「邪宗門 (北原白秋)」の版間の差分
表示
削除された内容 追加された内容
Joutyannz2 (会話 | 投稿記録) 編集の要約なし |
編集の要約なし |
||
1行目: | 1行目: | ||
{{Otheruseslist|[[北原白秋]]の詩集 |
{{Otheruseslist|[[北原白秋]]の詩集|その他の用法|邪宗門 (曖昧さ回避)}} |
||
『'''邪宗門'''』(じゃしゅうもん)は、[[北原白秋]]の第一[[詩集]]<ref name="example">新編常用国語便覧 P277 編著 加藤道理、他 〈浜島書店〉 1979年</ref>。[[明治]]42年([[1909年]])刊行<ref name="example" />。[[象徴詩]]の先駆であり、当時の官能的・異国的・退廃的な詩風を代表<ref>広辞苑 新村 出 編 〈岩波書店〉 1992年</ref>。 |
『'''邪宗門'''』(じゃしゅうもん)は、[[北原白秋]]の第一[[詩集]]<ref name="example">新編常用国語便覧 P277 編著 加藤道理、他 〈浜島書店〉 1979年</ref>。[[明治]]42年([[1909年]])刊行<ref name="example" />。[[象徴詩]]の先駆であり、当時の官能的・異国的・退廃的な詩風を代表<ref>広辞苑 新村 出 編 〈岩波書店〉 1992年</ref>。 |
||
2019年7月8日 (月) 19:01時点における版
﹃邪宗門﹄︵じゃしゅうもん︶は、北原白秋の第一詩集[1]。明治42年︵1909年︶刊行[1]。象徴詩の先駆であり、当時の官能的・異国的・退廃的な詩風を代表[2]。
●装幀、﹁エツキスリプリス﹂及﹁幼児磔殺﹂、挿画﹃澆季﹄、挿画﹃硝子吹く家﹄、扉絵及欄画十葉 ……石井柏亭[3] ●挿画﹃真昼﹄、彫版……山本鼎[3] ●私信﹃四十一年七月廿一日便﹄……太田正雄[3]
概要
﹁文庫﹂﹁明星﹂に詩歌を発表し、明治40年に﹁新詩社﹂を脱退して﹁パンの会﹂を起こすと﹁スバル﹂に参加し、詩歌に新天地を開いた白秋であったが、その象徴詩は、頽唐的叙情と異国情調とで彩なす感覚詩・官能詩であって、その典型が官能・神経・曲節︵メロディー︶解放の多彩絢爛な第一詩集﹃邪宗門﹄である[1]。●装幀、﹁エツキスリプリス﹂及﹁幼児磔殺﹂、挿画﹃澆季﹄、挿画﹃硝子吹く家﹄、扉絵及欄画十葉 ……石井柏亭[3] ●挿画﹃真昼﹄、彫版……山本鼎[3] ●私信﹃四十一年七月廿一日便﹄……太田正雄[3]
内容
・父上に献ぐ ・邪宗門扉銘 ・例言魔睡
●邪宗門秘曲︵明治41年8月︶[注釈 1] ●室内庭園︵明治41年12月︶ ●陰影の瞳︵明治41年10月︶ ●赤き僧正︵明治41年12月︶ ●WHISKY.︵明治41年11月︶ ●天鵝絨のにほひ︵明治41年12月︶ ●濃霧︵明治41年10月︶ ●赤き花の魔睡︵明治41年12月︶ ●麦の香︵明治41年12月︶ ●曇日︵明治41年12月︶ ●秋の瞳︵明治41年12月︶ ●空に真赤な︵明治41年5月︶ ●秋のをはり︵明治41年12月︶ ●十月の顔︵明治41年12月︶ ●接吻の時︵明治41年6月︶ ●濁江の空︵明治41年8月︶ ●魔国のたそがれ︵明治41年8月︶ ●蜜の室︵明治41年8月︶ ●酒と煙草に︵明治41年5月︶ ●鈴の音︵明治41年8月︶ ●夢の奥︵明治41年7月︶ ●窓︵明治41年9月︶ ●昨日と今日と︵明治41年11月︶ ●わかき日︵明治41年11月︶朱の伴奏
