コンテンツにスキップ

「切り絵」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
66行目:
*[http://www.kyo.or.jp/kyoto/web_manabiguide/sensyoku/sensyoku02.html 京都友禅 型友禅の工程 「型彫り」の匠の技から生まれた切り絵 ]
 
[[Category{{DEFAULTSORT:絵画技術|きりえ]]}}
[[Category:絵画のジャンル|きりえ技術]]
[[Category:紙細工|きりえ絵画のジャンル]]
[[Category:紙細工]]
 
{{Art-stub}}

2008年9月28日 (日) 12:21時点における版

切り絵(きりえ)は、白黒に染め分けた下絵を黒いに固定し、不要な部分を切り抜いて絵を作り上げていく絵画の手法のひとつ。一般的な認知度の高い手法ではないが、白と黒のコントラストの妙や、刃物の切り口による独特の造詣が味わい深く、愛好家が多い。

切り絵の基本




1





1

カラーの切り絵

白黒が切り絵の味わいの基礎となるわけだが、カラーの切り絵ももちろんある。手法としては
  • 裏から色紙を貼り、台紙に接着する
  • 台紙の方に色紙を貼り、上から切った絵をずれないよう重ねて貼る
  • 作品の輪郭線を台紙に写し取って絵具で塗り、上から作品を重ねて貼る。

その他、カラートーンや市販のパターン紙を使うなど、工夫によっていろいろできる

切り絵の起源


使使  (  )  

切り絵作家

  • 関口コオ(日本の切り絵作家の第一人者)
  • 山川勝雪(京都伝統工芸者三代目蓮蔵を襲名 友禅染「型友禅」に従事しながら彫刻の美を追求した切り絵作家)
  • 滝平二郎(絵本「モチモチの木」「花さき山」などの絵を担当)
  • 久保修(作品が切手年賀葉書のデザインに採用されている切り絵画家)
  • 筑紫ゆうな筑紫哲也の次女であるペーパーカットアウツ・アーティスト)
  • 福井利佐(静岡県出身の女性切り絵作家。平面的でなく、立体感の強い作風を持ち味とする)
  • アンリ・マティス(フランス出身の画家。筆ではなく紙を切って絵を作る手法に到達した)

道具


使





使





便



使







使



使

材料

  • 黒紙
線を切り出すための紙。主に和紙と洋紙が用いられる。和紙はカッターの刃が傷みにくく、
洋紙は刃が痛みやすい。洋紙ならタント紙が扱いやすい。
  • 色和紙
主に着色のために用いられる。落ち付いたつた風合いで和風な雰囲気によく合う。作品の裏から貼る、
または台紙に貼り付け、ずれないように上から切った紙を重ねて貼る。
  • 絵具
台紙に直接色を塗り、上から作品を重ねて貼って着色する。

様々なアプローチ

紙を切って貼るという点から「貼り絵」や「ちぎり絵」と混同されたり、ハサミで紙を切ってゆく寄席芸の切り絵と思われることが多かったりと、国内での切り絵の認知度はさほど高くはない。しかし、輪郭線を全部繋げて切るという、従来の切り絵の作法に捕らわれない新しいスタイルの切り絵も生まれてきている。

関連項目