コロノスのオイディプス
表示
文学 |
---|
ポータル |
各国の文学 記事総覧 出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
﹃コロノスのオイディプス﹄は、ソポクレス作のギリシア悲劇である。テーバイのかつての王オイディプスが放浪の末アテナイ近郊のコロノスの森にたどり着いたところから始まり、オイディプスの死に到るまでを描く。
運命に翻弄されたオイディプスは予言に従って復讐の女神エウメニデスの聖林に導かれ、そこを自らの墓所として望み、アテナイ王テセウスもこれを認めた。そしてこれを阻もうとする息子ポリュネイケスやテーバイの現在の王クレオンにもかかわらず、オイディプスはテセウスのみが見守る中コロノスの地中深く飲み込まれていく。
なお、ソポクレスの現存作品では、
●﹃オイディプス王﹄︵紀元前429年 - 紀元前425年ごろ︶
●﹃コロノスのオイディプス﹄︵紀元前401年︶
●﹃アンティゴネー﹄︵紀元前441年ごろ︶
の3作品がテーバイ王家の悲劇として密接な関連があり、時に三部作として扱われる。が、上記のように成立年代からして話の順序とは一致せず、アイスキュロスが好んだとされる三部作形式とは異なるものである。
関連項目
- フェリックス・メンデルスゾーン - 劇付随音楽「コロノスのオイディプス」(Op.93)