●謀坂︵明治40年12月︶ ●こほろぎ︵明治40年12月︶ ●序楽︵明治41年2月︶ ●納曾利︵明治41年7月︶ ●ほのかにひとつ︵明治41年2月︶ ●耽溺︵明治40年12月︶ ●といき︵明治40年12月︶ ●黒船︵明治41年2月︶ ●地平︵明治40年12月︶ ●ふえのね︵明治41年2月︶ ●下枝のゆらぎ︵明治41年8月︶ ●雨の日ぐらし︵明治41年5月︶ ●狂人の音楽︵明治41年9月︶ ●風のあと︵明治41年8月︶ ●月の出︵明治41年2月︶外光と印象
●冷めがたの印象︵明治40年11月︶ ●赤子︵明治41年6月︶ ●暮春︵明治41年3月︶ ●噴水の印象︵明治41年7月︶ ●顔の印象 六篇︵明治41年3月︶ ●A 精舎 ●B 狂へる街 ●C 醋の甕 ●D 沈丁花 ●E 不調子 ●F 赤き恐怖 ●盲ひし沼︵明治41年7月︶ ●青き光︵明治41年7月︶ ●樅のふたもと︵明治41年2月︶ ●夕日のにほひ︵明治41年12月︶ ●浴室︵明治41年8月︶ ●入日の壁︵明治41年8月︶ ●狂へる椿︵明治41年6月︶ ●吊橋のにほひ︵明治41年8月︶ ●硝子切るひと︵明治40年12月︶ ●悪の窓 断篇七種︵明治41年2月︶ ●一 狂念 ●二 疲れ ●三 薄暮の負傷 ●四 象のにほひ ●五 悪のそびら ●六 薄暮の印象 ●七 うめき ●蟻︵明治40年3月︶ ●華のかげ︵明治40年12月︶ ●幽閉︵明治41年6月︶ ●鉛の室︵明治40年9月︶ ●真昼︵明治41年12月︶天草雅歌
●天草雅歌︵明治40年10月︶ ●角を吹け ●ほのかなる蝋の火に ●艫を抜けよ ●汝にささぐ ●ただ秘めよ ●さならずば ●嗅煙艸 ●鵠 ●日ごとに ●黄金向日葵 ●一炷青き花
●青き花︵明治40年2、3両月中︶ ●青き花 ●君 ●桑名 ●朝 ●紅玉 ●海辺の墓 ●渚の薔薇 ●紐 ●昼 ●夕 ●羅曼底の瞳古酒
●恋慕ながし︵明治40年2月︶ ●煙草︵明治40年9月︶ ●舗石︵明治40年9月︶ ●驟雨前︵明治39年9月︶ ●解纜︵明治39年7月︶ ●日ざかり︵明治39年9月︶ ●軟風︵明治40年6月︶ ●大寺︵明治39年8月︶ ●ひらめき︵明治39年8月︶ ●立秋︵明治39年8月︶ ●玻璃罎︵明治39年8月︶ ●微笑︵明治39年8月︶ ●砂道︵明治39年8月︶ ●凋落︵明治39年8月︶ ●晩秋︵明治39年5月︶ ●あかき木の実︵明治40年10月︶ ●かへりみ︵明治40年12月︶ ●なわすれぐさ︵明治41年5月︶ ●わかき日の夢︵明治41年5月︶ ●よひやみ︵明治39年4月︶ ●一瞥︵明治39年7月︶ ●旅情︵明治39年9月︶ ●柑子︵明治39年5月︶ ●内陣︵明治40年7月︶ ●懶き島︵明治40年12月︶ ●灰色の壁︵明治39年12月︶ ●失くしつる︵明治41年7月︶ ・邪宗門目次注釈
- ^ 各章題各詩題文言、各作年月 名著復刻 詩歌文学館 紫陽花セット 北原白秋著 邪宗門より (〈財団法人 日本近代文学館〉 1983年)