「具志頭制縛致死事件」の版間の差分
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2009年8月15日 (土) 21:10時点における版
具志頭制縛致死事件︵ぐしちゃんせいばくちしじけん︶とは、1907年︵明治40年︶5月18日に沖縄県島尻郡具志頭間切︵現八重瀬町︶で発生したリンチ殺人事件。
事件の概要
1907年5月18日、具志頭間切の某村落で盗難事件が発生した。 犯人を見つけるべく、村の掟である内法に基づく取調が開始された。その方法とは、一本の紐を地面の上に置き、1人ずつその紐の上を歩いて前進し、酒を飲んで元に戻るというもので、その間に石を投げられた者が犯人とする非科学的・迷信的手法であった。 そんな杜撰な方法で、ある男性︵50歳︶が犯人とされた。男性は木に縛り付けられ村人からリンチを受けたが、当然の事ながら盗まれた金銭の在りどころは分かるはずもない。執拗な拷問の結果、ついに男性は惨殺された。 男性の惨殺後、村人たちは沖縄県警察部に﹁内法に基づく取り調べの結果、犯人が絶命した﹂と平然と届け出た。警察はもちろん、このようなリンチ殺人を黙認するはずもなく、逆に惨殺に加担した村人を殺人の容疑で逮捕した。 裁判の結果、首謀者に懲役12年、他の3人に懲役9年の判決が下った。参考資料
- 沖縄県警察史編さん委員会編『沖縄県警察史 第1巻(明治・大正編)』1990年