「モンテカルロへ行こう」の版間の差分
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== 概要 == |
== 概要 == |
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﹃モンテカルロへ行こう﹄はレイ・ヴァンチュラ ([[:fr:Ray Ventura|Ray Ventura]]) のほどほど成功した作品﹃パリへ行こう﹄(''[[:fr:Nous irons à Paris (film, 1950)|Nous irons à Paris]]'' )の続編であった<ref name=":1">{{Cite book|title= |
﹃モンテカルロへ行こう﹄はレイ・ヴァンチュラ ([[:fr:Ray Ventura|Ray Ventura]]) のほどほど成功した作品﹃パリへ行こう﹄(''[[:fr:Nous irons à Paris (film, 1950)|Nous irons à Paris]]'' )の続編であった<ref name=":1">{{Cite book|和書|title=オードリー・ヘップバーン 上巻|date=1998年5月4日初版発行|year=|publisher=集英社|author=バリー・パリス|pages=131-138}}</ref>。二か国語で製作されるため、言葉の問題があり、キャストは英語版﹃[[モンテカルロ・ベイビー]]﹄とは変更になっている<ref name=":0">{{Cite book|和書|title=スクリーンの妖精 オードリー・ヘップバーン|date=1997年6月13日初版発行|year=|publisher=シンコー・ミュージック|author=ジェリー・バーミリー|page=|pages=78-79}}</ref>。[[オードリー・ヘプバーン]]は英語もフランス語も出来たので、両方でキャスティングされた<ref name=":0" />。ただし役名は違う<ref name=":0" />。上映時間も英語版とフランス語版では大きく違う<ref name=":0" />。ヘプバーンの役は、いなくなった自分の赤ちゃんを探す映画スターの役で、登場時間は12分ほどしかない<ref name=":1" />。
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オードリー・ヘプバーンがこの作品の撮影中に[[シドニー=ガブリエル・コレット|ガブリエル・コレット]]に見出されて、[[ブロードウェイ (ニューヨーク)|ブロードウェイ]]の舞台﹃ジジ﹄の主役に抜擢された<ref name=":1" /><ref name=":2">{{Cite book|title= |
オードリー・ヘプバーンがこの作品の撮影中に[[シドニー=ガブリエル・コレット|ガブリエル・コレット]]に見出されて、[[ブロードウェイ (ニューヨーク)|ブロードウェイ]]の舞台﹃ジジ﹄の主役に抜擢された<ref name=":1" /><ref name=":2">{{Cite book|和書|title=オードリー・ヘプバーン 映画に燃えた華麗な人生|date=1986年3月15日初版発行|year=|publisher=近代映画社|author=チャールズ・ハイアム|pages=43,52-60}}</ref><ref name=":3">{{Cite book|和書|title=オードリー リアル・ストーリー|date=2003年1月20日初版発行|year=|publisher=株式会社アルファベータ|author=アレグザンダー・ウォーカー|pages=85-90}}</ref><ref name=":4">{{Cite book|和書|title=the audrey hepburn treasures|date=2006年9月25日初版発行|year=|publisher=講談社|author=エレン・アーウィン&ジェシカ・Z・ダイヤモンド|page=63}}</ref>。
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日本では劇場未公開のままであるが、ビデオ・LD・DVD・ブルーレイで発売された。 |
日本では劇場未公開のままであるが、ビデオ・LD・DVD・ブルーレイで発売された。 |
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== キャスト == |
== キャスト == |
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* フィリップ:フィリップ・ルメール([[:en:Philippe Lemaire|Philippe Lemaire]]) |
* フィリップ:フィリップ・ルメール([[:en:Philippe Lemaire|Philippe Lemaire]]) |
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* ジャクリー |
* ジャクリーヌ・メイラール:ダニエル・ゴテ |
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* アントワーヌ:アンリ・ジー |
* アントワーヌ:アンリ・ジェーヌ |
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* マリネット:ジャネット・バティ |
* マリネット:ジャネット・バティ |
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* メリッサ・ウォルター:[[オードリー・ヘプバーン]] |
* メリッサ・ウォルター:[[オードリー・ヘプバーン]] |
