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'''アゴラ'''︵{{翻字併記|grc|Ἀγορά|Agorá|n|区=、}}︶は、[[古代ギリシア]]の[[都市国家]][[ポリス]]において重要な公共空間として不可欠な場所である[[広場]]を指すギリシア語で、人が集まることから商取引も行なわれたため、市場としても機能した。ローマ時代のラテン語では[[フォルム]]に相当する。
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'''アゴラ'''︵{{翻字併記|grc|Ἀγορά|Agorá|n|区=、}}︶は、[[古代ギリシア]]の[[都市国家]][[ポリス]]において重要な公共空間として不可欠な場所である[[広場]]を指すギリシア語で、人が集まることから商取引も行なわれたため、市場としても機能した。ローマ時代のラテン語では[[フォルム]]に相当する。
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都市国家はアゴラと、要塞および神殿からなる[[アクロポリス]]︵神聖な地区としての神域、崇拝の場︶で構成される<ref>{{Cite book|和書 |title=建築物・様式ビジュアルハンドブック |year=2009 |
都市国家はアゴラと、要塞および神殿からなる[[アクロポリス]]︵神聖な地区としての神域、崇拝の場︶で構成される<ref>{{Cite book|和書 |title=建築物・様式ビジュアルハンドブック |year=2009 |publisher=株式会社エクスナレッジ |page=145 |author=戸谷英世・竹山清明}}</ref>。
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アゴラはまた、[[民会]]の開催場所でもあった。[[ヘシオドス]]も、『[[仕事と日]]』の中でアゴラという言葉を集会の場として用いている。 |
アゴラはまた、[[民会]]の開催場所でもあった。[[ヘシオドス]]も、『[[仕事と日]]』の中でアゴラという言葉を集会の場として用いている。 |
2024年5月11日 (土) 11:25時点における最新版
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/df/THES-Agora_East_stoa.jpg/250px-THES-Agora_East_stoa.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/90/TyreAlMinaAgora.jpg/200px-TyreAlMinaAgora.jpg)
アゴラ︵古代ギリシャ語: Ἀγορά、Agorá︶は、古代ギリシアの都市国家ポリスにおいて重要な公共空間として不可欠な場所である広場を指すギリシア語で、人が集まることから商取引も行なわれたため、市場としても機能した。ローマ時代のラテン語ではフォルムに相当する。
都市国家はアゴラと、要塞および神殿からなるアクロポリス︵神聖な地区としての神域、崇拝の場︶で構成される[1]。
アゴラはまた、民会の開催場所でもあった。ヘシオドスも、﹃仕事と日﹄の中でアゴラという言葉を集会の場として用いている。
アゴラは、ミケーネ文明の崩壊の後にポリスと共に成立し、ホメーロス︵紀元前8世紀後半頃?︶の時代までには都市の一部として確立した。最も著名なアゴラはアテナイの古代アゴラで、アメリカ古典学研究所がロックフェラーからの資金援助を受けて発掘を行なった。
脚注[編集]
- ^ 戸谷英世・竹山清明『建築物・様式ビジュアルハンドブック』株式会社エクスナレッジ、2009年、145頁。
参考文献[編集]
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●ヘーシオドス ﹃仕事と日﹄ 松平千秋訳、岩波書店︿岩波文庫﹀
●カール・ポランニー ﹃人間の経済2交易・貨幣および市場の出現﹄ 玉野井芳郎・中野忠訳、岩波書店︿岩波モダンクラシックス﹀、2005年。