「超回復」の版間の差分
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上で述べた部位とパラメータは基本的なものでしかなく、実際の筋力と筋肉量は複合的なパラメータである。中でも、筋肉量とはたくさんの単純なパラメータが複合された物と言える。一例を挙げると、筋肉内のグリコーゲンの量は、筋肉量に影響を与える基本的なパラメータである。
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上で述べた部位とパラメータは基本的なものでしかなく、実際の筋力と筋肉量は複合的なパラメータである。中でも、筋肉量とはたくさんの単純なパラメータが複合された物と言える。一例を挙げると、筋肉内のグリコーゲンの量は、筋肉量に影響を与える基本的なパラメータである。
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== 超回復の実践 == |
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古典的なスポーツ科学においては、1年間(場合によっては複数年)をマイクロサイクルとマクロサイクルに分けて考える。各マイクロサイクルにおいては特定の(場合によっては複数の)部位およびパラメーターを機能向上させる基礎トレーニングが行われ、マクロサイクルにおいては複合的な部位およびパラメーター群(筋力など)の機能向上が行われる。 |
古典的なスポーツ科学においては、1年間(場合によっては複数年)をマイクロサイクルとマクロサイクルに分けて考える。各マイクロサイクルにおいては特定の(場合によっては複数の)部位およびパラメーターを機能向上させる基礎トレーニングが行われ、マクロサイクルにおいては複合的な部位およびパラメーター群(筋力など)の機能向上が行われる。 |
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各マイクロサイクルにおいて、休息期間は、現在トレーニングしている部位およびパラメータが超回復の段階まで到達するまでに必要となるのと同じ期間が設けられる(その期間中、メイン部位の回復に悪影響を与えるようなことは何もしてはならない)。このようなトレーニング方法は、向上させる部位およびパラメーターが相互に関連していない場合にのみ機能するが、残念ながら、筋力と筋肉量においては、各部位およびパラメーターが複雑に関連しているため、これは当てはまらない。したがって、筋力と筋肉量を向上させるためには異なるアプローチが必要となる。トレーニングサイクル中、トレーニングの強度と量を変化させ、トレーニングの波を重層的に積み重ねることで、マイクロサイクルの最後まで、身体部位において要求される超回復が達成される。 |
各マイクロサイクルにおいて、休息期間は、現在トレーニングしている部位およびパラメータが超回復の段階まで到達するまでに必要となるのと同じ期間が設けられる(その期間中、メイン部位の回復に悪影響を与えるようなことは何もしてはならない)。このようなトレーニング方法は、向上させる部位およびパラメーターが相互に関連していない場合にのみ機能するが、残念ながら、筋力と筋肉量においては、各部位およびパラメーターが複雑に関連しているため、これは当てはまらない。したがって、筋力と筋肉量を向上させるためには異なるアプローチが必要となる。 |
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トレーニングサイクル中、トレーニングの強度と量を変化させ、トレーニングの波を重層的に積み重ねることで、マイクロサイクルの最後まで、身体部位において要求される超回復が達成される。 |
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==参照== |
==参照== |
2020年5月20日 (水) 16:42時点における版
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概要
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/f9/Supercompensation.svg/400px-Supercompensation.svg.png)
超回復とトレーニングプログラムとの関係
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/4e/Heterochronism_of_adaptation.svg/220px-Heterochronism_of_adaptation.svg.png)
超回復の実践
古典的なスポーツ科学においては、1年間︵場合によっては複数年︶をマイクロサイクルとマクロサイクルに分けて考える。各マイクロサイクルにおいては特定の︵場合によっては複数の︶部位およびパラメーターを機能向上させる基礎トレーニングが行われ、マクロサイクルにおいては複合的な部位およびパラメーター群︵筋力など︶の機能向上が行われる。 各マイクロサイクルにおいて、休息期間は、現在トレーニングしている部位およびパラメータが超回復の段階まで到達するまでに必要となるのと同じ期間が設けられる︵その期間中、メイン部位の回復に悪影響を与えるようなことは何もしてはならない︶。このようなトレーニング方法は、向上させる部位およびパラメーターが相互に関連していない場合にのみ機能するが、残念ながら、筋力と筋肉量においては、各部位およびパラメーターが複雑に関連しているため、これは当てはまらない。したがって、筋力と筋肉量を向上させるためには異なるアプローチが必要となる。 トレーニングサイクル中、トレーニングの強度と量を変化させ、トレーニングの波を重層的に積み重ねることで、マイクロサイクルの最後まで、身体部位において要求される超回復が達成される。参照
- ^ “Defining supercompensation training”. human-kinetics (2009年3月9日). Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
- ^ Viru, Atko (April 17, 2002). “Early contributions of Russian stress and exercise physiologists”. Journal of Applied Physiology 92 (4): 1378–1382. doi:10.1152/japplphysiol.00435.2001. PMID 11896000.
- ^ Marrier, Bruno; Robineau, Julien; Piscione, Julien; Lacome, Mathieu; Peeters, Alexis; Hausswirth, Christophe; Morin, Jean-Benoît; Meur, Yann Le (2017-01-25). “Supercompensation Kinetics of Physical Qualities During a Taper in Team Sport Athletes”. International Journal of Sports Physiology and Performance 12 (9): 1163–1169. doi:10.1123/ijspp.2016-0607. ISSN 1555-0265. PMID 28121198.