「ニコンの天体望遠鏡製品一覧」の版間の差分
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[[1988年]](昭和63年)[[7月1日]]に東京天文台が[[国立天文台]]に改組されたのに伴い、現在は[[東京大学]]理学部付属の[[天文学教育研究センター]][[木曽観測所]]。36×36cmの写真乾板に6×6°の範囲を撮影するよう設計されたが現在はCCDや近赤外線カメラが取り付けられるよう改造されている。 |
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=== 91cm天体写真儀 === |
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カセグレン式、F18。イギリス式赤道儀。有効径914mm、主鏡焦点距離4590mm、合成焦点距離16658mm。第一ファインダーは有効径150mm焦点距離2250mm、ケルナー式80mm接眼鏡装着で28×、0.95°。第二ファインダーは有効径200mm焦点距離4815mm、ケルナー式60mm接眼鏡装着で80×、0.34°。1962年11月東京天文台堂平観測所開所に合わせて稼働開始した。設計は[[吉田庄一郎]]。1990年代初頭に[[PC-9800シリーズ|PC-9801]]によるデジタル制御に改造された。天文台は |
カセグレン式、F18。イギリス式赤道儀。有効径914mm、主鏡焦点距離4590mm、合成焦点距離16658mm。第一ファインダーは有効径150mm焦点距離2250mm、ケルナー式80mm接眼鏡装着で28×、0.95°。第二ファインダーは有効径200mm焦点距離4815mm、ケルナー式60mm接眼鏡装着で80×、0.34°。1962年11月東京天文台堂平観測所開所に合わせて稼働開始した。設計は[[吉田庄一郎]]。1990年代初頭に[[PC-9800シリーズ|PC-9801]]によるデジタル制御に改造された。天文台は[[2000年]]︵平成12年︶3月に閉所され一時は解体される予定だったが、都幾川村に譲渡され[[ときがわ町星と緑の創造センター]]の施設として[[2001年]]︵平成13年︶7月から公開されている。
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=== 91cm光電赤道儀 === |
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カセグレン式、F13。フォーク式赤道儀。 |
カセグレン式、F13。フォーク式赤道儀。[[2007年]]︵平成19年︶現在近赤外線カメラに改造中。[[自然科学研究機構]][[国立天文台]][[岡山天体物理観測所]]。
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=== 65cmクーデ式太陽望遠鏡 === |
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[[1968年]](昭和43年)建設。[[自然科学研究機構]][[国立天文台]][[岡山天体物理観測所]]。 |
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=== 60cmクーデ式反射望遠鏡 === |
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東京大学天文学教室。 |
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口径25cm、焦点距離3750mm。2枚構成[[セミアポクロマート]]。 |
口径25cm、焦点距離3750mm。2枚構成[[セミアポクロマート]]。 |
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=== 25cm屈折赤道儀 === |
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[[1999年]](平成11年)6月アクトパル宇治に納入された。5群5枚。イメージサークルφ100mm。 |
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口径25cm、焦点距離2000mm。 |
口径25cm、焦点距離2000mm。 |
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=== 20cm屈折赤道儀 === |
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有効径150mm、焦点距離2250mm。ファインダーは暗視野照明装置と視度調整装置付き16.5×50、7.3°。脚はピラー。シンクロナスモーターに供給する電源の周波数を変更することにより増減速を行う装置をオプションで使用できた。
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有効径150mm、焦点距離2250mm。ファインダーは暗視野照明装置と視度調整装置付き16.5×50、7.3°。脚はピラー。シンクロナスモーターに供給する電源の周波数を変更することにより増減速を行う装置をオプションで使用できた。
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=== 10cm屈折赤道儀 === |
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[[1980年]](昭和55年)発売。有効径100mm、焦点距離1200mm。EDガラスによる2枚玉[[アポクロマート]]。赤道儀は緯度10-60°に対応する。ファインダーは暗視野照明装置付き7×50、7.3°。脚はピラー。後に鏡筒と架台が別売もされた。 |
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=== 8cm屈折赤道儀 === |
=== 8cm屈折赤道儀 === |
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有効径80mm、焦点距離1200mm。赤道儀には緯度30-38°、38-45°に対応する2タイプがあり使用する場所の緯度により選択するようになっている。アクロマート<ref>性能は、他社がいうセミアポクロマートと同等と言われる。</ref>。 |
