国道20号のソースを表示

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{{Infobox road
|種別・系統             = [[一般国道]]
|アイコン               = {{Ja Route Sign|20|width=100}}
|名前                   = 国道<span class="ltr">20</span>号
|地図画像               = {{Switcher
|[[File:Japan National Route 20 Map.png|220px]]
|概略図を表示
|{{Maplink2|frame=yes|plain=yes|frame-align=center|frame-width=345|frame-height=220|zoom=8|frame-latitude=35.7|frame-longitude=138.87
 |type=line|stroke-color=#cc0000|stroke-width=2}}
|Wikimedia maps を表示
}}
|総延長 = 230.4 [[キロメートル|km]]
|実延長 = 227.0 km
|現道 = 216.8 km
|制定年                 = [[1952年]]（[[昭和]]27年）指定<br />（原型は[[1934年]]（昭和<span class="ltr">9</span>年）
|起点                   = [[東京都]][[中央区 (東京都)|中央区]]<br />[[日本橋 (東京都中央区の橋)|日本橋]]（{{Coord|35|41|2.8|N|139|46|28.1|E|region:JP-13|name=日本橋}}）
|主な経由都市           = 東京都[[新宿区]]、[[八王子市]]<br />[[神奈川県]][[相模原市]]<br />[[山梨県]][[大月市]]、[[甲府市]]<br />[[長野県]][[茅野市]]、[[諏訪市]]
|終点                   = 長野県[[塩尻市]]<br />高出交差点（{{Coord|36|7|9.16|N|137|57|36.51|E|region:JP-20|name=高出交差点}}）
|接続する主な道路       = [[#交差する道路|下記参照]]
}}
{{座標一覧}}
'''国道<span class="ltr">20</span>号'''（こくどう<span class="ltr">20</span>ごう）は、[[東京都]][[中央区 (東京都)|中央区]]から[[神奈川県]]、[[山梨県]]を経由して、[[長野県]][[塩尻市]]に至る[[一般国道]]である。

== 概要 ==
[[File:Nihonbashi 12.jpg|thumb|国道<span class="ltr">20</span>号起点<br />[[東京都]][[中央区 (東京都)|中央区]][[日本橋 (東京都中央区の橋)|日本橋]]]]
[[File:R017-005.jpg|thumb|国道<span class="ltr">20</span>号起点<br />日本橋中央の[[日本国道路元標]]]]
[[日本国道路元標]]があることでも知られる[[東京都]][[中央区 (東京都)|中央区]]の[[日本橋 (東京都中央区の橋)|日本橋]]を起点とし、[[1602年]]（[[慶長]]7年）、[[江戸幕府]]によって整備された[[五街道]]のうち、起点から[[長野県]][[諏訪郡]][[下諏訪町]]の[[諏訪大社]]下社秋宮付近までが[[甲州街道]]と、それ以降終点までが[[中山道]]とほぼ同じルートをたどっている。ほぼ全線を[[中央自動車道]]や[[長野自動車道]]の一部（長野県[[岡谷市]] - [[塩尻市]]）と並走する。

実延長区間は、[[国道<span class="ltr">1</span>号]]交点である[[皇居]]前の[[桜田門]]交差点より分岐して始まるが、法律上の起点は、東京・[[日本橋 (東京都中央区の橋)|日本橋]]にある<ref name="佐藤2014" />。

現在、東京都[[日野市]]川辺堀之内（坂下交差点）から[[八王子市]]北野町（北野町交差点）を結ぶ[[日野バイパス]]延伸部および北野町交差点と、[[首都圏中央連絡自動車道]]（圏央道）[[高尾山インターチェンジ|高尾山<span class="ltr">IC</span>]]を結ぶ[[八王子南バイパス]]も建設が進められている。

