ISSN
ISSN︵International Standard Serial Number、国際標準逐次刊行物番号︶ は、逐次刊行物を識別するための番号[1][2]で、1971年に国際標準化機構のISO 3297として規格が策定され[3]、ISSNネットワーク︵旧称‥国際逐次刊行物データシステム︵ISDS︶︶が管理している。翻訳規格として日本工業規格︵JIS X 0306:2012)になっている[4]。また、RFC 3044 で、URN名前空間として定義されている。日本の場合、国立国会図書館がISSN日本センターとしてISSNの登録・管理を行っている[5]。ISSNの付与は出版者の申請で行う。
日本では、逐次刊行物の流通に﹁雑誌コード﹂を使いISSNを用いないことがある[要出典]。
概要[編集]
ISSNは、逐次刊行資料のタイトルに対する固有番号であり、改題やメディア変更に伴ってISSNも変更される[要出典]。ISSNの構成[編集]
ISSNは8桁の数字で表され、通常4桁-4桁に分けて表記される。上位4桁が国ごとに割り当てられ、その次の3桁が追い番で付与される。最後の1文字はチェック用であり、重みとして8から2までを用いるモジュラス11で計算される[6]。このため数字のほかXになることがある。またISBNあるいは地域的管理番号など他のコードと同時に使用されることから、記録や印刷表示では必ず冒頭に﹁ISSN﹂という記号を表記し、半角スペースの後に半角ハイフンで4桁ずつ2組の数字を続ける規約である[7]。ISBNと異なり、番号に国などの情報は含まれていない。 学術雑誌の例を挙げると、﹃Nature﹄はISSN 0028-0836またはISSN 0302-2889、﹃Science﹄はISSN 0036-8075、﹃Cell﹄はISSN 0092-8674である。Linking ISSN[編集]
ISSNネットワークは継続資料の検索や関連付けに用いるLinking ISSN︵略称 ISSN-L︶を指定している。たとえば原資料と継続資料の媒体が異なると異なるISSNが付与されるため、それらを結びつけるためにLinking ISSNを定めるもので、原資料もしくは継続資料に与えた番号のどちらかを選び指定する[8]。Electronic ISSN[編集]
逐次刊行物の電子媒体版にはElectronic ISSN︵略称eISSNまたはe-ISSN︶が割り当てられている。脚注[編集]
(一)^ “国立国会図書館サーチについて > ヘルプ”. 国立国会図書館. 2018年4月4日閲覧。
(二)^ “オープンアクセスジャーナル出版のためのオンラインガイド > 準備”. 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所︵NII︶. 2018年4月4日閲覧。
(三)^ ISSN International Centre. “ISSN and ISO standards”. 2012年12月17日閲覧。
(四)^ 日本工業規格 (2012年9月20日). “JIS X 0306:2012 (ISO 3297:2007) JIS X 国際標準逐次刊行物番号︵ISSN︶”. 日本工業標準調査会. pp. 1-21. 2018年4月4日閲覧。
(五)^ 小山 順一郎 [KOYAMA Junichiro]﹁ISSN︵国際標準逐次刊行物番号︶、ISSNネットワークと日本センター‥紹介と今後の課題について﹂﹃情報管理﹄第50巻第3号、国立研究開発法人 科学技術振興機構、2007年、144-154頁、doi:10.1241/johokanri.50.144、ISSN 0021-7298、NAID 130000072450。
(六)^ 日本工業規格 2012, p. 1.
(七)^ 日本工業規格 2012, p. 3.
(八)^ 日本工業規格 2012, p. 4.