽技能者育成会受験を目標にする邦楽演奏者も多かった。「NHK邦楽技能者育成会第〇期卒業」と演奏会パンフレットに掲載することは、洋楽演奏家がヨーロッパ留学と書くことに似て、ひとつのステイタスである。

委嘱作品

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NHK

楽譜

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NHK

使

調

卒業演奏会

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NHK
  • 例:NHK邦楽技能者育成会第47期卒業演奏会
  • 平成14年3月16日 イイノホール
  • 卒業演奏曲目
  • 「心韻賦(しんいんふ)」永富正之作曲 編成 箏Ⅰ・Ⅱ十七絃、三絃、尺八
  • 「絲競(いとくらべ)」肥後一郎作曲 編成 箏Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、十七絃、三絃、尺八

NHK邦楽技能者育成会同窓会

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2011年(平成23年)9月29日、会員相互の交流をはかり、日本の芸術文化に寄与することを目的として同窓会が組織された。

事業

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  • 和楽器を用いた音楽の流派や種目を超えた会員の交流による、青少年に対しての育成と普及
  • 演奏会、研究会、講習会、講演会等の開催
  • 和楽器を用いた音楽の伝承と研究 ①伝統音楽の伝承と研究 ②和楽器を用いた音楽の資料の整備 ③NHK邦楽技能者育成会の果たした業績、および設立よりもたらされた現代邦楽作品の検証と研究保存
  • 和楽器を用いた音楽の創作活動への支援
  • 和楽器演奏家および指導者の育成指導と技能の向上
  • 機関誌、研究書類、楽譜および録音物の刊行
  • 和楽器を用いた音楽の、海外への普及および国際交流
  • 優れた業績を有する個人または団体に対する表彰
  • 芸能関係団体との交流と提携
  • 関連文化事業への参加および協力支援
  • 会員名簿の編纂
  • その他目的を達成するために必要な事業

役員

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  • 理事長 杵屋静子 (5期)
  • 評議員会担当理事 川村泰山(20期)
  • 評議員長 設楽瞬山(38期)

会員

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NHK NHK  811

参考文献等

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  • 「NHK邦楽技能者育成会55年の記録」(NHK/NHKサービスセンター)2011年
  • 「演奏家のための日本音楽の理論と実践~NHK邦楽技能者育成会45年の実績をふまえて」(NHK/NHKサービスセンター)2000年
  • NHK邦楽技能者育成会第47期卒業演奏会プログラム 2002年
  • NHK邦楽技能者育成会同窓会会報第1号 2012年9月