東急5000系電車 (2代)のソースを表示

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{{鉄道車両
| 車両名   = 東急5000系電車<br/>（共通事項）
| 背景色   = #ee0011
| 文字色   = #ffffff
| 画像     =東急5000系.jpg
| 画像説明 = 田園都市線を走る5000系<br />（2018年<span class="ltr">8</span>月<span class="ltr">17</span>日 [[宮前平駅]] - [[宮崎台駅]]間）
| 運用者   = [[東急|東京急行電鉄]] → [[東急電鉄]]
| 製造所   = [[東急車輛製造]]<br />[[総合車両製作所]]横浜事業所
| 製造年   = [[2002年]] - 
| 製造数   = 
| 運用開始 = [[2002年]][[<span class="ltr">5</span>月<span class="ltr">2</span>日]]<ref name="RP720_118">{{Cite journal|和書|author=編集部|title=5月のメモ帳|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|date=2002-08-01|volume=52|issue=第<span class="ltr">8</span>号（通巻720号）|page=118|publisher=[[電気車研究会]]|issn=0040-4047}}</ref>
| 編成     = 
| 軌間     = 1,067 mm（[[狭軌]]）
| 電気方式 = [[直流電化|直流]]1,500 [[ボルト (単位)|V]]<br />（[[架空電車線方式]]）
| 最高運転速度 = 110 km/h
| 設計最高速度 = 120 km/h
| 起動加速度 = 3.3&nbsp;km/h/s
| 常用減速度 = 3.5&nbsp;km/h/s
| 非常減速度 = 4.5&nbsp;km/h/s
| 編成定員 = 
| 車両定員 = 本文参照
| 自重     = 本文参照
| 編成重量 = 
| 全長     = 先頭車<br />5000系：20,100 mm<br />5050系・5080系：20,200 mm<br />中間車：20,000 mm
| 全幅     = 5000系・5080系：2,800 mm<br />5050系：2,820 mm
| 全高     = 4,050 mm<br>（空調上面・パンタ折畳み共）
| 床面高さ = 1,130 mm
| 台車     = 軸梁式ボルスタレス台車<br />TS-1019A・TS-1020A
| 主電動機 = [[かご形三相誘導電動機]]<br />TKM-98/99/99A/16/16A
| 主電動機出力 = 190 [[ワット|kW]]
| 駆動方式 = [[<span class="ltr">TD</span>平行カルダン駆動方式]]
| 歯車比   = 87:14 (6.21)
| 編成出力 = 
| 制御方式 = [[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ制御]]<br>（[[絶縁ゲートバイポーラトランジスタ|IGBT]][[半導体素子|素子]]）
| 制御装置 = 
| 制動装置 = [[回生ブレーキ|回生]]併用[[電気指令式ブレーキ|電気指令式]][[電磁直通ブレーキ]]<br>[[純電気ブレーキ|全電気/オール電気ブレーキ併用]]
| 保安装置 = 本文参照
| 備考     = 
|車体高=3,640 mm|車体幅=本文参照}}
'''東急5000系電車'''（とうきゅう5000けいでんしゃ）は、[[2002年]]（平成<span class="ltr">14</span>年）[[<span class="ltr">5</span>月<span class="ltr">2</span>日]]に営業運転を開始した<ref name="RailfanTKK-2002-10">[https://web.archive.org/web/20041207183048/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5000-10.shtml　5000系特集！　vol.10。（レールファン東急トピックス）]（インターネットアーカイブ・2004年時点の版）</ref>、[[東急電鉄]]の[[通勤形車両 (鉄道)|通勤形電車]]。

本項では、[[東急田園都市線|田園都市線]]用の5000系のほか、[[東急東横線|東横線]]用の'''5050系'''および[[東急目黒線|目黒線]]用の'''5080系'''についても記述する。

また本項において個別の[[編成 (鉄道)|編成]]を記す場合は、自社線内での上り方（[[渋谷駅|渋谷]]・[[目黒駅|目黒]]方<ref group="注">直通運転先においては、[[小川町駅 (埼玉県)|小川町]]・[[飯能駅|飯能]]・[[久喜駅|久喜]]・[[南栗橋駅|南栗橋]]・[[西高島平駅|西高島平]]・[[浦和美園駅|浦和美園]]方</ref>。以下、単に「上り方」と記す。）先頭車の[[鉄道の車両番号|車両番号]]で代表し、<span class="ltr">F</span>を付与して編成呼称とする（例：5101F）。

== 概要 ==
東急の主力車両であった[[東急8000系電車|8000系]]および[[東急8500系電車|8500系]]は新造車が高額であったため、従来は製造後<span class="ltr">40</span>年から<span class="ltr">50</span>年程度の期間使用する予定であった。実際、製造から<span class="ltr">20</span>年から<span class="ltr">30</span>年を経過し老朽化および陳腐化が進み始めたため[[1992年]]（平成<span class="ltr">4</span>年）から改修工事を行っていた。ところが8500系<span class="ltr">2</span>両で制御装置および主電動機の改修を試験的に実施してみると、残存寿命を勘案した場合には改修は合理性に欠けると判断され、結局この<span class="ltr">2</span>両のみで改修が打ち切られた。その際に問題となった他の観点には、改修工事のみでは設計の進歩を反映した軽量化が困難なこともあった。

当時[[東日本旅客鉄道|JR東日本]]では[[日本国有鉄道]]（国鉄）から引き継ぎ老朽化の進んだ大量の車両を早急に取り替えるべく、『重量半分・価格半分・寿命半分<ref group="注">鉄道車両の[[減価償却]]期間である<span class="ltr">13</span>年を経過した時点において、その時代の新技術や旅客ニーズに合わせた大規模修繕を行うことを前提とするが、その時点で廃車にしても負担にならない価格。</ref>』を目標とした[[<span class="ltr">JR</span>東日本209系電車|209系]]を[[東急グループ]]の[[東急車輛製造]]などと共同で開発し、[[1993年]]から投入しはじめていた。一方、東急でも[[東急目黒線|目黒線]]向けに[[1999年]]から投入した[[東急3000系電車 (<span class="ltr">2</span>代)|3000系]]では、車体構造など一部に209系を参考にした設計が取り入れられた。

本系列ではこれをさらに推し進め、209系の改良版である[[<span class="ltr">JR</span>東日本E231系電車|E231系]]との間で、主に構体設計の共通化が図られた。

本系列を開発するにあたっては「人と環境にやさしい車両」を[[概念|コンセプト]]として、[[バリアフリー]]化のため、ホームと床面の段差を減らし<ref name="rp53-10-145">{{Citation | last=神尾 | first=純一 | date=2003年<span class="ltr">10</span>月<span class="ltr">10</span>日 | year=2003 | title=東京急行電鉄5000系・5080系 | periodical=鉄道ピクトリアル | volume=53 | issue=10臨増 | pages=145&ndash;147}}</ref>、一部の吊り手を低くするなどした<ref>{{Citation | last=市川 | first=裕幸 | date=2002年<span class="ltr">6</span>月<span class="ltr">1</span>日 | year=2002 | title=新車ガイド 東京急行電鉄5000系 | periodical=鉄道ファン | volume=42 | issue=6 | pages=51-58}}</ref><ref>{{Citation | last=水田 | first=大地 | date=2002年<span class="ltr">7</span>月<span class="ltr">1</span>日 | year=2002 | title=東京急行電鉄5000系 | periodical=鉄道ピクトリアル | volume=52 | issue=7 | pages=116-121 | url=https://ci.nii.ac.jp/naid/40002501707#article}}</ref>。環境への配慮としては、主要機器を[[東急3000系電車 (<span class="ltr">2</span>代)|3000系]]をベースに<ref>{{Citation | last1=金子 | first1=智治 | last2=焼田 | first2=健 | date=2004年<span class="ltr">7</span>月<span class="ltr">10</span>日 | year=2004 | title=東京急行電鉄 現有車両プロフィール 2004 | periodical=鉄道ピクトリアル | volume=54 | issue=7臨増 | pages=195-244 | url=https://ci.nii.ac.jp/naid/40006291833#article}}</ref>大容量化することにより台数を削減し、騒音低減が図られた。[[消費電力]]量は8500系と比較して約<span class="ltr">4</span>割削減された<ref name="rp54-10-162">{{Citation | last=望月 | first=利明 | date=2004年<span class="ltr">10</span>月<span class="ltr">10</span>日 | year=2004 | title=東京急行電鉄5050系 | periodical=鉄道ピクトリアル | volume=54 | issue=10臨増 | pages=162-163}}</ref>。

E231系などと車体部材の共通化を行うことによって<ref>{{Citation | last=山口 | first=雄二 | date=2006年<span class="ltr">11</span>月<span class="ltr">1</span>日 | year=2006 | title=東急8000系ファミリーの記録3 | periodical=鉄道ファン | volume=46 | issue=11 | pages=110-120}}</ref>、前述の3000系と比較して約<span class="ltr">3</span>割のコストダウンが図られた<ref name="rp53-12-p41">{{Citation | last=今野 | first=雅夫 | date=2003年<span class="ltr">12</span>月<span class="ltr">1</span>日 | year=2003 | title=東京急行電鉄5000系の概要 | periodical=鉄道ピクトリアル | volume=53 | issue=12 | pages=41-47 | url=https://ci.nii.ac.jp/naid/40005988237#article}}</ref>。なお、本系列の導入コストは従来車を改修すると仮定した場合のコストと比較しなお高額であるものの、その差額は約<span class="ltr">20</span>年で回収可能であるとされるが、理由として機器の集約や車体の軽量化が図られており、改修の場合よりも保守費および電力費が削減され、地下区間では列車風の削減も可能であることなどが挙げられている。

本系列は東急電鉄における標準車両と位置づけられ、[[東急田園都市線|田園都市線]]への導入を皮切りに、[[2003年]]3月からは目黒線向けの5080系<ref name="rp53-10-145" />、[[2004年]]4月からは[[東急東横線|東横線]]向けの5050系が導入された<ref name="rp54-10-162" />。派生車種として[[東急多摩川線]]・[[東急池上線|池上線]]に[[東急7000系電車 (<span class="ltr">2</span>代)|7000系]]、[[東急大井町線|大井町線]]に[[東急6000系電車 (<span class="ltr">2</span>代)|6000系]]、東急へ運行・整備を委託している[[横浜高速鉄道みなとみらい線]]に[[横浜高速鉄道Y500系電車|Y500系]]が導入されている。

本系列導入に伴う旧型車両の代替が進捗した結果、保守費・電力費の削減と騒音低減の効果が得られた<ref>[http://www.tokyu.co.jp/contents_index/guide/news/020510.html TOKYU NEWS 2002/05/10 2002年度の鉄軌道事業設備投資計画は総額364億円]</ref>。また、東横線では5050系の導入により[[2006年]][[<span class="ltr">9</span>月<span class="ltr">25</span>日]]のダイヤ改正以降、中・高速域の性能に劣る8000系と8590系を日中運用から全廃し、スピードアップを実現した<ref>{{Citation | last=片桐 | first=淳也 | date=2006年<span class="ltr">12</span>月<span class="ltr">1</span>日 | year=2006 | title=2006年<span class="ltr">9</span>月 目黒線急行運転開始・東横線スピードアップ 東京急行電鉄ダイヤ改正 | periodical=鉄道ピクトリアル | volume=56 | issue=12 | pages=97-101 | url=https://ci.nii.ac.jp/naid/40007456932#article}}</ref>。

== 車両概説 ==
この節では主に初期編成の製造時について解説し、後の設計変更・改造の詳細については後述する。

=== 車体 ===
E231系を基本とした20{{nbsp}}[[メートル|m]]級車体<span class="ltr">4</span>扉構造の軽量ステンレス車体で、地下鉄乗り入れのため裾絞りなしの狭幅車体としている。また、車両床面高さを3000系の1,150{{nbsp}}[[ミリメートル|mm]]よりも20{{nbsp}}mm低い1,130{{nbsp}}mmとして[[プラットホーム]]との段差を解消した。

前面形状は運転台部分を車体中心部分まで拡大し、[[貫通扉|非常扉]]を前面向かって左側へオフセットした、9000系以来の左右非対称構造とされている。[[繊維強化プラスチック|FRP]]成形品で覆う構造とし、内側には19{{nbsp}}mm厚の衝突柱および6{{nbsp}}mmまたは4.5{{nbsp}}mm厚の[[ステンレス鋼|ステンレス]]による骨組みが存在する。前面隅柱部には後退角が設けられ、また前後方向に緩やかな傾斜を設けた構造を採用したことにより、前面が切妻であった従来の車両と比較して地下駅進入時の列車風を低減した。非常扉は[[プラグドア]]式で、車内側に非常[[梯子|はしご]]を設置している。

車体断面は[[車両限界]]、工法と広幅の[[樋 (建築)|雨樋]]の関係から[[台枠]]部から上に行くに従ってわずかに内側へ傾斜している。床下機器は基本的に車体横梁に直接吊り下げ、機器のつり枠を廃止して軽量化を図っている。車体幅は5101Fが3000系までの従来車と同じ2,770{{nbsp}}mmであるのに対して、5102F以降および5080系は2,778{{nbsp}}mm、さらに5050系は東横線において縮小限界を採用し、建築限界と車両限界の間隔を190{{nbsp}}mmとすることによって車両限界幅を2,820{{nbsp}}mmに拡大した上で<ref group="注">ただし、この車両限界は左右動を抑えた車両にのみ適用可能とされている。</ref>2,798{{nbsp}}mmとわずかではあるが拡大しており、定員も増加している。

扉間隔は5101Fでは3,500{{nbsp}}mmとしたが、5102F以降は「通勤・近郊電車の標準仕様ガイドライン」に準拠した3,520{{nbsp}}mmに変更された<ref group="注">ただし、先頭車の運転台から<span class="ltr">1</span>つ目の扉と<span class="ltr">2</span>つ目の扉の間は3,500{{nbsp}}mmのままである。</ref>。いずれもE231系の3,640{{nbsp}}mmより短くとられている。

車外の[[鉄道の車両番号|車両番号]]・号車番号の表記は書体が変更され、また号車番号の表記は色が反転されている。方式も変更され、側面においては従来車ではステンレスのプレート<!--3000系の時点でエッチングではない。-->を用いてたところ、本系列ではステッカーを外板に直接貼付する形とされた。

種別・行先表示器は、5000系初期車では種別部分に幕式、行先部分に<span class="ltr">3</span>色LEDが用いられており、前面・側面ともに表示が分割されていた。5080系では側面が大型の<span class="ltr">3</span>色LEDのみとなり、実質的にここで側面の種別・行先が一体化された<ref group="注">当時の目黒線は各停のみの運行で、種別ではなく直通先路線名を表示していた。</ref>。さらに5050系ではフルカラーLEDと白色LEDが採用、直後に5000系・5080系の増備車もこの仕様に揃えられた。さらに既存車でもフルカラーLED・白色LEDへの置換えが進んでいる。なお、側面のLEDは走行中の消灯機能を備えているが、幕式の箇所ではその機能がないため、幕式の車両と幕から交換された車両では走行中は種別部分のみ表示される状態となっている。表示については種別単体の箇所は下部に英字併記、行先単体の箇所と種別・行先一体の箇所では日英の交互表示とされている。

[[車側灯]]は5000系・5050系と5080系で配置・形態が異なっている。5080系ではLED式が採用されていたが、5000系・5050系の初期編成では当初[[白熱電球]]が用いられていた。LEDの経年に伴う輝度低下を避けるためであったが、LEDそのものの長寿命化が図られたことから、後に全車LEDへ変更された。

また、編成内の一部車両の床下には3000系に続いて折り畳み式の側面非常ハシゴを設置した。各系列の両先頭車および5000系・5050系の付随車<span class="ltr">2</span>両<ref group="注">10両編成では<span class="ltr">3</span>両のうち編成中央のサハが非搭載。</ref>の床下に配置され、いずれも編成外側を向いている。

=== 車内 ===
車内はE231系を基本としたオール[[鉄道車両の座席#ロングシート（縦座席）|ロングシート]]仕様であるが、客室内装はE231系とは異なり、ペーパー[[ハニカム]]材に[[アルミニウム|アルミ]]板と高硬度アートテックや[[デコラ]]化粧板を貼り付けた[[複合材料]]を使用したものを新たに設計した。

各系列で配色が大きく異なり、5000系では青系、5050系ではパステル調、5080系では3000系から継承したローズ系とされた<ref>[https://web.archive.org/web/20041209080328/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5080/5080-6.shtml 5080系特集！ その<span class="ltr">6</span>。（レールファン東急）]（インターネットアーカイブ・2004年時点の版）</ref>。

[[鉄道車両の座席|座席]]は3000系と共通の<span class="ltr">1</span>人の掛け幅を450{{nbsp}}mmとした片持ち式[[バケットシート]]である。2003年度以降に導入した車両はE231系<ref group="注">2004年度以降に新製した近郊タイプ。</ref>とほぼ共通の座面に<span class="ltr">S</span>ばねのクッションが入ったものとし、座り心地を改善した。<span class="ltr">7</span>人掛け座席部ではスタンションポールを<span class="ltr">2</span>本設置する。

[[網棚|荷棚]]はE231系のパイプ構成と異なり、従来の東急の各系列と同様に金網で構成されている。設置高さは3000系よりも20{{nbsp}}mm低い1,730{{nbsp}}mmとして、荷物の上げ下ろしを容易にしている。

[[つり革]]のうち低いものは3000系に引き続き高さ1,630{{nbsp}}mmを基本とし、本数を増やしている。このうち座席前の一部は[[ユニバーサルデザイン]]の一環として設置位置を100{{nbsp}}mm低くした1,530{{nbsp}}mmとした。照明はカバーのない[[蛍光灯]]である。

側窓はE231系とほぼ共通の熱線吸収・[[紫外線|UV]]カットガラスを使用し、[[カーテン]]設置を省略した。ドア間は下降窓と固定窓のユニット式、車端部は固定式の単窓である。コストダウン・騒音低減のために妻面窓は廃止した。

側引戸（側面客用扉）は1 - 5次車ではE231系と同一の接着式単板窓扉を採用し、車内側はステンレス無塗装仕上げである。<span class="ltr">6</span>次車以降では扉窓が複層化され、車内側は化粧板仕上げに変更された。両者は外観上窓周りの形状が異なる。戸閉装置は3000系と同じベルト駆動による空気式であり、戸閉弱め機構を搭載する。[[ドアチャイム]]は、[[東急世田谷線|世田谷線]]用の[[東急300系電車|300系]]で採用したものと類似した、開閉時に単音が<span class="ltr">2</span>回鳴動するタイプである。

案内表示器には東急初の[[液晶ディスプレイ]]（LCD）が採用、各側引戸の鴨居部に設置され、[[VIS (鉄道システム)#TIP|TIP (Train Information system for Passenger)]] によって制御される。5101Fでは当初ディスプレイを<span class="ltr">1</span>基のみ設置しており、走行中は[[風景]]画を、駅に接近すると到着駅と乗り換え案内を表示していた。<span class="ltr">2</span>次車以降では<span class="ltr">2</span>基のディスプレイが横並びで設置されており、右側画面にて案内表示（次停車駅の乗換案内・扉開閉方向・[[プラットホーム|ホーム]]設備など）を行い、左側画面は「[[TOQビジョン]]」として[[コマーシャルメッセージ|CM]]を放映する。なお、輸送障害等の異常時には、左側に路線図で支障区間の表示を、右側に文字情報をそれぞれ表示する。5080系の初期車は当初LED式を搭載、TIPは<span class="ltr">3</span>次車以降で採用されている。なお、LCDは当初<span class="ltr">15</span>インチであったが増備途上で<span class="ltr">17</span>インチに変更、既存車も<span class="ltr">17</span>インチへの置換えが進んでいる。

[[優先席]]は各車の車端部（両先頭車は連結面側、中間車は下り方）に設けられており、現在はつり革がオレンジ色のものへ交換され、付近の壁にはオレンジ色のシールが貼られている。座席のモケットは一般席と同一。

[[車椅子スペース]]は編成中<span class="ltr">2</span>箇所に設置、系列ごとに設置位置が異なるがいずれも車端部の向かって右側に配置されている。なお、2015年度以降の増備車では各号車に車椅子スペースが設置された。壁面に暖房器と[[車内非常通報装置|非常通報装置]]、また<span class="ltr">2</span>本の手すりを備えており、[[車椅子マーク]]（後に[[ベビーカーマーク]]も追加）が掲出される。

また[[車椅子スペース#フリースペース|フリースペース]]が5000系において導入された。車椅子スペースのない中間車において設置され、位置は上り方車端部の右側となっている。車椅子スペース同様に座席・荷棚のない場所であるが設備が簡素で、壁面には窓上の手すりのみの設置とした。ラッシュ時の混雑緩和のほか、[[乳母車|ベビーカー]]や大きな荷物を持った人への配慮としており<ref name=":3" />、車椅子マークの掲出はなく、ベビーカーマークのみの掲出となっている。

