「ダン・ユマ」の版間の差分
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'''ダン・ユマ''' |
'''ダン・ユマ''' (Dan Yuma)、本名・別名:'''ロバート・ダンハム'''(Robert Dunham, [[1931年]][[7月6日]] - [[2001年]][[8月6日]])は、[[日本]]で活躍した[[アメリカ合衆国|アメリカ]][[メイン州]][[ポートランド (メイン州)|ポートランド]]出身の[[俳優]]、映画監督、[[映画プロデューサー]]。 |
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== 来歴・人物 == |
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[[1953年]]、[[ウィリアムズ大学]]卒業 |
[[1953年]]、[[ウィリアムズ大学]]を卒業して[[朝鮮戦争]]に[[海兵隊|海兵隊員]]として出征した後、横浜に配属されて20年にわたり、日本に在住する。退役後は貿易会社や靴の会社を営む傍ら、日本映画界で日本語の話せる貴重な外国人俳優として、数々の映画に出演した。
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軽妙な演技が持ち味 |
軽妙な演技が持ち味とされ、﹃[[宇宙大怪獣ドゴラ]]﹄︵1964年︶のマーク・ジャクソン役で強い印象を残す。[[東宝]]は同映画の売り込みの代理人として、[[ハリウッド]]にユマを派遣した。また、実現はしなかったが、ジャクソンのキャラクターを使った映画の企画も売り込んでいた。
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﹃[[フランケンシュタイン対地底怪獣]]﹄︵1965年︶では、 |
﹃[[フランケンシュタイン対地底怪獣]]﹄︵1965年︶では、ユマの熱心な売り込みもあり、当初はジェームス・ボーエン博士役の候補だったが、アメリカ側の要請で[[ニック・アダムス]]に役を譲っている。アメリカでは、﹃[[ゴジラ対メガロ]]﹄のシートピア司令・アントニオ役で特に知られている。
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俳優業と並行して |
俳優業と並行して1960年代後半から[[日野・コンテッサ]]のチームに所属し、スタントドライバーとしても活躍してアメリカでのレースなどに出場した。 |
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1970年代後半にアメリカ |
1970年代後半にアメリカへ戻った後は[[ケープコッド]]に住み、離婚を経て[[フロリダ州]][[サラソータ (フロリダ州)|サラソータ]]に移住する。それ以降は結婚と離婚を繰り返しており、1999年に7度目の結婚をしている。晩年までプロデューサー兼監督業を続け<ref>﹃宇宙船 Vol.90﹄︵朝日ソノラマ︶﹁レポート G-CON in N.Y﹂</ref>、2001年に[[血栓症]]で死去した。
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== 出演映画 == |
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<ref name="東宝特撮映画大全集55">{{Harvnb|東宝特撮映画大全集|2012|p=55|loc=「『モスラ』作品解説/俳優名鑑」}}</ref> |
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== 参考文献 == |
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* {{Cite book|和書|title=東宝特撮映画全史|others=監修 [[田中友幸]]|date=1983-12-10|publisher=[[東宝]]出版事業室|isbn=4-924609-00-5|ref={{SfnRef|東宝特撮映画全史|1983}}}} |
2022年3月13日 (日) 08:56時点における版
ダン・ユマ (Dan Yuma)、本名・別名:ロバート・ダンハム(Robert Dunham, 1931年7月6日 - 2001年8月6日)は、日本で活躍したアメリカメイン州ポートランド出身の俳優、映画監督、映画プロデューサー。
来歴・人物
出演映画
- 俺の故郷は大西部(1960年 西河克己監督 日活) - クライトン一世の部下 役
- 弾丸大将(1960年 家城巳代治監督 東映) - マスター軍曹 役
- モスラ(1961年 本多猪四郎監督 東宝) - ニューカーク・シティの政府関係者 役[2]
- 白昼の無頼漢(1961年 深作欣二監督 東映) - ケンディ 役
- 世界大戦争(1961年 松林宗恵監督 東宝) - 同盟軍参謀[3]
- 遊民街の銃弾(1962年 飯塚増一監督 東映) - パーカー 役
- 宇宙大怪獣ドゴラ(1964年 本多猪四郎監督 東宝) - マーク・ジャクソン 役[3]
- ゴジラシリーズ(東宝)
- 他人の顔(1966年 勅使河原宏監督 東京映画) - バーの客 役
- TIME TRAVELLERS(1966年 ロバート・ダンハム監督)
- ガンマー第3号 宇宙大作戦(1968年 深作欣二監督 東映) - マーチン大尉 役
- エスパイ(1974年 福田純監督 東宝) - 特別機機長 役[3]
テレビ作品
脚注
- ^ 『宇宙船 Vol.90』(朝日ソノラマ)「レポート G-CON in N.Y」
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 55, 「『モスラ』作品解説/俳優名鑑」
- ^ a b c d 東宝特撮映画全史 1983, pp. 536–538, 「主要特撮作品配役リスト」