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* レイ・ヴァンチュラとその楽団 |
* レイ・ヴァンチュラとその楽団 |
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* マックス:マックス・エロイ |
* マックス:マックス・エロイ |
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* シャ |
* シャトネー=メイラール:アンドレ・ルギュエ |
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* ルディー・ウォルター:ジョン・ヴァン・ドリーレン |
* ルディー・ウォルター:ジョン・ヴァン・ドリーレン |
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*私立探偵:ジョルジュ・ラン |
*私立探偵:ジョルジュ・ラン |
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== エピソード == |
== エピソード == |
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* [[オードリー・ヘプバーン]]は、演じる役は小さいが[[クリスチャン・ディオール]]の衣装を何枚も着られることや、撮影は風光明媚なモンテカルロで約1ヶ月かけて行われること、出演料が良かったことで出演依頼が来た時は喜んだ<ref name=":2" /><ref name=":1" />。 |
* [[オードリー・ヘプバーン]]は、演じる役は小さいが[[クリスチャン・ディオール]]の衣装を何枚も着られることや、撮影は風光明媚なモンテカルロで約1ヶ月かけて行われること、出演料が良かったことで出演依頼が来た時は喜んだ<ref name=":2" /><ref name=":1" />。 |
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* この作品は『[[モンテカルロ・ベイビー]]』とともに撮影されたので、一方の言語でセリフを言い、改めて感情を込めてもう一方の言語でいうというプロセスによって撮影されたので<ref name=":2" /><ref name=":3" />、やがてヘプバーンは疲れてしまったという<ref name=":3" />。 |
* この作品は『[[モンテカルロ・ベイビー]]』とともに撮影されたので、一方の言語でセリフを言い、改めて感情を込めてもう一方の言語でいうというプロセスによって撮影されたので<ref name=":2" /><ref name=":3" />、やがてヘプバーンは疲れてしまったという<ref name=":3" />。 |
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* [[シドニー=ガブリエル・コレット]]は自作﹃ジジ﹄のブロードウェイでの上演計画の真っ最中、夫のモーリス・グドケと共にモナコの[[レーニエ3世|レーニエ公]]の招待客としてオテル・ド・パリで過ごしていた<ref name=":1" /><ref name=":2" /><ref name=":5">{{Cite book|title= |
* [[シドニー=ガブリエル・コレット]]は自作﹃ジジ﹄のブロードウェイでの上演計画の真っ最中、夫のモーリス・グドケと共にモナコの[[レーニエ3世|レーニエ公]]の招待客としてオテル・ド・パリで過ごしていた<ref name=":1" /><ref name=":2" /><ref name=":5">{{Cite book|和書|title=ライフ・オブ・オードリー・ヘップバーン|date=1994年1月20日初版発行|year=|publisher=キネマ旬報社|author=ロビン・カーニー|page=40}}</ref>。78歳になったコレットが、車椅子でグドケに押されながらホテルのロビーを通り抜けようとした時、﹃モンテカルロへ行こう﹄﹃[[モンテカルロ・ベイビー]]﹄を撮影中の俳優やスタッフや撮影機材が彼女の通り道をふさぎ、車椅子が電気コードに引っかかった<ref name=":1" /><ref name=":2" /><ref name=":5" />。ちょうど[[オードリー・ヘプバーン]]とマルセル・ダリオのシーンであった<ref name=":2" />。監督のジャン・ボワイエは撮影を邪魔されたので怒っていたが、相手がコレットであると知ると敬意を込めて挨拶し、撮影は一時中断された<ref name=":1" /><ref name=":2" />。車椅子からコードが剥がされている間、コレットは出演者の後ろの方にいた女の子を見て夫に言った﹁ごらん!私のジジがいるわ!﹂<ref name=":1" /><ref name=":3" />。
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* コレットがヘプバーンを呼び出し、ジジを演じて欲しいと頼むと、ヘプバーンは感謝しつつも謙虚に誠実に「ごめんなさいマダム、でも無理ですの。私には出来そうもありません。演技ができませんもの。舞台でセリフを言ったことがありません。」と述べた<ref name=":3" /><ref name=":4" />。コレットはヘプバーンを説得し、ロンドンで脚本家やプロデューサーの面接を受け、ジジ役に決定した<ref name=":1" /><ref name=":3" /><ref name=":4" />。これがヘプバーンをスターに押し上げることとなった。 |
