「女王陛下のユリシーズ号」の版間の差分
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[[日本]]でも評価の高い作品であり、早川書房の『[[エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン#早川書房|ミステリマガジン]]』1992年5月号誌上で行われた[[アンケート]]を基に、[[1992年]](平成4年)[[10月]]に発行された書籍『冒険・スパイ小説ハンドブック』で発表された人気投票の集計結果では、本作が海洋冒険小説部門、および総合ベスト100における第1位の人気を獲得している<ref>{{Cite book|和書 |
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|title=冒険・スパイ小説ハンドブック |
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|editor=早川書房編集部(編) |
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2012年8月3日 (金) 09:13時点における版
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﹃女王陛下のユリシーズ号﹄︵じょおうへいかのゆりしーずごう、H.M.S. Ulysses︶は、イギリスの作家アリステア・マクリーンが1955年に発表した海洋冒険小説。作者の処女作である。第二次世界大戦中、ソ連に援助物資を送る架空の輸送船団FR77とドイツ軍との死闘を、FR77の護衛部隊の旗艦、巡洋艦ユリシーズを中心に描いた作品。
日本語版は、村上博基の訳で早川書房のハヤカワ・ノヴェルズ、その後ハヤカワ文庫NVから出版されている。
1970年に﹃週刊少年サンデー﹄で漫画化(全11回)された。構成を滝沢解、作画は野口太陽がつとめた。単行本化はされていない。
あらすじ
過去20ヶ月の厳しい任務で疲弊しきったユリシーズに、再び輸送船団の護衛任務が命じられた。乗組員の不満はピークに達し、反乱の兆しすら見える中、病身にむち打つヴァレリー艦長以下、乗組員たちは再び北極海へと艦を進める。しかしその北極海では、最悪の海象の中、ドイツ軍の潜水艦と爆撃機が船団を虎視眈々と待ち受けていた。訳題について
原題にある﹁H.M.S.﹂とはHis(or Her) Majesty's Shipの略であり、直訳すれば﹁陛下の船﹂、これはイギリス海軍所属の船舶であることを意味する。語頭の代名詞は在世の君主の性に従う。イギリスは第二次世界大戦の全期間、国王ジョージ6世の治世であり、正確には﹃国王陛下のユリシーズ号﹄と題されるべきであった。しかし翻訳自体の評価は高く、改題の機会もないまま、現行の題名がすっかり定着している。評価
日本でも評価の高い作品であり、早川書房の﹃ミステリマガジン﹄1992年5月号誌上で行われたアンケートを基に、1992年︵平成4年︶10月に発行された書籍﹃冒険・スパイ小説ハンドブック﹄で発表された人気投票の集計結果では、本作が海洋冒険小説部門、および総合ベスト100における第1位の人気を獲得している[1]。脚注
- ^ 早川書房編集部(編) 編『冒険・スパイ小説ハンドブック』早川書房〈ハヤカワ文庫〉、1992年10月31日。ISBN 4-15-040674-X。