「霧の彫刻」を編集中
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|artist=[[中谷芙二子]] |
|artist=[[中谷芙二子]] |
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|material= [[純水]] |
|material= [[純水]] |
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|city= 常設展示はキャンベラ︵1983年︶、立川市︵1992年︶、加賀市︵1994年︶、ビルバオ︵1998年︶、サンフランシスコ︵2013年︶、長野市︵2021年︶など。写真は[[昭和記念公園]]︵東京都立川市︶の﹃霧の森﹄
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|city= 常設展示はキャンベラ︵1983年︶、立川市︵1992年︶、加賀市︵1994年︶、ビルバオ︵1998年︶、サンフランシスコ︵2013年︶、長野市︵2021年︶など。写真は[[昭和記念公園]]︵東京都立川市︶の﹃霧の森﹄
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|year= 1970年- |
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|title= 霧の彫刻 |
|title= 霧の彫刻 |
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|other_title_1=英語:Fog Sculptures |
|other_title_1=英語:Fog Sculptures |
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中谷は、初めて霧の彫刻を発表したペプシ館([[#パビリオン|後述]])から、水で作り出す霧を採用している。ノズルから噴射する水を針に衝突させて粒に砕くという仕組みで、ノズルの口径は16ミクロン、噴射する水は70気圧で、針に衝突した水の粒は20から30ミクロンの大きさとなる。その水の粒が空気中に浮かぶことで霧と呼ばれる現象として感知される{{Sfn|岡崎|2018e|p=248}}。水には[[純水]]を用いる。純水を選ぶ理由について、霧を外から見るだけではなく霧に入って体験して欲しいからと述べている{{Sfn|クルーヴァー|2020|pp=}}。 |
中谷は、初めて霧の彫刻を発表したペプシ館([[#パビリオン|後述]])から、水で作り出す霧を採用している。ノズルから噴射する水を針に衝突させて粒に砕くという仕組みで、ノズルの口径は16ミクロン、噴射する水は70気圧で、針に衝突した水の粒は20から30ミクロンの大きさとなる。その水の粒が空気中に浮かぶことで霧と呼ばれる現象として感知される{{Sfn|岡崎|2018e|p=248}}。水には[[純水]]を用いる。純水を選ぶ理由について、霧を外から見るだけではなく霧に入って体験して欲しいからと述べている{{Sfn|クルーヴァー|2020|pp=}}。 |
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霧の動きを制御するプログラムも用いられている。建築グループのdoubleNegatives Architecture︵dNA︶との共演では、dNAの市川創太がプログラムを担当した。気象センサーで風速、風向、気温、湿度などを計測し、ノズルの噴霧を制御した。ソフトウェアには仮想の庭を移動するターゲットが想定され、ターゲットがノズルに近づくと噴霧が始まるという仕組みになっていた{{efn|dNAは、魚や鳥の群れの動きや細胞の分化など、ボトムアップによる自律的な生成システムを追求している<ref name=ARTiT />。}}<ref name=ARTiT>{{Cite news|url=https://www.art-it.asia/u/admin_exrev/hslpfgloevcvg10buwxu |title=中谷芙二子+dNA‥MU |date=2009-11-06 |work=ART iT |access-date=2021-04-12 |language= |issn=}}</ref>。
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霧の動きを制御するプログラムも用いられている。建築グループのdoubleNegatives Architecture︵dNA︶との共演では、dNAの市川創太がプログラムを担当した。気象センサーで風速、風向、気温、湿度などを計測し、ノズルの噴霧を制御した。ソフトウェアには仮想の庭を移動するターゲットが想定され、ターゲットがノズルに近づくと噴霧が始まるという仕組みになっていた{{efn|dNAは、魚や鳥の群れの動きや細胞の分化など、ボトムアップによる自律的な生成システムを追求している<ref name=ARTiT />。}}<ref name=ARTiT>{{Cite news|url=https://www.art-it.asia/u/admin_exrev/hslpfgloevcvg10buwxu |title=中谷芙二子+dNA‥MU |last= |first= |date=2009-11-06 |work=ART iT |access-date=2021-04-12 |language= |issn=}}</ref>。
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== 主な作品 == |