東京、山梨両都県においては、都県内の通過距離が最も長い国道である。

=== 路線データ ===
<!--政令に基づくので現在の市町村名に直さない-->
一般国道の路線を指定する政令<ref name=s40>{{Cite web|和書|url=https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=340CO0000000058|title=一般国道の路線を指定する政令（昭和<span class="ltr">40</span>年<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">29</span>日政令第<span class="ltr">58</span>号）|work=e-Gov法令検索|publisher=[[総務省]][[行政管理局]]|accessdate=2019-10-30}}</ref><ref group="注釈">一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">19</span>日の政令（平成<span class="ltr">16</span>年<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">19</span>日政令第<span class="ltr">50</span>号）に基づく表記。</ref> に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
* 起点：[[東京都]][[中央区 (東京都)|中央区]]（[[日本橋 (東京都中央区の橋)|日本橋]] = [[国道<span class="ltr">1</span>号]]・[[国道<span class="ltr">4</span>号]]・[[国道<span class="ltr">6</span>号]]・[[国道<span class="ltr">14</span>号]]・[[国道<span class="ltr">15</span>号]]・[[国道<span class="ltr">17</span>号]]起点）
* 終点：[[塩尻市]]（高出交差点 = [[国道<span class="ltr">19</span>号]]交点、[[国道153号]]終点）
* 重要な経過地：東京都[[千代田区]]（霞が関一丁目）、同都[[新宿区]]、同都[[渋谷区]]、同都[[杉並区]]、同都[[世田谷区]]、[[調布市]]、[[府中市 (東京都)|府中市]]、[[国立市]]、[[立川市]]<ref group="注釈" >2007年<span class="ltr">4</span>月<span class="ltr">1</span>日に、立川市区間は東京都に移管され、[[東京都道256号八王子国立線]]となったため、立川市区間は当国道のルートから外れている。</ref>、[[日野市]]、[[八王子市]]、神奈川県[[津久井郡]][[相模湖町]]<ref group="注釈" >2006年<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">20</span>日、津久井郡津久井町と共に、[[相模原市]]に編入。現在の[[緑区 (相模原市)|相模原市緑区]]</ref>、同郡[[藤野町]]<ref group="注釈" >2007年<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">11</span>日、城山町と共に[[相模原市]]に編入。現在の[[緑区 (相模原市)|相模原市緑区]]</ref>、[[大月市]]、山梨県[[東八代郡]][[御坂町]]<ref group="注釈" name="fuefuki">2004年（平成<span class="ltr">16</span>年）<span class="ltr">10</span>月<span class="ltr">12</span>日に、御坂町・石和町・一宮町・八代町・境川村・東山梨郡春日居町と合併して、[[笛吹市]]が発足。</ref>、同郡[[石和町]]<ref group="注釈" name="fuefuki"/>、[[甲府市]]、[[韮崎市]]、[[茅野市]]、[[諏訪市]]、長野県[[諏訪郡]][[下諏訪町]]、[[岡谷市]]
* [[延長 (日本の道路)#総延長|総延長]] : 230.4 [[キロメートル|km]]{{fontsize|small|（東京都 59.8 km、相模原市 14.0 km、山梨県 101.8 km、長野県 54.8 km）重用延長を含む。}}<ref name="encho">{{Cite web|和書|format=XLS|url=https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-data/tokei-nen/2023/xlsx/d_genkyou26.xlsm|title=表<span class="ltr">26</span>一般国道の路線別、都道府県別道路現況|work=道路統計年報2023|publisher=[[国土交通省]][[道路局]]|accessdate=2024-04-02}}</ref><ref group="注釈" name="encho">[[2022年]][[<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">31</span>日]]現在</ref>
* [[延長 (日本の道路)#重用延長|重用延長]] : 3.5 km{{fontsize|small|（東京都 3.5 km、相模原市 - km、山梨県 - km、長野県 - km）}}<ref name="encho" /><ref group="注釈" name="encho" />
* [[延長 (日本の道路)#実延長|実延長]] : 227.0 km{{fontsize|small|（東京都 56.3 km、相模原市 14.0 km、山梨県 101.8 km、長野県 54.8 km）}}<ref name="encho" /><ref group="注釈" name="encho" />
** 現道 : 216.8 km{{fontsize|small|（東京都 53.8 km、相模原市 14.0 km、山梨県 100.3 km、長野県 48.6 km）}}<ref name="encho" /><ref group="注釈" name="encho" /> 
** 旧道 : なし<ref name="encho" /><ref group="注釈" name="encho" />
** 新道 : 10.2 km{{fontsize|small|（東京都 2.6 km、相模原市 - km、山梨県 1.5 km、長野県 6.1 km）}}<ref name="encho" /><ref group="注釈" name="encho" />
* [[指定区間]]：東京都中央区日本橋 - 塩尻市大門泉町1200番<span class="ltr">6</span>（全線）<ref>{{Cite web|和書|url=https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=333CO0000000164|title=一般国道の指定区間を指定する政令（昭和<span class="ltr">33</span>年<span class="ltr">6</span>月<span class="ltr">2</span>日政令第164号）|accessdate=2012-10-26|work=e-Gov法令検索|publisher=[[総務省]][[行政管理局]]}}</ref>

== 歴史 ==
国道<span class="ltr">20</span>号は、江戸時代の[[甲州街道]]を継承する路線である。

=== 年表 ===
* [[1885年]]（[[明治]]18年）の内務省告示第<span class="ltr">6</span>号「國道表」では、東京 - 甲府間が国道<span class="ltr">16</span>号「東京より山梨県に達する路線」に、下諏訪 - 塩尻間が[[中山道]]を継承する国道<span class="ltr">7</span>号「東京より神戸港に達する別路線」の一部となった。
* [[1920年]]（[[大正]]9年）施行の旧道路法に基づく路線認定では、旧<span class="ltr">16</span>号が国道<span class="ltr">8</span>号「東京市より山梨県庁所在地に達する路線」に、旧<span class="ltr">7</span>号が国道<span class="ltr">14</span>号「東京市より京都府庁所在地に達する路線」になった。この際甲府 - 下諏訪間は、府県道甲府下諏訪線・下諏訪甲府線として認定されている。
* [[1929年]]（[[昭和]]4年） - 8号の経由地に南都留郡[[河口村]]（現 [[富士河口湖町]]）が加えられ、大月 - 甲府間は[[笹子峠]]を越えるルートが国道から外され、[[御坂峠]]を越える現在の[[国道139号]]・[[国道137号]]のルートに変更された。
* [[1934年]]（昭和<span class="ltr">9</span>年） - 国道<span class="ltr">8</span>号が延長されて「東京市より京都府庁所在地に達する路線（甲）」となり、下諏訪より国道<span class="ltr">14</span>号と重複するルートとなった。これで東京 - 塩尻間が国道で結ばれることになったが、大月 - 甲府間は河口村経由のままである。
* [[1952年]]（昭和<span class="ltr">27</span>年）[[<span class="ltr">12</span>月<span class="ltr">4</span>日]] - 新道路法に基づく路線指定で[[一級国道]]20号（東京都中央区 - 長野県東筑摩郡[[塩尻町]]（現・塩尻市））として指定され、大月 - 甲府間は再び笹子峠越えに戻されて、今日のルートとなった。
* [[1965年]]（昭和<span class="ltr">40</span>年）[[<span class="ltr">4</span>月<span class="ltr">1</span>日]]、道路法改正によって一級・二級の別がなくなり[[一般国道]]20号となった。
* [[1970年]]（昭和<span class="ltr">45</span>年）[[<span class="ltr">4</span>月<span class="ltr">12</span>日]] - 甲府市内で行われていた[[信玄公祭り]]の規模が拡大。1975年（昭和<span class="ltr">50</span>年）まで市内の国道区間を封鎖して「武田軍団出陣絵巻」行われるようになった<ref>甲府の信玄祭 国道で出陣お断り 「興行」と非難ごうごう『朝日新聞』1970年（昭和<span class="ltr">45</span>年）<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">20</span>日夕刊<span class="ltr">3</span>版<span class="ltr">10</span>面</ref>。

