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水晶の栓

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水晶の栓
Le Bouchon de cristal
著者 モーリス・ルブラン
発行日 1912年
発行元 Éditions Pierre Lafitte
ジャンル 推理小説
フランスの旗 フランス
言語 フランス語
前作813
次作ルパンの告白
ウィキポータル 文学
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Le bouchon de cristal1912

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4



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翻案作品[編集]

『ルパン大盗伝』(『講談雑誌』1929年8月号-11月号)
横溝正史によるもので、「水晶の栓」という単語も出てくるが主要登場人物名と重要書類の隠し場所以外、設定・展開などに共通性がなく、「翻案」としても逸脱していて、実質横溝がキャラクターの名前を借りて書いたオリジナル作品状態になっている[1]
具体例を挙げると、まず出だしが「ルパンが道で親切にした老婆に財布をすられて追いかけるが、老婆はクラリス(若い女性)の変装でルパンに頼みたいことがあるのでこうしたことをやっておびき寄せたと弁解…」といったことから事件に巻き込まれ。この時はトラブルで依頼を聞けなかったものの、目的は「代議士ドーブレク(原文ママ)の恐喝からクラリスの弟のアルモンドやフランス内閣を助けてほしい、ドーブレクの持つ証拠を盗んでくれ。」というものだったと終盤で明かされる。
展開も四つ巴ではなくルパン、ドーブレク、警察の3勢力だけで、女性はクラリスぐらいしか出てこず、最初からルパンの味方である。

脚注[編集]

  1. ^ 横井司 編『横溝正史探偵小説選1』論創社、2008年。ISBN 978-4-8460-0723-2、p.538「解説」。

外部リンク[編集]