== 主な作品 == |
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[[File:ZKM-CLOUD-WALK-Felix-Gruenschloss.jpg|thumb|250px|ドイツの[[カールスルーエ・アート・アンド・メディア・センター]](ZKM)で展示した霧の彫刻『CLOUD WALK』。2019年 |
[[File:ZKM-CLOUD-WALK-Felix-Gruenschloss.jpg|thumb|250px|ドイツの[[カールスルーエ・アート・アンド・メディア・センター]](ZKM)で展示した霧の彫刻『CLOUD WALK』。2019年 |
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<ref name=ZKM20190825>{{Cite news|url=https://zkm.de/en/cloud-walk-zkm-fog-sculpture-10731 |title=CLOUD WALK @ZKM. Fog Sculpture #10731 |date=2019-8-25 |work=ZKM |access-date=2021-04-12 |language= |issn=}}</ref>。]]
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<ref name=ZKM20190825>{{Cite news|url=https://zkm.de/en/cloud-walk-zkm-fog-sculpture-10731 |title=CLOUD WALK @ZKM. Fog Sculpture #10731 |last= |first= |date=2019-8-25 |work=ZKM |access-date=2021-04-12 |language= |issn=}}</ref>。]]
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=== パビリオン === |
=== パビリオン === |
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アメリカでは、初の室内での霧の彫刻も発表された。ダンサーの[[トリシャ・ブラウン]]との共作で、ブラウンのダンス・カンパニーの公演『オパール・ループ/霧』の舞台装置として霧が使われた。ノズルのオン・オフで霧の形・量・動きを制御した{{Sfn|水戸芸術館|2019|pp=28-29}}。2002年には、『オパール・ループ/霧』の動画を{{仮リンク|フォグ・スクリーン|en|Fog display}}に投影したインスタレーションとして『オパール・ループ/雲』を発表した{{Sfn|水戸芸術館|2019|pp=40-41}}。 |
アメリカでは、初の室内での霧の彫刻も発表された。ダンサーの[[トリシャ・ブラウン]]との共作で、ブラウンのダンス・カンパニーの公演『オパール・ループ/霧』の舞台装置として霧が使われた。ノズルのオン・オフで霧の形・量・動きを制御した{{Sfn|水戸芸術館|2019|pp=28-29}}。2002年には、『オパール・ループ/霧』の動画を{{仮リンク|フォグ・スクリーン|en|Fog display}}に投影したインスタレーションとして『オパール・ループ/雲』を発表した{{Sfn|水戸芸術館|2019|pp=40-41}}。 |
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; 男鹿川 |
; 男鹿川 霧の彫刻(1980年) |
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[[栃木県]]の[[男鹿川]]沿いにある[[川治温泉]]で開催された秋祭りにて、﹁霧と音と光のフェスティバル﹂として展示された。[[ビル・ヴィオラ]]が環境音を編集した音を流した{{Sfn|水戸芸術館|2019|p=31}}。
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[[栃木県]]の[[男鹿川]]沿いにある[[川治温泉]]で開催された秋祭りにて、﹁霧と音と光のフェスティバル﹂として展示された。[[ビル・ヴィオラ]]が環境音を編集した音を流した{{Sfn|水戸芸術館|2019|p=31}}。
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; ヨハン・ヨハンソンの世界(2007年) |
; ヨハン・ヨハンソンの世界(2007年) |
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﹁<東京の夏>音楽祭2007﹂で、アイスランドのミュージシャンである[[ヨハン・ヨハンソン]]が来日公演を行い、霧の彫刻と癒合したパフォーマンスが行われた。[[日本未来科学館]]を会場として、演奏の随所でステージが霧に包まれた<ref name=intercross>{{Cite news|url=https://intercross-com.co.jp/uploadpdf/report_pdf4_1190720469.pdf |title=島へ - 海を渡る音 ヨハン・ヨハンソンの世界 |date=2007 |work=インタークロス |access-date=2021-04-12 |language= |issn=}}</ref>