[[エア・コンディショナー|空調装置]]は、通勤用車両としては最大[[冷凍能力|能力]]である61.05{{nbsp}}[[キロワット|kW]] (52,500{{nbsp}}[[冷凍能力|kcal/h]]) の[[集中式冷房装置|集中式]]空調装置を搭載する。この装置は3000系3013Fで試験した装置を基にさらに改良したもので、ヒートポンプによる冷凍サイクルと電熱ヒーターにより[[暖房]]や除湿運転も可能なものである。本系列では[[三菱電機]]製（CU708系）と[[日立製作所]]製（HRB504系）のものが存在し、基本的に車番末尾が奇数の編成は三菱製、偶数編成は日立製とされていたが、増備途上で変更され、また組替えによる例外も存在する<ref group="注">編成内に<span class="ltr">2</span>社の空調装置が混在している場合もあり、一部ではメーカーを跨いだ載せ替えも行われている。</ref>。補助送風機は車内天井部のレール方向に<span class="ltr">1</span>両当たり<span class="ltr">10</span>台設置されている。
;車内の様子
<gallery widths="200" heights="150" style="font-size:90%;">
ファイル:Tokyu-5000-interior.jpg|5000系車内<br />（<span class="ltr">2</span>次車5102F）
ファイル:Tokyu-5050-interior.jpg|5050系車内<br />（<span class="ltr">4</span>次車5155F）
ファイル:Inside-Tokyu5181.jpg|5080系車内<br />（<span class="ltr">1</span>次車5181F）
ファイル:Tokyu 4212(5266) kurumaisu.jpg|車椅子スペース<br />（<span class="ltr">6</span>次車4112F）
ファイル:Tokyu5000-LCD.jpg|15インチ<span class="ltr">2</span>画面の車内表示器
</gallery>{{-}}
;定員一覧表<!-- 5177F・5178Fは標準定員わからないのでは？ -->
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 3em;"
|-
! rowspan="2" |
!先頭車
! colspan="3" |中間車
|-
|通常
|通常
|座席収納時
|車椅子スペース等<br />設置車(<span class="ltr">1</span>箇所)
|-
! 5000系<span class="ltr">1</span>次車
| 140人<br />（座席<span class="ltr">48</span>人）
| 151人<br />（座席<span class="ltr">54</span>人）
| &nbsp;
| 152人<br />（座席<span class="ltr">51</span>人）
|-
! 5080系・<br />5000系<span class="ltr">2</span>次車以降
| 141人<br />（座席<span class="ltr">48</span>人）
| 152人<br />（座席<span class="ltr">54</span>人）
| &nbsp;
| 152人<br />（座席<span class="ltr">51</span>人）
|-
! 5000系<span class="ltr">6</span>扉車
| &nbsp;
| 155人<br />（座席<span class="ltr">30</span>人）
| 154人<br />（座席0人）
| &nbsp;
|-
!5050系<br /><small>(sustinaも同一)</small>
| 142人<br />（座席<span class="ltr">48</span>人）
| 153人<br />（座席<span class="ltr">54</span>人）
| &nbsp;
| 154人<br />（座席<span class="ltr">51</span>人）
|}
{{-}}

=== 乗務員室 ===
[[操縦席|乗務員室内]]ならびに運転台パネルは3000系に準じており、いずれも濃い灰色の配色としている。奥行きは5000系では1,505{{nbsp}}mmであるが、5050系・5080系では1,605{{nbsp}}mmと100{{nbsp}}mm拡大されている。

[[マスター・コントローラー]]は[[デッドマン装置|デッドマン]]付の<span class="ltr">T</span>字形ワンハンドル式で、指定の速度域では「P3」もしくは「P4」位置から「P2」（力行<span class="ltr">2</span>ノッチ）位置にハンドルを戻すことで[[定速運転|定速制御]]が可能である。その際は運転台[[鉄道車両のモニタ装置|モニタ]]に「定速」と表示される。[[速度計]]はアナログ（白地）式で、120{{nbsp}}[[キロメートル毎時|km/h]]フルスケール表示仕様である。ブレーキは手動運転時は<span class="ltr">7</span>段、ATO・TASC制御時に限り3000系と同じく<span class="ltr">15</span>段制御<ref group="注">ATO・TASC運転時も運転台に段数が表示される。</ref>としている。

[[車掌スイッチ]]は5000系5114Fまでは機械式であったが、5115F以降と5050系は当初から間接制御式（リレー式）、5080系では電気式で横に押すボタン（開扉は<span class="ltr">2</span>ボタン・閉扉は<span class="ltr">1</span>ボタン）である。5101F - 5114Fも後に間接制御式に改修された。

運転室と客室の仕切りには前面窓と同じ配置で左から大窓・乗務員室仕切扉窓・小窓がある。このうち左側<span class="ltr">2</span>枚の窓には[[遮光幕]]<ref group="注">大窓は下降式の遮光板、仕切扉窓はロールカーテン式。</ref>が設置されており、また乗務員室仕切扉窓は開閉可能な落とし窓となっている。なお、5080系では乗り入れ協定によって左側<span class="ltr">2</span>枚の窓には遮光ガラスを使用しているほか、乗務員室仕切扉が[[オートロック#鉄道車両の電磁鎖錠システム|電磁鎖錠]]<!-- リンクページに記載済み -->対応となり、仕切扉の開く向きが5000系・5050系では客室から見て左開きであるのに対し、5080系では右開きとされている点が異なる。

[[車内放送|車内放送装置]]に目黒線と同様の音声の自動放送を採用した。

<gallery widths="200" heights="150" style="font-size:90%;">
ファイル:Tokyu5000-Wall.jpg|5000系の乗務員室背面仕切壁<br />仕切扉は左に開く
ファイル:Tokyu5080-Wall.jpg|5080系の乗務員室背面仕切壁<br />仕切扉は右に開く
ファイル:Tokyu5000-cab.JPG|東横線用5000系の運転台<br/>（副都心線対応化改造前）
</gallery>

=== 走行機器 ===
主回路は[[絶縁ゲートバイポーラトランジスタ|IGBT]][[半導体素子|素子]]による[[可変電圧可変周波数制御|VVVFインバータ制御]]である。二社の装置を採用しており、いずれも[[全電気ブレーキ]]に類する機構を搭載する<ref group="注">基本的な原理は同じだが、メーカーにより名称が異なる。</ref>。

5000系・5050系では日立製作所製の装置を採用し、素子の定格は3,300{{nbsp}}[[ボルト (単位)|V]] - 600{{nbsp}}[[アンペア|A]]である。形式は製造時期によりそれぞれ<span class="ltr">3</span>種類存在し、M1車は1C4M2群制御のVFI-HR2820B/D/Lを、<span class="ltr">M</span>車は同<span class="ltr">1</span>群制御のVFI-HR1420H/M/Wを搭載する。

5080系では[[東芝]]製の装置が採用された。素子はIEGT<ref group="注">注入促進型ゲートトランジスタ：Injection Enhanced Gate Transistor</ref>とも呼ばれ、定格は3,300{{nbsp}}V - 1,200{{nbsp}}Aである。M1車は1C4M2群制御のSVF065-A0を、<span class="ltr">M</span>車は同<span class="ltr">1</span>群制御のSVF065-B0を搭載する。

<gallery widths="200" heights="100" style="font-size:90%;">
ファイル:Tokyu5000VVVF.jpg|日立製のVVVF主制御器（1C4M2群）
ファイル:Tokyu 4603 VVVF.jpg|日立製のVVVF主制御器（1C4M1群）
ファイル:Tokyu 4303 VVVF.jpg|日立製のVVVF主制御器（1C4M2群）<br />2011年度分から形状が変更された
ファイル:Tokyu5000-SIV.jpg|東芝製のインバータ装置（SIV）
ファイル:Tokyu5000-ATC.jpg|5000系クハ5100形の<br />ATC-P装置/東武ATS装置
</gallery>

[[起動加速度]]は3.3{{nbsp}}[[キロメートル毎時毎秒|km/h/s]]（空車時約65{{nbsp}}[[キロメートル毎時|km/h]]まで一定）、減速度は3.5{{nbsp}}km/h/s（常用最大）・4.5{{nbsp}}km/h/s（[[非常ブレーキ|非常制動]]・初速120{{nbsp}}km/h時の最大減速度）。

{{Vertical_images_list|寄せ=右|幅=250px|画像1=Truck TS-1019A.jpg|説明1=TS-1019A 電動台車（デハ5366）<br>画像は軸ばね箱が鋳造品の前期タイプ|画像2=tokyu_Tc5878_TS-1020A.jpg|説明2=TS-1020A 付随台車（クハ5878）<br>画像は排障器と軌条塗油器を装備<ref group="注">クハ5878では軌条塗油器は営業運転開始前に取り外された</ref>}}
[[鉄道車両の台車|台車]]は軸箱支持装置が軸梁式のボルスタレス台車であり、3000系とほぼ同一品である。形式は電動台車がTS-1019A、付随台車がTS-1020Aである。基礎ブレーキは[[踏面ブレーキ|ユニットブレーキ]]を使用している。[[かご形三相誘導電動機|主電動機]]は3000系と同一の190{{nbsp}}[[キロワット|kW]]かご形三相誘導電動機（東洋製TKM-98・日立製TKM-99）を採用、増備途上でTKM-99Aに変更された<ref group="注">3形式はいずれも互換性があり、検査等の際には入れ替わることも多い。</ref>。5177F・5178Fでは全密閉式の装置が採用されている。

補助電源装置はIGBT素子を用いた[[静止形インバータ]] (SIV) で、250{{nbsp}}[[キロボルトアンペア|kVA]]と大容量化を図り、<span class="ltr">10</span>両編成でも台数を<span class="ltr">2</span>台に抑えた。なお<span class="ltr">6</span>両編成の5080系では、[[ソフトウェア]]制御によって210{{nbsp}}kVAに出力を抑制している<ref name="rp53-12-p41" />。形式は製造時期により<span class="ltr">3</span>種類存在し、INV146-D0/D1/D2となっている。

[[圧縮機|空気圧縮機]] (<span class="ltr">CP</span>) はナブコ→[[ナブテスコ]]製で低騒音かつ磨耗部分のないスクリュー式とし、箱に収めることで騒音を低減させている。<span class="ltr">6</span>次車からは三菱電機製のスクロール式も採用された。

搭載機器は[[TIMS|車両情報装置 (TIS) ]]によって集中管理・制御されており、故障時における[[乗務員]]への迅速な対応や、検修時における作業性の向上などを図り、メンテナンスフリー化を図れるものとした。また、制御伝送を行うことで車内配線の削減や軽量化などに貢献している。

保安装置として、各系列ともに[[自動列車制御装置|ATC装置]]<!-- ATC-Pに新旧CS-ATCを内包？ -->を搭載するほか、5000系では東武ATSを、5050系では東急ATSを、5080系ではATO装置と東急ATSをそれぞれ搭載する<ref group="注">このうちATO装置のみは送受信部ともに上り方先頭車で完結する。</ref>。3000系に続き片置き化、一体化がされており、本体装置<ref group="注">機器箱の表記は、5000系は「ATC-P装置」「東武ATS装置」、5050系は「ATC-P装置」、5080系は「ATC/ATO装置」</ref>は上り方先頭車のみに設置、下り方先頭車には増幅器（ATC増幅器）を設置して両先頭車間をTISで伝送するシステムとし、機器の集約化・軽量化を図った<ref>『車両技術』224号（2002年<span class="ltr">9</span>月号） 東京急行電鉄5000系電車 pp.48 - 63</ref>。

このほか、5000系は列車情報装置<ref group="注">TIS等の機能を使用しており、列車情報装置としての設備は車上子のみである。</ref>（半蔵門線用）を下り方先頭車に搭載、5050系・5080系は[[トランスポンダ|情報伝送装置]]（ATCの付加機能やATO送受信部として使用）を上り方先頭車に、[[車掌スイッチ#方向切換器と戸閉制御切換装置|戸閉制御切換装置]]（ホームドア連動等に使用）を両先頭車にそれぞれ搭載する<ref group="注">東横線用の5000系も5050系に準じるが、副都心線対応改造時までは東武ATSを撤去せず、また戸閉制御切換装置を設置していない。</ref>。

なお、各種保安装置については改造や増備車での変更が生じている。これについては後節を参照のこと。{{-}}

== 系列別概説 ==
{{色}}

=== 5000系 ===
{{Vertical_images_list|寄せ=右|幅=250px|画像1=Tokyu-5000-3.jpg|説明1=田園都市線用の5000系（5102F）<br>（2007年<span class="ltr">8</span>月 [[市が尾駅]]）|画像2=Toukyu 5050kei.jpg|説明2=東横線用に転用された5000系<br>（5118F・2011年<span class="ltr">12</span>月 [[妙蓮寺駅]]）}}<!-- 字数が多いと特にスマホでの視認性を損なうのでご理解願います… -->
{|
|-
| style="min-width:4em; vertical-align:top;" |運用線区
|&nbsp;
|[[東急田園都市線|田園都市線]]（[[長津田検車区]]）、[[東急東横線|東横線]]（[[元住吉検車区]]）<br>以下、※印の箇所は田園都市線運用車のデータ（東横線運用車は5050系に準じる）
|-
|営業運転開始
|
|[[2002年]]（平成<span class="ltr">14</span>年）[[<span class="ltr">5</span>月<span class="ltr">2</span>日]]（田園都市線）
|-
| style="vertical-align:top;" |編成
|
|田園都市線運用車：<span class="ltr">10</span>両編成（5M5T）<br>東横線運用車：<span class="ltr">8</span>両編成（4M4T）
|-
| style="vertical-align:top;" |在籍数
|
|212両（<span class="ltr">10</span>両編成<span class="ltr">18</span>本・<span class="ltr">8</span>両編成<span class="ltr">4</span>本）'''<ref name=":1">『鉄道ファン』2022年<span class="ltr">8</span>月号（通巻736号）付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>'''
|-
|転出
|
|入籍済<span class="ltr">6</span>両、未入籍<span class="ltr">3</span>両（5050系へ）
|-
|廃車
|
|45両（<span class="ltr">6</span>扉車）
|-
|制御装置
|
|日立製作所製
|-
| style="vertical-align:top;" |保安装置'''※'''
|
|[[自動列車制御装置#新しいATC|ATC-P]]、[[自動列車制御装置#新CS-ATC|新CS-ATC]]、[[自動列車停止装置#東武鉄道TSP式|東武形ATS（TSP）]]
|-
| style="vertical-align:top;" |列車無線'''※'''
|
|アナログ空間波無線+誘導無線<br>→アナログ空間波無線+デジタル空間波無線
|-
|営業最高速度
|
|110{{nbsp}}km/h
|-
| style="vertical-align:top;" |ラインカラー'''※'''
|
|ライトグリーン（{{Color|#018D54|■}}）
|-
| style="vertical-align:top;" |種別・行先表示器
|
|FC-LED+白色LED
* 1・<span class="ltr">2</span>次車は側面表示器分割型（当初は幕+3色LED）
* 4次車以降は側面表示器一体型
|-
|運番表示
|
|5101F - 5105Fのみ、行先と同時に白色化
|-
|案内表示
|
|LCD（TIP装置）
|-
| style="vertical-align:top;" |車椅子スペース'''※'''
|
|3・<span class="ltr">9</span>号車の上り方に設置
*6扉車置換え用中間車は各号車に設置
|-
|フリースペース
|
|車椅子スペースのない中間車の上り方に設置
|-
| style="vertical-align:top;" |直通運転'''※'''
|
|当初より対応：[[横浜高速鉄道みなとみらい線|東京地下鉄]][[横浜高速鉄道みなとみらい線|（東京メトロ）]][[東京メトロ半蔵門線|半蔵門線]]、[[東武鉄道]][[東武伊勢崎線|伊勢崎線]]・[[東武日光線|日光線]]
|}

* 本系列は2007年度以降の約<span class="ltr">3</span>年間で田園都市線に250両を導入する予定であったが<ref>[https://web.archive.org/web/20080228204324/http://www.tokyu.co.jp/contents_index/guide/news/070115.htm 田園都市線に5000系250両投入] [http://www.tokyu.co.jp/contents_index/guide/news/070115.htm オリジナル]の2008年<span class="ltr">2</span>月<span class="ltr">28</span>日時点のアーカイブ 2017年<span class="ltr">6</span>月<span class="ltr">1</span>日閲覧</ref>、<!-- {{要出典範囲|[[世界金融危機 (2007年-)|世界金融危機]]の影響や東横線の[[東京メトロ副都心線|副都心線]]直通に対応して東横線の車両代替を優先したことから|date=2011年<span class="ltr">5</span>月}}、 -->車両計画の変更により2006年度以前に就役した車両を含めても田園都市線向け導入分は180両に留まった。その後、残存する8500系の代替は2020系導入（2018年以降） による置き換えへと計画が変更された<ref>{{PDFlink|[http://www.tokyu.co.jp/file/170317.pdf 2018年春、田園都市線に新型車両「2020系」を導入します]}} - 東京急行電鉄ニュースリリース 2017年<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">17</span>日</ref>。
{{Vertical_images_list|寄せ=左|幅=300px|画像1=Tokyu5811.jpg|説明1=6扉車両の外観（サハ5811）|画像2=Tokyu5605.jpg|説明2=標準の<span class="ltr">4</span>扉車両の外観（デハ5605）}}
==== 6扉車について ====
{{Vertical_images_list|寄せ=右|幅=200px|画像1=Inside-Tokyu5000-6door1.jpg|説明1=6扉車の車内。<br>中央に立つのはスタンションポール|画像2=Inside-Tokyu5000-6door2.jpg|説明2=収納式の座席|画像3=Inside-Tokyu5000-6door3.jpg|説明3=6扉車の優先席}}
田園都市線では[[2005年]]（平成<span class="ltr">17</span>年）[[<span class="ltr">2</span>月<span class="ltr">14</span>日]]より、乗降時間の短縮と混雑緩和を図るため<span class="ltr">6</span>扉・座席格納車両を導入し、混雑の激しい朝[[ラッシュ時]]の急行に投入した。<span class="ltr">6</span>扉車の連結位置は、渋谷駅の階段やエスカレーター位置の関係で特に混雑が激しい<span class="ltr">5</span>・<span class="ltr">8</span>号車の<span class="ltr">2</span>両である。<span class="ltr">6</span>扉車の組み込みは5104Fを皮切りに、2008（平成<span class="ltr">20</span>）年度までに<span class="ltr">17</span>本に実施されており、朝ラッシュ時の急行・準急<span class="ltr">15</span>本に投入された。ダイヤ面でも2007年（平成<span class="ltr">19</span>年）<span class="ltr">4</span>月<span class="ltr">5</span>日からは朝ラッシュ時の急行の一部を準急に変更し、急行への乗客集中を緩和するなどの対策を行なった。

[[2009年]]度（平成<span class="ltr">21</span>年度）になると、<span class="ltr">6</span>扉車を<span class="ltr">4</span>号車にも連結し、<span class="ltr">1</span>編成あたり<span class="ltr">3</span>両に増やすこととなり、<span class="ltr">4</span>月以降順次組み込みが行われた。その後<span class="ltr">6</span>月のダイヤ改正で<span class="ltr">6</span>扉車連結列車は急行・準急<span class="ltr">14</span>本となり、同年<span class="ltr">10</span>月<span class="ltr">23</span>日時点では、そのうち<span class="ltr">12</span>本が<span class="ltr">6</span>扉車<span class="ltr">3</span>両連結編成で運行されている<ref>『[http://www.tokyu.co.jp/railway/railway/mid/oshirase/090911rokutobira.html 田園都市線の「<span class="ltr">6</span>ドア・座席格納車両」運転時刻のご案内]』（東急公式サイト）</ref>。

当初の予定では同年<span class="ltr">12</span>月までに完了する予定であったが、<span class="ltr">12</span>月<span class="ltr">25</span>日時点では5105F - 5117F・5120Fの<span class="ltr">14</span>本が<span class="ltr">6</span>扉車<span class="ltr">3</span>両連結、5121Fが<span class="ltr">6</span>扉車<span class="ltr">2</span>両連結となっている<ref name="RP201003">「東京急行電鉄 最近の車両動向」『鉄道ピクトリアル』2010年<span class="ltr">3</span>月号（通巻831号） p.78</ref>。また、5102F - 5104Fの<span class="ltr">3</span>本は他の編成へ<span class="ltr">6</span>扉車を供出し<span class="ltr">4</span>扉車に統一された<ref name="RP201003" />。

その後、2010年<span class="ltr">6</span>月に5104Fへ再度<span class="ltr">6</span>扉車が組み込まれた。5121Fから抜かれた<span class="ltr">2</span>両と新製車<span class="ltr">1</span>両の<span class="ltr">3</span>両が用いられ、これにより<span class="ltr">6</span>扉車組み込み編成は全て<span class="ltr">3</span>両組込に統一された。なお5121Fは<span class="ltr">8</span>両編成として東横線に転出している<ref name="DJ201010">[[交通新聞社]]『鉄道ダイヤ情報』2010年<span class="ltr">10</span>月号「私鉄DATA FILE」</ref>。

しかしながら、東急では2020年までに各駅へ[[ホームドア#可動式ホーム柵|可動式ホーム柵]]を設置することとなり<ref>[http://www.tokyu.co.jp/company/news/list/?id=2190 「2020年を目標に東横線・田園都市線・大井町線の全<span class="ltr">64</span>駅にホームドアを設置します」] - 東京急行電鉄、2015年<span class="ltr">1</span>月<span class="ltr">9</span>日</ref>、扉の位置が合わない田園都市線の<span class="ltr">6</span>扉車は廃止を余儀なくされた。

[[2016年]]1月から<span class="ltr">6</span>扉車<span class="ltr">45</span>両の置き換えが順次行われた。<span class="ltr">6</span>扉車を[[廃車 (鉄道)|除籍]]したうえで、代替となる<span class="ltr">4</span>扉車を同番号で新造し差し替える形態がとられている<ref>『鉄道ジャーナル』2017年<span class="ltr">3</span>月号「東急 電鉄最近の車両のうごき」。</ref>。

2017年<span class="ltr">5</span>月に全編成が<span class="ltr">4</span>扉編成となり、<span class="ltr">6</span>扉車は全車廃車が完了した。

また<span class="ltr">6</span>扉車の組み込みに際しては、組成変更や大規模な組替えが行われている。「編成から外れた<span class="ltr">4</span>扉車を新製した編成に組み込む」というようなことが多数行われ、<span class="ltr">3</span>両化の際には<span class="ltr">1</span>両単位で東横線に転出する車両も発生した。これに伴い、編成内で内装や表示器などの仕様が混在している例が数多く存在する。

'''6扉車の仕様'''

6扉車の車内は標準の<span class="ltr">4</span>扉車両と大きく異なる。客用扉間の側窓は縦長の開閉可能窓であり、[[網棚|荷棚]]は座席収納時にも立ち客が頭をぶつけないよう約1.9 mと高めの位置にある。また、座席数の減少に伴う座席下ヒーター数減少を補うため[[床暖房]]システムを採用している。その他[[つり革]]が増設され、座席前の[[通路]]中央には緩衝用ゴムパッドの巻かれた[[スタンションポール]]（握り棒）が<span class="ltr">5</span>本設置されている。<span class="ltr">JR</span>東日本の<span class="ltr">6</span>扉車には[[優先席]]が設定されていなかったが、本系列では車端部からドアを跨いだ最初の座席までが優先席エリアとなっていた。

座席は[[鉄道車両の座席#収容式座席|折り畳み式]]で、平日の朝ラッシュ時には中央林間駅から[[半蔵門駅]]までは座席を折り畳み状態でロックして運行していた。半蔵門駅を発車するとロックが解除される。