有効径80mm、焦点距離1200mm。赤道儀には緯度30-38°、38-45°に対応する2タイプがあり使用する場所の緯度により選択するようになっている。アクロマート<ref>性能は、他社がいうセミアポクロマートと同等と言われる。</ref>。 |
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=== 8cmED屈折赤道儀 === |
=== 8cmED屈折赤道儀 === |
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[[1987年]]︵昭和62年︶5月発売。有効径80mm、焦点距離480mm。イメージサークルφ100mm。
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=== 6.5cm屈折赤道儀 === |
=== 6.5cm屈折赤道儀 === |
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有効径65mm、焦点距離780mm。アクロマートと、EDアポクロマートの2タイプある。赤道儀は緯度0-54°に対応、高度角調整ネジを引き抜いて極軸を真上に向けると経緯台としても使用できる。ファインダーは7×20、7.1°。脚は木製三脚。 |
有効径65mm、焦点距離780mm。アクロマートと、EDアポクロマートの2タイプある。赤道儀は緯度0-54°に対応、高度角調整ネジを引き抜いて極軸を真上に向けると経緯台としても使用できる。ファインダーは7×20、7.1°。脚は木製三脚。 |
2012年8月3日 (金) 09:07時点における版
望遠鏡
105cmシュミットカメラ
1988年︵昭和63年︶7月1日に東京天文台が国立天文台に改組されたのに伴い、現在は東京大学理学部付属の天文学教育研究センター木曽観測所。36×36cmの写真乾板に6×6°の範囲を撮影するよう設計されたが現在はCCDや近赤外線カメラが取り付けられるよう改造されている。91cm天体写真儀
カセグレン式、F18。イギリス式赤道儀。有効径914mm、主鏡焦点距離4590mm、合成焦点距離16658mm。第一ファインダーは有効径150mm焦点距離2250mm、ケルナー式80mm接眼鏡装着で28×、0.95°。第二ファインダーは有効径200mm焦点距離4815mm、ケルナー式60mm接眼鏡装着で80×、0.34°。1962年11月東京天文台堂平観測所開所に合わせて稼働開始した。設計は吉田庄一郎。1990年代初頭にPC-9801によるデジタル制御に改造された。天文台は2000年︵平成12年︶3月に閉所され一時は解体される予定だったが、都幾川村に譲渡されときがわ町星と緑の創造センターの施設として2001年︵平成13年︶7月から公開されている。91cm光電赤道儀
カセグレン式、F13。フォーク式赤道儀。2007年︵平成19年︶現在近赤外線カメラに改造中。自然科学研究機構国立天文台岡山天体物理観測所。65cmクーデ式太陽望遠鏡
1968年︵昭和43年︶建設。自然科学研究機構国立天文台岡山天体物理観測所。60cmクーデ式反射望遠鏡
東京大学天文学教室。50cm彗星写真儀
国産初の大型シュミットカメラ。東京天文台堂平観測所の所有であったが現在は国立科学博物館の倉庫に保存されている。30cm反射望遠鏡
自然科学研究機構国立天文台岡山天体物理観測所、東北大学天文学教室、甲南高校、広島県理科教育センターなどに納入された。30cmグレゴリー・クーデ式太陽望遠鏡
葛飾区郷土と天文の博物館に設置されている。25cm屈折赤道儀
財団法人岐阜天文台。 口径25cm、焦点距離3750mm。2枚構成セミアポクロマート。25cm屈折赤道儀
1999年︵平成11年︶6月アクトパル宇治に納入された。5群5枚。イメージサークルφ100mm。 口径25cm、焦点距離2000mm。20cm屈折赤道儀
有効径200mm、焦点距離2400mm。ファインダーは暗視野照明装置と視度調整装置付き16.5×50、7.3°。脚はピラー。シンクロナスモーターに供給する電源の周波数を変更することにより増減速を行う装置が付属した。15cm屈折赤道儀
有効径150mm、焦点距離2250mm。ファインダーは暗視野照明装置と視度調整装置付き16.5×50、7.3°。脚はピラー。シンクロナスモーターに供給する電源の周波数を変更することにより増減速を行う装置をオプションで使用できた。10cm屈折赤道儀
1980年︵昭和55年︶発売。有効径100mm、焦点距離1200mm。EDガラスによる2枚玉アポクロマート。赤道儀は緯度10-60°に対応する。ファインダーは暗視野照明装置付き7×50、7.3°。脚はピラー。後に鏡筒と架台が別売もされた。8cm屈折赤道儀
有効径80mm、焦点距離1200mm。赤道儀には緯度30-38°、38-45°に対応する2タイプがあり使用する場所の緯度により選択するようになっている。アクロマート[1]。8cmED屈折赤道儀
1987年︵昭和62年︶5月発売。有効径80mm、焦点距離480mm。イメージサークルφ100mm。6.5cm屈折赤道儀
有効径65mm、焦点距離780mm。アクロマートと、EDアポクロマートの2タイプある。赤道儀は緯度0-54°に対応、高度角調整ネジを引き抜いて極軸を真上に向けると経緯台としても使用できる。ファインダーは7×20、7.1°。脚は木製三脚。5cm屈折赤道儀
1950年代に販売されていた日本光学工業時代の製品。アストロカメラ
125mmアストロカメラ
有効径125mm、焦点距離600mm。キャビネ判で画角18°または手札判のガラス乾板。シャッターは1枚羽根の手動開閉式。手札判のマウントに120フィルムを使用し6×9cm判までのグラフレックスホルダーが装着できるアタッチメントも発売された。50mmアストロカメラ
テッサータイプ。アストロニッコール200mmF4。F16までの絞り、最短撮影距離4mまでのピント合わせ機構、X接点シンクロも備える。手札判ガラス乾板で画角35°。シャッターはコパルB、T、1-1/125秒。望遠鏡に同架する他一般のカメラ三脚にも搭載できた。手札判のマウントに120フィルムを使用し6×9cm判までのグラフレックスホルダーが装着できるアタッチメントも発売された。双眼望遠鏡
20倍大型双眼望遠鏡
有効径120mm。優れた光学系で、諸収差が良好に抑えられ明るくシャープな視界を確保。接眼部は見やすいツノ型目当てを装備。一般観察をはじめ、星雲・星団や彗星観測まで幅広く利用できる。15倍大型双眼望遠鏡
有効径80mm。関連項目
脚注
- ^ 性能は、他社がいうセミアポクロマートと同等と言われる。
外部リンク
- ニコンビジョン
- 国立天文台 岡山天体物理観測所(91cm反射望遠鏡、クーデ型太陽望遠鏡)
- 東京大学 天文学教育研究センター 木曽観測所 (105cm シュミット望遠鏡)