=== 沿革 ===
* [[1958年]]（昭和<span class="ltr">33</span>年）[[<span class="ltr">12</span>月<span class="ltr">8</span>日]]：[[笹子隧道|新笹子隧道]]開通
* [[1964年]]（昭和<span class="ltr">39</span>年）：烏山バイパス開通
* [[1968年]]（昭和<span class="ltr">43</span>年）：[[韮崎バイパス]]開通
* [[1971年]]（昭和<span class="ltr">46</span>年）：[[甲府バイパス]]開通
* 1971年（昭和<span class="ltr">46</span>年）[[<span class="ltr">4</span>月<span class="ltr">24</span>日]]：新笹子隧道が無料開放
* [[1974年]]（昭和<span class="ltr">49</span>年）：甲府バイパス<span class="ltr">4</span>車線化供用
* [[1977年]]（昭和<span class="ltr">52</span>年）：[[勝沼バイパス]]開通
* [[1985年]]（昭和<span class="ltr">60</span>年）：[[双葉バイパス]]開通
* [[1991年]]（[[平成]]3年）
** [[<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">28</span>日]]：[[塩尻バイパス]]開通
** [[<span class="ltr">12</span>月<span class="ltr">21</span>日]]：[[新宿御苑トンネル]]開通
* 2006年（平成<span class="ltr">18</span>年）[[<span class="ltr">7</span>月<span class="ltr">29</span>日]]：[[大月バイパス]]一部区間開通
* [[2007年]]（平成<span class="ltr">19</span>年）[[<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">24</span>日]]：[[日野バイパス]]開通
* [[2010年]]（平成<span class="ltr">22</span>年）[[<span class="ltr">7</span>月<span class="ltr">31</span>日]]：[[八王子南バイパス]]の一部（[[浅川トンネル]]部分）開通
* [[2011年]]（平成<span class="ltr">23</span>年）[[<span class="ltr">6</span>月<span class="ltr">26</span>日]]：[[坂室バイパス]]開通
* [[2022年]]（[[令和]]4年）[[<span class="ltr">4</span>月<span class="ltr">23</span>日]]：大月バイパス全線開通

=== 旧道 ===
[[2007年]]（平成<span class="ltr">19</span>年）<span class="ltr">4</span>月<span class="ltr">1</span>日の日野バイパス全通までは、国立インター入口交差点を直進して日野橋交差点を左折し、[[日野橋]]、[[中央線快速|中央本線]][[日野駅 (東京都)|日野駅]]前を通過し高倉町西交差点に至る道路（甲州街道）が国道<span class="ltr">20</span>号であったが、2007年（平成<span class="ltr">19</span>年）<span class="ltr">4</span>月<span class="ltr">1</span>日に東京都に移管され、[[東京都道256号八王子国立線]]（通称は甲州街道のまま）となっている。これにより、[[立川市]]が当国道のルートから外れる事になった。なお、国立インター入口交差点から日本橋方面、および高倉町西交差点から塩尻市方面のキロ程は、日野バイパス経由ではなく旧国道経由のままとなっている。

途中には難所とされた[[笹子峠]]があり昔は峠道を通っていったが、[[1958年]]（昭和<span class="ltr">33</span>年）に[[笹子隧道|新笹子隧道]]が開通した。当時の新笹子隧道は有料で、[[1971年]]（昭和<span class="ltr">46</span>年）に償還完了し無料開放された。

諏訪地域では、茅野市から諏訪市にかけてと下諏訪町から岡谷市にかけての直線道路があるが、これは[[明治天皇]]の全国巡幸の際に建設されたものである。

== 路線状況 ==
{{複数の問題
| section = 1
| 出典の明記 = 2016年<span class="ltr">2</span>月
| 独自研究 = 2016年<span class="ltr">2</span>月
}}
=== 東京都<span class="ltr">23</span>区区間 ===
[[File:国道<span class="ltr">20</span>号分岐 東京都千代田区霞が関<span class="ltr">1</span>丁目.jpg|thumb|「[[内堀通り]]」[[国道<span class="ltr">1</span>号]]との分岐<br />東京都千代田区霞が関<span class="ltr">1</span>丁目<br />桜田門交差点]]
半蔵門から新宿までは片側3 - 4車線の広幅員道路が続き、その途中に[[1991年]]（[[平成]]3年）に開通した[[新宿御苑トンネル]]がある。明治通り交点（新宿四丁目交差点）は、交通量が多い平面交差点で{{Efn|明治通りの当該区間はバイパス建設が事業中<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-hyouka/20sai/2_h20_246.pdf|title=再評価結果（平成<span class="ltr">21</span>年度事業継続箇所）|accessdate=2017-03-06|publisher=国土交通省関東地方整備局都市整備課|format=PDF}}</ref>。}}、日中は渋滞しやすい。[[東日本旅客鉄道]]（<span class="ltr">JR</span>東日本）[[新宿駅]]南口の陸橋（[[新宿跨線橋]]）から西は、しばらく片側<span class="ltr">3</span>車線以上の道路が続く。[[東京都道318号環状七号線|環七通り]]交点（大原交差点）から[[東八道路]]（厳密には放射<span class="ltr">5</span>号線）との分岐点（上北沢駅入口交差点）までは、比較的流れはスムーズである。上北沢から西へは内側<span class="ltr">4</span>車線が前述の東八道路となり、本道路は外側<span class="ltr">2</span>車線ずつで進む。したがって、交通容量は半分ずつとなるものの、本道路が従来からの主要幹線ルートであり依然高い需要があることと、東八道路が終点付近で途切れているため完全な分担となっておらず、流れが悪い。[[東京都道311号環状八号線|環八通り]]交点（上高井戸一交差点） - 烏山 - [[京王電鉄]][[京王線]][[仙川駅]]前までは休日午後は渋滞しやすい。

