「コロノスのオイディプス」の版間の差分
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2007年4月30日 (月) 02:38時点における版
﹃コロノスのオイディプス﹄はソポクレス作のギリシア悲劇である。テーバイのかつての王オイディプスが放浪の末アテナイ近郊のコロノスの森にたどり着いたところから始まり、オイディプスの死に到るまでを描く。運命に翻弄されたオイディプスは予言に従って導かれた復讐の女神エウメニデスの聖林を自らの墓所として望み、アテナイ王テセウスもこれを認めた。そしてこれを阻もうとする息子ポリュネイケスやテーバイの現在の王クレオンにもかかわらず、オイディプスはテセウスのみが見守る中コロノスの地中深く飲み込まれていく。
なお、ソポクレスの現存作品では、
●オイディプス王 紀元前429年 - 紀元前425年ごろ
●コロノスのオイディプス 紀元前401年
●アンティゴネ 紀元前441年ごろ
の3作品がテーバイ王家の悲劇として密接な関連があり、時に﹁三部作﹂として扱われる。が、上記のように成立年代からして話の順序とは一致せず、アイスキュロスが好んだとされる三部作形式とは異なるものである。