とんずらごはん
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とんずらごはん | |
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ジャンル | グルメ漫画 |
漫画 | |
作者 | 義元ゆういち |
出版社 | 講談社 |
掲載サイト | マンガボックス |
レーベル | KCデラックス |
発表期間 | 2018年9月26日 - |
巻数 | 既刊3巻(2019年8月9日現在) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
﹃とんずらごはん﹄は、義元ゆういちによる日本の漫画作品。ウェブコミック配信サイト﹃マンガボックス﹄にて、2018年9月26日から2019年9月25日まで連載された。作中で主人公達が訪れた店などは実在するもので、作中に店舗紹介が描かれている。ただし、第5話の店は殺人事件にかかわるものなので、架空のものであることが、作者のツイッターで明かされている。
評価
産経新聞社編集委員の阿比留瑠比はTwitterで﹁荒唐無稽な設定のようで﹃とんずらごはん﹄はいい﹂﹁面白い。脇役もいい﹂[1]と本作を絶賛し﹁楽しみにしていたのに電子書籍だけとは。これはなかなかよくできた作品だったのに打ち切りとは、どうしてだろう﹂[2]と本作4巻が電子書籍のみで刊行されたことと、本作の終了とを惜しんだ。ストーリー
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
大学生小波沙羅は日本有数の名家の令嬢で、代理士の息子との婚約が決まり、順風満帆な日々を送っていた。しかし、ある日その婚約者が何者かによって殺害され、凶器から指紋が出たことから身に覚えのない婚約者殺害容疑を掛けられてしまう。警察が来る前に何者かから逃げるよう電話がかかり、それに従い逃走したため、釈明の余地なく全国指名手配の逃亡犯に転落してしまう。逃走の最中、成り行きでラーメン屋に入ったのがきっかけで食べ歩きに目覚めてしまい、以降逃走の最中、全国各地のご当地グルメを求め始める。
登場人物
主要キャラ
小波 沙羅︵こなみ さら︶ 本作の主人公。21歳。白櫻女子大学3回生。日本有数の名家小波家の令嬢。趣味は乗馬とロードバイク。 婚約者との婚約が決まっていたが、突然その婚約者が何者かに殺害され、警察の調査で、凶器から自身の指紋が出たため犯人と断定されてしまう。警察が来る前に匿名の電話で逃げるよう指示され、それに従い逃走を図るがその結果、全国指名手配されてしまう。逃走の最中、成り行きで入ったラーメン屋で担々麺を食べたことから、自分の知らない未知の味を知る。以降逃走の最中、全国各地の美味しいB級グルメを求めて食べ歩くようになり、食い倒れとして目覚めてしまう。そのため、警察や一部マスコミからは﹁逃亡中にもかかわらず幸せそうに飯を食ってるいかれた女﹂と呼ばれている。 服装は、最初はワンピースを着ていたが、逃走生活を始めてからはショートパンツに薄手のジャンパーというラフな格好に帽子をかぶっている。 今回の事件を政界等の大物が絡んでいると勝手にイメージしたりと、物事をかなり大げさに想像する妄想癖の気がある。 作中で旅館の息子、寅彦と知り合い、彼の勧めで短期間住み込みで働いており、その間は眼鏡を掛け、大森舞︵おおもり まい︶と名乗っていた。 逃亡の最中、300万円の特別報奨金がかけられた。 御厨 誠︵みくりや まこと︶ 沙羅の婚約者で代議士の息子。25歳。作中ではすでに故人。趣味はおかし作り。 沙羅と婚約が決まっていたが、何者かによって殺害されてしまい、凶器から沙羅の指紋が出たことから、沙羅が犯人として疑われる原因となる。 