=== 東京都多摩地域区間 ===
[[多摩地域]]は、街道脇に[[イチョウ]]が多い。[[高尾駅 (東京都)|高尾駅]]前交差点までは一部を除き、幅員15 - 20mの片側<span class="ltr">2</span>車線である。[[調布市]] - [[府中市 (東京都)|府中市]]は信号が多く、この区間のバイパスとして、[[東八道路]]が並行している。国立市にある国立インター入口交差点で経路が折れて[[日野バイパス]]に入り、高倉町西交差点で日野バイパスは続き、国道<span class="ltr">20</span>号は甲州街道に戻る。

八王子市街地もまた、国道<span class="ltr">20</span>号現道が昔から続く街道であるため、沿道は商店街となっていて日中は渋滞しやすい{{efn|なお、大和田橋南詰交差点で曲がって進入すると、追分町までの間が「北大通り」の名でバイパスが整備されており、八王子市内では「<span class="ltr">20</span>号バイパス」と呼ばれることもある。}}。高尾駅前から西は片側<span class="ltr">1</span>車線道路となり、[[京王高尾線]]をアンダーパスし[[高尾山口駅]]を過ぎ込縄橋に至ると歩道がなくなる。込縄橋付近に[[高尾山インターチェンジ]]があり、そのアクセス道路である[[八王子南バイパス]]がここから[[東京都道<span class="ltr">47</span>号八王子町田線]]医療センター入口交差点まで開通している。

=== 神奈川県区間 ===
当区間の全線が[[政令指定都市]]である相模原市緑区に位置し、片側<span class="ltr">1</span>車線道路が続く。旧[[相模湖町]]と旧[[藤野町]]の境界には短いトンネルがある。中央自動車道[[相模湖インターチェンジ]]の入口付近は、休日を中心に中央自動車道に入る車で渋滞する。また、歩道も所々しかない。

=== 山梨県郡内地域（上野原市 - 甲州市勝沼）区間 ===
[[山梨県|山梨]]・[[神奈川県|神奈川]][[県境]]から中央自動車道 [[勝沼インターチェンジ|勝沼<span class="ltr">IC</span>]]付近まで片側<span class="ltr">1</span>車線が続く。歩道は所々途切れたり、ないところもある。[[大月市]]では市街地および[[大月インターチェンジ|大月<span class="ltr">IC</span>]]との合流部で発生する渋滞の緩和のため[[大月バイパス]]が整備され、2022年（令和<span class="ltr">4</span>年）<span class="ltr">4</span>月<span class="ltr">23</span>日に全線開通した。

国中地域と郡内地域の境界に位置する「[[笹子隧道#国道<span class="ltr">20</span>号 新笹子隧道|新笹子隧道（笹子トンネル）]]」および国中地域の「観音トンネル」は、開通から<span class="ltr">60</span>年以上経過し老朽化していること、古い設計による高さ制限やトンネルの狭さにより物流車両など大型車の通行に支障がある事や歩行者・自転車の通行が危険であることから新しい「笹子トンネル（笹子トンネル区間）」と「橋梁（観音トンネル区間）」による改修が計画されており、事業中となっている。

=== 山梨県国中地域区間 ===
[[ファイル:国道<span class="ltr">20</span>号 山梨県笛吹市付近.jpg|thumb|[[勝沼バイパス]]<br>（[[国道137号]]との分岐）<br>山梨県笛吹市一宮町坪井]]
新笹子隧道（笹子トンネル）を抜け、勝沼<span class="ltr">IC</span>の手前からは甲府盆地に入り、[[勝沼バイパス]]、[[甲府バイパス]]、[[竜王バイパス]]、[[双葉バイパス]]と続く。勝沼バイパスから双葉バイパスまでの[[甲府盆地]]を駆け抜ける区間は2014年に竜王バイパスと双葉バイパスの拡幅工事が完了したことで全線に渡って片側<span class="ltr">2</span>車線となっている。これらのバイパスは甲府市街の旧国道<span class="ltr">20</span>号（現[[国道411号]][[城東通り (甲府市)|城東通り]]及び[[国道<span class="ltr">52</span>号]][[美術館通り (山梨県)|美術館通り]]）の渋滞を緩和することを目的に市街地を迂回するように作られたため、甲府市中心部からは南方に離れたところにあり、中央自動車道に沿うように走る。双葉バイパスが終了すると片側<span class="ltr">1</span>車線となり、[[韮崎市]]の[[韮崎バイパス]]へと入る。[[国道141号]]の分岐点である一ツ谷（ひとつや）交差点で韮崎バイパスは終わり、そのまま北杜市へと向かい長野県へと続く。

=== 長野県区間 ===

[[長野県]]に入っても緩やかな線形の片側<span class="ltr">1</span>車線区間が続く。下蔦木交差点を過ぎるとすぐに、[[道の駅信州蔦木宿]]が左手に見える。茅野市に入ると交通量が増え、坂室付近で道路が集中するため朝夕の通勤時間帯の渋滞が慢性化していた。現在{{いつ|date=2019年<span class="ltr">10</span>月}}は、坂室峠の下に、トンネルによってバイパスを通す[[坂室バイパス]]が完成し、渋滞が以前より緩和した。しかし、茅野交差点 - 中河原北交差点間は旧[[国道152号]]とバイパス、現道からの流入が多い上に信号の間隔が短く<span class="ltr">2</span>車線であるため、渋滞が慢性化している。
また、諏訪市の[[上諏訪駅]]付近では<span class="ltr">JR</span>中央本線との踏切が<span class="ltr">2</span>つあり、渋滞が慢性化している。ほかにも諏訪市内は比較的渋滞が起こりやすい。

