清水紫琴
清水紫琴︵しみず しきん、1867年︵慶応三年︶12月下旬-1933年7月31日︶は、明治の女性作家。出生届出は1868年1月。
岡山県生まれ、本名は清水豊子、筆名はつゆ子。京都府立第一女学校卒。女権運動に活躍し、植木枝盛らと交わる。﹃女学雑誌﹄記者となり、明治24年︵1891︶、﹁こわれ指輪﹂で文壇に登場、92年、化学者の古在由直と結婚、古在紫琴の名で女性作家として活躍したが、明治34年︵1901︶、﹁夏子の物思ひ﹂以後、筆を絶つ。夫から執筆を禁じられたと言われている。代表作に、﹁したゆく水﹂︵1898︶、﹁移民学園﹂︵1899︶などがある。
次男は哲学者の古在由重。由重の編纂で﹃紫琴全集﹄︵草土文化, 1983︶が出ている。また山口玲子﹃泣いて愛する姉妹に告ぐ-古在紫琴の生涯﹄︵草土文化、1977︶がある。