また<span class="ltr">6</span>扉車組み込みの旨を示すステッカー (''6DOORS'') が用意されており、組み込み編成の先頭車の前面と当該<span class="ltr">6</span>扉車の客用扉上部に貼付している。このステッカーは、<span class="ltr">JR</span>東日本からの使用承諾を得て[[国鉄205系電車|205系]]などの<span class="ltr">6</span>扉車に貼付されているステッカーと同一デザインのものを採用した。

==== 編成表 ====
'''凡例・備考'''
* ＜{{00}}＞：集電装置（シングルアームパンタグラフ）
* VVVF2：主制御器（VVVFインバータ/1C4M2群）
* VVVF1：同上（1C4M1群）
* SIV：補助電源装置（静止形インバータ）
* CP：空気圧縮機
* BT：蓄電池
* IR：誘導無線装置（デジタル空間波無線への移行により撤去済）
* 号車番号網掛け（{{Color|#fcf|■}}）：<span class="ltr">Q</span>シート車
* 自重は最初の編成が落成した時点のものである。
'''落成当初'''
* 5101F - 5106Fがこの形態で落成し、現在もこの形態を維持しているのは5101Fのみである。

{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 3em;"
|-
| style="background-color:#ccc;" |&nbsp;
|colspan="10" style="background-color:#9f9;"|{{TrainDirection|<small>南栗橋・久喜・押上</small>・渋谷|中央林間}}
|-
!号車
| 1 || 2 || 3 || 4 || 5 || 6 || 7 || 8 || 9 || 10
|-
!形式
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5100形'''}}<br /> (Tc2)
|{{left|＜}}<br />{{Nowrap|'''デハ5200形'''}}<br /> (<span class="ltr">M</span>)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5300形'''}}<br /> (T3)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5400形'''}}<br /> (M2)
|{{left|＜}}{{right|＞}}<br />{{Nowrap|'''デハ5500形'''}}<br /> (M1)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5600形'''}}<br /> (T2)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5700形'''}}<br /> (T1)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5800形'''}}<br /> (M2)
|{{left|＜}}{{right|＞}}<br />{{Nowrap|'''デハ5900形'''}}<br /> (M1')
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5000形'''}}<br /> (Tc1)
|-
!搭載機器
| &nbsp; || VVVF1 || IR, CP || SIV, BT || VVVF2 || CP || CP, BT || SIV, BT || VVVF2 || &nbsp;
|-
!自重（[[トン|t]]）
| 25.9 t || 30.9 t || 24.4 t || 32.0 t || 32.9 t || 24.4 t || 25.0 t || 32.0 t || 32.9 t || 26.0 t
|-style="border-top:solid 2px #666;"
! rowspan="2" |車両番号
|5101
|5201
|5301
|5401
|5501
|5601
|5701
|5801
|5901
|5001
|-
|(5102)<br />：<br />(5106)
|(5202)<br />：<br />(5206)
|(5302)<br />：<br />(5306)
|(5402)<br />：<br />(5406)
|(5502)<br />：<br />(5506)
|(5602)<br />：<br />(5606)
|(5702)<br />：<br />(5706)
|(5802)<br />：<br />(5806)
|(5902)<br />：<br />(5906)
|(5002)<br />：<br />(5006)
|}
'''6扉車組み込み後'''
* 5102F - 5106Fは<span class="ltr">6</span>扉車の組み込みに伴いこの形態へ変更され、5107F以降はこの形態での製造となっている。
* 組替えに際して、デハは<span class="ltr">2</span>号車が<span class="ltr">9</span>号車へ、<span class="ltr">4</span>・<span class="ltr">5</span>号車が<span class="ltr">6</span>・<span class="ltr">7</span>号車へ、<span class="ltr">8</span>・<span class="ltr">9</span>号車が<span class="ltr">2</span>・<span class="ltr">3</span>号車へと変更された。サハは編成により異なるが、仕様の上では旧<span class="ltr">3</span>号車と新<span class="ltr">4</span>号車がほぼ同一である。
* 6扉車について
** 6扉車は車種記号の末尾に'''N'''が付与される（T3N・T2N・T1N）。
** 当初は<span class="ltr">5</span>・<span class="ltr">8</span>号車の<span class="ltr">2</span>両のみであったが、後に<span class="ltr">4</span>号車も<span class="ltr">6</span>扉車とされた。これに際して大幅な編成組替えが行わている。
** 最終的に5102F - 5103Fは組替えにより<span class="ltr">4</span>扉車で統一され、5104F - 5117F・5120Fは<span class="ltr">6</span>扉車<span class="ltr">3</span>両組込みとなり<ref name="5104F" group="注">このうち5104Fは組替えによる<span class="ltr">4</span>扉車統一を経ている。</ref>、その他の編成や一部車両は東横線へ転用された。
** 6扉車は後に全て新造の<span class="ltr">4</span>扉車に置換えられた（以後も編成形態は同一）。

{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 3em;"
|-
| style="background-color:#ccc;" |&nbsp;
| colspan="10" style="background-color:#9f9;" |{{TrainDirection|<small>南栗橋・久喜・押上</small>・渋谷|中央林間}}
| style="background-color:#ccc;" |&nbsp;
|-
!号車
| 1 || 2 || 3 || 4 || 5 || 6 || 7 || 8 || 9 || 10
! rowspan="3" style="min-width:11em;" |備考
|-
!形式
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5100形'''}}<br /> (Tc2)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5200形'''}}<br /> (M2)
|{{left|＜}}{{right|＞}}<br />{{Nowrap|'''デハ5300形'''}}<br /> (M1')
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5400形'''}}<br /> (T3)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5500形'''}}<br /> (T2)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5600形'''}}<br /> (M2)
|{{left|＜}}{{right|＞}}<br />{{Nowrap|'''デハ5700形'''}}<br /> (M1)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5800形'''}}<br /> (T1)
|{{left|＜}}<br />{{Nowrap|'''デハ5900形'''}}<br /> (<span class="ltr">M</span>)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5000形'''}}<br /> (Tc1)
|-
!搭載機器
| &nbsp; || SIV, BT || VVVF2 || IR, CP || CP || SIV, BT || VVVF2 || CP, BT || VVVF1 || &nbsp;
|-
! rowspan="2" |自重（[[トン|t]]）
|25.9 t
|32.4 t
|32.9 t
|24.6 t
|'''26.9 t'''
|32.0 t
|32.4 t
|'''27.4 t'''
|30.5 t
|26.0 t
| style="text-align:left;" |5・<span class="ltr">8</span>号車が<span class="ltr">6</span>扉車の数値<!-- 鉄道ファン529号より -->
|-
|&nbsp;
|&nbsp;
|&nbsp;
|25.2 t
|24.7 t
|&nbsp;
|&nbsp;
|25.0 t
|&nbsp;
|&nbsp;
| style="text-align:left;" |新造<span class="ltr">4</span>扉車の数値<!-- 総車技報より -->
|- style="border-top:solid 2px #666;"
! rowspan="3" |車両番号
|5102<br />5103
|5202<br />5203
|5302<br />5303
|5402<br />5403
|5502<br />5503
|5602<br />5603
|5702<br />5703
|5802<br />5803
|5902<br />5903
|5002<br />5003
| style="text-align:left;" |6扉車<span class="ltr">3</span>両化未実施<br>（組替えにより<span class="ltr">4</span>扉化）
|-
|5104<br />：<br />5117<br />5120
|5204<br />：<br />5217<br />5220
|5304<br />：<br />5317<br />5320
|5404<br />：<br />5417<br />5420
|5504<br />：<br />5517<br />5520
|5604<br />：<br />5617<br />5620
|5704<br />：<br />5717<br />5720
|5804<br />：<br />5817<br />5820
|5904<br />：<br />5917<br />5920
|5004<br />：<br />5017<br />5020
| style="text-align:left;" |6扉車<span class="ltr">3</span>両化実施<ref name="5104F" group="注" /><br>後に<span class="ltr">4</span>扉車を新造し、{{Nowrap|6扉車を置換え}}
|-
|(5121)
|(5221)
|(5321)
|(5421)
|(5521)
|(5621)
|(5721)
|(5821)
|(5921)
|(5021)
| style="text-align:left;" |6扉車<span class="ltr">3</span>両化未実施{{Nowrap|（東横線に転用）}}
|}
'''東横線用'''
* 東横線で運用されている5118F・5119F・5121F・5122Fは同路線用の5050系に合わせた編成形態に組み替えられている。
** 4編成とも田園都市線向けに<span class="ltr">6</span>扉車<span class="ltr">2</span>両組込みで製造されていたが、同線での運用実績があるのは5121Fのみである（2010年<span class="ltr">6</span>月<span class="ltr">20</span>日に東横線へ転配<ref name="DJ201010" />）。
** 純粋な短縮ではなく、5118F・5119Fの<span class="ltr">4</span>・<span class="ltr">5</span>号車と、5121F・5122Fの<span class="ltr">5</span>号車は他編成からの転用となっている。
*5118F・5119Fの<span class="ltr">4</span>・<span class="ltr">5</span>号車は<span class="ltr">2</span>次車。
* 誘導無線は転用時に撤去、副都心線対応時に再設。

{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 3em;"
|-
| style="background-color:#ccc;" |&nbsp;
|colspan="8" style="background-color:#fcf;"|{{TrainDirection|<small>志木・和光市／飯能</small>・（東横線）渋谷|<small>（副都心線）渋谷</small>・元町・中華街}}
|-
!号車
| 1 || 2 || 3 || 4 || 5 || 6 || 7 || 8
|-
!形式
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5100形'''}}<br /> (Tc2)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5200形'''}}<br /> (M2)
|{{left|＜}}{{right|＞}}<br />{{Nowrap|'''デハ5300形'''}}<br /> (M1')
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5400形'''}}<br /> (T2)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5500形'''}}<br /> (T1)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5600形'''}}<br /> (M2)
|{{left|＜}}{{right|＞}}<br />{{Nowrap|'''デハ5700形'''}}<br /> (M1')
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5800形'''}}<br /> (Tc1)
|-
!搭載機器
| &nbsp; || SIV, BT || VVVF2 || IR※, CP || CP || SIV, BT || VVVF2 || &nbsp;
|-style="border-top:solid 2px #666;"
!車両番号
|5118<br />5119<br />5121<br />5122
|5218<br />5219<br />5221<br />5222
|5318<br />5319<br />5321<br />5322
|5418<br />5419<br />5421<br />5422<!--改番まで書く必要はない。 -->
|5518<br />5519<br />5521<br />5522
|5618<br />5619<br />5621<br />5622
|5718<br />5719<br />5721<br />5722
|5818<br />5819<br />5821<br />5822
|}

=== 5050系 ===
{{Vertical_images_list|寄せ=右|幅=250px|画像1=Tokyu 5050 series 5170F (33666556868).jpg|説明1=東横線用の5050系（5170F）<br>（2018年<span class="ltr">12</span>月 [[多摩川駅]]）}}
{|
|-
| style="min-width:4em;" |運用線区
|&nbsp;
|東横線・[[東急新横浜線]]（元住吉検車区）
|-
|営業運転開始
|
|[[2004年]]（平成<span class="ltr">16</span>年）[[<span class="ltr">4</span>月<span class="ltr">1</span>日]]<ref name="RailfanTKK-2004-3">[https://web.archive.org/web/20050307062105/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5050/5050-vol3.shtml 5050系特集!! vol.3。（レールファン東急トピックス）]（インターネットアーカイブ・2004年時点の版）</ref>
|-
|編成
|
|8両編成（4M4T）・<span class="ltr">10</span>両編成（5M5T）
|-
| style="vertical-align:top;" |在籍数
|
|310両（<span class="ltr">8</span>両編成<span class="ltr">25</span>本・<span class="ltr">10</span>両編成<span class="ltr">11</span>本）'''<ref name=":1" />'''
*5000系からの転用車<span class="ltr">9</span>両<ref group="注">うち<span class="ltr">3</span>両は5050系として入籍</ref>を含む。
|-
|廃車・譲渡
|
|16両（<span class="ltr">8</span>両編成<span class="ltr">2</span>本）
|-
|制御装置
|
|日立製作所製
|-
|保安装置
|
|ATC-P、新CS-ATC、[[自動列車制御装置#T-DATC|T-DATC]]、[[自動列車運転装置|ATO]]、[[自動列車停止装置#AF軌道回路方式（連続照査型）|西武形ATS]]、東武形ATS（TSP）
|-
| style="vertical-align:top;" |列車無線
|
|アナログ空間波無線+誘導無線（副都心線対応時に追加）<br>→アナログ空間波無線+デジタル空間波無線（一部編成は兼用型）
|-
|営業最高速度
|
|110{{nbsp}}km/h
|-
|ラインカラー
|
|桜色（{{Color|#FFB6C1|■}}）
|-
| style="vertical-align:top;" |種別・行先表示器
|
|3次車以降：FC-LED+白色LED（側面一体型）<br>2次車：FC-LED+3色LED（側面分割型）
*2次車は全て5000系からの転用車で、当初は幕+3色LED
|-
|案内表示
|
|LCD（TIP装置）
|-
| style="vertical-align:top;" |車椅子スペース
|
|2・<span class="ltr">7</span>号車（<span class="ltr">10</span>両編成は<span class="ltr">2</span>・<span class="ltr">9</span>号車）の編成中央寄りに設置
*2016年度製造分からは各号車に設置
|-
|フリースペース
|
|5000系からの転用車のみ、各号車の上り方に設置
|-
| style="vertical-align:top;" |直通運転
|
|当初より対応：[[横浜高速鉄道みなとみらい線]]<br>増備車および改造対応：[[東京メトロ副都心線]]・[[東京メトロ有楽町線|有楽町線]]<ref name=":0" group="注" />・[[東武東上本線]]・[[西武池袋線]]・[[相鉄新横浜線]]・[[相鉄本線]]・[[相鉄いずみ野線]]<ref group="注">相鉄線への直通運転は4000番台のみ</ref>
|}

* 「クハ5150形」は<span class="ltr">2</span>代目5000系と初代5000系の両方に存在する唯一の形式である。
* 5177F・5178Fのみ列車無線にNEC製のアナログ・デジタル兼用タイプを使用しており<ref group="注">5177Fはアナログ空間波+誘導無線から改造、5178Fは新製時より。</ref>、他の編成（特にデジタル対応車）とはアンテナの配置や送受話器の形状が異なる。

==== 5050系4000番台 ====
{{Vertical_images_list|寄せ=右|幅=250px|画像1=Tobu Tojo Line Tokyu 5050-4000kei.jpg|説明1=5050系4000番台（4105F）<br>（2012年<span class="ltr">9</span>月 志木駅 - 柳瀬川駅間）}}

東横線用5050系の<span class="ltr">10</span>両編成のグループで、<span class="ltr">8</span>両編成と区別をするために新たに'''4000番台'''に区分された<ref name="Magazine2011-7">交友社『鉄道ファン』2011年<span class="ltr">7</span>月号CAR INFO「東急5050系4000番台」記事ならびにネコ・パブリッシング『レイルマガジン』2011年<span class="ltr">7</span>月号HOT NEWS「東京急行電鉄5050系4000番代」記事参照。</ref>。落成当初より[[東京メトロ副都心線]]・[[東京メトロ有楽町線|有楽町線]]<ref group="注" name=":0">直通運転開始以後は、有楽町線[[小竹向原駅]] - [[新木場駅]]間での定期運用はないが、ダイヤ乱れ時に乗り入れることがある。

また、直通開始前に東武・西武に貸し出された際には定期運用で乗り入れを行っていた。</ref>・[[東武東上本線]]・[[西武池袋線]]への直通運転に対応しており、2023年現在ではさらに[[相模鉄道]]への直通運転にも対応されている。東急電鉄では本グループを「5050系（4000番台）車両」と称している<ref name="2011keikaku">{{PDFlink|[http://www.tokyu.co.jp/contents_index/guide/pdf/2011513-1.pdf 2011年度の鉄軌道事業設備投資計画は総額367億円 耐震補強などの安全対策と、東横線・副都心線の相互直通運転に向けた工事を進めます]}} - 東京急行電鉄ニュースリリース 2011年<span class="ltr">5</span>月<span class="ltr">13</span>日</ref>が、本番台区分公表前には本グループを「4000系」と称した事例もみられた。<!-- 『鉄道ダイヤ情報』（交通新聞社）2011年<span class="ltr">4</span>月号の「甲種鉄道車両輸送計画表」など -->

2013年<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">16</span>日の副都心線直通運転開始以前は東横線に<span class="ltr">10</span>両編成の運用がなく、他社への貸出を除いては<span class="ltr">8</span>両編成に短縮して営業運転を行っていた。なお、予備車の関係でそれ以降も<span class="ltr">8</span>両編成で運転した事例が複数存在する。

* 2011年<span class="ltr">4</span>月に4101Fが落成。田園都市線で[[試運転]]を実施した<ref>[http://railf.jp/news/2011/04/26/195900.html 東急5050系4101編成が田園都市線内で試運転] - 交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2011年<span class="ltr">4</span>月<span class="ltr">26</span>日</ref>。同年<span class="ltr">8</span>月には4102Fが東武東上線で試運転を実施<ref>[http://railf.jp/news/2011/09/06/155900.html 東急5050系4000番台が小手指へ] - 交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2011年<span class="ltr">9</span>月<span class="ltr">5</span>日（2011年<span class="ltr">9</span>月<span class="ltr">9</span>日閲覧）</ref>、続けて<span class="ltr">9</span>月にも同編成が西武池袋線で試運転を実施した<ref>[http://railf.jp/news/2011/09/13/092800.html 東急5050系4000番台が西武池袋線で試運転] - 交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2011年<span class="ltr">9</span>月<span class="ltr">13</span>日</ref>。また、2012年<span class="ltr">5</span>月には4103F・4104Fが[[東京メトロ有楽町線]]で試運転を実施<ref>[http://railf.jp/news/2012/05/11/000000.html 東急5050系4000番台<span class="ltr">2</span>本が有楽町線で試運転] - 交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2012年<span class="ltr">5</span>月<span class="ltr">11</span>日</ref><ref>[http://railf.jp/news/2012/05/17/105800.html 東急5050系4000番台4104編成が有楽町線・副都心線内で試運転を実施] - 交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2012年<span class="ltr">5</span>月<span class="ltr">17</span>日</ref>している。
** この時点では東横線と副都心線の線路は接続されていないため、車両の回送は東横線 - [[東急目黒線|目黒線]] - [[東京メトロ南北線|南北線]] - [[市ケ谷駅]] - 有楽町線 - 副都心線・西武線・東上線のルートで行われた<ref>[http://www.tetsushako.or.jp/page_file/20130723114820_7TfbxmXiKG.pdf 東急東横線・東京メトロ副都心線相互直通運転に向けた車両改修ならびに各種確認試験について]東京急行電鉄株式会社 鉄道事業本部運転車両部車両課 前野良輔の『鉄道車両工業』467号への寄稿</ref>。
* 営業運転は2011年<span class="ltr">9</span>月、<span class="ltr">8</span>両編成化された4101Fにより開始された<ref name="RF2012-08付録" /><ref>[http://railf.jp/news/2011/09/10/133000.html 東急5050系4000番台が営業運転を開始] - 交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2011年<span class="ltr">9</span>月<span class="ltr">10</span>日</ref>。同年<span class="ltr">11</span>月には4102F<ref name="RF2012-08付録" /><ref name="RM120628">[http://rail.hobidas.com/rmn/archives/2012/06/50504103f_1.html 東急5050系4103F試運転] - 『鉄道ホビダス』<span class="ltr">RM</span>ニュース 2012年<span class="ltr">6</span>月<span class="ltr">28</span>日</ref>、翌2012年<span class="ltr">6</span>月には4103F<ref name="RF2013-08付録" /><ref name="RM120628" />が<span class="ltr">8</span>両化とともに営業運転を開始した。なおいずれも2013年<span class="ltr">3</span>月の直通運転開始までに<span class="ltr">10</span>両編成に戻されている<ref name="RF2013-08付録" />。
* その後、2012年<span class="ltr">9</span>月<span class="ltr">10</span>日より、副都心線・西武線で4104Fが、有楽町線・東武東上線で4105Fがそれぞれ先行営業運転を開始した<ref name="RM120910">[http://rail.hobidas.com/rmn/archives/2012/09/5050_2.html 東急5050系が西武鉄道池袋線で営業運転開始] - 『鉄道ホビダス』<span class="ltr">RM</span>ニュース 2012年<span class="ltr">9</span>月<span class="ltr">10</span>日</ref><ref>[http://railf.jp/news/2012/09/11/085800.html 東急5050系4000番台が東武東上線・地下鉄有楽町線で営業運転開始] - 交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2012年<span class="ltr">9</span>月<span class="ltr">11</span>日</ref><ref name=":5">『鉄道ピクトリアル』2015年<span class="ltr">12</span>月臨時増刊号（通巻912号）「東京急行電鉄　現有車両プロフィール2015」年度別車両動向（pp.237&ndash;249）</ref>。
* また2013年<span class="ltr">5</span>月には、4102Fが通常は入線しない[[西武秩父線]]の[[西武秩父駅]]まで試運転を行なった<ref>[http://railf.jp/news/2013/05/02/180000.html 東急5050系4102編成が西武秩父線で試運転] - 交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2013年<span class="ltr">5</span>月<span class="ltr">2</span>日</ref>。
* [[2023年]][[<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">18</span>日]]ダイヤ改正からは同時に開業した[[東急新横浜線]]及び相模鉄道との直通運転にも使用されている。
====Shibuya Hikarie号 ====
{{Vertical_images_list|寄せ=右|幅=220px|画像1=Tobu-Tojo-Line-SeriesTokyu5000-4010F.jpg|説明1=4110F「Shibuya Hikarie号」<br>（2018年<span class="ltr">6</span>月 東松山 - 高坂駅間）|画像2=Tokyu 4110 Shibuya Hikarie interior 20130502.JPG|説明2=「クリア」の車内（クハ4110）|画像3=Tokyu 5050-4000 4410 inside.jpg|説明3=「アクティブ」の車内（サハ4410）|画像4=Tokyu 5050-4000 4510 inside.jpg|説明4=「シック」の車内（サハ4510）}}