中山道と合流した後は、下諏訪町 - 岡谷市の市街地を直線的に[[塩尻峠]]へと向かう緩やかに上り坂となる。以前は[[国道142号]]から塩尻、伊那方面へ抜ける車両もここの区間で合流したため渋滞が発生しやすかったが、現在{{いつ|date=2019年<span class="ltr">10</span>月}}は新和田トンネル有料道路の延伸と下諏訪岡谷バイパスの開通により緩和されている{{要出典|date=2016年<span class="ltr">12</span>月}}。茅野市から諏訪市にかけては、軟弱地に新たに建設したため、地盤の沈降が激しく難工事であったという。現在{{いつ|date=2019年<span class="ltr">10</span>月}}でも上下に大きなうねりがあり、大雨の際にはしばしば冠水によって通行止めとなることがある{{要出典|date=2016年<span class="ltr">12</span>月}}。

諏訪 - 岡谷間はかなり以前からバイパスの計画はあるものの、現在{{いつ|date=2019年<span class="ltr">10</span>月}}開通しているのは、諏訪<span class="ltr">IC</span>前を通過する諏訪バイパスと、国道142号新和田トンネル有料道路との交点から[[岡谷インターチェンジ]]付近までの下諏訪岡谷バイパスのみである。将来的には諏訪バイパスが延伸され、四賀地区で現在の国道<span class="ltr">20</span>号および中央本線を越えて丘陵部を通過し、下諏訪岡谷バイパスに接続する予定になっているが、ルートさえ未定の区間も多い{{要出典|date=2016年<span class="ltr">12</span>月}}。
[[ファイル:国道<span class="ltr">20</span>号 塩尻峠付近.jpg|thumb|180px|right|[[塩尻峠]]付近<br />長野県岡谷市今井]]
[[塩尻峠]]は近年の改良工事により、登坂車線が頂上まで整備され、スムーズな通行が確保されるようになった。また、岡谷塩嶺病院付近に残る急カーブをバイパスする道路（塩嶺大橋）の建設も進められ、[[2017年]]（平成<span class="ltr">29</span>年）[[<span class="ltr">10</span>月<span class="ltr">14</span>日]]に開通した<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000683778.pdf|title=国道<span class="ltr">20</span>号塩嶺大橋が開通します 平成<span class="ltr">29</span>年<span class="ltr">10</span>月<span class="ltr">14</span>日（土）<span class="ltr">16</span>時<span class="ltr">00</span>分開通|date=2017-09-25|accessdate=2017-10-14|publisher=国土交通省関東地方整備局 長野国道事務所|format=PDF}}</ref>。[[塩尻インターチェンジ]]前を通過したのち片側<span class="ltr">2</span>車線道路となり、高出交差点で[[国道<span class="ltr">19</span>号]]・[[国道153号]]に合流して終点となる。
[[ファイル:End-of-R20.JPG|thumb|200px|right|国道<span class="ltr">20</span>号終点<br />長野県[[塩尻市]]高出交差点]]

=== バイパス ===
* 烏山バイパス（東京都）
* [[日野バイパス]]（東京都）
* [[八王子南バイパス]]（東京都）
* [[大月バイパス]]（山梨県）
* [[勝沼バイパス]]（山梨県）
* [[甲府バイパス]]（山梨県）
* [[竜王バイパス]]（山梨県）
* [[新山梨環状道路#北部区間|新山梨環状道路（北部区間）]]（一部計画中、山梨県）
* [[双葉バイパス]]（山梨県）
* [[韮崎バイパス]]（山梨県）
* （[[蔦木バイパス]]:計画）（長野県）
* （[[金沢バイパス（長野県）|金沢バイパス]]:計画）（長野県）
* [[坂室バイパス]]（長野県）
* [[諏訪バイパス]]（長野県）
* [[下諏訪岡谷バイパス]]（長野県）
* [[塩尻バイパス]]（長野県）