* コレットがヘプバーンを呼び出し、ジジを演じて欲しいと頼むと、ヘプバーンは感謝しつつも謙虚に誠実に「ごめんなさいマダム、でも無理ですの。私には出来そうもありません。演技ができませんもの。舞台でセリフを言ったことがありません。」と述べた<ref name=":3" /><ref name=":4" />。コレットはヘプバーンを説得し、ロンドンで脚本家やプロデューサーの面接を受け、ジジ役に決定した<ref name=":1" /><ref name=":3" /><ref name=":4" />。これがヘプバーンをスターに押し上げることとなった。 |
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* のちにコレットは「自分で創り出した作中人物が生身の人間となって突然現れることを予期する作家がいるだろうか?ところが現実にそれが起きたのだ。この名前も知らない若い娘は私のジジそのものだった!」と述べている<ref name=":1" /><ref name=":4" />。 |
* のちにコレットは「自分で創り出した作中人物が生身の人間となって突然現れることを予期する作家がいるだろうか?ところが現実にそれが起きたのだ。この名前も知らない若い娘は私のジジそのものだった!」と述べている<ref name=":1" /><ref name=":4" />。 |
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== 備考 == |
== 備考 == |
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⚫ | * 日本版のDVDやブルーレイではジャケットの出演者に[[マルティーヌ・キャロル]]が載っているが、[[IMDb]]や[[オールムービー]]ではマルティーヌ・キャロルで調べても、作品で調べて端役まで見ても、彼女がこの作品に出演している記録はない。 |
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⚫ | * 日本版のDVDやブルーレイではジャケットの出演者に[[マルティーヌ・キャロル]]が載っているが、[[ |
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* オードリー・ヘプバーンの役は脇役であるが、ビデオ・LD・DVD・ブルーレイ、それぞれのジャケットにはタイトルの前に小さく「オードリー・ヘップバーンの」と書かれている。しかしLDジャケットの背や天では単に『モンテカルロへ行こう』とだけ書かれている<ref>株式会社ビーム・エンタテインメント.SHLY-48『モンテカルロへ行こう』LD</ref>。 |
* オードリー・ヘプバーンの役は脇役であるが、ビデオ・LD・DVD・ブルーレイ、それぞれのジャケットにはタイトルの前に小さく「オードリー・ヘップバーンの」と書かれている。しかしLDジャケットの背や天では単に『モンテカルロへ行こう』とだけ書かれている<ref>株式会社ビーム・エンタテインメント.SHLY-48『モンテカルロへ行こう』LD</ref>。 |
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== 楽曲 == |
== 楽曲 == |
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* “Tout Mais Pas Ça”「全部ダメ」 |
* “Tout Mais Pas Ça”「全部ダメ」 |
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楽団に誤って紛れ込んだ赤ちゃん(実はメリッサとルディーの子供)の職業が何がいいかを楽団員で話している時に様々なアイデアが出るも、「ダメダメ、全部ダメ」と楽団員で歌われる曲。 |
楽団に誤って紛れ込んだ赤ちゃん(実はメリッサとルディーの子供)の職業が何がいいかを楽団員で話している時に様々なアイデアが出るも、「ダメダメ、全部ダメ」と楽団員で歌われる曲。 |
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== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
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* 『[[モンテカルロ・ベイビー]]』(この作品の英語バージョン。配役、スタッフなどが一部違う。上映時間も大きく異なる。) |
* 『[[モンテカルロ・ベイビー]]』(この作品の英語バージョン。配役、スタッフなどが一部違う。上映時間も大きく異なる。) |
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2022年9月4日 (日) 09:36時点における最新版
モンテカルロへ行こう | |
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Nous irons à Monte Carlo | |
監督 | ジャン・ボワイエ |
脚本 |
アレックス・ジョフェ ジョン・ボワイエ セルジュ・ヴェベール |
製作 | レイ・ヴァンチュラ |
出演者 |
フィリップ・ルメール ダニエル・ゴテ アンリ・ジーン ジャネット・バティ オードリー・ヘプバーン マルセル・ダリオ レイ・ヴァンチュラとその楽団 |
音楽 | ポール・ミスラキ |
撮影 | シャルル・シュアン |
編集 | フランシェット・マサン |
製作会社 | Hoche |
配給 | コロナ・リリース |
公開 |
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上映時間 | 102分 |
製作国 |
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言語 | フランス語 |