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﹁<東京の夏>音楽祭2007﹂で、アイスランドのミュージシャンである[[ヨハン・ヨハンソン]]が来日公演を行い、霧の彫刻と癒合したパフォーマンスが行われた。[[日本未来科学館]]を会場として、演奏の随所でステージが霧に包まれた<ref name=intercross>{{Cite news|url=https://intercross-com.co.jp/uploadpdf/report_pdf4_1190720469.pdf |title=島へ - 海を渡る音 ヨハン・ヨハンソンの世界 |last= |first= |date=2007 |work=インタークロス |access-date=2021-04-12 |language= |issn=}}</ref>
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; CLOUD FOREST(2010年) |
; CLOUD FOREST(2010年) |
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; 霧の街のクロノトープ(2020年) |
; 霧の街のクロノトープ(2020年) |
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[[日本における2019年コロナウイルス感染症による社会・経済的影響|新型コロナウイルスの影響]]のなか、2020年12月5日(土)から12月20日(日)にかけて、高谷史郎との共作展覧会『霧の街のクロノトープ』を開催した。高谷がフレームと照明を行い、中谷による霧の彫刻が設置された。会場には、戦前・戦後の混乱や差別、バブル期の地上げや都市開発の影響を受けつつも、多文化共生の文化を育んできた場所として[[東九条]]の北河原住宅跡地を選んだ{{efn|東九条は、[[韓国併合]](1910年)の影響によって戦前から[[在日朝鮮人]]が多く生活し、戦後はバラックの撤去、東海道新幹線敷設などの影響を受けた。密集や火災の多発などの生活環境が社会福祉の観点から問題視されたが、対策が進められたのは1980年以降だった{{Sfn|山本|2009|pp=}}。}}<ref name=霧の街>{{Cite news|url=https://liquid-kcua.jp/2020/10/16/exhibition-2020/ |title=展覧会「霧の街のクロノトープ」 |work=京都市立芸術大学 |access-date=2021-04-12 |language= |issn=}}</ref><ref name=bijutsutecho20201205>{{Cite news|url=https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/23191 |title=中谷芙二子と高谷史郎が見せる「霧の街のクロノトープ」。京都・北河原団地跡地で野外公開 |date=2020-12-5 |work=美術手帖 |access-date=2021-04-12|language= |issn=}}</ref>。 |
[[日本における2019年コロナウイルス感染症による社会・経済的影響|新型コロナウイルスの影響]]のなか、2020年12月5日︵土︶から12月20日︵日︶にかけて、高谷史郎との共作展覧会﹃霧の街のクロノトープ﹄を開催した。高谷がフレームと照明を行い、中谷による霧の彫刻が設置された。会場には、戦前・戦後の混乱や差別、バブル期の地上げや都市開発の影響を受けつつも、多文化共生の文化を育んできた場所として[[東九条]]の北河原住宅跡地を選んだ{{efn|東九条は、[[韓国併合]]︵1910年︶の影響によって戦前から[[在日朝鮮人]]が多く生活し、戦後はバラックの撤去、東海道新幹線敷設などの影響を受けた。密集や火災の多発などの生活環境が社会福祉の観点から問題視されたが、対策が進められたのは1980年以降だった{{Sfn|山本|2009|pp=}}。}}<ref name=霧の街>{{Cite news|url=https://liquid-kcua.jp/2020/10/16/exhibition-2020/ |title=展覧会﹁霧の街のクロノトープ﹂ |last= |first= |date= |work=京都市立芸術大学 |access-date=2021-04-12 |language= |issn=}}</ref><ref name=bijutsutecho20201205>{{Cite news|url=https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/23191 |title=中谷芙二子と高谷史郎が見せる﹁霧の街のクロノトープ﹂。京都・北河原団地跡地で野外公開 |last= |first= |date=2020-12-5 |work=美術手帖 |access-date=2021-04-12|language= |issn=}}</ref>。
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会場は直方体のグリッド状に足場が組まれ、高さ約3.6メートルの上下にノズルが設置された。東西の短辺と南北の長辺でノズルの角度や間隔が異なり、東西から密度の濃い霧が噴霧され、南北の霧がそこに覆いかぶさるようになっている{{efn|短辺では上下のノズルは高さ約3.6メートル、約12.5センチ間隔で設置された。ノズルの角度は、包囲や上下によって違いがあり、東側では上列ノズルは下向き45度、下列ノズルは下向き30度であり、西側では上列が0度、下列が下向き45度となる。長辺のノズルは1列のみで約10センチ間隔、下向き30度となっている{{Sfn|平倉|2021|p=19}}。}}。霧の噴霧時間は1回4分間であり、噴霧するタイミングには東西南北でずれがある。ノズルの位置と時間のずれによって対流が起き、霧が動的な塊となるようにデザインされている{{Sfn|平倉|2021|pp=19-21}}。住宅街の空き地という生活に密接に関わる場所を会場とした点で、主に美術館や公園で展示されてきた『霧の彫刻』と異なる特徴をもっている{{Sfn|平倉|2021|p=27}}。 |