=== 別名 ===
[[ファイル:R020-2019-201.jpg|thumb|通称名「甲州街道」の標識。<br />江戸時代から続く[[五街道]]の街道名は、国道<span class="ltr">20</span>号を象徴するものものとして、現在も東京都や山梨県内の大部分の区間の通称道路名として受け継がれている。<br />（山梨県北杜市白州町）]]
* [[中央通り (東京都)|中央通り]] - 日本橋 - [[日本橋駅 (東京都)|日本橋駅]]上（東京都通称道路名設定公告整理番号<span class="ltr">6</span>）<ref name="kakudai23">{{Cite web|和書|title=東京都通称道路名地図（区部拡大版）|url=https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/content/000006191.pdf|format=PDF|publisher=[[東京都建設局]]|accessdate=2017-05-23}}</ref>
* [[永代通り]] - 日本橋駅上 - [[大手町 (千代田区)|大手町]]交差点（東京都通称道路名設定公告整理番号<span class="ltr">41</span>）<ref name="kakudai23" />
* [[日比谷通り]] - 大手町交差点 - [[日比谷駅]]上（東京都通称道路名設定公告整理番号<span class="ltr">29</span>）<ref name="kakudai23" />
* [[晴海通り]] - 日比谷駅上 - [[祝田橋]]交差点（東京都通称道路名設定公告整理番号<span class="ltr">30</span>）<ref name="kakudai23" />
* [[内堀通り]] - 祝田橋交差点 - [[半蔵門]]交差点（東京都通称道路名設定公告整理番号<span class="ltr">1</span>）<ref name="kakudai23" />
* [[新宿通り]] - 半蔵門交差点 - [[四谷]]4丁目交差点（東京都通称道路名設定公告整理番号<span class="ltr">14</span>）<ref name="kakudai23" />
** [[麹町大通り]] - 新宿通りのうち半蔵門交差点 - 四谷見附交差点間の俗称。沿道に麹町大通りビル等がある。
* [[甲州街道]] - 四谷<span class="ltr">4</span>丁目交差点 - 国立インター入口交差点、高倉町西交差点 - 神奈川県境（東京都通称道路名設定公告整理番号<span class="ltr">15</span>）<ref name="浅井2001" /><ref>{{Cite web|和書|title=東京都通称道路名地図（東京都全体版）|url=http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/content/000006219.pdf|format=PDF|publisher=[[東京都建設局]]|accessdate=2017-05-23}}</ref>、山梨県内のバイパスを除く全区間（山梨県道路愛称名番号<span class="ltr">1</span>）<ref>{{Cite web|和書|title=山梨全域道路愛称名対象路線及び愛称名|url=https://www.pref.yamanashi.jp/dourokanri/documents/yamanashikendouroaisyoumei.pdf|format=PDF|publisher=山梨県県土整備部道路管理課|accessdate=2017-05-23}}</ref>。神奈川県内（全区間が相模原市緑区内）は通称なし<ref>{{Cite web|和書|title=神奈川県の道路通称名が確認できる資料|url=https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000049581|publisher=[[レファレンス協同データベース]]|accessdate=2017-05-23}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=道路愛称マップ|url=http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/dbps_data/_material_/localhost/doboku/632000/pdf/aisyo-map.pdf|format=PDF|publisher=相模原市|accessdate=2017-05-23}}</ref>。
* 信州往還
* 山梨ロマン街道

=== 重複区間 ===
[[ファイル:R052-2019-001.jpg|thumb|[[国道<span class="ltr">52</span>号]]との重複<br />山梨県甲斐市竜王]]
* [[国道<span class="ltr">15</span>号]]（東京都中央区・日本橋（起点） - 東京都中央区・日本橋交差点）
* [[国道<span class="ltr">1</span>号]]（東京都中央区・日本橋（起点） - 東京都千代田区・桜田門交差点）
* [[国道<span class="ltr">16</span>号]]（東京都八王子市八日町・八日町交差点 - 八王子市八幡町・八幡町交差点）
* [[国道412号]]（神奈川県相模原市緑区・相模湖駅前交差点 - 相模湖インター入口交差点）
* [[国道139号]]（山梨県大月市駒橋・高月橋入口交差点 - 大月市大月・大月橋東詰交差点）
* [[国道140号]]（山梨県甲府市向町・向町<span class="ltr">2</span>交差点 - 甲府市上阿原町・上阿原交差点）
* [[国道<span class="ltr">52</span>号]]（山梨県甲斐市・竜王立体交差点 - 甲斐市・双田交差点）
* [[国道141号]]（山梨県韮崎市・船山橋北詰交差点（起点） - 韮崎市・一ツ谷交差点）

=== 道路施設 ===
==== 橋梁・トンネル ====
* [[新宿御苑トンネル]]（新宿区）
* 浅川トンネル（八王子市）※八王子南バイパス
* 吉野橋（[[相模湖]]、相模原市緑区）
* 新猿橋（[[相模川|桂川]]、大月市）
* 大月第一トンネル（大月市）※大月バイパス
* 桂川橋（大月市）※大月バイパス
* 大月第二トンネル（大月市）※大月バイパス
* [[笹子隧道|新笹子トンネル]]（大月市 - 甲州市）
* 石和橋（[[笛吹川]]、笛吹市）
* 穴山橋（[[釜無川]]、韮崎市）
* 新国界橋（釜無川、北杜市  - 富士見町）
* 坂室トンネル（茅野市）※[[坂室バイパス]]

==== 道の駅 ====
* 山梨県
** [[道の駅甲斐大和|甲斐大和]]（甲州市）
** [[道の駅はくしゅう|はくしゅう]]（北杜市）
* 長野県
** [[道の駅信州蔦木宿|信州蔦木宿]]（諏訪郡富士見町）
** [[道の駅小坂田公園|小坂田公園]]（塩尻市）

==== 交通ターミナル ====
* [[バスタ新宿]]（新宿南口交通ターミナル） - [[新宿駅]]周辺の交通機能を集約することを目的として、国土交通省東京国道事務所が「新宿駅南口地区基盤整備事業」の一環として整備。高速バス乗り場とタクシープールを備える<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.ktr.mlit.go.jp/toukoku/kisya/pdf/20160208-2.pdf|title=バスタ新宿（新宿南口交通ターミナル）が<span class="ltr">4</span>月<span class="ltr">4</span>日（月）にオープンします。〜新宿駅に直結した国内最大規模の高速バスターミナルが誕生〜高速バスと鉄道等との乗り換えがスムーズになります。|date=2016-02-08|accessdate=2016-04-04|publisher=国土交通省東京国道事務所|format=PDF}}</ref>。[[立体道路制度]]を利用し、アプローチ、ターミナル部分は国道<span class="ltr">20</span>号の[[道路区域|立体的区域]]に指定されている<ref>{{Cite journal|和書|url=https://kanpou.npb.go.jp/20160404/20160404h06748/20160404h067480008f.html|title=道路に関する件（平成<span class="ltr">28</span>年関東地方整備局告示第181号）|date=2016-04-04|accessdate=2016-04-04|journal=官報|issue=6748|page=8|format=PDF|publisher=国立印刷局}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.hido.or.jp/study/files/pdf/application_02.pdf|title=新道路利活用研究会 報告書（道路空間の有効活用と道路管理における民間活用部会）|date=2010-06|accessdate=2016-04-04|format=PDF|publisher=財団法人道路新産業開発機構}}</ref>。