4000番台の<span class="ltr">10</span>編成目にあたる4110Fは、[[渋谷ヒカリエ]]開業<span class="ltr">1</span>周年記念特別列車「Shibuya Hikarie号」とし、<span class="ltr">1</span>周年にあたる2013年<span class="ltr">4</span>月<span class="ltr">26</span>日から営業運転を開始した<ref>[http://railf.jp/news/2013/04/27/181500.html 「Shibuya Hikarie号」がデビュー] - 交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2013年<span class="ltr">4</span>月<span class="ltr">27</span>日（2013年<span class="ltr">5</span>月<span class="ltr">1</span>日閲覧）</ref>。

通常車両とは大きく異なり異彩を放っている。なお車体の基本構造は他の編成と同じであるが、車体幅のみ5000系・5080系と同一としており、田園都市線をはじめとした東急各路線への乗り入れを可能とした。

外装は「渋谷ヒカリエ」をイメージしたゴールドをメインカラーとし、「渋谷ヒカリエ」など、渋谷を代表するビルの外観をデザインしたラッピングを施した<ref>[https://web.archive.org/web/20130314075108/http://www.shibuya-tsunagaru.com/news.html ニュース＆イベント] - （ウェブアーカイブ 渋谷つながるプロジェクト 2013年<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">14</span>日の版）</ref><ref>{{PDFLink|[http://www.j-trec.co.jp/company/070/02/jtr02_94-97.pdf 製品紹介 東急電鉄 5050系4000番台 Shibuya Hikarie号]}} - 総合車両製作所公式リリース</ref>。

内装は「クリア」・「シック」・「アクティブ」というキーワードを用いて<span class="ltr">3</span>種類のデザインを採用して渋谷らしさを表現している。

* 1・<span class="ltr">3</span>・<span class="ltr">8</span>・<span class="ltr">10</span>号車の「クリア」は「渋谷ヒカリエ」をはじめとするオフィス街の持つ透明感をイメージしており、背ずりは灰色、吊手は紺と白を交互に配置している。
* 2・<span class="ltr">4</span>・<span class="ltr">6</span>・<span class="ltr">9</span>号車の「アクティブ」は色とりどりでにぎやかな空間を表現しており、萌黄色・茶・黒・グレー・緑・紺・白・赤と<span class="ltr">8</span>色の吊手を配置し、また側天上部に色とりどりの板を取り付けている。背ずりは茶色系。
* 5・<span class="ltr">7</span>号車の「シック」は宇宙や未来を連想させるデザインとし、壁面や天井は黒色系となっている。背ずりは青色、吊手は紺一色とした。
* 共通のデザインとして、床面はキラキラと光る粒子を練りこんだ白黒の切り替えパターンとし、座席のモケットはランダムストライプと矩形模様が散りばめられており、いずれも多様性を表現している。座面は青色である。

また、乗客を楽しませる要素として、編成に<span class="ltr">1</span>箇所の手すりだけにキラリと光るハートマークを刻印し、「見付けると幸せになれるかもしれない」というメッセージをこめて乗客に対するエンタテインメント性を持たせている。

形状上の特徴としては吊手・座席・袖仕切りの変更があげられる。座席にはハイバックシートを採用し、座面も10{{nbsp}}mm厚く変更。袖仕切りは透明感のある大型のものとし、広告を挿し込める構造としている。吊手は丸形とした。

なお窓キセと背ずりの段差を小さくするため、当該部分には塞ぎ板が設けられている。同部分の車外側はブラックアウトとし、「TOKYU LINE」の文字を掲出した。ハイバックシートにおけるこの形態は後の増備車でも採用されたが、「TOKYU LINE」の表記と、車端部にも文字が入っているのは本編成のみの特徴である。

'''4110F 編成図'''
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:70%;"
! style="width:6em" |号車
! style="width:6em" |1号車
! style="width:6em" |2号車
! style="width:6em" |3号車
! style="width:6em" |4号車
! style="width:6em" |5号車
! style="width:6em" |6号車
! style="width:6em" |7号車
! style="width:6em" |8号車
! style="width:6em" |9号車
! style="width:6em" |10号車
|-
!内装<br>デザイン
| style="background-color:aliceblue" |クリア
| style="background-color:sandybrown" |アクティブ
| style="background-color:aliceblue" |クリア
| style="background-color:sandybrown" |アクティブ
| style="background-color:lightslategray" |シック
| style="background-color:sandybrown" |アクティブ
| style="background-color:lightslategray" |シック
| style="background-color:aliceblue" |クリア
| style="background-color:sandybrown" |アクティブ
| style="background-color:aliceblue" |クリア
|}

==== Qシート車両 ====
{{Vertical_images_list|寄せ=右|幅=250px|画像1=Tokyu Series5050 4412-4512 Q-SEAT.jpg|説明1=4112編成中の4412・4512<br>（2023年<span class="ltr">4</span>月 田園調布駅 - 多摩川駅間）}}
2023年以降、大井町線にて実施中の「[[<span class="ltr">Q</span>シート|Q SEAT]]」サービスを東横線にも拡大するものとした<ref>[https://web.archive.org/web/20220815162526/https://www.tokyu.co.jp/information/list/Pid=post_644.html 東横線におけるロング・クロス転換車両の導入について] - インターネットアーカイブ 2022年<span class="ltr">8</span>月<span class="ltr">15</span>日の版（東急電鉄株式会社 お知らせ 2022年<span class="ltr">7</span>月<span class="ltr">29</span>日掲載）</ref>。東横線では<span class="ltr">10</span>両編成の<span class="ltr">4</span>・<span class="ltr">5</span>号車が「Q SEAT」サービス車両となる。既存の5050系<span class="ltr">8</span>両編成に<span class="ltr">Q</span>シート車両を組込み、<span class="ltr">10</span>両編成の4000番台として運用する方式が採られ、既存の4000番台とは編成構成が異なっている。<span class="ltr">Q</span>シート車両のカラーリングには濃い赤を採用した。概ね[[東急6000系電車 (<span class="ltr">2</span>代)#Qシート車の組み込み|6000系の車両]]に準じた仕様であるが、本系列では側扉周りや窓枠、雨樋がステンレス地色のままとされ<ref name="tetsupic2022-102">『鉄道ピクトリアル』2022年<span class="ltr">10</span>月号（通巻1003号） 「東急電鉄5050系東横線用Ｑシート車」 p.108</ref>、腰部の横長ロゴも省略された。また車椅子スペース床面の車椅子・ベビーカーマークも当初より備えている。

2022年<span class="ltr">10</span>月<span class="ltr">24</span>日より<span class="ltr">1</span>編成目である4112F（元5166F）が一般車両としての営業運転を開始しており、<span class="ltr">2</span>編成目以降は2023年<span class="ltr">2</span>月以降に運転を開始<ref>[https://www.tokyu.co.jp/image/information/pdf/221021_toyokoline_SEAT.pdf ≪再掲≫東横線におけるロング・クロス転換車両の導入について ～一般車両としての運転開始日について～] (PDF) 東急電鉄株式会社 お知らせ 2022年<span class="ltr">10</span>月<span class="ltr">21</span>日掲載</ref>。2023年<span class="ltr">8</span>月<span class="ltr">10</span>日より「Q SEAT」サービスが開始された<ref>[https://www.tokyu.co.jp/company/news/list/Pid=post_509.html ２０２３年<span class="ltr">8</span>月<span class="ltr">10</span>日（木）より、東横線で有料座席指定サービス「Ｑ ＳＥＡＴ」を開始します] - （東急電鉄株式会社 ニュースリリース 2023年<span class="ltr">7</span>月<span class="ltr">26</span>日掲載）</ref>。4112F - 4115Fの<span class="ltr">4</span>編成で運用されている。

==== 編成表 ====
凡例等については[[東急5000系電車 (<span class="ltr">2</span>代)#編成表|5000系の節]]を参照。

'''8両編成'''
* 以下の編成は欠番。
** 5155F：元住吉駅での追突事故により廃車
** 5156F：元住吉駅での追突事故により横浜高速鉄道へ譲渡（[[横浜高速鉄道Y500系電車|Y500系]]Y517Fへ）
** 5166F - 5169F・5173F：<span class="ltr">10</span>両化のため4000番台へ改番
* 5170F・5171Fの<span class="ltr">4</span>・<span class="ltr">5</span>号車、5172Fの現<span class="ltr">4</span>号車（旧<span class="ltr">5</span>号車）（計<span class="ltr">5</span>両）は5000系からの転用車で、またこれらは<span class="ltr">2</span>次車にあたる。
* 5176Fの<span class="ltr">5</span>号車（サハ5576）は東急電鉄と総合車両製作所が共同で開発した次世代ステンレス車両「[[sustina]]」（サスティナ）の日本国内向け第<span class="ltr">1</span>号車として製造された<ref name="sustina">{{Cite press release|和書|title=〜東急電鉄と総合車両製作所が共同開発〜次世代ステンレス車両「susutina（サスティナ）」シリーズを導入します<span class="ltr">5</span>月に東横線でデビュー|publisher=東京急行電鉄株式会社、株式会社総合車両製作所|date=2013-04-10|url=http://www.j-trec.co.jp/news/news_13/130410.pdf|format=PDF}}</ref>。
* 誘導無線は副都心線対応時に設置された。
* 5169F・5172F・5173F・5174Fは導入当初、<span class="ltr">4</span>号車（サハ）にデハ5900向けの車両を使用しており、その際は<span class="ltr">4</span>号車に<span class="ltr">CP</span>を搭載せず、<span class="ltr">5</span>号車に<span class="ltr">2</span>台搭載していた。
** これらの編成は後に組替えが行われ<ref group="注">5号車を追加で新造、旧<span class="ltr">5</span>号車を新<span class="ltr">4</span>号車としている。</ref>、<span class="ltr">4</span>号車は4000番台に転用された。
** これらの<span class="ltr">4</span>号車（計<span class="ltr">4</span>両）のうちサハ5472は5000系として入籍した後に転用されたが、他<span class="ltr">3</span>両は5050系として入籍している。
{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 3em;"
|-
| style="background-color:#ccc;" |&nbsp;
| colspan="8" style="background-color:#fcf;" |{{TrainDirection|<small>志木・和光市／飯能</small>・（東横線）渋谷|<small>（副都心線）渋谷</small>・元町・中華街}}
|-
!号車
| 1 || 2 || 3 || 4 || 5 || 6 || 7 || 8
|-
!形式
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5150形'''}}<br /> (Tc2)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5250形'''}}<br /> (M2')
|{{left|＜}}{{right|＞}}<br />{{Nowrap|'''デハ5350形'''}}<br /> (M1)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5450形'''}}<br /> (T2)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5550形'''}}<br /> (T1)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5650形'''}}<br /> (M2)
|{{left|＜}}{{right|＞}}<br />{{Nowrap|'''デハ5750形'''}}<br /> (M1')
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5850形'''}}<br /> (Tc1)
|-
!搭載機器
| &nbsp; || SIV, BT || VVVF2 || IR※, CP※ || CP※ || SIV, BT || VVVF2 || &nbsp;
|-
!自重（[[トン|t]]）
| 26.3 t || 32.1 t || 32.8 t || 24.7 t|| 24.7 t|| 32.1 t || 32.8 t || 26.4 t
|- style="border-top:solid 2px #666;"
!車両番号<br>※
|5151<br />：<br />5178
|5251<br />：<br />5278
|5351<br />：<br />5378
|5451<br />：<br />5478
|5551<br />：<br />5578
|5651<br />：<br />5678
|5751<br />：<br />5778
|5851<br />：<br />5878
|}
'''10両編成（4000番台）'''
* 8両化時には<span class="ltr">6</span>・<span class="ltr">7</span>号車が抜き取られる。
* 4101F - 4104Fの<span class="ltr">6</span>号車（計<span class="ltr">4</span>両）は5000系向けの車両を使用している<ref group="注">前述の5169F・5173F・5174F・5172Fの<span class="ltr">4</span>号車（サハ）を転用したもの。</ref>。
* 4111Fのみ元<span class="ltr">8</span>両編成（5173F）。<span class="ltr">6</span>・<span class="ltr">7</span>号車を新造し、旧6 - 8号車が8 - 10号車となった。

{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 3em;"
|-
| style="background-color:#ccc;" |&nbsp;
| colspan="10" style="background-color:#fcf;" |{{TrainDirection|<small>小川町・和光市／飯能</small>・（東横線）渋谷<small>／（相鉄）横浜</small>|<small>（有楽町線）新木場／（副都心線）渋谷</small>・元町・中華街／新横浜・<small><small>海老名・湘南台</small></small>}}
|-
!号車
| 1 || 2 || 3 || 4 || 5 || 6 || 7 || 8 || 9 || 10
|-
!形式
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5150形'''}}<br /> (Tc2)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5250形'''}}<br /> (M2')
|{{left|＜}}{{right|＞}}<br />{{Nowrap|'''デハ5350形'''}}<br /> (M1)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5450形'''}}<br /> (T3)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5550形'''}}<br /> (T2)
|{{left|＜}}<br />{{Nowrap|'''デハ5350形'''}}<br /> (<span class="ltr">M</span>)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5550形'''}}<br /> (T1)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5650形'''}}<br /> (M2)
|{{left|＜}}{{right|＞}}<br />{{Nowrap|'''デハ5750形'''}}<br /> (M1')
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5850形'''}}<br /> (Tc1)
|-
!搭載機器
| &nbsp; || SIV, BT || VVVF2 || IR, CP || CP || VVVF1 || CP,BT || SIV, BT || VVVF2 || &nbsp;
|-
!自重（[[トン|t]]）
| 27.8 t || 32.7 t || 33.6 t || 26.3 t|| 26.1 t|| 33.5 t || 26.5 t || 32.7 t || 33.5 t || 27.6 t
|- style="border-top:solid 2px #666;"
!車両番号'''<ref name=":1" />'''
|4101<br />：<br />4111
|4201<br />：<br />4211
|4301<br />：<br />4311
|4401<br />：<br />4411
|4501<br />：<br />4511
|4601<br />：<br />4611
|4701<br />：<br />4711
|4801<br />：<br />4811
|4901<br />：<br />4911
|4001<br />：<br />4011
|}

'''10両編成・<span class="ltr">Q</span>シート組み込み車（4000番台）'''
* いずれの編成も元<span class="ltr">8</span>両編成（5166F - 5169F）<ref group="注">順序はそのまま、5166F→4112F、5167F→4113F、5168F→4114F、5169F→4115F。</ref>。新造した<span class="ltr">Q</span>シート車<span class="ltr">2</span>両を<span class="ltr">4</span>・<span class="ltr">5</span>号車とし、旧4 - 8号車を6 - 10号車とした。

{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 3em;"
|-
| style="background-color:#ccc;" |&nbsp;
| colspan="10" style="background-color:#fcf;" |{{TrainDirection|<small>小川町・和光市／飯能</small>・（東横線）渋谷<small>／（相鉄）横浜</small>|<small>（有楽町線）新木場／（副都心線）渋谷</small>・元町・中華街／新横浜・<small><small>海老名・湘南台</small></small>}}
|-
!号車
| 1 || 2 || 3 
| style="background-color:#fcf;" | 4 
| style="background-color:#fcf;" | 5 || 6 || 7 || 8 || 9 || 10
|-
!形式
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5150形'''}}
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5250形'''}}
|{{left|＜}}{{right|＞}}<br />{{Nowrap|'''デハ5350形'''}}
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5550形'''}}
|{{left|＜}}<br />{{Nowrap|'''デハ5350形'''}}
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5450形'''}}
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5550形'''}}
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5650形'''}}
|{{left|＜}}{{right|＞}}<br />{{Nowrap|'''デハ5750形'''}}
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5850形'''}}
|-
!搭載機器
| &nbsp; || SIV, BT || VVVF2 || IR, CP || CP || VVVF1 || CP,BT || SIV, BT || VVVF2 || &nbsp;
|- style="border-top:solid 2px #666;"
!車両番号'''<ref name=":1" />'''
|4112<br />：<br />4115
|4212<br />：<br />4215
|4312<br />：<br />4315
|4412<br />：<br />4415
|4512<br />：<br />4515
|4612<br />：<br />4615
|4712<br />：<br />4715
|4812<br />：<br />4815
|4912<br />：<br />4915
|4012<br />：<br />4015
|}

=== 5080系 ===
{{Vertical_images_list|寄せ=右|幅=220px|画像1=Tokyu-Series5080-Meguro-Line.jpg|説明1=目黒線用の5080系<br>（5190F・2019年<span class="ltr">8</span>月 多摩川駅）}}
{|
| style="min-width:4em;" |運用線区
|&nbsp;
|[[東急目黒線|目黒線]]・東急新横浜線（元住吉検車区）
|-
|営業運転開始
|
|[[2003年]]（平成<span class="ltr">15</span>年）[[<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">13</span>日]]
|-
|編成
|
|6両編成（3M3T）<br>→8両編成（4M4T）
|-
| style="vertical-align:top;" |在籍数
|
|80両（<span class="ltr">8</span>両編成<span class="ltr">10</span>本）
* 6000系からの転用車<span class="ltr">2</span>両を含む。
|-
|制御装置
|
|東芝製
|-
|保安装置
|
|ATS-P・ATC-P・新CS-ATC・ATO
|-
| style="vertical-align:top;" |列車無線
|
|アナログ空間波無線（集約式）<br>→アナログ空間波無線（集約式）+デジタル空間波無線
|-
|営業最高速度
|
|110{{nbsp}}km/h
|-
|ラインカラー
|
|紺（{{Color|#000080|■}}）
|-
| style="vertical-align:top;" |種別・行先表示器
|
|FC-LED+白色LED（側面一体型）

* 1・<span class="ltr">2</span>次車は当初、幕+3色LED（側面一体型）<ref group="注">幕は前面のみ。</ref>
|-
|運番表示
|
|1・<span class="ltr">2</span>次車のみ、行先と同時に白色化
|-
| style="vertical-align:top;" |案内表示
|
|LCD（TIP装置）
* 1・<span class="ltr">2</span>次車は当初LED式<ref group="注">3000系と異なり各ドア上に設置。</ref>、ドアチャイムは3000系仕様であった<ref>『鉄道ピクトリアル』2015年<span class="ltr">12</span>月臨時増刊号（通巻912号）「東急車両─音と色─」（pp.220&ndash;225）</ref>
|-
| style="vertical-align:top;" |車椅子スペース
|
|6両編成：<span class="ltr">2</span>・<span class="ltr">5</span>号車の編成中央寄りに設置<br>8両化後：<span class="ltr">2</span>・<span class="ltr">7</span>号車の編成中央寄りと、<span class="ltr">4</span>・<span class="ltr">5</span>号車の上り方に設置
|-
|フリースペース
|
|なし
|-
| style="vertical-align:top;" |直通運転
|
|当初より対応：[[横浜高速鉄道みなとみらい線|東京メトロ南北線・]][[埼玉高速鉄道線]]・[[都営地下鉄三田線|都営三田線]]<br>改造対応：[[相鉄新横浜線]]・[[相鉄本線]]・[[相鉄いずみ野線]]
|}
{{Vertical_images_list|寄せ=右|幅=220px|画像1=Inside-Tokyu5181-LED.jpg|説明1=1・<span class="ltr">2</span>次車に存在したLED式の車内表示器}}
* 6両編成で運用されていたが、2022年に全<span class="ltr">10</span>編成の<span class="ltr">8</span>両編成化が行われた。
* 当初、目黒線では各駅停車のみ運転されていたため、種別を表示する部分には乗り入れ先の路線名を表示していた<ref group="注">目黒線上りのみ、「[[都営地下鉄三田線|三田線]]」もしくは「[[東京メトロ南北線|南北線]][[埼玉高速鉄道線|埼玉線]]」／「南北線」を表示（目黒到着後および下りは無表示（黒幕））。</ref><ref>[https://web.archive.org/web/20041208053410/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5080/5080-3.shtml 5080系特集！ その<span class="ltr">3</span>。（レールファン東急）]（インターネットアーカイブ・2004年時点の版）</ref><ref>[https://web.archive.org/web/20041208165627/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5080/5080-4.shtml 5080系特集！ その<span class="ltr">4</span>。（レールファン東急）]（インターネットアーカイブ・2004年時点の版）</ref>。なお[[2006年]][[<span class="ltr">9</span>月<span class="ltr">25</span>日]]のダイヤ改正より急行運転が開始され、以降は列車種別を表示している。
* 「[[各駅停車|各停]]」表示は当初、緑色の背景が用いられており、5183Fと5184F以降で色合いが異なっていた。なお2018年より青色へ変更されている。なお、白金高輪始発の三田線内発着・南北線埼玉線内発着の場合は種別表示を行わない。
* 室内側面側の化粧板（柄）や座席（濃いピンク系統）や座席袖仕切り（薄いピンク色）は暖色系であるのに対し、妻面化粧板（柄）や案内表示器などは薄い青系統の色である。床は青色である。
* 本系列では3000系に引き続き、列車無線装置が下り方先頭車に集約されている。本体装置と<span class="ltr">2</span>本の逆<span class="ltr">L</span>型アンテナが下り方先頭車に設置されており、上り方先頭車には操作部のみが設置される。
* [[2023年]][[<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">18</span>日]]ダイヤ改正からは同時に開業した東急新横浜線及び相模鉄道との直通運転にも使用されている。
==== 編成表 ====
凡例等については[[東急5000系電車 (<span class="ltr">2</span>代)#編成表|5000系の節]]を参照のこと

'''6両編成'''

* 全編成の<span class="ltr">8</span>両化に伴いこの形態は消滅した。<!-- 8両編成の表が不完全（自重や車種）なため一時的に残す -->

