出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
設立と目的
●1965年、駒澤大学にて、仏教の学術的研究を振興する目的をもって﹁仏教学術振興会(ぶっきょうがくじゅつしんこうかい)﹂を設立。
歴代理事長
●宮本正尊、桜井秀雄、高崎直道
概要
●当会は、財団法人として設立後、1958年より始められていた大正新脩大蔵経全100巻の﹁索引﹂作成という、当時としては画期的な仕事を特に資金面で援助した。全45巻︵50冊︶の﹁索引﹂出版が完成したのは1992年のことであり、この大事業完成にいくぶんかの寄与をなしえた業績もある。しかし時代は急激に進展し、ITの発展と共に、各国で諸﹁大蔵経﹂がデータベース化され、日本の大正新脩大蔵経に対しても、索引のみならず、データベース化が強く要請される時代となり、この仕事を遂行したのは﹁大蔵経テキストデータベース研究会﹂(SAT)であるが、多額の資金を要する事業でもあった。そこで、当会は、2000年に﹁大蔵経データベース化支援募金会﹂(事務局長奈良康明)を創設し、その事業を支援してきた。その結果、SATのデータベース化は2006年に完成し、世界の学界において使用されるようになった。現在、理事長前田專學、常任理事奈良康明を始め、理事14名、評議員21名、監事2名事務局長などが在籍している。
研究助成
●当会は、SAT大蔵経データベースの更なる進展および活用を目指し、1.SAT大蔵経データベースを直接の資料として用いた研究。2.SAT大蔵経データベースの発展的利用に関わる研究、いずれかの分野に関わる研究者を公募し、選抜の上、研究費助成を行っている。
研究助成対象者
●修士以上の資格を持ち、斯学に関心のある研究者。
参考資料
●﹁財団法人仏教学術振興会ホームページ﹂