== 地理 ==
[[ファイル:Route 20 - Hachioji.JPG|thumb|180px|right|[[八王子市]]では700本を超える[[イチョウ]]並木となっている。]]
東京都の[[中央自動車道]][[調布インターチェンジ|調布<span class="ltr">IC</span>]]を西へ進むと、調布飛行場、[[東京スタジアム (多目的スタジアム)|東京スタジアム]]（味の素スタジアム）や、[[1964年]]に開催された[[1964年東京オリンピック|東京オリンピック]]のマラソン・競歩の折り返し地点などがある。[[国立府中インターチェンジ]]の西にある石田大橋で[[多摩川]]を渡り日野市に入ると、[[多摩都市モノレール線|多摩都市モノレール]][[万願寺駅]]の南側を通過する。坂下交差点を過ぎると日野台地へと一気に上り、[[中央本線]]を日野跨線橋でオーバーパスして八王子市に入る。[[国道<span class="ltr">16</span>号]][[八王子バイパス]]（大和田町四丁目交差点）をアンダーパスすると、八王子市街地となる。
[[File:R020-208.jpg|thumb|200px|right|[[国道<span class="ltr">16</span>号]]との分岐<br />東京都八王子市大和田町]]
[[高尾駅 (東京都)|高尾駅]]前を過ぎると、JR[[中央本線]]をアンダーパスするまでは商店街や住宅が続く。[[高尾山]]の南麓の沿道には民家や墓地などがあるが、[[大垂水峠]]の1&nbsp;kmほど手前からカーブの多い山道となる。

神奈川県にある[[相模湖駅]]の市街地の西に神奈川・山梨県境があり、道路は[[相模川]]沿いに走る。

河岸段丘上にある山梨県[[上野原市]]の市街地付近で急な坂道がある。上野原市 - [[大月市]]の市街地までは[[相模川|桂川]]、[[笹子峠]]までは笹子川沿いに山間の谷間を走り、笹子峠に近づくにつれ谷が深くなり、急カーブも多い。

笹子峠（新笹子トンネル）以西は、短い山間の谷間の道があり、[[甲府盆地]]の東端の一角に出る。赤坂台と呼ばれる台地を越える形になっておりアップダウンが激しい。

山梨県内の国道<span class="ltr">20</span>号は、甲州街道時代の小規模集落を迂回する様に建設されていた。甲府盆地の前後、[[韮崎市]]付近までは ほぼ<span class="ltr">JR</span>中央本線・中央自動車道に沿う形で延びている。<!--一方甲州街道は、釜無川流域の標高が低いところを走り、北杜市[[武川村 (山梨県)|武川町]]・[[白州町]]地区へと向かう。-->韮崎市内は釜無川左岸を走り、北杜市内の穴山橋 - 新国界橋間は釜無川右岸を走る。韮崎以西は田園風景と、七里岩のそびえ立つ断崖の絶景を見ることが出来る。沿道は集落を除いて[[ガソリンスタンド]]・[[コンビニエンスストア]]などの小規模の商業施設や生コンプラント・小工場などが点在する田畑や林ばかりが続く。旧・武川村、白州町の中心市街地など一部の地区を除いて、そのほとんどが一次改築の際に甲州街道時代の集落を迂回する形で整備がなされており、[[線形 (路線)|平面線形]]は比較的緩やかであるが、ところどころ急勾配がある。山梨・[[長野県|長野]]県境を流れる釜無川渡る場所には新国界橋が架けられており、付近は南方にそびえる[[赤石山脈|南アルプス]]の山々が閉塞的な印象を与えるまでに迫っている。この橋を過ぎるとルートは釜無川左岸へ移動、[[河岸段丘]]端上を走り、信州蔦木宿を抜け南西側には釜無川と田んぼが続く光景となる。

長野県内は、現道が集落の中央を突き切るように走っており、宿場町の風情が色濃く残る沿道風景を見る事が出来る。諏訪郡富士見町落合では、[[立場川]]の河岸段丘を登るための[[つづら折り|ヘアピンカーブ]]と鬱蒼とした森と急な登り勾配が続き、しばらく進むと[[富士見町]]市街地に至る。富士見峠交差点を過ぎると、鬱蒼とした木々が沿道を覆う、[[富士川]]水系と[[天竜川]]水系との[[分水界|分水嶺]]でもある[[富士見峠]]に差し掛かる。[[茅野市]]に至るまでは人家まばらな地区を走り、諏訪湖を北へ行くと下諏訪町で中山道と合流し、甲州街道は終わる。上諏訪駅の先からは[[諏訪湖]]沿いを走る。塩尻峠を越えて[[塩尻市]]に入ると、岡谷側と比較して緩やかな下り坂が続く。

=== 通過する自治体 ===
* [[東京都]]
** [[中央区 (東京都)|中央区]] - [[千代田区]] - [[新宿区]] - [[渋谷区]] - [[杉並区]] - [[世田谷区]] - [[調布市]] - [[三鷹市]] - 調布市 - [[府中市 (東京都)|府中市]] - [[国立市]] - [[日野市]] - [[八王子市]]
* [[神奈川県]]
** [[相模原市]]（[[緑区 (相模原市)|緑区]]）
* [[山梨県]]
** [[上野原市]] - [[大月市]] - [[甲州市]] - [[笛吹市]] - [[甲府市]] - [[中巨摩郡]][[昭和町]] - 甲府市 - [[甲斐市]] - [[韮崎市]] - [[北杜市]]
* [[長野県]]
** [[諏訪郡]][[富士見町]] - [[茅野市]] - [[諏訪市]] - 諏訪郡[[下諏訪町]] - [[岡谷市]] - [[塩尻市]]

