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:四碇(よっついかり) |
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2005年8月16日 (火) 13:07時点における版
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a9/%E8%8A%B1%E8%8F%B1%E7%B4%8B.jpg)
家紋︵かもん、Family crests︶とは、特に日本において出自、家系、血統、家柄を表す記号・紋章として、古くより伝わり用いられてきた意匠︵紋︶を指す。各家で決まっている家紋のうち、正式なものを定紋︵じょうもん︶あるいは表紋︵おもてもん︶という。各個人が決まって用いる紋を﹁定紋﹂ということもある。
また神社や寺でも各々に用いる固有の紋があるが、特に家紋と区別してそれらの紋は神紋︵しんもん︶や寺紋︵じもん︶と呼ばれる。様々な各学校においては校章や、会社など社団法人には社章も存在するが、家紋の数や種類と比べると圧倒的に少ないため、日本の紋章学者の間では﹁紋章=家紋﹂という認識が一般的と言われるほどである。
英語圏では記号(Symbol)は抽象的な図案を指し、紋章(Emblem)は視覚的な図案を指す。日本の家紋は兜飾りの意味からFamily crest, Crestを用いるが、Kamonでも通じる場合がある。
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/74/16_Yae_Kiku.png/220px-16_Yae_Kiku.png)
十六弁八重表菊紋。天皇家の御紋︵家紋︶である。
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/9f/%E4%B8%B8%E3%81%AB%E4%B8%89%E6%9F%8F%E7%B4%8B.jpg)
神紋の例︵丸に三柏紋︶
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/b/b7/5_7kiri01.png)
五七の桐花紋
概要
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/74/16_Yae_Kiku.png/220px-16_Yae_Kiku.png)
家紋
武家︵武士︶の家紋は、戦場において自分の働きを誇示するために各自が固有の図象を旗印としてあしらったことが、始まりであったと考えられる。日本古来の武家社会においては、勲功を立てることはすなわち自分が属する家︵イエ︶に貢献することであり、また戦場での認識性のためにも、それぞれの家に対して一つの紋が結びつけられて﹁家紋﹂として用いられるようになった。 一方、公家︵貴族︶の家紋は、牛車や調度に個人の紋を付けたことが始まりとなり、やがて各家の紋として発展していったと考えられる。ただし元来、ある家を識別するために紋章をもってするという発想そのものが武家出自の考えかたであり、公家の家紋は武家にならって﹁作られた伝統﹂であることが多い。 武家も公家も、血統や元々の帰属勢力としていくつかのグループに大きく分けることができ、それぞれが代表的な家紋とそのバリエーションで構成される。例えば﹁源平藤橘﹂と言われる源氏、平氏、藤原氏、橘氏がその主なものである。その他、各地の豪族がそれぞれ新たに創作した家紋が現代まで伝わっているものもある。 江戸時代に入ると、広く一般庶民にも家紋の使用が広がり、現在でもほぼ全ての家に一つ以上の家紋が決められている。貴族などごく限られた人々しか家の紋章を用いないヨーロッパ各国とは、対照的である。![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/9f/%E4%B8%B8%E3%81%AB%E4%B8%89%E6%9F%8F%E7%B4%8B.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/b/b7/5_7kiri01.png)
神紋
神紋には、各神社にゆかりの公家・武家の家紋が用いられる他、唐などにおける図案や由緒縁起にまつわる図案など独自の意匠が用いられていることも多い。神職の系統の家系では、神紋が家紋となっている。 ●花菱紋、柏紋など国章
現在、日本には国章を定める法令などはない。しかし、明治以降、天皇家の家紋である﹁十六弁八重表菊﹂が国章に準じた扱いを受け、また、家紋としても一般的な﹁五七の桐花紋﹂が首相・政府の紋章として慣例的に用いられている。意匠
日本の家紋の形状は縦横比の割合を 1:1 に収め、意匠の元となる図案は大陽・星・山・河川・雲等の自然事象や動植物の全体または部位等を用いたものが多い。 家督制度や家長制度の存在した時代、家紋は本家嫡男︵長男︶が引き継ぎ、次男・三男等の分家は出自が明らかになるように本家家紋の原型に手を加え意匠の多様化・多品種化が起きる。代表例
目次 | ||||||||||
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わ | ら | や | ま | は | な | た | さ | か | あ | |
