出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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2010年10月31日 (日) 09:38時点における版
オーバーヒート (overheat) は、熱し過ぎる事︵過熱︶、またその熱し過ぎた状態を表す言葉である。熱し過ぎた結果動作不良を起こした場合をオーバーヒートと呼ぶ事が多い。
エンジン・機械
機械の中には熱機関のように自分自身の動作により発熱するものがあり、その結果、部品に用いられている部材︵金属・ゴム・樹脂︶の適正温度を上回る可能性がある。
これを回避するため、中には空冷、水冷︵液冷︶、潤滑油等による冷却機構を持っているものがあるが、冷却システムの能力不足や異常等により、冷却が間に合わなくなった場合、適正温度を上回り、オーバーヒート状態に陥る。
これは結果的にその機械の動作に支障をきたす。例えば、エンジンであれば性能低下︵熱ダレ︶にはじまり、各部に一層の熱変形や潤滑切れが進み、ガスケット抜け、カジリ、焼きつきを起こすほか、車両火災に至ることもある。また、重度のオーバーヒートで発生した物理的なダメージは、冷却後に潤滑油を交換したとしても回復することはない。
コンピュータ
パソコン等のコンピュータにおいて、高負荷を与え続けた結果内部の温度が高まり、ソフトウェアの異常動作や異常終了、最悪の場合OSのハングアップ︵フリーズ︶や再起動を引き起こす場合がある。この状態をオーバーヒートと呼んだり、または熱暴走︵ねつぼうそう︶と呼ぶ事もある。
関連項目