=== 交差する道路 ===
* 東京都
**[[国道<span class="ltr">4</span>号]]（日本橋起点）（※国道<span class="ltr">4</span>号重複=[[国道<span class="ltr">6</span>号]]・[[国道<span class="ltr">14</span>号]]・[[国道<span class="ltr">17</span>号]]）
**[[国道<span class="ltr">15</span>号]]（日本橋起点 -（重複）- 日本橋交差点）
**[[国道<span class="ltr">1</span>号]]（日本橋起点 -（重複）- (千代田区)桜田門交差点）
**[[国道246号]]（[[三宅坂交差点]]）
**[[首都高速道路|首都高速]][[首都高速<span class="ltr">4</span>号新宿線|4号新宿線]] [[初台出入口]]
**首都高速<span class="ltr">4</span>号新宿線 [[幡ヶ谷出入口]]
**首都高速<span class="ltr">4</span>号新宿線 [[永福出入口]]
**[[中央自動車道]] [[調布インターチェンジ|調布<span class="ltr">IC</span>]]
**中央自動車道 [[国立府中インターチェンジ|国立府中<span class="ltr">IC</span>]]
**[[国道<span class="ltr">16</span>号]][[八王子バイパス]]（大和田町<span class="ltr">4</span>丁目交差点）
**国道<span class="ltr">16</span>号（八日町交差点 -（重複）- 八幡町交差点）
**[[首都圏中央連絡自動車道]] [[高尾山インターチェンジ|高尾山<span class="ltr">IC</span>]]（高尾山インター入口交差点）
* 神奈川県
**中央自動車道 [[相模湖東出口]]
**[[国道412号]]（相模湖駅前交差点 -（重複）- 相模湖インター前交差点）
**中央自動車道 [[相模湖インターチェンジ|相模湖<span class="ltr">IC</span>]]
* 山梨県
**[[国道139号]]（高月橋入口交差点 -（重複）- 大月橋東詰交差点）
**中央自動車道 [[大月インターチェンジ|大月<span class="ltr">IC</span>]]
**中央自動車道 [[勝沼インターチェンジ|勝沼<span class="ltr">IC</span>]]
**[[国道137号]]（坪井立体）
**[[国道140号]]（向町<span class="ltr">2</span>交差点 -（重複）- 上阿原交差点）
**[[国道358号]]（中小河原立体）
**中央自動車道 [[甲府昭和インターチェンジ|甲府昭和<span class="ltr">IC</span>]]
**[[国道<span class="ltr">52</span>号]]（竜王立体 -（重複）- 双田交差点）
**[[国道141号]]（一ツ谷交差点）
* 長野県
**[[国道152号]]（※国道152号重複 = [[国道299号]]（湖東方面へ重複・起点））（新井交差点、[[諏訪バイパス]]）
**中央自動車道 [[諏訪インターチェンジ|諏訪<span class="ltr">IC</span>]]（諏訪<span class="ltr">IC</span>交差点、諏訪バイパス）
**[[国道142号]]（諏訪郡下諏訪町・大社通り交差点、岡谷市・湖北トンネル南交差点、下諏訪岡谷バイパス）
**[[長野自動車道]] [[岡谷インターチェンジ|岡谷<span class="ltr">IC</span>]]（岡谷市、下諏訪岡谷バイパス）
**長野自動車道 [[塩尻インターチェンジ|塩尻<span class="ltr">IC</span>]]（塩尻市）
**[[国道<span class="ltr">19</span>号]]・[[国道153号]]（塩尻市・高出交差点終点）

=== 主な峠 ===
* 東京都
** [[大垂水峠]]（標高398&nbsp;m）：八王子市 - 神奈川県相模原市緑区
* 山梨県
** [[笹子峠]]（標高1,096&nbsp;m）：大月市 - 甲州市 - [[笹子隧道|新笹子隧道]]で通過
* 長野県
** [[塩尻峠]]（標高1,012&nbsp;m - 最高地点）：岡谷市 - 塩尻市

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}

=== 注釈 ===
{{Notelist}}

=== 出典 ===
{{Reflist|2|refs=<ref name="浅井2001">{{Cite book |和書 |author=浅井建爾 |edition= 初版|date=2001-11-10 |title=道と路がわかる辞典 |publisher=[[日本実業出版社]] |isbn=4-534-03315-X |ref=harv|page=62}}</ref>
<ref name="佐藤2014">{{Cite book|和書|author=佐藤健太郎|authorlink=佐藤健太郎 (フリーライター)|date=2014-10-20|title=ふしぎな国道|publisher=[[講談社]]|series=講談社現代新書|page=111|isbn=978-4-06-288282-8|ref=harv}}</ref>}}

== 関連項目 ==
* [[日本の一般国道一覧]]
* [[関東地方の道路一覧]]
* [[中部地方の道路一覧]]
* [[バスタ新宿]] - 国道<span class="ltr">20</span>号上にあるバスターミナル兼タクシー乗り場。登記上は国道<span class="ltr">20</span>号の一部である。

== 外部リンク ==
{{Commonscat|Route 20 (Japan)}}
* [https://www.ktr.mlit.go.jp/ 関東地方整備局]
** [https://www.ktr.mlit.go.jp/toukoku/ 東京国道事務所]
** [https://www.ktr.mlit.go.jp/sobu/ 相武国道事務所]
** [https://www.ktr.mlit.go.jp/koufu/index.htm 甲府河川国道事務所]
** [https://www.ktr.mlit.go.jp/nagano/ 長野国道事務所]

{{Road-stub}}
{{国道<span class="ltr">20</span>号}}
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{{DEFAULTSORT:こくとう020}}
[[Category:国道<span class="ltr">20</span>号|*]]
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[[Category:長野県の道路]]