{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 3em;"
|-
| style="background-color:#ccc;" |&nbsp;
| colspan="6" style="background-color:#9cf;" |{{TrainDirection|<small>浦和美園・赤羽岩淵／西高島平</small>・(渋谷)目黒|日吉}}
|-
!号車
| 1 || 2 || 3 || 4 || 5 || 6
|-
!形式
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5180形'''}}<br /> (Tc2)
|{{left|＜}}<br />{{Nowrap|'''デハ5280形'''}}<br /> (<span class="ltr">M</span>)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5380形'''}}<br /> (<span class="ltr">T</span>)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5480形'''}}<br /> (M2)
|{{left|＜}}{{right|＞}}<br />{{Nowrap|'''デハ5580形'''}}<br /> (M1)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5680形'''}}<br /> (Tc1)
|-
!搭載機器
| &nbsp; || VVVF1 || SIV, CP, BT || SIV, CP, BT || VVVF2 || &nbsp;
|-
!自重（[[トン|t]]）
| 26.3 t || 30.9 t || 28.2 t || 33.3 t || 32.9 t || 26.4 t
|- style="border-top:solid 2px #666;"
!車両番号
|(5181)<br />：<br />(5190)
|(5281)<br />：<br />(5290)
|(5381)<br />：<br />(5390)
|(5481)<br />：<br />(5490)
|(5581)<br />：<br />(5590)
|(5681)<br />：<br />(5690)
|}
'''8両編成'''

*2022年に全編成の<span class="ltr">8</span>両化が行われた。<span class="ltr">4</span>・<span class="ltr">5</span>号車を新造（一部は転用）し、旧4 - 6号車は6 - 8号車として形式・車両番号が変更（ともに+200）されている。
*5189F・5190Fの<span class="ltr">4</span>号車のみ新造ではなく、6000系からの転用車（元デハ6301・6302）である。

{| class="wikitable" style="text-align:center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 3em;"
|-
| style="background-color:#ccc;" |&nbsp;
| colspan="8" style="background-color:#9cf;" |{{TrainDirection|<small>浦和美園・赤羽岩淵／西高島平</small>・(渋谷)目黒<small>／（相鉄）横浜</small>|日吉・新横浜・<small>海老名・湘南台</small>}}
|-
!号車
| 1 || 2 || 3 || 4 || 5 || 6 || 7 || 8
|-
!形式
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5180形'''}}<br /> (Tc2)
|{{left|＜}}<br />{{Nowrap|'''デハ5280形'''}}<br /> (<span class="ltr">M</span>)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5380形'''}}<br /> (<span class="ltr">T</span>)
|{{left|＜}}<br />{{Nowrap|'''デハ5480形'''}}<br /> (<span class="ltr">M</span>)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''サハ5580形'''}}<br /> (<span class="ltr">T</span>)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''デハ5680形'''}}<br /> (M2)
|{{left|＜}}{{right|＞}}<br />{{Nowrap|'''デハ5780形'''}}<br /> (M1)
|{{left|&nbsp;}}<br />{{Nowrap|'''クハ5880形'''}}<br /> (Tc1)
|-
!搭載機器
| &nbsp; || VVVF1 || SIV, CP, BT 
|VVVF1
|&nbsp;|| SIV, CP, BT || VVVF2 || &nbsp;
|- style="border-top:solid 2px #666;"
!車両番号
|5181<br />：<br />5190
|5281<br />：<br />5290
|5381<br />：<br />5390
|5481<br />：<br />5490
|5581<br />：<br />5590
|5681<br />：<br />5690
|5781<br />：<br />5790
|5881<br />：<br />5890
|}

== 年表 ==
仕様変更については[[#設計変更一覧]]も参照。

=== 2002年度 ===
田園都市線入籍車：5101F - 5106F<ref name="RF2003-09付録">『鉄道ファン』2003年<span class="ltr">9</span>月号（通巻509号）付録「大手私鉄車両ファイル」</ref><ref name="tetsupic2015-12">入籍・改番については『鉄道ピクトリアル』2015年<span class="ltr">12</span>月臨時増刊号（通巻912号）p.267「5000系・5050系　改番車両一覧」（東京急行電鉄 現有車両プロフィール）、巻末「東京急行電鉄現有車輛社歴表」も参照</ref>

目黒線入籍車：5181F<ref name="RF2003-09付録" />

* 田園都市線において、5000系<span class="ltr">10</span>両編成<span class="ltr">1</span>本が量産先行車的な意味合いで導入された。

* 田園都市線ではその後、2003年<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">19</span>日の東武線直通運転開始までに5000系<span class="ltr">5</span>本が導入された。
** なお5000系は全車<span class="ltr">4</span>扉（旧組成）での製造はこれが最後となる。またこれにより、8500系初期車<span class="ltr">2</span>本が初の廃車となったほか、後期車<span class="ltr">4</span>本が大井町線へ、8590系<span class="ltr">2</span>本が東横線へ転属し、大井町線・東横線の8000系を置き換えた。
* 目黒線においては、2003年<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">19</span>日ダイヤ改正による朝ラッシュ時の増発に合わせて、5080系<span class="ltr">1</span>本が導入された。東急他<span class="ltr">3</span>者が制定した「相互直通運転における目黒線・南北線・三田線・埼玉高速鉄道線との直通車両申し合わせ事項」を満たした車両となっている。

=== 2004年度 ===
東横線入籍車：5151F - 5156F<ref name="RF2005-09付録">『鉄道ファン』2005年<span class="ltr">9</span>月号（通巻533号）付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>

田園都市線入籍車：サハ5504・5804号車（<span class="ltr">6</span>扉車）<ref name="RF2005-09付録" />

目黒線入籍車：5182F<ref name="RF2005-09付録" />

* 田園都市線5000系に<span class="ltr">6</span>扉車が導入、<span class="ltr">1</span>編成において既存車への組み込み（改番・編成替えを伴う）が行われる。5104Fに新造した<span class="ltr">6</span>扉車<span class="ltr">2</span>両が組み込まれ、サハ5304・サハ5604が余剰となった<ref name=":2">改番・組み換えについては『鉄道ピクトリアル』2015年<span class="ltr">12</span>月臨時増刊号（通巻912号）「東京急行電鉄 現有車両プロフィール2015」（pp.266&ndash;283）も参照</ref><ref name="ikaros2020">イカロス・ムック「東急電鉄 1989&ndash;2019」（2020年<span class="ltr">8</span>月）5000系列組み換え表 pp.157&ndash;162</ref><ref group="注">後述する他の編成では<span class="ltr">6</span>・<span class="ltr">7</span>号車が外されているが、この編成は<span class="ltr">3</span>号車が事故により被災した都合でこのような形となった。</ref>。
* 東横線には5050系<span class="ltr">6</span>本が導入された。導入の目的には東横線の競争力アップという目的も含まれている。これにより、8000系<span class="ltr">7</span>本が廃車になったほか、8590系<span class="ltr">1</span>本が大井町線に転属し同線の8000系<span class="ltr">1</span>本が廃車になった。
** なお、5050系登場の<span class="ltr">2</span>か月前から、5000系をベースに設計された[[横浜高速鉄道みなとみらい線|みなとみらい線]][[横浜高速鉄道Y500系電車|Y500系電車]]が東横線へ乗り入れている。
* 目黒線には、3000系の[[日本の鉄道車両検査|検査入場]]に伴う予備車確保を目的として、5080系<span class="ltr">6</span>両編成<span class="ltr">1</span>本が導入された。

* 2005年<span class="ltr">3</span>月より、優先席付近の吊手をオレンジ色のものへ交換し、周辺の壁面にオレンジ色のシートを貼り付けた（携帯電話マナー周知のため）<ref name=":5" />。以後の新造車にも適用される。

=== 2005年度 ===
東横線入籍車：5157F - 5158F<ref name="RF2006-10付録">『鉄道ファン』2006年<span class="ltr">10</span>月号（通巻546号）付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>

田園都市線入籍車：5107F（<span class="ltr">6</span>扉車組込,4号車欠車の<span class="ltr">9</span>両編成）<ref name="RF2006-10付録" />

* 田園都市線に<span class="ltr">6</span>扉車を当初より組み込んだ5000系<span class="ltr">1</span>本（5107F）が登場する。<span class="ltr">4</span>号車欠車で製造されており、そこには前の組替えで余剰となったサハ5604が改番の上で組み込まれた<ref name="ikaros2020" />。この形態は5116Fまで続くこととなる<ref name="ikaros2020" />。
* 東横線には5050系<span class="ltr">2</span>本が導入されている。

=== 2006年度 ===
東横線入籍車：5159F - 5165F<ref name="RF2007-09付録">『鉄道ファン』2007年<span class="ltr">9</span>月号（通巻557号）付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>

田園都市線入籍車：5108F - 5110F（<span class="ltr">9</span>両編成）、サハ5506・5806号車（<span class="ltr">6</span>扉車）<ref name="RF2007-09付録" />

目黒線入籍車：5183F - 5184F<ref name="RF2007-09付録" />

* 田園都市線において5106Fへの<span class="ltr">6</span>扉車組み込みが行われ、また5000系<span class="ltr">3</span>本（5108F - 5110F）が導入された。それぞれ<span class="ltr">4</span>号車にサハ5304・サハ5706・サハ5606が改番の上で組み込まれている<ref name="ikaros2020" /><ref group="注">このうちサハ5304→サハ5408は事実上の代替新造となっている。</ref>。
* 東横線には5050系<span class="ltr">7</span>本が導入された。これにより5050系は<span class="ltr">15</span>本となり、東横線用車両（日比谷線直通用を除く）としては9000系を超え最大勢力になった。また、8000系<span class="ltr">2</span>本が廃車、8590系が東横線から撤退し大井町線・田園都市線に転属した。8590系が撤退、8000系が<span class="ltr">3</span>本までに淘汰されたため、2006年<span class="ltr">9</span>月<span class="ltr">25</span>日のダイヤ改正で日中のスピードアップが実現した。
* 目黒線には、2006年<span class="ltr">9</span>月<span class="ltr">25</span>日のダイヤ改正（急行運転開始）に伴う増発用として5080系<span class="ltr">2</span>本が導入された。

=== 2007年度 ===
田園都市線入籍車：5111F - 5114F（<span class="ltr">9</span>両編成）、サハ5505・5805・5503・5803号車（<span class="ltr">6</span>扉車）<ref name="RF2008-09付録">『鉄道ファン』2008年<span class="ltr">9</span>月号（通巻569号）付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>

東横線入籍車：5166F - 5168F<ref name="RF2008-09付録" />

* 田園都市線において5105F・5103Fへ<span class="ltr">6</span>扉車の組み込みが行われ、また5000系<span class="ltr">4</span>本（5111F - 5114F）が導入された。それぞれ<span class="ltr">4</span>号車にサハ5705・サハ5605・サハ5703・サハ5603<!-- 順序は変えないようにお願いします。 -->が改番の上で組み込まれている<ref name="ikaros2020" />。これにより一部の8500系が廃車となった。
* 東横線に5050系<span class="ltr">8</span>両編成<span class="ltr">3</span>本が導入された。これにより、8000系のラスト<span class="ltr">3</span>本が廃車となった。

また、本年度はこのほかに5000系をベースにした6000系が大井町線に、7000系が東急多摩川線・池上線に導入された<ref name="RF2008-09付録" />。''詳細は[[東急6000系電車 (<span class="ltr">2</span>代)]]・[[東急7000系電車 (<span class="ltr">2</span>代)]]を参照。''

=== 2008年度 ===
田園都市線入籍車：5115F - 5116F（<span class="ltr">9</span>両編成）・5117F・5120F（<span class="ltr">10</span>両編成）、サハ5502・5802号車（<span class="ltr">6</span>扉車）<ref name="RF2009-09付録">『鉄道ファン』2009年<span class="ltr">9</span>月号（通巻581号）付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>

目黒線入籍車：5185F - 5190F<ref name="RF2009-09付録" />

* 田園都市線において5102Fへ<span class="ltr">6</span>扉車の組み込みが行われ、また5000系<span class="ltr">4</span>本（5115F - 5117F・5120F）が導入された。このうち5115F・5116Fはそれぞれ<span class="ltr">4</span>号車にサハ5302・5602が改番の上で組み込まれている<ref name="ikaros2020" /><ref group="注">5102Fは組成変更にあたり5104Fと同様の形態となっている。</ref>。
** これにより5000系は5101Fを除く全<span class="ltr">17</span>編成が<span class="ltr">6</span>扉車<span class="ltr">2</span>両組込となった。置き換えにより8500系の廃車が発生している。
** 新造編成は仕様変更の都合で2008年<span class="ltr">6</span>月<span class="ltr">20</span>日までは東武線非乗入指定となり、<span class="ltr">5</span>月から運用入りした5115Fは前面にⓀ（サークル<span class="ltr">K</span>）の表示を掲出していた'''<ref name=":5" />'''。
* 目黒線には、2008年<span class="ltr">6</span>月<span class="ltr">22</span>日の[[武蔵小杉駅]] - [[日吉駅 (神奈川県)|日吉駅]]間延伸開業に伴う増発用として5080系<span class="ltr">6</span>両編成<span class="ltr">6</span>本が導入、編成単位の増備は終了した。
* また、5121F・5122F・5118Fと<span class="ltr">6</span>扉車<span class="ltr">2</span>両（車体表記は5501・5801）が製造・搬入され、一部は試運転まで実施したものの入籍はしていない'''<ref name=":5" />'''。

===2009年度===
東横線入籍車：5122F（<span class="ltr">5</span>号車欠車の<span class="ltr">7</span>両編成）、5118F・5119F（<span class="ltr">4</span>・<span class="ltr">5</span>号車欠車の<span class="ltr">6</span>両編成）<ref name="RF2010-09付録">『鉄道ファン』2010年<span class="ltr">9</span>月号（通巻593号）付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>

田園都市線入籍車：5121F（<span class="ltr">6</span>扉車<span class="ltr">2</span>両組込の<span class="ltr">10</span>両編成）、サハ5417・5407 - 5410・5405・5406・5420号車（<span class="ltr">6</span>扉車<span class="ltr">8</span>両）<ref name="RF2010-09付録" />

この年度から、<span class="ltr">6</span>扉車を<span class="ltr">1</span>編成中<span class="ltr">2</span>両から<span class="ltr">3</span>両へ増やす計画へ変更された。編成構成は変えず、サハである<span class="ltr">4</span>号車に組み込むものとされている。なお、これにより必要となる<span class="ltr">6</span>扉車は新造ではなく既存車（未入籍車を含む）の組替えにより捻出する形が採られた。

また新造車については、5121Fを除いては全てが本来と別の用途で入籍する形となっている。実際に車両に表記されていた番号は5122F（<span class="ltr">6</span>扉車<span class="ltr">2</span>両組込の<span class="ltr">10</span>両編成）、5118F・5119F（<span class="ltr">6</span>扉車<span class="ltr">2</span>両組込,4号車欠車の<span class="ltr">9</span>両編成）、5101F向けの<span class="ltr">6</span>扉車<span class="ltr">2</span>両であった<ref name=":2" /><ref name="ikaros2020" />。なお、このうち単独デハ（<span class="ltr">9</span>号車）の<span class="ltr">3</span>両は編成から外されたままとなり、翌年度まで入籍していない。

* 田園都市線に5000系<span class="ltr">1</span>本（5121F）が導入された。<span class="ltr">6</span>扉車は<span class="ltr">2</span>両のままである。
* 田園都市線5000系において既存<span class="ltr">14</span>編成に<span class="ltr">6</span>扉車の<span class="ltr">3</span>両化と、既存<span class="ltr">3</span>編成に<span class="ltr">4</span>扉統一化が行われた。
** 6編成（5107F - 5110F・5117F・5120F）は、後述する東横線の編成とサハを入れ替えるような形で組替えを行った。それぞれサハ5522・5518・5818・5519・5819・5822<!-- 順序は変えないようにお願いします。 -->として製造された<span class="ltr">6</span>扉車が<span class="ltr">4</span>号車に組み込まれている<ref group="注">便宜上この順番で記したが、実際には5117Fへの5522組み込みが一番最初に行われている（他は順番通り）。</ref><ref name="ikaros2020" />。これにより<span class="ltr">6</span>両の<span class="ltr">4</span>扉車が捻出され、いずれも後に東横線の5000系へ組み込まれている。
** その他の編成（5102F - 5104F、5105F・5106F・5111F - 5116F）では、玉突き的な組替えが行われた。車両番号の重複を避けるため一時的に仮の車番へ改番した車両も多数存在する。
*** まず5101F向けのサハ5501・5801（<span class="ltr">6</span>扉車）がそれぞれ5105F・5106Fに組み込まれ、余剰となったサハ5405・5406（<span class="ltr">4</span>扉車）をそれぞれ5102Fの<span class="ltr">4</span>・<span class="ltr">5</span>号車として改番の上で組み込んだ<ref group="注">このとき5102Fのみ特殊な編成替えをしており、旧<span class="ltr">4</span>号車が<span class="ltr">8</span>号車となっている。</ref><ref name="ikaros2020" />。これによりサハ5502・5802（<span class="ltr">6</span>扉車）が捻出される。
*** 続けて元5102Fの<span class="ltr">6</span>扉車が5111F・5112Fに組み込まれ、余剰となったサハ5411・5412（<span class="ltr">4</span>扉車）をそれぞれ5103Fの<span class="ltr">8</span>・<span class="ltr">5</span>号車として改番の上で組み込み<ref name="ikaros2020" />。サハ5803・5503（<span class="ltr">6</span>扉車）が捻出される。
*** 5103F→5113F・5114F→5104F→5115F・5116Fといった形で同様の改番・組替えを行い、最終的にサハ5415・5416（<span class="ltr">4</span>扉車）が捻出される<ref name="ikaros2020" />。
** 12月までに<span class="ltr">6</span>扉車なしが<span class="ltr">4</span>本（5101F - 5104F）、<span class="ltr">6</span>扉車<span class="ltr">3</span>両組込が<span class="ltr">14</span>本（5105F - 5117F・5120F）、<span class="ltr">6</span>扉車<span class="ltr">2</span>両組込が<span class="ltr">1</span>本（5121F）の体制となり、また合計で<span class="ltr">8</span>両の<span class="ltr">4</span>扉車が捻出された。
* 東横線には田園都市線向けに製造されていた5000系（<span class="ltr">8</span>両編成<span class="ltr">3</span>本）を改造の上、初めて導入した。いずれも新造車の編成中に既存車を改番の上で組み込んでおり、5122Fの<span class="ltr">5</span>号車、5118Fの<span class="ltr">4</span>・<span class="ltr">5</span>号車、5119Fの<span class="ltr">4</span>・<span class="ltr">5</span>号車にそれぞれ元サハ5417、サハ5408・5407、サハ5409・5410<!-- 順序は変えないようにお願いします。 -->が用いられている。
* 余剰車は一部改番を受けており、年度末時点では緊急予備車両扱いが<span class="ltr">3</span>両（サハ5415→5470・5416→5570・5420→5541）<ref name="RF2010-09付録" />、未入籍が<span class="ltr">3</span>両（デハ5918・5919・5922）となった。
{{-}}

:;5000系 2009年度以降の動き
{| class="wikitable" summary="5000系 2009年度以降の動き" style="text-align:center; font-size:80%; margin:1em 0em 2em 3em;"
|-
!colspan="2" style="border-right:solid 3px #666;"|路線・両数・扉数
!2008年度末
!2009年<span class="ltr">12</span>月
!2010年<span class="ltr">7</span>月
|-
!rowspan="3"|田園都市線用<br />10両編成
|style="border-right:solid 3px #6f9;"|全車<span class="ltr">4</span>扉車
|1本 (5101F)
|4本 (5101F - 5104F)
|3本 (5101F・5102F・5103F)
|-
|style="border-right:solid 3px #6f9;"|6扉車<span class="ltr">2</span>両組込
|17本 (5102F - 5117F・5120F)
|1本 (5121F)
|&nbsp;
|-
|style="border-right:solid 3px #6f9;"|6扉車<span class="ltr">3</span>両組込
|&nbsp;
|14本 (5105F - 5117F・5120F)
|15本 (5104F - 5117F・5120F)
|-
!colspan="2" style="border-right:solid 3px #f9c;"|東横線用<span class="ltr">8</span>両編成（全車<span class="ltr">4</span>扉車）
|&nbsp; 
|3本 (5118F・5119F・5122F)
|4本（5121Fが追加転入）
|}

=== 2010年度 ===
東横線入籍車：5169F・5173F・5174F（5000系デハ向けのサハ<span class="ltr">1</span>両組込の<span class="ltr">8</span>両編成）、5170F - 5172F（<span class="ltr">4</span>・<span class="ltr">5</span>号車欠車の<span class="ltr">6</span>両編成）<ref name="RF2011-09付録">『鉄道ファン』2011年<span class="ltr">9</span>月号（通巻605号）付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>

田園都市線入籍車：サハ5404号車<ref name="RF2011-09付録" />

東横線転入車：5121F（<span class="ltr">8</span>両編成）、サハ5470・5570・5471・5571・5472・5572号車（元5000系<span class="ltr">6</span>両,5472は元デハ）