会場は直方体のグリッド状に足場が組まれ、高さ約3.6メートルの上下にノズルが設置された。東西の短辺と南北の長辺でノズルの角度や間隔が異なり、東西から密度の濃い霧が噴霧され、南北の霧がそこに覆いかぶさるようになっている{{efn|短辺では上下のノズルは高さ約3.6メートル、約12.5センチ間隔で設置された。ノズルの角度は、包囲や上下によって違いがあり、東側では上列ノズルは下向き45度、下列ノズルは下向き30度であり、西側では上列が0度、下列が下向き45度となる。長辺のノズルは1列のみで約10センチ間隔、下向き30度となっている{{Sfn|平倉|2021|p=19}}。}}。霧の噴霧時間は1回4分間であり、噴霧するタイミングには東西南北でずれがある。ノズルの位置と時間のずれによって対流が起き、霧が動的な塊となるようにデザインされている{{Sfn|平倉|2021|pp=19-21}}。住宅街の空き地という生活に密接に関わる場所を会場とした点で、主に美術館や公園で展示されてきた『霧の彫刻』と異なる特徴をもっている{{Sfn|平倉|2021|p=27}}。 |
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; 雨月物語 - 懸崖の滝(2008年) |
; 雨月物語 - 懸崖の滝(2008年) |
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[[横浜トリエンナーレ]]の出品作品では、霧によって人工の滝を表現した。[[三渓園]]の旧[[東慶寺]]本堂の庭に噴霧装置、[[赤外線センサー]]、[[LED]]を設置し、無風の時に霧が滝のように流れ、人が通ると竹藪のLEDが明滅する{{Sfn|水戸芸術館|2019|p=42}}。霧の制御とプログラムはdNAの市川創太、照明デザインとプログラムは藤本隆行が行なった<ref>{{Cite news|url=https://www.colorkinetics.co.jp/works/194 |title=中谷芙二子 「雨月物語-懸崖の滝」 Fogfalls #47670 |date=2008 |work=カラーキネティクス・ジャパン |access-date=2021-04-12|language= |issn=}}</ref>。市川は、2009年に[[東京日仏学院]]で開催された「MU : Mercurial Unfolding |
[[横浜トリエンナーレ]]の出品作品では、霧によって人工の滝を表現した。[[三渓園]]の旧[[東慶寺]]本堂の庭に噴霧装置、[[赤外線センサー]]、[[LED]]を設置し、無風の時に霧が滝のように流れ、人が通ると竹藪のLEDが明滅する{{Sfn|水戸芸術館|2019|p=42}}。霧の制御とプログラムはdNAの市川創太、照明デザインとプログラムは藤本隆行が行なった<ref>{{Cite news|url=https://www.colorkinetics.co.jp/works/194 |title=中谷芙二子 ﹁雨月物語-懸崖の滝﹂ Fogfalls #47670 |last= |first= |date=2008 |work=カラーキネティクス・ジャパン |access-date=2021-04-12|language= |issn=}}</ref>。市川は、2009年に[[東京日仏学院]]で開催された﹁MU : Mercurial Unfolding 偶成と展開﹂でも霧のプログラムを担当した<ref name=ARTiT />。
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; Fog × FLO(2018年) |
; Fog × FLO(2018年) |
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=== 個展「霧の抵抗」(2018年-2019年) === |
=== 個展「霧の抵抗」(2018年-2019年) === |
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日本初の中谷の大規模個展は、2018年10月27日から2019年1月20日に[[水戸芸術館]]現代美術ギャラリーで開催された<ref name=美術手帖180922>{{Cite news|url=https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/18491 |title=霧のアーティスト・中谷芙二子が日本初の大規模個展を開催。半世紀にわたり霧とビデオで示してきた﹁抵抗﹂ |date=2018-9-22 |work=美術手帖 |access-date=2021-04-12|language= |issn=}}</ref><ref name=水戸芸術館>{{Cite news|url=https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5022.html |title=開催情報﹁霧の抵抗 |
