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豊臣秀吉
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=== 政権の樹立・朝臣として聚楽第を構える === [[ファイル:Go-yozei Tenno Juraku-dai Gyoko-zu.jpg|thumb|250px|『後陽成天皇聚楽第行幸図』]] 天正
15
年(1587年)、平安京大内裏跡([[内野 (曖昧さ回避)|内野]])に朝臣としての豊臣氏の本邸を構え「聚楽」と名付ける(フロイス『日本史』<ref>『日本史』 「彼(秀吉)はこの城を聚楽(juraku)と命名した。それは彼らの言葉で悦楽と歓喜の集合を意味する」(松田毅・川崎桃太訳)</ref>、 『時慶記』<ref>『時慶記』 天正
15
年正月
27
日の条、「従法印有折紙、内野関白殿新殿号聚楽」</ref>)。この屋敷が「[[聚楽第]](じゅらくてい・じゅらくだい)」である。 天正
16
年([[1588年]])[[
4
月
14
日 (旧暦)|4月
14
日]]、秀吉は聚楽第に[[後陽成天皇]]を迎え華々しく饗応し、徳川家康や織田信雄ら有力大名に自身への忠誠を誓わせた([[聚楽第行幸]])。また、同年
7
月には毛利輝元が上洛し、完全に臣従した。さらに、[[刀狩令]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sankei.com/article/20171228-7VSRH6QORROJ7N3QZZ2N73TQUI/|title=豊臣政権「刀狩り令」以前に刀狩り実施? 滋賀・長浜で古文書発見|publisher=産経ニュース|date=2017-12-28|accessdate=2022-09-13}}</ref>や[[海賊停止令]]を発布、全国的に施行した{{Sfn|村川|2000|p=49-60}}。 イエズス会の宣教師たちは、この天正
16
年の段階で「この暴君はいとも強大化し、全日本の比類ない絶対君主となった。」<ref name="haku">{{Cite journal|和書|author=[[白峰旬]] |date=2015-03 |url=http://repo.beppu-u.ac.jp/modules/xoonips/detail.php?id=gk01702 |title=『十六・七世紀イエズス会日本報告集』における織田信長・豊臣秀吉・豊臣秀頼・徳川家康・徳川秀忠に関するイエズス会宣教師の認識について |journal=別府大学大学院紀要 |ISSN=1345-0530 |publisher=別府大学会 |volume=17 |page=8 |naid=120005618575 |CRID=1050282812822501888 |ref=harv}}</ref>「この五百年もの間に日本の天下をとった諸侯がさまざま出たが、誰一人この完璧な支配に至った者はいなかったし、この暴君がかち得たほどの権力を握った者もいなかった。」<ref name="haku"/>と『イエズス会日本報告集』に記しており、秀吉は天正
16
年段階ですでに日本国の完璧な支配を達成していたとする。 後代の歴史家も同様の認識を示しており、[[池享]]は前年に九州を平定し、後陽成天皇の聚楽第行幸を成功させた天正
16
年に秀吉は「事実上の国王」になったとしている<ref>{{Citation|和書|editor=池享|title=天下統一と朝鮮侵略|publisher=吉川弘文館|series=日本の時代史 13|year=2003|page=65}}</ref>。 また堀越祐一はそれまで秀吉直臣系や旧織田系の大名のみに与えられていた[[羽柴氏]]・[[豊臣氏|豊臣姓]]の付与が天正
16
年頃から毛利氏、大友氏、島津氏、龍造寺氏ら秀吉に臣従した大名たちにも与えられるようになることを重要視し、この時期に豊臣政権は成立したとしている。奥羽仕置後に伊達氏。最上氏、宇都宮氏にも氏姓が与えられることになるが、これらはすでに確立していたシステムを東国に適用したに過ぎないとしている<ref>{{Citation|和書|editor=渡邊大門|title=真実の戦国時代|publisher=柏書房|year=2015|page=37}}</ref>。[[高橋富雄]]も同様に天下国家としての日本政治は小田原征伐以前に既に出来上がっており、小田原征伐はその既成のシステムの延長・拡大であるとしている<ref>{{Cite journal|和書|author=高橋富雄 |date=1980-04 |url=https://hirosaki.repo.nii.ac.jp/records/1033 |title=日本中央と日之本将軍 |journal=弘前大学國史研究 |ISSN=0287-4318 |publisher=弘前大学國史研究会 |issue=70 |page=27 |hdl=10129/2956 |CRID=1050001202556240000}}</ref>。
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