り | み | ひ | に | ち | し | き | い | |||
を | る | ゆ | む | ふ | ぬ | つ | す | く | う | |
れ | め | へ | ね | て | せ | け | え | |||
ん | ろ | よ | も | ほ | の | と | そ | こ | お |
あ行
あ
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/cf/Ageha01.jpg)
い
庵︵いおり︶ 碇︵いかり︶ 井桁︵いげた︶ 井桁に木瓜︵いげたにもっこう︶ 石餅(→石持)に九字︵いしもち(→こくもち)にくじ︶ - 遠山氏 - 伊丹氏 一文字︵いちもんじ︶ - 那須氏 - 山内氏 五ツ龍胆(→龍膽)車︵いつつりんどうぐるま︶ - 久我氏 五割万字︵いつつわりまんじ︶ - 横山氏 - 蜂須賀氏 一本杉︵いっぽんすぎ︶ 伊藤家藤︵いとうけふじ︶ 糸輪に団扇︵いとわにうちわ︶ 糸輪に変り胡蝶︵いとわにかわりこちょう︶ 稲の丸︵いねのまる︶ 因州蝶︵いんしゅうちょう︶ - 池田氏う
団扇笹︵うちわざさ︶ 梅︵うめ︶ - 菅原氏 梅鉢︵うめばち︶ - 菅原氏 - 高辻氏 - 前田氏 裏菊菱︵うらきくびし︶ 裏波銭︵うらなみせん︶え
お
折敷に三文字︵おしきにさんもじ︶ - 河野氏 - 一柳氏 鬼蔦︵おにづた︶ 沢瀉︵おもだか︶か行
か
額︵がく︶ - 小出氏︵本家流︶ 陰九曜︵かげくよう︶ 陰蔦︵かげつた︶ 陰万字丸︵かげまんじまる︶ 籠目︵かごめ︶ 笠︵かさ︶ 傘︵かさ︶ 重ね花形源氏車︵かさねはながたげんじぐるま︶ 重ね枡︵かさねます︶ 卦字︵かじ︶ - 小坂氏 - 三木氏 頭合三笠︵かしらあわせみつかさ︶ 酢漿草(→片喰)︵かたばみ︶-新田氏、酒井氏、平野氏 金輪崩し︵かなわくずし︶ 鎌︵かま︶ 唐花︵からはな︶ 唐菱花 - 三条氏 変り羽団扇 変り菊水︵かわりきくすい︶き
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/27/Gion_mamori01.jpg)
く
け
源氏車︵げんじぐるま︶ - 上田氏 - 榊原氏 - 佐藤氏 源氏香図︵げんじこうず︶ - 佐竹氏 - 佐々氏 剣梅鉢︵けんうめばち︶ 剣酢漿草(→剣片喰)︵けんかたばみ︶- 平野氏こ
さ行
さ
し
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/49/16ura_kiku.jpg)
す
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/25/Sumikiri_hana01.png)
せ
仙台笹︵せんだいざさ︶そ
揃い二つ引き両︵そろいふたつひきりょう︶た行
た
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a8/Daki_myoga01.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/13/Omodaka01.jpg)
ち
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/ce/Chigai_hishi.jpg)
つ
鶴の丸︵つるのまる︶ - 日野氏 - 柳原氏 蔦︵つた︶ - 木賀氏て
と
遠山家藤︵とおやまけふじ︶な行
な
に
二条家藤︵にじょうけふじ︶ - 二条氏 二八額︵にはちがく︶ - 小出氏︵分家流︶ 二本杉︵にほんすぎ︶ぬ
ね
捻桔梗︵ねじききょう︶ 捻向梅︵ねじむこううめ︶の
昇り藤(→上藤)︵のぼりふじ︶は行
は
花陰杏葉牡丹︵はなかげぎょうようぼたん︶ 花付き三つ葵︵はなつきみつあおい︶ 花菱︵はなびし︶ひ
菱持︵ひしもち︶ 左二巴︵ひだりふたつどもえ︶ 左三ツ巴︵ひだりみどもえ︶ - 西園寺氏 - 宇都宮氏 - 城井氏 - 蒲池氏 - 岡部氏 一束熨斗︵ひとつたばねのし︶ 一蔓茗荷丸︵ひとつつるみょうがのまる︶ 日の丸扇︵ひのまるおうぎ︶ 比翼鶴(ひよくづる) - 蒲池氏 平井筒︵ひらいづつ︶ 開き傘︵ひらきかさ︶ふ
分銅︵ふんどう︶ - 窪田氏 分銅桜︵ふんどうざくら︶ 分銅熨斗︵ふんどうのし︶へ
ほ
北条家鱗︵ほうじょうけうろこ︶ 細輪に覗き梶葉︵ほそわにのぞきかじのは︶ 本多家立葵︵ほんだけたちあおい︶ 本文字︵ほんもじ︶ - 本多氏 - 本田氏ま行
ま
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/39/3matsu01.jpg)
み
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/31/3tachibana_001.png)
む
め
も
持合轡︵もちあいくつわ︶ 木瓜︵もっこう︶ - 日下部氏 - 織田氏 木瓜花菱浮線綾 - 徳大寺氏 杜若菱︵かきつばたびし︶ - 花山院氏や行
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/ce/Kamon_yotumeyui.png)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/8e/4hana_hishi03.png/220px-4hana_hishi03.png)