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他阿︵たあ、1237年-1319年︶は、鎌倉時代後期の時宗の僧。遊行上人2世。正しくは他阿弥陀仏と称し、略して他阿と称する。号は真教。俗姓は源氏。
1277年︵建治3年︶九州で時宗の祖一遍に師事して以来、一遍の諸国遊行に従い、1289年︵正応2年︶に一遍がなくなった後も、時衆を引き連れ北陸・関東を中心として遊行を続けた。1304年︵嘉元2年︶遊行を3世他阿智得に譲り、自らは相模国に草庵︵後の当麻道場清浄光寺︶を建立してそこに独住︵定住︶し、そこで没した。
﹁他阿上人法語﹂8巻のほか、歌集に﹁大鏡集﹂があり、他阿の伝記は﹁一遍上人絵詞伝﹂に詳しく載せられている。