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佐倉 康彦︵さくら やすひこ、1963年7月8日 - ︶は日本のコピーライター、クリエイティブ・ディレクター。栃木県出身、東京工学院芸術専門課程卒業。
略歴・人物
栃木県に生まれる。20才の頃、”御社の一番ケンカの強人とタイマン張って、勝ったら入社させてほしい”、という無茶な手紙を書いたことがきっかけで仲畑貴志と知り合う。その後、広告制作プロダクション、マドラコミュニケーションズに入社。1991年に明治屋の仕事でTCCの新人賞を受賞。1992年にサン・アドへ移籍。翌年サントリーから発売されたザ・カクテルバーのコピーからプランニングに携わり一躍有名に。その後はグンゼ﹁BODY WILD﹂、レナウン﹁エンスウィート﹂、ラフォーレ﹁グランバザール﹂、明治製菓﹁アーモンドチョコレート﹂などのキャンペーンを担当し、90年代を代表する広告クリエーターの一人として、その名を知られるようになる。またサントリーから発売されたソフトドリンク﹁ごめんね。﹂の合唱コンクール風CMソングの歌詞や、真心ブラザーズ﹁別れの三部作﹂のショートフィルムの企画・原案・制作やプロダクトレーベルの立ち上げなど幅広い分野のクリエイティブも手がけている。
その後サン・アドを経て、博報堂C&Dにクリエイティブディレクターとして移籍。2008年8月には前出の仲畑貴志と電通との共同出資で設立されたプランニング・ブティック﹁ナカハタ﹂[1]に参加し、現在に至ると共に、宣伝会議が主催する広告セミナー、コピーライター養成講座や京都広告塾などでの講師活動や、数々の広告賞の審査もおこなっている。
有名なキャッチコピー
●愛だろ、愛っ。︵サントリー・ザ カクテルバー︶※永瀬正敏がCM出演。
●うまいぜベイビー。︵同上︶
●ごめんねを、ありがとう。︵サントリー・ごめんね。︶
●大好きというのは、差別かも知れない。︵イザック︶
●私服をこやせ。︵レナウン・エンスウィート︶
●男のパンツの広告してます。︵グンゼ・BODY WILD︶※篠原涼子がCM出演。
●21から、乾かない。︵資生堂・TAPHY︶
●主人公で、乗ろう。︵TOYOTA・ALLEX︶
●鎌倉時代より室町時代より江戸時代より、高校時代です。︵フジテレビ・映画﹁友子の場合﹂︶
●勉強しないために頭をフルに使うのが、大学時代です。︵フジテレビ・映画﹁That's カンニング!史上最大の作戦?﹂︶[2]
●この顔にピンときたら911︵ギャガ・コミュニケーションズ﹁華氏911﹂︶
●あの頃につながる電話があったら、誰と話したいですか。︵ギャガ・コミュニケーションズ︶
●卒業って、出会いだ。︵リクルート︶※チャットモンチーの﹁サラバ青春﹂がBGMに起用された。
脚注
(一)^ この他にも、電通、ワイデン・アンド・ケネディ・トウキョウに所属していたコピーライターの神谷幸之助、プロデューサーの月村寛之などが、﹁ナカハタ﹂のメンバーとして参加している。
(二)^ 上記2作は全国東映系の劇場にて同時上映されている。