* 田園都市線では<span class="ltr">1</span>編成が東横線へ転出、また<span class="ltr">6</span>扉車なしの<span class="ltr">1</span>編成に<span class="ltr">6</span>扉車組込（<span class="ltr">3</span>両）を行った。これにより<span class="ltr">6</span>扉車<span class="ltr">2</span>両組込の編成は消滅した。
** 5121Fからサハ5521・5821（<span class="ltr">6</span>扉車）、デハ5921（単独デハ）を抜取りの上で、余剰となっていたサハ5420を改番の上で組み込んで<span class="ltr">8</span>両化し、東横線へ転出した<ref name="ikaros2020" />。
** 5104Fに新造のサハ5404と転用のサハ5521・5821（いずれも<span class="ltr">6</span>扉車）をそれぞれ<span class="ltr">4</span>・<span class="ltr">5</span>・<span class="ltr">8</span>号車として組み込んだ<ref name="ikaros2020" />。同編成は<span class="ltr">2</span>度目の<span class="ltr">6</span>扉車組み込みであり、<span class="ltr">3</span>両を同時に組み込んだことと共に唯一の事例となっている。
** これによりデハ5921、サハ5404・5504・5804（<span class="ltr">4</span>扉車）の<span class="ltr">4</span>両が余剰となる。
* 東横線に5000系<span class="ltr">1</span>本が改造の上で転入、5050系<span class="ltr">6</span>本（5169F - 5174F）が導入された。これらは全編成において田園都市線における組替えで余剰となった車両を組み込んでいる。
** 5169F・5173F・5174Fの<span class="ltr">3</span>本は<span class="ltr">4</span>号車に、デハ5918・5919・5922として作られた車両をそれぞれサハとして組み込んでいる<ref name="ikaros2020" />。組み込まれた<span class="ltr">3</span>両は未入籍であったために他の<span class="ltr">7</span>両と同時に入籍しており、書類上の改番は実施していない<ref name="RF2011-09付録" />。またこれらの車両には<span class="ltr">CP</span>が搭載できないことから、<span class="ltr">5</span>号車に<span class="ltr">CP</span>が<span class="ltr">2</span>台搭載されていた<ref name="RF2011-09付録" />。
** 5170F・5171Fの<span class="ltr">2</span>本は<span class="ltr">4</span>・<span class="ltr">5</span>号車にそれぞれサハ5416・5415、サハ5504・5804<!-- 順序は変えないようにお願いします。 -->を改番の上で組み込んでいる<ref name="ikaros2020" />。
** 5172Fは<span class="ltr">4</span>号車にデハ5921をサハとして、また<span class="ltr">5</span>号車にサハ5404をそれぞれ改番の上で組み込んでいる。こちらも<span class="ltr">5</span>号車に<span class="ltr">CP</span>が<span class="ltr">2</span>台搭載<ref name="RF2011-09付録" />、既存車への増設であるため<span class="ltr">1</span>両に<span class="ltr">2</span>形式の<span class="ltr">CP</span>が混在していた。
*** また5172Fは<span class="ltr">10</span>月に組成された後、車上蓄電装置の試験を実施した。営業入りは<span class="ltr">1</span>月となっている'''<ref name=":5" />'''。
{{Vertical_images_list|寄せ=右|幅=220px|画像1=Tokyu5050-cab.JPG|説明1=副都心線直通に対応した運転台<br>（画像は改造対応のクハ5152）|画像2=Tokyu5000-ITV.JPG|説明2=運転台上部のCCTVモニタ画面と<br>CCTVミリ波受信装置}}
* 東横線では[[東京メトロ副都心線]]等への直通運転（2013年<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">16</span>日 - ）の準備も進められた。本年度から増備車は直通対応仕様で製造され、既存車への改造も開始されている。主な変更内容を以下に示す。
** 保安装置をATC-P/S装置（ATC-P・西武ATS・東武ATS・情報伝送装置を一体化<ref name=":6">『鉄道ピクトリアル』2015年<span class="ltr">12</span>月臨時増刊号（通巻912号）「車両総説」3. 近年実施した車両改造工事 pp.55&ndash;56</ref>）とし、同仕様の装置を両先頭車に搭載<ref name=":6" />。また西武用の列車情報装置を搭載<ref name=":6" />。
** ATO対応として、上り方先頭車にATO装置を搭載<ref name=":6" />、情報伝送装置・戸閉制御切換装置の仕様を変更<ref name=":6" />。
** 列車無線装置を各社対応仕様に変更<ref name=":6" />（送受話器の形状は同一）。また<span class="ltr">4</span>号車に誘導無線が取り付けられた。
** 運転台をワンマン・ATO対応仕様とし、レイアウトを大きく変更。またモニタを二画面化し、各種表示灯類を画面への表示とした<ref name=":6" />。
** 運転台上部にCCTV（ITV）モニタ装置を設置、これに伴い前面窓上部に遮光フィルムを貼り付け<ref name="RM2011-4 TKK" />。
** 乗務員室仕切りの大窓と扉窓を5080系と同じ遮光ガラスに変更。
** 改造は5154F・5156F・5157F・5155F・5158F・5163Fの順で<span class="ltr">6</span>本に実施され<ref name="RF2011-09付録" />、5158Fは東急テクノシステム、その他は東急車輛にて施工している<ref name="RF2011-09付録" />。
=== 2011年度 ===
東横線入籍車：4101F - 4104F（<span class="ltr">6</span>号車欠車の<span class="ltr">9</span>両編成）、4105F・4106F（<span class="ltr">10</span>両編成）、5175F、サハ5572・5569・5573・5574号車<ref name="RF2012-08付録">『鉄道ファン』2012年<span class="ltr">8</span>月号（通巻616号）付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>

* 東横線に5050系の<span class="ltr">10</span>両（4000番台）が登場し<span class="ltr">6</span>本が導入、また<span class="ltr">8</span>両<span class="ltr">1</span>本が導入された。これにあたり組替えが行われている。
** 5169F・5172F - 5174Fの<span class="ltr">4</span>本は<span class="ltr">4</span>号車（単独デハ向け車両）を抜き取り、<span class="ltr">5</span>号車を改番の上で新<span class="ltr">4</span>号車とし、新造のサハを<span class="ltr">5</span>号車として組み込んだ<ref name="ikaros2020" />。これにより<span class="ltr">CP</span>は正規の<span class="ltr">4</span>・<span class="ltr">5</span>号車に各<span class="ltr">1</span>台搭載となっている。
** 組替えにより単独デハ向けとして製造された<span class="ltr">4</span>両が余剰となり、これを4000番台の<span class="ltr">6</span>号車として改番の上で組み込んだ<ref name="ikaros2020" />。4101Fから順に、元サハ5469・5473・5474・5472が用いられている<ref name="ikaros2020" />。
* 5050系の副都心線直通対応改造を継続。5161F・5160F・5162F・5159F・5164F・5151Fの順で<span class="ltr">6</span>本に実施されており、5160F・5162F・5164Fは東急テクノシステム、その他は東急車輛で施工<ref name="RF2012-08付録" />。

=== 2012年度 ===
東横線入籍車：4107F - 4109F<ref name="RF2013-08付録">『鉄道ファン』2013年<span class="ltr">8</span>月号（通巻628号）付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>

* 東横線用に5050系<span class="ltr">10</span>両<span class="ltr">3</span>本が導入された。これにより、東急の総車両数の約半数が環境配慮型車両となった。
* 東横線車両の副都心線直通対応改造を継続。5165F・5166F・5152F・5121F・5122F・5167F・5118F・5119F・5168F・5153Fの順で5000系を含む<span class="ltr">10</span>本に実施されており、5165F - 5168Fは東急テクノシステム、その他は総合車両製作所にて施工<ref name="RF2013-08付録" />。本年度で非対応車全<span class="ltr">22</span>編成への施工が完了した。
* 2013年<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">16</span>日より、東横線と副都心線等への直通運転が開始された。これに先立ち以下のことが行われた。
** 2012年<span class="ltr">9</span>月<span class="ltr">7</span>日に5155Fが東京メトロでの先行営業運転を開始<ref name=":5" />。5154F・5156F・5175F・5159Fでも実施されている。
** 1月より、5000系・5050系の<span class="ltr">8</span>両編成車両<ref group="注">4000番台の暫定<span class="ltr">8</span>両編成は直通開始前に<span class="ltr">10</span>両化されるためこの時は実施していない。なお直通開始後に<span class="ltr">8</span>両化された際には貼付が行われている。</ref>には前面に「8CARS」ステッカーを貼付<ref name=":5" />。
** このほか4000番台にも動きがあった（[[#5050系4000番台]]参照）

=== 2013年度 ===
東横線入籍車：4110F「Shibuya Hikarie号」・5176F（サハ5576はsustina）<ref name="RF2014-08付録">『鉄道ファン』2014年<span class="ltr">8</span>月号（通巻640号）付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>

* 東横線用に5050系が<span class="ltr">10</span>両と<span class="ltr">8</span>両の各<span class="ltr">1</span>本導入。どちらも特殊仕様となっている。
* 本年度の増備車より前照灯・室内灯にLEDが採用され、既存車においても年度末より交換が開始された<ref name=":5" />。
* 12月使用開始の中目黒駅を皮切りに、東横線にホームドアを整備。情報伝送装置（トランスポンダ）を使用する都合で停止位置に±450{{nbsp}}mmの制度が要求されるため、同線でATO装置によるTASCを導入<ref name=":6" />。
* 2月<span class="ltr">15</span>日に[[日本の鉄道事故 (2000年以降)#%E6%9D%B1%E6%80%A5%E6%9D%B1%E6%A8%AA%E7%B7%9A%E5%85%83%E4%BD%8F%E5%90%89%E9%A7%85%E8%BF%BD%E7%AA%81%E4%BA%8B%E6%95%85|東急東横線元住吉駅追突事故]]が発生。被災した5155Fが運用を離脱、そのまま2017年度に廃車となる。以下、改造等において「全編成」と記した場合、本編成は含まない。

=== 2014年度 ===
* 車体側面端部への黄色テープ（以下、車端黄色テープ）貼付を実施<ref name=":5" />。5181F・5182F・5190Fを除く全編成に実施された<ref name=":5" />。後の増備車にも適用される。
* 5000系・5080系は全編成において前照灯・室内灯ともLED化が完了した<ref name=":5" />。<!-- 5050系の完了時期が不明 -->
* 3月の5101Fより、5000系のTIP装置更新（LCDの<span class="ltr">17</span>インチ化）が開始された<ref name=":5" />。

=== 2015年度 ===
田園都市線入籍車：サハ5400形・5500形・5800形各<span class="ltr">4</span>両（<span class="ltr">4</span>扉車）<ref name="RF2016-08付録">『鉄道ファン』2016年<span class="ltr">8</span>月号（通巻664号）付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>

* 田園都市線において2016年<span class="ltr">1</span>月から5000系<span class="ltr">6</span>扉車の<span class="ltr">4</span>扉車への置き換えが開始。新造車の組込みと同時に既存車はTIP装置更新が実施されている。5117F・5120F・5116F・5115Fの順に実施された。
* 5050系においても既存編成のTIP装置更新を開始。
* 本年度の増備車より[[車椅子スペース]]が全車に拡充した。
* 東武東上線にT-DATCが導入、東横線車両には対応改造が施工された。
** 車上子の取付、情報伝送装置の改修、ATCの照査部・受信部等のソフト・ハード改修を実施<ref name=":6" />。
** なお一部編成は対応が間に合わず、<span class="ltr">6</span>月上旬に未対応だった5000系全編成と5151F - 5154Fの<span class="ltr">8</span>本は前面にⓀ（サークル<span class="ltr">K</span>）の表示を掲出していた'''<ref name=":5" />'''。順次対応が行われ、翌月までに消滅している。
* 3月より車椅子スペース・フリースペースへのベビーカーマーク掲出を開始。

=== 2016年度 ===
東横線入籍車：5177F<ref name="RF2017-08付録">『鉄道ファン』2017年<span class="ltr">8</span>月号（通巻676号）付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>

田園都市線入籍車：サハ5400形・5500形・5800形各<span class="ltr">9</span>両<ref name="RF2017-08付録" />

* 東横線に5050系<span class="ltr">8</span>両<span class="ltr">1</span>本が導入された。
* 田園都市線において5000系<span class="ltr">6</span>扉車の<span class="ltr">4</span>扉車への置き換えを継続。5112F・5113F・5104F・5111F・5109F・5107F・5114F・5106F・5110Fの順に実施された。
* 2月より幕式表示器（1 - 2次車の種別部）のフルカラーLED化が開始。<span class="ltr">3</span>月には5050系への転入車と5080系にも実施され、5050系・5080系から幕式の表示器が消滅した。
* 5次車までのドア窓（室内側からの接着により固定されていた）において、接着部への補強（抑え金具の取付）が開始。5162Fを皮切りに実施された。

=== 2017年度 ===
田園都市線入籍車：サハ5400形・5500形・5800形各<span class="ltr">2</span>両<ref name="RF2018-08付録">『鉄道ファン』2018年<span class="ltr">8</span>月号（通巻688号）付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>

* 田園都市線において5000系<span class="ltr">6</span>扉車の<span class="ltr">4</span>扉車への置き換えを継続。5108F・5105Fの順に実施し、<span class="ltr">5</span>月に全<span class="ltr">45</span>両の置き換えが完了<ref>{{PDFlink|[http://www.tokyu.co.jp/file/170512.pdf 2017年度の鉄軌道事業設備投資計画 田園都市線ホームドア整備本格着手など総額502億円]}} - 東京急行電鉄ニュースリリース 2017年<span class="ltr">5</span>月<span class="ltr">12</span>日</ref>、同時に田園都市線5000系のTIP装置更新も完了した。

* 東横線において、5050系<span class="ltr">8</span>両<span class="ltr">1</span>編成が他社へ譲渡される<ref name="RF2018-08付録" />。
** 2014年<span class="ltr">2</span>月<span class="ltr">15</span>日に発生した[[日本の鉄道事故 (2000年以降)#東急東横線元住吉駅追突事故|東急東横線元住吉駅追突事故]]の事後処理として、被災したY516Fと交換する形で5156Fが2017年<span class="ltr">5</span>月<span class="ltr">31</span>日付で譲渡された<ref name="私鉄編成2018_p196">ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表 2018』交通新聞社、2018年、196頁。</ref>。同編成は同日付で[[横浜高速鉄道Y500系電車#Y517Fの誕生|Y517F]]として横浜高速鉄道に入籍<ref name="私鉄編成2018_p198">ジェー・アール・アール編『私鉄車両編成表 2018』交通新聞社、2018年、198頁。</ref>、2018年<span class="ltr">3</span>月に外観がY500系と揃えられた<ref>[https://railf.jp/news/2018/03/30/170000.html 横浜高速鉄道Y500系Y517編成が営業運転を開始] - 交友社『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース 2018年<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">30</span>日</ref>（その後や詳細は[[横浜高速鉄道Y500系電車#Y517Fの誕生]]を参照）。Y516Fは2017年<span class="ltr">6</span>月<span class="ltr">21</span>日付で廃車、また同じく被災した5155Fも同年<span class="ltr">7</span>月<span class="ltr">28</span>日付で廃車となっている<ref name="私鉄編成2018_p196" />。
* 4月に5102Fの種別表示器がフルカラーLED化、5000系からも幕式の表示器が消滅。
* 車端黄色テープの裾部がカットされ、短くなった。

=== 2018年度 ===

* 5184FにTIP装置更新を実施。
* 10月末、5118Fが西武池袋線保谷駅付近での踏切事故で被災。損傷の激しかったサハ5518は<span class="ltr">3</span>月に陸送にて総合車両製作所へ入場した<ref name=":7">『鉄道ジャーナル』2020年<span class="ltr">5</span>月号（通巻643号）電鉄車両動向2020（<span class="ltr">2</span>）東急電鉄 pp.54&ndash;63</ref>。

===2019年度===
東横線入籍車：5178F、デハ4611・サハ4711号車<ref name="RF2020-08付録">『鉄道ファン』2020年<span class="ltr">8</span>月号（通巻724号）付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>

* 東横線に5050系<span class="ltr">8</span>両<span class="ltr">1</span>本が導入、増結用中間車<span class="ltr">2</span>両も入籍した。またサハ5518の修理も完了し、甲種輸送はこれら<span class="ltr">11</span>両で行われた<ref name=":7" /><ref name=":0">[https://railf.jp/news/2019/09/01/195500.html 東急5050系<span class="ltr">11</span>両が甲種輸送される｜鉄道ファン（鉄道ニュース）] ※このサイトではデハ4611・サハ4711を増結用と書いているが、組込先の編成は不明である。</ref>。なお増結用中間車においては社紋がない状態で製造された。
* 3月より5050系のデジタル無線対応改造を開始。5165Fを皮切りに実施された。既存の装置に加えて独立したデジタル専用品を追設し、誘導無線を撤去した（後の5177Fは既存装置の改修で対応）。これらの内容は5000系・5080系も同一。
* 3月にドア窓の補強が完了。

=== 2020年度 ===

* 東横線において<span class="ltr">8</span>両<span class="ltr">1</span>編成の<span class="ltr">10</span>両化が行われた<ref name="RF2021-08付録">『鉄道ファン』2021年<span class="ltr">8</span>月号（通巻724号）付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>。5173Fを4111Fに改番し、前年度に入籍していた<span class="ltr">2</span>両を組み込んでおり、<span class="ltr">7</span>月から営業運転を開始した。既存車の<span class="ltr">8</span>両は側面の赤帯が太いが、新造中間車は赤帯が細く、編成内で太さが混在する初の事例となった。組み込みに際して、5173Fは5175Fと主制御器のトレードを実施したほか、新造中間車には「TOKYU RAILWAYS」表記の社紋が貼付、既存車の社紋もそれに揃えられた。
* 車内照明一体型の防犯カメラを本格導入<ref>[https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/20200727-1.pdf 鉄道業界初！ソフトバンクの<span class="ltr">4</span>Ｇデータ通信に対応した  ＬＥＤ蛍光灯一体型の防犯カメラを東急電鉄所属の全車両へ導入完了！ ] - 東京急行電鉄ニュースリリース 2020年<span class="ltr">7</span>月<span class="ltr">27</span>日</ref>。既存の車内照明が寒色系の色味なのに対し、防犯カメラ一体型の物は暖色系の色味になっている。
* 2月より5000系のデジタル無線対応を開始。5102Fを皮切りに実施。
* 2月に5101Fの運行番号・行先表示器が白色LEDに交換された<ref group="注">当初は<span class="ltr">1</span>号車のみの交換であったが、直後に残る<span class="ltr">9</span>両も交換。</ref>。

=== 2021年度 ===
目黒線入籍車：デハ5487・サハ5587号車<ref name="RF2022-08付録">『鉄道ファン』2022年<span class="ltr">8</span>月号（通巻736号）付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>

目黒線転入車：デハ5489・5490号車（元6000系,2017年度製造）

* 5080系への相鉄直通対応改造を開始。5184Fを除き、同工事と同時にTIP装置更新も実施している。<span class="ltr">8</span>月の5182Fを皮切りに実施、総合車両製作所での施工を基本に5183F・5184F・5188Fは東急テクノシステムで施工された。
* 5181F・5182Fの運行番号・行先表示器を白色LEDに交換。相鉄直通対応改造（それぞれ<span class="ltr">9</span>月・<span class="ltr">8</span>月）とあわせて実施された。
* 5050系への相鉄直通対応改造を開始。4000番台および後に4000番台となる編成が対象となっており、<span class="ltr">8</span>月の4101Fを皮切りに翌年度にかけて<span class="ltr">15</span>編成に実施。長津田検車区を基本に4103F・4105F・4108F・4110F・4111Fは元住吉検車区、5166F→4112Fは総合車両製作所で施工された。
* 目黒線において<span class="ltr">6</span>両編成の<span class="ltr">8</span>両化が開始された。<span class="ltr">2</span>月に5187Fへ実施。新造の中間車<span class="ltr">2</span>両を新<span class="ltr">4</span>・<span class="ltr">5</span>号車として組み込んでおり、旧4 - 6号車は改番を受ける形となっている<ref name="RF2022-08付録" />。なお営業運転は翌年度に持ち越された。
** 新造車は転落防止幌・車端黄色テープが省略されており、既存車においても組込みに際して取り外しが行われている。
** 新造車の社紋は「TOKYU RAILWAYS」表記であるが、既存車は「TOKYU CORPORATION」のままとされた。
** 後の営業運転開始時には、これに先立って先頭車前面に青色の「8CARS」ステッカーが貼付された。
** 増結用の中間車はいずれも「仮5481」のような車号で竣工し、実際に<span class="ltr">8</span>両化を行うときに既存<span class="ltr">3</span>両の改番と同日に「仮」を外した番号で入籍するという形がとられた<ref>『鉄道ピクトリアル』2023年<span class="ltr">10</span>月号（通巻1016号）「2022年度 民営鉄道車両動向」東急電鉄 pp.155 - 158</ref>。
* 6000系からの編入車が登場する。<span class="ltr">Q</span>シート組み込みで余剰となっていたデハ6301→6991・デハ6302→6399がそれぞれデハ仮5489・デハ仮5490として5080系に編入した<ref name="RF2022-08付録" />。
** 総合車両製作所横浜事業所にて改造を実施しており、2021年<span class="ltr">10</span>月に出場。当初は社紋の位置と車両番号の表記が未変更であり、転落防止幌も残されていた。これらは後の組込みに際して変更・取外しが行われたが、その後も社紋の社名表記は「TOKYU CORPORATION」のままとなっている。
* 3月に田園都市線5000系のデジタル無線対応が完了。

=== 2022年度 ===
東横線入籍車：サハ4412・4415・デハ4512・4515号<ref name=":8">『鉄道ファン』2023年<span class="ltr">8</span>月号（通巻748号）付録「大手私鉄車両ファイル」</ref>

目黒線入籍車：デハ5480形<span class="ltr">7</span>両・サハ5580形<span class="ltr">9</span>両（5181F - 5186F向けと、サハ5589・5590号）
* 目黒線5080系の<span class="ltr">8</span>両化が本格化。5187Fは<span class="ltr">5</span>月に営業運転を開始、<span class="ltr">10</span>月の5183Fをもって全<span class="ltr">10</span>編成の<span class="ltr">8</span>両化が完了した。
* 東横線5050系への<span class="ltr">Q</span>シート車両組込み（<span class="ltr">10</span>両化）を開始。<span class="ltr">8</span>月に5166F→4112F、<span class="ltr">2</span>月に5169F→4115Fに実施<ref name=":8" />。5166F→4112Fについては（相鉄直通対応改造と同時に）新造車の製造元である総合車両製作所で<span class="ltr">10</span>両化実施された点が特筆される（他の編成は長津田検車区で実施）。また、<span class="ltr">Q</span>シート車両については全<span class="ltr">8</span>両が無装飾の状態で輸送されている。
* 7月に5080系の相鉄直通対応、またTIP更新が完了。
* 8月に東横線車両のデジタル無線対応、ならびに相鉄直通対応（対象編成のみ）が完了。
* 12月から<span class="ltr">1</span>月にかけて、5102F - 5105Fの運行番号・行先表示器と5106Fの行先表示器が白色LEDに交換され、前面の行先表示器から<span class="ltr">3</span>色LEDが消滅。

== 設計変更一覧 ==
一部で車両番号の変更が実施されているが、各グループの車両番号は入籍時のものを記載する。

微細な変更は[[#年表]]も参照。

=== 2次車 ===
: 5000系：5102F - 5106F<ref name="sus_ayumi">各次車分類区分についてはJTBパブリッシング「東急ステンレスカーのあゆみ」を参照</ref>
: 5050系：なし
: 5080系：5181F