日本初の中谷の大規模個展は、2018年10月27日から2019年1月20日に[[水戸芸術館]]現代美術ギャラリーで開催された<ref name=美術手帖180922>{{Cite news|url=https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/18491 |title=霧のアーティスト・中谷芙二子が日本初の大規模個展を開催。半世紀にわたり霧とビデオで示してきた﹁抵抗﹂ |last= |first= |date=2018-9-22 |work=美術手帖 |access-date=2021-04-12|language= |issn=}}</ref><ref name=水戸芸術館>{{Cite news|url=https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5022.html |title=開催情報﹁霧の抵抗 中谷芙二子﹂ |last= |first= |date= |work=水戸芸術館 |access-date=2021-04-12|language= |issn=}}</ref>。霧の彫刻は、﹁崩壊シリーズ﹂と名付けられた作品が2点展示された。﹃シンコペーション﹄は、[[磯崎新]]が設計した水戸英術館の噴水に設置され、宙吊りの岩を覆うように霧が発生する。噴水は、[[日米安保闘争]]で[[機動隊]]が民衆に対して行なった放水をイメージして作られており、霧は放水への抵抗を表現している。夜間の照明は[[逢坂卓郎]]が行なった{{Sfn|水戸芸術館|2019|pp=376, 393}}。﹃フーガ﹄は室内インスタレーションであり、室内をスクリーンで仕切り、片側に霧が立ち込める中でカラスの飛ぶ映像が流れる。やがてスクリーンが落とされて突然に室内に霧が満ち、カラスは飛び去ってゆく。2018年11月19日と10日に田中泯が場踊りを行なった{{Sfn|水戸芸術館|2019|pp=386-387}}。
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=== 常設 === |
=== 常設 === |
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; 長野県立美術館(2021年4月-) |
; 長野県立美術館(2021年4月-) |
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[[長野県信濃美術館]]が[[長野県立美術館]]として2021年4月10日にリニューアルし、霧の彫刻が常設展示された。同館はランドスケープ・ミュージアムをコンセプトとし、中谷の作品は館内にある滝の上流から噴霧されている<ref name=美術手帖201117>{{Cite news|url=https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/23874 |title=中谷芙二子「霧の彫刻」を常設する長野県立美術館がオープン。「ランドスケープミュージアム」が目指すものとは |date=2021-4-10 |work=美術手帖 |access-date=2021-04-12|language= |issn=}}</ref>。噴霧は、毎日9時30分から1時間間隔で8回行われる<ref name=長野県立美術館>{{Cite news|url=https://nagano.art.museum/fureru1 |title=霧の彫刻 #47610 -Dynamic Earth Series Ⅰ- |work=長野県立美術館 |access-date=2021-05-12 |language= |issn=}}</ref>。 |
[[長野県信濃美術館]]が[[長野県立美術館]]として2021年4月10日にリニューアルし、霧の彫刻が常設展示された。同館はランドスケープ・ミュージアムをコンセプトとし、中谷の作品は館内にある滝の上流から噴霧されている<ref name=美術手帖201117>{{Cite news|url=https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/23874 |title=中谷芙二子﹁霧の彫刻﹂を常設する長野県立美術館がオープン。﹁ランドスケープミュージアム﹂が目指すものとは |last= |first= |date=2021-4-10 |work=美術手帖 |access-date=2021-04-12|language= |issn=}}</ref>。噴霧は、毎日9時30分から1時間間隔で8回行われる<ref name=長野県立美術館>{{Cite news|url=https://nagano.art.museum/fureru1 |title=霧の彫刻 #47610 -Dynamic Earth Series Ⅰ- |last= |first= |date= |work=長野県立美術館 |access-date=2021-05-12 |language= |issn=}}</ref>。
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; Pokémon WONDER(2021年7月-) |
; Pokémon WONDER(2021年7月-) |