代議士の父の秘書を務めており、行く行くは地盤を継ぐ予定だった。 御厨 真菜︵みくりや まな︶ 誠の妹の中学生。誠の勧めで沙羅から高校受験のための家庭教師を受けていたが、沙羅いわく、する必要が無い位、成績優秀とのこと。 クールな性格で、沙羅も喜怒哀楽がわからず、掴みどころがない人物と称している。 実は沙羅が誠に差し入れしたバームクーヘンは、彼女からの勧めで沙羅が買ったものであり、事件を調べる猪口を陰で監視し、沙羅に逃げるように指示した電話も彼女が友人にかけさせたものであったりと、作中で時折怪しい行動をとっている。 沙羅同様、食レポをするキャラの一人。横浜みなと署
捜査本部が置かれている警察署。刑事課
袴田 太郎︵はかまだ たろう︶ 刑事課の刑事。階級は警部補。沙羅の行方を追っている。普段は標準語だが、興奮すると何故かオネエ口調になる。 猪口 藤太︵いのぐち とうた︶ 刑事課の刑事。階級は巡査部長。袴田の部下。袴田と共に沙羅を追っているが、犯行動機・冤罪ではないか等、事件には疑問を抱いている。 沙羅同様、食べ歩き好きなグルメでもあり、作中で沙羅と同様、食レポをするキャラの一人。 柳葉 優︵やなぎば すぐる︶ 部長。 沙羅逮捕の為、彼女に特別報奨金をかけた。小波家
小波 穣︵こなみ みのる︶ 沙羅の父で小波グループ会長。作品では表立って出てこず、セリフも無い。 沙羅の母︵本名不明︶ 沙羅の母親。娘が指名手配されたことで寝込んでしまい、心配のあまり食事もろくに口にしないでいる。作中では何故か、顔の目元辺りが描かれていない。 若菜︵わかな︶ 小波家のメイド。沙羅の母の身の回りの世話をしているが、食事を摂らない彼女に手を焼いている。協力者
田鍋 ほのか︵たなべ ほのか︶ 真菜のクラスメイト。ボーイッシュ風な少女。体育会系で渋い声をしている。同性ながらも真菜に好意を抱いている。 実は沙羅が逃亡するきっかけとなったで電話の主。当初は真菜に頼まれていたずら電話をかけたつもりでいたが、事件の報道で事実を知る。 知らず知らずの内に共犯者にされてしまうが、元々好意を抱いていたのでそのまま協力者となり、自ら彼女の召使︵サーヴェント︶を自称するようになる。 八屋 寅彦︵はちや とらひこ︶ 温泉旅館 汐華荘の一人息子。跡取りと言われているが、本人はあまり乗り気ではない。ひょんなことから沙羅と知り合い、旅館での住み込みの仕事を紹介した。用語
小波家 沙羅の実家。江戸時代から続く商家で、日本有数の名家。 開國館︵かいこくかん︶ 沙羅がバームクーヘンを買った店。上記通り架空の店。 汐華荘︵しおばなそう︶ 沙羅が一時期住み込みで働いていた温泉旅館。書誌情報
●義元ゆういち﹃とんずらごはん﹄講談社︿KCデラックス﹀、4巻で完結︵2020年1月1日現在︶。最終4巻のみ電子書籍での配信。 (一)2019年1月9日発売[3]、ISBN 978-4-06-514629-3 (二)2019年4月9日発売[4]、ISBN 978-4-06-515321-5 (三)2019年8月9日発売[5]、ISBN 978-4-06-516826-4 (四)2019年11月8日発売[6]脚注
(一)^ 阿比留瑠比 (2019年8月13日). “ツイート”. 2020年1月1日閲覧。
(二)^ 阿比留瑠比 (2019年11月18日). “ツイート”. 2020年1月1日閲覧。
(三)^ “とんずらごはん︵1︶”. 講談社コミックプラス. 2019年7月8日閲覧。
(四)^ “とんずらごはん︵2︶”. 講談社コミックプラス. 2019年7月8日閲覧。
(五)^ “とんずらごはん︵3︶”. 講談社コミックプラス. 2019年8月9日閲覧。
(六)^ “とんずらごはん︵4︶”. 講談社コミックプラス. 2020年1月1日閲覧。
外部リンク
- 「とんずらごはん」既刊・関連作品一覧 - 講談社コミックプラス