全車2002年度入籍
[[ファイル:Tokyu5000roof.jpg|thumb|240px|right|5101Fの屋根上<br />手前がフラット屋根の<span class="ltr">7</span>号車、<br />奥がビード屋根の<span class="ltr">8</span>号車（鷺沼駅）]]
* 目黒線仕様（5080系）の設定
* 車体幅の拡大
* 側引戸の間隔を変更<ref>[https://web.archive.org/web/20041121013111/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5102-4.shtml 5000系<span class="ltr">2</span>次車特集！ その<span class="ltr">4</span>。（レールファン東急）]（インターネットアーカイブ・2004年時点の版）</ref>、また床部に傾斜を設けた<ref>[https://web.archive.org/web/20041120144735/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5102-3.shtml 5000系<span class="ltr">2</span>次車特集！ その<span class="ltr">3</span>。（レールファン東急）]（インターネットアーカイブ・2004年時点の版）</ref>。
* 前面非常扉の窓を拡大、それに伴い[[ワイパー]]形状を変更<ref name="RailfanTokyu-1">[https://web.archive.org/web/20041119223410/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5102-1.shtml 5000系<span class="ltr">2</span>次車特集！。（レールファン東急）]（インターネットアーカイブ・2004年時点の版）</ref>。また前面右下のエアホースを省略（必要時に装着）<ref>[https://web.archive.org/web/20041120080845/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5102-2.shtml 5000系<span class="ltr">2</span>次車特集！ その<span class="ltr">2</span>。（レールファン東急）]（インターネットアーカイブ・2004年時点の版）</ref>
* 側面の[[列車種別|種別]]表示器の形状を変更<ref>[https://web.archive.org/web/20041122201012/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5102-8.shtml 5000系<span class="ltr">2</span>次車特集！ その<span class="ltr">8</span>。（レールファン東急）]（インターネットアーカイブ・2004年時点の版）</ref>。また側面帯は車端部をやや延長<ref>[https://web.archive.org/web/20041122093913/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5102-7.shtml 5000系<span class="ltr">2</span>次車特集！ その<span class="ltr">7</span>。（レールファン東急）]（インターネットアーカイブ・2004年時点の版）</ref>し、側灯部分の処理も変更<ref>[https://web.archive.org/web/20041123061615/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5102-9.shtml 5000系<span class="ltr">2</span>次車特集！ その<span class="ltr">9</span>。（レールファン東急）]（インターネットアーカイブ・2004年時点の版）</ref>
* 屋根の構造を変更
** 5101Fではビードが<span class="ltr">1</span>本少なく、そのうち<span class="ltr">4</span>・<span class="ltr">5</span>・<span class="ltr">7</span>・<span class="ltr">9</span>号車では凹部が埋められていた。
* 車内案内表示器のLCDを増設（<span class="ltr">1</span>台→2台）<ref>[https://web.archive.org/web/20041121225405/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5102-6.shtml 5000系<span class="ltr">2</span>次車特集！ その<span class="ltr">6</span>。（レールファン東急）]（インターネットアーカイブ・2004年時点の版）</ref>、車内[[広告]]枠[[レール]]の変更（視認性向上）
* 妻面の[[消火器]]取付方法・位置を変更（車内側に飛び出し、外板はフラットになる。また車体中心寄りの低い位置となった。）
* 5000系において、車椅子スペースのない中間車にフリースペースを設置<ref name=":3">[https://web.archive.org/web/20041121113633/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5102-5.shtml 5000系<span class="ltr">2</span>次車特集！ その<span class="ltr">5</span>。（レールファン東急）]（インターネットアーカイブ・2004年時点の版）</ref>
* 運転台へのDoPa[[アンテナ]]の取り付け、[[自動列車制御装置|ATC]]/[[自動列車停止装置|ATS]]非常運転スイッチの変更
* 側面端部のドアコック表記<!--端部→目黒線におけるドア下のものは3000系の時点でステッカーのため-->・エンド表記を金属板からステッカーへ変更し、書体も車両番号と統一。
5101Fもその後の[[東京メトロ半蔵門線|半蔵門線]]延伸と直通運転区間拡大時期の2003年<span class="ltr">2</span>月から<span class="ltr">3</span>月にかけて、非常扉の交換やフリースペースの設置、モニタの<span class="ltr">2</span>画面化などの改造を実施した。

=== 3次車 ===
5000系：なし

5050系：5151F - 5153F

5080系：5182F

全車2004年度入籍
* 東横線仕様（5050系）の設定
* 前面の塗装を金色から銀色に変更
* 前面にラインカラーの表示を追加
* 日立製の冷房装置の妻面リブを省略
* 座席下の暖房器を斜め吊りに変更（暖房効率向上）
* 消火器取付方法の変更（室内側をフラット化。車外に飛び出しており、これに伴い銘板取付位置が変更された。）
前面へのラインカラー追加と冷房装置の変更は既存車（既存品）にも行われた。

5080系の表示器は幕+3色LEDのままである。

=== 4次車 ===
5000系：5107F（<span class="ltr">4</span>号車欠車の<span class="ltr">9</span>両編成）、サハ5504・5804号（<span class="ltr">6</span>扉車）

5050系：5154F - 5158F

5080系：なし

2004・2005年度入籍
* 下り方先頭車の[[排障器]]（スカート）の変更
* 三菱製の冷房装置を小型化した新型に変更
* 5000系に<span class="ltr">6</span>扉車を設定（編成中<span class="ltr">2</span>両）、それに伴い編成構成を変更。
* 5000系において、5050系の仕様を取り入れ
** 種別・行先表示器のフルカラーLED+白色LED化、床面の色調変更、座席形状の変更、車内の窓キセ（窓枠）の仕上げ変更（艶消し→光沢）など
* 5050系において妻鴨居部分のカラー変更
* 前面非常扉への遮光[[カーテン]]の取り付け、運転台座席の変更
* ラインデリア整風板の材質・形状を変更（火災対策のため[[ポリカーボネート]]からアルミへ）<!--吊り手のうち短いもののネジ止め方法の変更　両ねじ化、{{要出典}}現車観察より-->
5000系<span class="ltr">2</span>次車にも前述の通り<span class="ltr">6</span>扉車組み込み・編成構成の変更が行われている。この際、車椅子スペースが<span class="ltr">3</span>・<span class="ltr">9</span>号車に設置されていることから、<span class="ltr">3</span>号車から<span class="ltr">4</span>号車への改造に際しては車椅子スペースのフリースペース化、<span class="ltr">2</span>号車から<span class="ltr">9</span>号車への変更に際してはフリースペースの車椅子スペース化が行われた。

=== 5次車 ===
{{multiple image|width=220|image1=Tokyu 4212(5266) interior.jpg|caption1=優先席とその周辺（写真は<span class="ltr">6</span>次車）<br>手前の一般座席と奥の優先席で手すりの形状が異なる。}}
{{multiple image|image1=Tokyu_5050_RWS20C.jpg|caption1=5次車より採用のRWS20C<br>本体は右側（左は起動装置）|width=220}}

5000系：5108F - 5110F（<span class="ltr">9</span>両編成）、サハ5506・5806号（<span class="ltr">6</span>扉車）

5050系：5159F - 5165F

5080系：5183F・5184F

全車2006年度入籍
* 5080系に5000系・5050系の仕様を取り入れ
** 種別・行先表示器のフルカラーLED+白色LED化、車内案内表示器にLCD（TIP装置）を採用、ドアチャイム変更、[[転落防止幌]]設置
* [[優先席]]部において、握り棒に<span class="ltr">UD</span>（ユニバーサルデザイン）手すり<ref group="注">[[鉄道総合技術研究所]]と東急車輛の共同研究によるユニバーサルデザイン。{{PDFlink|[http://www.tokyu-car.co.jp/advance/0607/ad01.pdf 東急車輛製造社内報：東急車輛ニュースADVANCE NO.239 2006年<span class="ltr">7</span>月号 p.10]}}</ref>を採用し、座席間にも追加
* 妻引戸を自動で閉まる傾斜式に変更（火災対策）<!-- 既存車は全て交換？ -->
* 6扉車において荷棚を拡大
* 吊手の変更<!-- 吊り輪の変更、吊り手のうち短いもののネジ止め方法の変更（<span class="ltr">2</span>度目）ビス間隔および座金の変更 -->、ラインデリア整風板の形状変更（<span class="ltr">2</span>度目）、荷棚端部の握り棒処理を変更<!--消火器変更{{要出典}}現車観察より-->
* 側面の赤帯の幅を細く変更（5000系を除く。また編成内での混在が発生しない車両に限る<ref group="注">5169F - 5174F・4101F - 4104Fが太帯となっている。</ref>）
* 屋根のランボード拡幅部分（冷房装置脇）の延長
* 空気圧縮機をRWS20Aから小型で除湿装置を内蔵するRWS20Cへ変更<span class="ltr">5</span>次車の<span class="ltr">6</span>扉車が組み込まれた5000系5106F（<span class="ltr">10</span>号車を除く）、また同編成から<span class="ltr">5</span>次車の編成へ組み込まれたサハ5706→5409・5606→5410は、妻引戸が<span class="ltr">5</span>次車の仕様に揃えられた。<!-- サハ5304→5408は？ -->

=== 6次車 ===
{{multiple image|width=220|image1=Inside-Tokyu5185.jpg|image2=Tokyu5185-Courtesy seat.jpg|caption1=6次車である5185Fの車内|caption2=同編成の優先席部}}
{{multiple image|image1=Tokyu_4403_MBU1600YG.jpg|caption1=6次車より採用のMBU1600YG-1<br>（画像は2011年度製造の4103F）|width=220}}

5000系：5111F - 5114F（<span class="ltr">9</span>両編成）、サハ5503・5803・5505・5805号（<span class="ltr">6</span>扉車）

5050系：5166F - 5168F

5080系：5185F - 5187F

2007・2008年度入籍
* 側引戸窓の複層化
* 側引戸（内側のみ）・妻引戸に化粧板を取付。また戸当たり部・クツ摺り部に黄色のマーキングを実施。
** 5167F以降では客用扉内部に号車番号が表記された[[点字]]ステッカーが貼付された<ref group="注">Y500系のものとは異なる。後に既存編成にも貼付された。</ref>。
* 5000系・5050系において車側灯を電球からLEDに変更（5080系は当初よりLED）
* 空気圧縮機をスクリュー式のRWS20Cからスクロール式のMBU1600YGへ変更（編成内での混在が発生しない車両<ref group="注">5000系では<span class="ltr">10</span>両で製造された<span class="ltr">4</span>編成（5117F・5120F - 5122F）とサハ5404の計<span class="ltr">13</span>両、また<span class="ltr">6</span>扉車置換え用車両のうち番号順で5112F以降の分（<span class="ltr">21</span>両）が該当する。5050系・5080系は全車が該当。</ref>に限る）
* 5112F・5166Fは偶数編成でありながら三菱製の冷房装置を搭載する。<span class="ltr">6</span>次車の<span class="ltr">6</span>扉車が組み込まれた5105F・5103F（ともに<span class="ltr">10</span>号車を除く）、また同編成から<span class="ltr">6</span>次車の編成へ組み込まれた新サハ5411 - 5414は、妻引戸が<span class="ltr">6</span>次車の仕様に揃えられ、また側引戸周りのマーキング追加も実施。<span class="ltr">5</span>次車以前の編成は、2007年<span class="ltr">7</span>月から同年<span class="ltr">9</span>月にかけて車側灯のLED化を実施した。

=== 7次車 ===
5000系：5115F・5116F（<span class="ltr">9</span>両編成）、5117F・5120F（<span class="ltr">10</span>両編成）、サハ5502・5802号（<span class="ltr">6</span>扉車）

5050系：なし

5080系：5188F - 5190F

全車2008年度入籍
{{multiple image|image1=Inside-Tokyu5000N5216.jpg|caption1=7次車である5116Fの車内<br>袖仕切や握り棒などの変更がわかる|width=220}}
* [[排障器]]（スカート）を強化型に変更、前面非常はしごの形状を変更
* 冷房装置を三菱製に統一
* 鴨居カバーの形状変更（上部の段差をなくす）
* 車内等に6000系・7000系の仕様を取り入れ。
** スタンションポールの<span class="ltr">UD</span>握り棒を一般席にも採用<ref group="注">3人掛け一般座席の座席間への設置は実施せず</ref>
** 袖仕切りの形状を変更<!-- ただし、座席の掛け幅は変更されていません。 -->
** ドア開閉表示灯の設置（側引戸鴨居部）
** 座席前の低い方のつり革高さを、床面上1,530{{nbsp}}mmから1,580{{nbsp}}mmに変更
** パンタグラフ上昇検知装置の設置
* 5000系の[[車掌スイッチ]]をリレー式に変更<span class="ltr">7</span>次車の<span class="ltr">6</span>扉車を組み込んだ5102F、また同編成から<span class="ltr">7</span>次車の編成に組み込まれた新サハ5415・5416は、前述した5105F・5103Fの改造に加え、ドア開閉表示灯の設置が実施されている。<!-- 5104F・5107Fがどうなったのか不明確 -->

6次車以前の5000系車両も車掌スイッチのリレー式への交換を実施した。またドア開閉表示灯の設置は既存の各系列においてTIP装置の更新と共に進められている。

=== 8次車 (2009年度製造分){{Anchors|8次車}} ===
5000系：5118F・5119F（<span class="ltr">4</span>・<span class="ltr">5</span>号車欠車の<span class="ltr">6</span>両編成※）、5121F（<span class="ltr">10</span>両編成）、5122F（<span class="ltr">5</span>号車欠車の<span class="ltr">7</span>両編成※）、サハ5405 - 5410・5417・5420号（<span class="ltr">6</span>扉車<span class="ltr">8</span>両※）<!-- 5522→5417
5518→5407
5818→5408
5519→5409
5819→5410
5501→5405
5801→5406
5822→5420 -->

5050系・5080系：なし<!-- 実際はJTB本出版時点で未入籍のサハ5469・5473・5474も<span class="ltr">8</span>次車に該当？ -->
* 5118F・5119F（<span class="ltr">9</span>両編成）、5121F・5122F（<span class="ltr">10</span>両編成）、サハ5501・5801号（<span class="ltr">6</span>扉車）として製造されていたが、多くが異なる番号で入籍、また製造されたうちの<span class="ltr">3</span>両は入籍が翌年度に持ち越された。
* 本グループの途中から、側面の吹寄せ板が<span class="ltr">BG</span>仕上げに変更された。上記の中では5122F（<span class="ltr">7</span>両）と同編成向けに製造されていたサハ5417・5420が該当<ref group="注">5118F・5119F、5101F向けであったサハ5405・5406はいずれも5122Fより後に出場しているが、該当しない。</ref>。

=== 2010年度製造分 ===
{{multiple image|image1=Tokyu 5050-4000 4908 wheelchair space 20130725.JPG|caption1=手すりが変更された車椅子スペース<br>（画像は2012年度製造の4108F）|width=220}}

5000系：サハ5404号（<span class="ltr">6</span>扉車）

5050系：5169F・5173F・5174F（<span class="ltr">8</span>両編成※）、5170F - 5172F（<span class="ltr">4</span>・<span class="ltr">5</span>号車欠車の<span class="ltr">6</span>両編成）<ref name="RM2011-4 TKK"> ネコ・パブリッシング「レイルマガジン」2011年<span class="ltr">4</span>月号記事「東京急行電鉄2010年車輛のうごき」（資料協力：東京急行電鉄）参照。</ref>

5080系：なし<!-- 2010年度製造分が<span class="ltr">9</span>次車という出典ができないので次車区分は記載できません。 -->
* 車椅子スペースの手すりを変更（6000系・7000系と同等）
** 窓下の手すりを<span class="ltr">1</span>段から<span class="ltr">2</span>段とし、<span class="ltr">1</span>段目にはクッションを巻いている。また窓上の手すりを省略した。
* 5050系において、副都心線等への直通運転への対応を実施。直通各社の保安装置・無線装置や副都心線でのワンマン運転機器が装備された。
* 5169F・5173F・5174Fは5050系として<span class="ltr">8</span>両同時に入籍しているが、これらの<span class="ltr">4</span>号車は5000系（デハ5900形）<span class="ltr">8</span>次車として製造されたものであり、仕様が異なる。
** 8次車の中で仕様が分かれていた吹寄せ板の仕上げについては、サハ5474のみ<span class="ltr">BG</span>仕上げである。

既存の5050系、5000系（東横線運用車）についても2010年度から2012年度にかけて副都心線直通への対応改造が実施されている。

=== 2011年度製造分 ===
{{multiple image|image1=Tokyu 5000 security camera.jpg|caption1=17インチの車内表示器<br>（画像は5000系改造車）|width=220}}

5050系：4101F - 4104F（<span class="ltr">6</span>号車欠車の<span class="ltr">9</span>両編成）、4105F・4106F（<span class="ltr">10</span>両編成）、5175F、サハ5572・5569・5573・5574号

5000系・5080系：なし
*5050系に<span class="ltr">10</span>両編成を設定。
*TIP装置をデジタル化<ref group="注">本グループでは編成単位での新造車のみ</ref>。あわせて車内表示器（LCD）の画面サイズを<span class="ltr">15</span>インチから<span class="ltr">17</span>インチへ拡大<ref name="Magazine2011-7" />。
*荷棚の仕様変更<ref name="Magazine2011-7" />（金網から穴の開いた板状のものへ）
*日立製VVVFインバータ装置を変更。外観上は網目部分の形状の変更が目立つ。スペクトラム拡散により磁励音が静粛化された<ref>「東京急行電鉄5050系『Shibuya Hikarie号』」『鉄道ピクトリアル』2014年<span class="ltr">2</span>月号（通巻886号）</ref>。
**形式は<span class="ltr">2</span>群用がVFI-HR2820L、<span class="ltr">1</span>群用がVFI-HR1420Wとなる。
4101F - 4104Fに組み込まれた中間車<span class="ltr">4</span>両（新デハ4601 - 4604）については、組み込みに際してTIP装置の更新（LCDの<span class="ltr">17</span>インチ化）を行っている。

TIP装置の更新は既存編成においても2015年<!-- ≠15年度 -->より開始され、LCDの<span class="ltr">17</span>インチ化・ドア開閉表示灯の設置（未設置車のみ）がなされている。

=== 2012年度製造分 ===
5050系：4107F - 4109F

5000系・5080系：なし

これまで本系列、並びにその台車などの製造を担っていた東急車輛の鉄道車両事業が<span class="ltr">4</span>月に総合車両製作所へ継承された。実質的には製造所名が変更された形となる。
* 各部の製造銘板を変更（東急車輛→総合車両製作所）。
* 台車の軸ばね箱の構造を変更。

=== 2013年度製造分 ===
5050系：4110F「Shibuya Hikarie号」・5176F（サハ5576はsustina）

5000系・5080系：なし
* 前照灯・車内照明にLEDを採用。
* 日立製の冷房装置の側面リブを省略。
* 本グループのみの変更点：日立製の冷房装置を搭載、裾部にも転落防止幌を設置
前照灯・室内灯はそれぞれHID・蛍光灯を用いている既存車も全て交換が行われた。また冷房装置の変更も一部既存品で行われている。

=== 2015年度製造分 ===
5000系：サハ5400形・5500形・5800形各<span class="ltr">4</span>両（5115F - 5117F・5120F向け）

5050系・5080系：なし
{{multiple image|width=200|image1=Tokyu-5000 Inside high-backed-seat Version.jpg|image2=Tokyu-5000 high-backed-seat.jpg|caption1=6扉車置き換え用中間車の車内|caption2=ハイバックシート<br>戸袋付近はヘッドレストを装備}}

内装に大幅な変更が加えられ、各系列で異なっていたデザインも統一された。
*田園都市線車両は全車<span class="ltr">4</span>扉へ変更。
*座席をハイバックシートに変更し、一部座席にはヘッドレストを装備<ref name="railf201609">鉄道ファン通算665号付録「新車カタログ2016」</ref>。モケットを緑系とした。
**4110Fに類似しており、窓下のブラックアウト部には扉間のみ、「TOKYU CORPORATION」の文字が入る。
*車椅子スペースの増設<ref name="railf201609" />（各車両に設置）
**位置は、先頭車が連結面寄り、<span class="ltr">2</span>号車は両端<ref group="注">便宜上まとめて記したが、先頭車と<span class="ltr">2</span>号車は2016年度製造分で初めて登場する。</ref>、その他は上り方の車端部（いずれも向かって右側）とされ、既存の車椅子スペース・フリースペースとの互換性が持たせてある。
*妻引戸の窓を大型化、化粧板を木目調とし<ref name="railf201609" />、また戸閉装置を変更。
*その他内装各部の変更
**床面デザインの変更（及び車椅子・ベビーカーマークの掲出）・袖仕切り大型化・荷棚の低位置化
*車外妻面のTIP関係の機器箱を廃止。
本年度から2017年度にかけて新造車の組み込みが行われた5104F - 5117F・5120Fは、組み込みと同時にTIP装置更新（LCDの<span class="ltr">17</span>インチ化）を受けている。

=== 2016年度製造分 ===
5000系：サハ5400形・5500形・5800形各<span class="ltr">9</span>両（5104F・5106F・5107F・5109F・5110F - 5114F向け）

5050系：5177F

5000系・5080系：なし
*主電動機を全密閉式（TKM-16）に変更（編成単位での新造車のみ）
*先頭車の排障器（スカート）をスノウプラウ付きのものへ変更<ref name=":7" />。
*列車無線の送受話器をデジタル対応型に変更。
*一部車両において、廃車となった<span class="ltr">6</span>扉車からの部品流用を開始。一部に仕様の退化がみられる。

=== 2017年度製造分 ===
サハ5400形・5500形・5800形各<span class="ltr">2</span>両（5105F・5108F向け）
*大きな変更はない。
=== 2019年度製造分 ===
5050系：5178F、デハ4611・サハ4711号

5000系・5080系：なし
{{Vertical_images_list|寄せ=右|幅=200px|画像1=Tokyu-Series5878.jpg|説明1=2019年度製造の5178F<br>変更されたスカートが目立つ。}}
東京急行電鉄の鉄軌道事業が東急電鉄に吸収分割された。本グループの<span class="ltr">10</span>両はいずれも分割前に到着・分割後に入籍となっており、銘板等への反映はされていないが、4111F向け増結車は側面窓下の社名表示が省略、側面の社紋は未貼付の状態で製造されている。
* 列車無線（空間波式）をアナログ/デジタル兼用タイプに変更し、誘導無線を廃止。
* 内装に2020系の意匠を取り入れ<ref name=":7" />。
** ヘッドレストが廃止されたほか<ref name=":7" />、床面デザイン、車椅子スペースの手すり形状などが変更された。
* 側引戸の化粧板を艶消しの滑りやすいものへ変更。
* 側面の赤帯を細いタイプに統一。
* 本グループのみの変更点：床面の車椅子・ベビーカーマークを省略