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[[よみうりランド]]の自然エリアを使ったイベント「Pokémon WONDER」(ポケモンワンダー)のコース内に霧の彫刻が常設された。4500平方メートルの敷地に自然素材で作られた[[ポケモン]]が隠れており、参加者はポケモンを探すことが目的となる。中谷のコンセプトは、子供が霧に浸って五感を開放し、全感覚で霧と戯れることを通して、自然を子供たちに返すこととしている<ref name=美術手帖210707>{{Cite news|url=https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/24266 |title=中谷芙二子監修の「霧」を抜けて。よみうりランドで「Pokémon WONDER」がオープン |date=2021-07-07 |work=美術手帖 |access-date=2021-08-03|language= |issn=}}</ref>。 |
[[よみうりランド]]の自然エリアを使ったイベント﹁Pokémon WONDER﹂︵ポケモンワンダー︶のコース内に霧の彫刻が常設された。4500平方メートルの敷地に自然素材で作られた[[ポケモン]]が隠れており、参加者はポケモンを探すことが目的となる。中谷のコンセプトは、子供が霧に浸って五感を開放し、全感覚で霧と戯れることを通して、自然を子供たちに返すこととしている<ref name=美術手帖210707>{{Cite news|url=https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/24266 |title=中谷芙二子監修の﹁霧﹂を抜けて。よみうりランドで﹁Pokémon WONDER﹂がオープン |last= |first= |date=2021-07-07 |work=美術手帖 |access-date=2021-08-03|language= |issn=}}</ref>。
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== 評価 == |
== 評価 == |
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﹃霧の森﹄︵1992年︶によって、中谷は1993年に[[吉田五十八賞]]の特別賞を受賞した{{Sfn|水戸芸術館|2019|pp=32-33}}。2017年には、霧を扱った彫刻の草分けとして、フランスの[[芸術文化勲章]]の最高位コマンドゥールを受賞した
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﹃霧の森﹄︵1992年︶によって、中谷は1993年に[[吉田五十八賞]]の特別賞を受賞した{{Sfn|水戸芸術館|2019|pp=32-33}}。2017年には、霧を扱った彫刻の草分けとして、フランスの[[芸術文化勲章]]の最高位コマンドゥールを受賞した
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<ref name=フランス大使館>{{Cite news|url=https://jp.ambafrance.org/article12533 |title=中谷芙二子氏が芸術文化勲章を受章 |date=2019-1-17 |work=フランス大使館 |access-date=2021-04-12|language= |issn=}}</ref>。2018年には霧の彫刻やビデオ・アートの活動によって[[高松宮殿下記念世界文化賞]]を受賞した<ref name=高松宮殿下記念世界文化賞18>{{Cite news|url=https://www.praemiumimperiale.org/ja/laureate/laureates/nakaya |title=2018年 第30回 彫刻部門 中谷芙二子 |date=2020-11-17 |work=高松宮殿下記念世界文化賞 |access-date=2021-04-12|language= |issn=}}</ref>。2020年には、[[メディア・アート]]や霧の彫刻の活動により、[[文化庁長官]][[表彰]]を受けた<ref name=文化庁長官表彰>{{Cite news|url=https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/92684701_02.pdf |title=令和二年度文化庁長官表彰名簿 |date=2020-12-17 |work=文化庁 |access-date=2021-04-12|language= |issn=}}</ref>。
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<ref name=フランス大使館>{{Cite news|url=https://jp.ambafrance.org/article12533 |title=中谷芙二子氏が芸術文化勲章を受章 |last= |first= |date=2019-1-17 |work=フランス大使館 |access-date=2021-04-12|language= |issn=}}</ref>。2018年には霧の彫刻やビデオ・アートの活動によって[[高松宮殿下記念世界文化賞]]を受賞した<ref name=高松宮殿下記念世界文化賞18>{{Cite news|url=https://www.praemiumimperiale.org/ja/laureate/laureates/nakaya |title=2018年 第30回 彫刻部門 中谷芙二子 |last= |first= |date=2020-11-17 |work=高松宮殿下記念世界文化賞 |access-date=2021-04-12|language= |issn=}}</ref>。2020年には、[[メディア・アート]]や霧の彫刻の活動により、[[文化庁長官]][[表彰]]を受けた<ref name=文化庁長官表彰>{{Cite news|url=https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/92684701_02.pdf |title=令和二年度文化庁長官表彰名簿 |last= |first= |date=2020-12-17 |work=文化庁 |access-date=2021-04-12|language= |issn=}}</ref>。