=== 2021年度製造分 ===
5080系：デハ5487・サハ5587号

5000系・5050系：なし

* 5080系を<span class="ltr">8</span>両編成に変更。
* 座席のハイバック仕様を取止め<ref>『鉄道ピクトリアル』2022年<span class="ltr">10</span>月号（通巻1003号） 「2021年度 民営鉄道車両動向」東急電鉄 pp.146&ndash;147</ref>。
* 妻面の車籍銘板、側面の社紋の社名表記を変更（「東京急行電鉄」→「東急電鉄」、「TOKYU CORPORATION」→「TOKYU RAILWAYS」）。
=== 2022年度製造分 ===
5050系：サハ4412・4415・デハ4512・4515号

5080系：デハ5480形<span class="ltr">7</span>両・サハ5580形<span class="ltr">9</span>両（5181F - 5186F向けと、サハ5589・5590号）

5000系：なし
*5050系4000番台に<span class="ltr">Q</span>シート車両を設定（編成構成変更）。
{{-}}

== sustina試験車 ==
2013年度製造分の中のうちサハ5576号は、東急電鉄と総合車両製作所（J-TREC）が共同開発した次世代ステンレス車両「[[sustina]]」を採用した第<span class="ltr">1</span>号車両である<ref name="sustina" />。2013年<span class="ltr">5</span>月中旬に東横線に導入された。

=== 車体 ===
従来の軽量ステンレス構造を基本にしながら、構体構造の見直しや妻面（妻構体）にビード付き外板の採用、室内艤装構造の見直しにより、自重を0.5{{nbsp}}[[トン|t]]軽量化（従来の26.0{{nbsp}}tから25.5{{nbsp}}tに）しており、[[アルミニウム合金]]車体並みの軽量化を達成している<ref name="Tech246">いずれも日本鉄道車両工業会「車両技術」246号「東京急行電鉄 5050系5576号車 次世代ステンレス車両sustina」13&ndash;22頁。</ref><ref name="JREA2013-11">いずれも日本鉄道技術協会「JREA」2013年<span class="ltr">11</span>月号「次世代国内向けステンレス車両（東急電鉄5576号車）の概要」35&ndash;38頁記事。</ref>。

従来、ステンレス車両の組み立てには[[スポット溶接]]が使用されてきており、外板同士の接合には外板同士を重ねてスポット溶接を行うため、「せぎり」とよばれる継ぎ目が多数存在した。しかし、「sustina」では外板同士を[[レーザー溶接]]によって すべて連続溶接することで、継ぎ目のないフラットな外板となっている。

外板同士の継ぎ目個所には、雨水などが侵入するのを防ぐため、[[コーキング|シーリング]]処置を行っていたが、シーリング材は経年によって劣化するため、定期的に補修が必要であった。しかし、外板同士を連続溶接することで継ぎ目がないため、このような作業が不要となるため、メンテナンス性が大幅に向上している。また、車体の凹凸が少ないことから、外観見付けの向上も図られている。

レーザー溶接は側面外板全体（車体長19.5{{nbsp}}m）、側窓枠および側出入口フレーム、妻面外板（従来<span class="ltr">3</span>枚の板から構成を<span class="ltr">1</span>枚の板化）、妻面外板と幌枠（連結幌取り付け枠）の接合に使用されている。また、従来工法では雨樋を車両限界内に収めるため、側構体を車体中央に向けて<span class="ltr">1</span>度傾斜させた台形断面構造となっていたが、「sustina」では側構体と屋根構体の接合方法の見直しにより、側構体を垂直に立ち上げることで室内スペースの拡大が図られている（車両定員<span class="ltr">1</span>名増加）。

=== 内装 ===
客室内は構体の剛性向上と万が一の側面[[列車衝突事故|衝突事故]]発生時における乗客の安全性を確保するため「内装ロールバー構造」を採用した<ref name="Tech246" /><ref name="JREA2013-11" />。これは左右の側構体間を連結する補剛材に袖仕切板、スタンションポール（縦握り棒）荷棚受けなどに曲面を描いたポール（補強棒）で結んだもので、万が一の衝突事故時の安全性向上と内装デザインとの調和を図っている。

袖仕切板などの内装品の取り付けには、つり溝を利用したボルトナット固定方式やネジ座が動くフローティングボルト・ナット方式を採用し、作業性の向上を図るとともに車内での穴開け作業を不要とすることで、切り粉の発生をなくしている<ref name="Tech246" /><ref name="JREA2013-11" />。天井ダクトや天井部、妻面、配線類は現車組立てとせず、あらかじめ外部で製作を行った後、車体に取付ける形で組立てる[[モジュール]]化を採用しており、作業の効率化が図られている。

[[網棚|荷棚]]上の側面天井部は、開閉可能な構造としており、組み立て時における作業性の向上や将来の配線追加工事が行われる場合にも容易に対応できる構造となっている。内装デザイン向上のため、荷棚受け、つり手棒受けなどの内装品は[[ねじ|ビス]]の頭が乗客から極力見えない構造としている。荷棚高さは使いやすさの向上のため、床面高さ1,748{{nbsp}}mmから53{{nbsp}}mm低くした1,695{{nbsp}}mmに変更した。

客室照明には[[LED照明]]を採用しており、[[消費電力]]を従来に比べて約40{{nbsp}}[[パーセント|%]]削減している。以前は中間車<span class="ltr">1</span>両につき灯具が<span class="ltr">24</span>灯設置されていたが、<span class="ltr">22</span>灯に減らされている。車内照度は従来と同等となっており、省エネルギー化が図られている。連結面貫通扉は従来、傾斜式戸閉装置を採用してきたが、乗客から操作が重いとの意見があったことから、ばねの巻き取り力で動作する水平式戸閉装置を採用している<ref name="Tech246" /><ref name="JREA2013-11" />。

<gallery widths="200" heights="150px" style="font-size:90%">
ファイル:Tokyu 5050 kei 5576 sustina vehicles toyoko line.JPG|「sustina」を採用したサハ5576号。<br />（2013年<span class="ltr">9</span>月<span class="ltr">29</span>日 [[自由が丘駅|自由が丘]]）
ファイル:Tokyu 5050 kei 5576 sustina vehicles interior.JPG|サハ5576号の車内、左側の袖仕切り板から左右の荷物棚を経由して、右側の袖仕切り板に繋がっているのが内装ロールバーであり、左右の荷物棚付近で、その一部が車体側面に繋がっている。
ファイル:Tokyu 5050 kei 5576 sustina vehicles.JPG|サハ5576号の車内の妻面の上には、車両番号の表示の下にsustinaの表示がある。
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== 特殊運用・ラッピング==<!-- しばらく放置されててだいぶ抜けてます -->
* 田園都市線用の5101Fの運用開始から<span class="ltr">1</span>か月間は「Series 5000 Debut!」とデザインされた[[方向幕#ヘッドマーク|ヘッドマーク]]を装着して運用された<ref name="RailfanTKK-2002-10" /><ref name="RailfanTKK-2002-92">[https://web.archive.org/web/20041208044206/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5000-92.shtml 5000系特集！ vol.9 その<span class="ltr">2</span>。（レールファン東急トピックス）]（インターネットアーカイブ・2004年時点の版）</ref>。
* 東横線においては5050系5151F・5152Fが運用開始から<span class="ltr">1</span>か月間「5050系 デビュー」と表記された<span class="ltr">2</span>編成で異なるデザインのヘッドマークを装着して運用された<ref name="RailfanTKK-2004-3" />。
* 2007年<span class="ltr">7</span>月<span class="ltr">12</span>日から翌2008年<span class="ltr">6</span>月<span class="ltr">30</span>日まで、5050系5159Fが「[[東急東横線|東横線]]開業<span class="ltr">80</span>周年記念電車」として運転された。この編成には先頭車の前面にヘッドマークが装着され、ドアと窓の間には東横線各駅の周辺の風景イラストのステッカーが貼付された。なお、運転開始初日には渋谷から元住吉まで招待制の記念列車に充当された。
* さらに同年<span class="ltr">7</span>月<span class="ltr">21</span>日から<span class="ltr">8</span>月<span class="ltr">31</span>日まで「[[仮面ライダー電王]][[スタンプラリー]]」が開催されたことに伴い、5050系5160Fが「仮面ライダー電王ラッピングトレイン」として運転された。
* 同年<span class="ltr">11</span>月<span class="ltr">15</span>日から<span class="ltr">12</span>月<span class="ltr">20</span>日まで5050系5165Fが[[アニメーション映画]]『[[えいがでとーじょー<span class="ltr">!</span>たまごっち ドキドキ<span class="ltr">!</span>うちゅーのまいごっち<span class="ltr">!?</span>]]』の広告車両となった。
* 2007年<span class="ltr">7</span>月<span class="ltr">15</span>日運転分からの「[[みなとみらい号]]」（[[埼玉高速鉄道]][[浦和美園駅]]発着列車）では、[[埼玉高速鉄道2000系電車|埼玉高速鉄道2000系]]に代わって5080系で運用されている。ただし、同日分の「みなとみらい号」は台風の接近により運転中止となったため、実際に運用されたのは同年<span class="ltr">10</span>月<span class="ltr">27</span>日からである。前面のヘッドマークは車内側から掲出されていた。種別・行先表示器の表示は復路は「急行 浦和美園」となっていたが、往路は「急行 元町・中華街」ではなく「臨時」であった。
* 2015年<span class="ltr">7</span>月末から<span class="ltr">1</span>年間、5050系5170Fに「いい街いい電車プロジェクト」のラッピングを実施していた<ref>[https://web.archive.org/web/20161101175413/http://www.tokyu-ooh.jp/about/bodyad.php 実施中のラッピングバス・車体広告]（ウェブアーカイブ・TOKYU OOH・2016年<span class="ltr">11</span>月の版）</ref>。
* 2016年<span class="ltr">10</span>月から<span class="ltr">1</span>年間、5000系5104F・5050系4102Fに東急線アプリのラッピングを実施していた<ref>[https://web.archive.org/web/20170409215551/http://www.tokyu-ooh.jp/about/bodyad.php 実施中のラッピングバス・車体広告]（ウェブアーカイブ・TOKYU OOH・2017年<span class="ltr">4</span>月の版）</ref>。
* 2018年<span class="ltr">1</span>月中旬から<span class="ltr">1</span>年間、5000系5107F・5050系5169Fに「にじいろ東急スクエア号」として東急スクエアのラッピングとヘッドマークの掲出を行っていた<ref name=":4">[https://web.archive.org/web/20181207200530/http://www.tokyu-ooh.jp/about/bodyad.php 実施中のラッピングバス・車体広告]（ウェブアーカイブ・TOKYU OOH・2018年<span class="ltr">12</span>月の版）</ref>。
* 2018年<span class="ltr">8</span>月末から2019年<span class="ltr">3</span>月まで、5080系5188Fに「まちづくり100周年」のラッピングとヘッドマークの掲出を行っていた<ref name=":4" />。
'''運行中の列車'''
* 2017年<span class="ltr">9</span>月<span class="ltr">4</span>日より、5000系5122Fに[[東急5000系電車 (初代)|旧5000系]]「青ガエル」の塗装を再現したラッピングを行っている<ref>[https://www.tokyu.co.jp/file/170817.pdf 東横線開通<span class="ltr">90</span>周年記念イベントを実施](PDF) - 東京急行電鉄リリースニュース 2017年<span class="ltr">8</span>月<span class="ltr">17</span>日掲載</ref><ref>[https://news.mynavi.jp/article/20170904-a102/ 東急東横線に緑のラッピング電車「青ガエル」旧5000系の塗装を細部まで再現] - マイナビニュース 2017年<span class="ltr">9</span>月<span class="ltr">4</span>日掲載</ref>。東横線<span class="ltr">90</span>周年を記念して実施されたもので、記念ロゴやヘッドマークが掲出されていた。当初は<span class="ltr">1</span>年間としていた運行期間が2019年<span class="ltr">8</span>月までに延長<ref>[https://web.archive.org/web/20180727130839/https://www.tokyu.co.jp/information/list/Pid=post_85.html 東横線<span class="ltr">90</span>周年記念ラッピング電車（青ガエル）の運行を延長します] - （ウェブアーカイブ 東急電鉄からのお知らせ 2018年<span class="ltr">7</span>月<span class="ltr">25</span>日掲載）</ref>、さらに2019年<span class="ltr">9</span>月には二度目の延長が発表された<ref>[https://www.tokyu.co.jp/information/list/Pid=post_198.html 東横線ラッピング電車（青ガエル）の運行継続のお知らせ] - 東急電鉄からのお知らせ 2019年<span class="ltr">9</span>月<span class="ltr">1</span>日掲載</ref>。以後は<span class="ltr">90</span>周年関連のロゴを取り外し、単純に「青ガエル」として運行されている。
* 2018年<span class="ltr">9</span>月より、東横線において5000系・5050系<span class="ltr">8</span>両<span class="ltr">3</span>編成の<span class="ltr">1</span>号車に[[キユーピー]]のラッピングが行われている<ref>[http://www.tokyu-ooh.jp/about/bodyad.php 実施中のラッピングバス・車体広告] - TOKYU OOH</ref>。車両は複数回にわたり入れ替わっており、2022年現在は5159F - 5161Fがラッピング実施中。
* 2020年<span class="ltr">9</span>月より、5000系5121Fが「[[SDGs]]トレイン 美しい時代へ号」としてラッピング・ヘッドマークを掲出し運行している<ref>[https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/20200806_1.pdf 阪急×阪神×東急が協働 ラッピング列車「SDGs トレイン２０２０」を<span class="ltr">9</span>月<span class="ltr">8</span>日（火）より運行します！] (PDF) - 東急グループ・阪急阪神ホールディングスリリースニュース 2020年<span class="ltr">8</span>月<span class="ltr">6</span>日掲載</ref>。当初は<span class="ltr">1</span>年間としていた運行期間は<span class="ltr">2</span>度延長され<ref>[https://news.mynavi.jp/article/20210828-1957234/ 阪急・阪神・東急「SDGsトレイン」運行期間を延長 - 2022年<span class="ltr">9</span>月まで] - マイナビニュース 2021年<span class="ltr">8</span>月<span class="ltr">28</span>日掲載</ref><ref>[https://www.tokyu.co.jp/information/list/Pid=post_662.html 特別企画列車「ＳＤＧｓトレイン 美しい時代へ号」の運行を、２０２３年<span class="ltr">3</span>月まで延長します](PDF) - 東急グループリリースニュース 2022年<span class="ltr">8</span>月<span class="ltr">31</span>日掲載</ref>、2021年<span class="ltr">9</span>月からは「SDGsトレイン 2021」として、2022年<span class="ltr">9</span>月からは「SDGsトレイン 2022」として運行しており、2023年<span class="ltr">3</span>月まで運行予定。
* 2022年<span class="ltr">4</span>月末より、5050系5151Fが「東急グループ100周年トレイン」としてラッピング・ヘッドマークを掲出し運行している<ref>[https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/20220329-1-1.pdf 特別企画列車「東急グループ１００周年トレイン」を運行します。](PDF) - 東急グループリリースニュース 2022年<span class="ltr">3</span>月<span class="ltr">29</span>日掲載</ref>。2023年<span class="ltr">3</span>月まで運行予定。
<gallery widths="200" heights="150" style="font-size:90%;">
ファイル:TKK5184F minatomirai-go.jpg|「みなとみらい号」の運用に就く5080系<br />（2007年<span class="ltr">12</span>月<span class="ltr">24</span>日 [[新高島駅]]）
ファイル:Tokyu5000series 5122f.jpg|東横線<span class="ltr">90</span>周年記念「青ガエル」5122F<br />（2019年<span class="ltr">8</span>月 多摩川駅）
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== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Reflist|3|group="注"}}
=== 出典 ===
{{Reflist|3}}

== 参考文献 ==
;全般
*神尾純一 「車両総説」『鉄道ピクトリアル』2004年<span class="ltr">7</span>月臨時増刊号（通巻749号）特集・東京急行電鉄、鉄道図書刊行会。
*山口雄二 「東急8000系ファミリーの記録<span class="ltr">3</span>」『鉄道ファン』2006年<span class="ltr">11</span>月号（通巻547号）、交友社。

;5050系・5080系
*市川裕幸 「新車ガイド 東京急行電鉄5000系」『[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]』2002年<span class="ltr">6</span>月号（通巻494号）、[[交友社]]。
*水田大地 「東京急行電鉄5000系」『[[鉄道ピクトリアル]]』2002年<span class="ltr">7</span>月号（通巻719号）、[[鉄道図書刊行会]]。
*神尾純一 「東京急行電鉄　5000系電車」『車両技術』2002年<span class="ltr">9</span>月号（通巻224号）、日本鉄道車輌工業会。
*交友社編集部 「CAR INFO 東急電鉄　目黒線用5080系」『鉄道ファン』2003年<span class="ltr">3</span>月号（通巻503号）、交友社。
*神尾純一 「東京急行電鉄5000系・5080系」『鉄道ピクトリアル』2003年<span class="ltr">10</span>月臨時増刊号（通巻738号）特集・鉄道車両年鑑2003年版、鉄道図書刊行会。
*今野雅夫 「東京急行電鉄5000系の概要」『鉄道ピクトリアル』2003年<span class="ltr">12</span>月号（通巻740号）、鉄道図書刊行会。

;5050系
*交友社編集部 「CAR INFO 東京急行電鉄5050系」『鉄道ファン』2004年<span class="ltr">5</span>月号（通巻517号）、交友社。
*望月利明 「東京急行電鉄5050系」『鉄道ピクトリアル』2004年<span class="ltr">10</span>月臨時増刊号（通巻753号）特集・鉄道車両年鑑2004年版、鉄道図書刊行会。
;5050系4000番台
*交友社「鉄道ファン」2011年<span class="ltr">7</span>月号CAR INFO「東急5050系4000番台」（資料提供・取材協力：東京急行電鉄）
*鉄道図書刊行会「鉄道ピクトリアル」2011年<span class="ltr">7</span>月号記事「東京急行電鉄5050系4000番代」
*ネコ・パブリッシング「レイルマガジン」2011年<span class="ltr">7</span>月号HOT NEWS「東京急行電鉄5050系4000番代」（取材協力：東京急行電鉄）

;5000系<span class="ltr">6</span>扉車
*望月利明 「新車ガイド 東京急行電鉄5000系<span class="ltr">6</span>扉車」『鉄道ファン』2005年<span class="ltr">5</span>月号（通巻529号）、交友社。
*望月利明 「東京急行電鉄5000系<span class="ltr">6</span>ドア車」『鉄道ピクトリアル』2005年<span class="ltr">10</span>月臨時増刊号（通巻767号）特集・鉄道車両年鑑2005年版、鉄道図書刊行会。

;sustina
*日本鉄道車両工業会「車両技術」246号「東京急行電鉄 5050系5576号車 次世代ステンレス車両sustina」（真鍋宏嗣 東京急行電鉄（株）鉄道事業本部運転車両部車両課）
*[[日本鉄道技術協会]]「JREA」2013年<span class="ltr">11</span>月号「次世代国内向けステンレス車両（東急電鉄5576号車）の概要」（浅賀哲也 株式会社総合車両製作所生産本部技術部主任技師）

== 関連項目 ==
* [[のるるん]] - 本系列をモチーフとした東京急行電鉄のマスコットキャラクター。
* [[横浜高速鉄道Y500系電車]] - 本系列と共通設計の横浜高速鉄道の車両。

== 外部リンク ==
* {{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20210205130036/https://www.tokyu.co.jp/file/011225.pdf 新形式車両「5000系」導入（東京急行電鉄ニューリリース）]}}（インターネットアーカイブ・2021年時点の版）
* レールファン東急 トピックス
** [https://web.archive.org/web/20041207141921/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5000-1.shtml ５０００系特集！ vol.１]（インターネットアーカイブ）
** [https://web.archive.org/web/20041207142837/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5000/5102-1.shtml ５０００系<span class="ltr">2</span>次車特集！]（インターネットアーカイブ）
** [https://web.archive.org/web/20041207161259/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5080/5080-1.shtml ５０８０系特集！]（インターネットアーカイブ）
** [https://web.archive.org/web/20041206161152/http://www.railfan.ne.jp/tokyu/topics1/5050/5050-vol1-1.shtml ５０５０系特集!! vol.１ その<span class="ltr">1</span>]（インターネットアーカイブ）
* 編集長敬白：[https://web.archive.org/web/20200712035342/http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2013/04/15_10.html Shibuya Hikarie号まもなくデビュー。 - 鉄道ホビダス]（インターネットアーカイブ）
* 編集長敬白：[https://web.archive.org/web/20200712035342/http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2013/04/24_4.html 「sustina」第<span class="ltr">1</span>号車登場。 - 鉄道ホビダス]（インターネットアーカイブ）
* 総合車両製作所『総合車両製作所技報』
** 第<span class="ltr">2</span>号（2013年<span class="ltr">12</span>月）特集寄稿{{PDFlink|[https://www.j-trec.co.jp/company/070/02/jtr02.pdf 「sustina第<span class="ltr">1</span>号車両完成記念」]}}（pp.4&ndash;41）
** 第<span class="ltr">2</span>号（2013年<span class="ltr">12</span>月）製品紹介{{PDFlink|[https://www.j-trec.co.jp/company/070/02/jtr02_94-97.pdf 「東急電鉄 5050系4000番台 Shibuya Hikarie号」]}}（pp.94&ndash;97）
** 第<span class="ltr">6</span>号（2017年<span class="ltr">12</span>月）製品紹介{{PDFlink|[https://www.j-trec.co.jp/company/070/06/jtr06_106-109.pdf 「東急電鉄 5000系<span class="ltr">6</span>扉車置換え<span class="ltr">4</span>扉車」]}}（pp.106&ndash;109）

{{commonscat|Tōkyū 5000 series (<span class="ltr">II</span>)}}

{{DEFAULTSORT:とうきゆう5000けいてんしや_2}}
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