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== 主な常設展示 == |
== 主な常設展示 == |
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* 『SEA FOG』大阪北口広場(通称:うめきた広場)、[[大阪市]]、2013年 |
* 『SEA FOG』大阪北口広場(通称:うめきた広場)、[[大阪市]]、2013年 |
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* 『NAGI 凪』[[品川シーズンテラス]]、[[港区 (東京都)|港区]]、2015年<ref>[https://www.kissport.or.jp/spot/tanbou/1809/ 港区探訪 品川シーズンテラス](Kissポート、2015年。2021年4月12日閲覧)</ref> |
* 『NAGI 凪』[[品川シーズンテラス]]、[[港区 (東京都)|港区]]、2015年<ref>[https://www.kissport.or.jp/spot/tanbou/1809/ 港区探訪 品川シーズンテラス](Kissポート、2015年。2021年4月12日閲覧)</ref> |
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*『霧の彫刻』[[長野県立美術館]]、[[長野市]]、2021年<ref name=美術手帖201117 /> |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
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=== 注釈 === |
=== 注釈 === |
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* {{Cite journal|和書|author=飯田豊 |title=アーティスト・中谷芙二子のふたつの顔。飯田豊評「霧の抵抗 |
* {{Cite journal|和書|author=飯田豊 |title=アーティスト・中谷芙二子のふたつの顔。飯田豊評「霧の抵抗 中谷芙二子」 |url=https://bijutsutecho.com/magazine/review/19385 |fotmat=PDF |journal=美術手帖 |publisher= |year=2019 |month=feb |volume= |issue= |pages= |naid= |issn= |accessdate=2021-04-12 |ref={{sfnref|飯田|2019}}}} |
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* {{Cite journal|和書|author=[[井川学]] |title=霧と露の化学とその環境影響に関する研究 |url=https://doi.org/10.11298/taiki.50.59 |fotmat=PDF |journal=大気環境学会誌 |publisher=大気環境学会 |year=2015 |month= |volume=50 |issue=2 |pages=59-66 |naid= |issn= |accessdate=2021-04-12 |ref={{sfnref|井川|2015}}}} |
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* {{Cite journal|和書|author=[[岡崎乾二郎]] |title=to be continued ── ビリー・クルーヴァーとE.A.T. |url=https://kagakuukan.org/jpn/texts/to-be-continued | |
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* {{Cite journal|和書|author=[[尾崎俊介]] |title=自己啓発本として読む『ホール・アース・カタログ』 |url=https://hdl.handle.net/10424/00009169 |fotmat=PDF |journal=外国語研究 |publisher=愛知教育大学外国語外国文学研究会 |year=2021 |month=mar |volume=54 |issue= |pages=131-186 |naid= |issn=02881861 |accessdate=2021-04-12 |ref={{sfnref|尾崎|2021}}}} |
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* {{Cite journal|和書|author=菊池敏正 |title=現代美術における彫刻の可能性と動向 ―ZKMでの展覧会を通じて― |url=http://www.um.u-tokyo.ac.jp/web_museum/ouroboros/v24n1/v24n1_kikuti.html |fotmat=PDF |journal=東京大学総合研究博物館ニュース |publisher=東京大学総合研究博物館 |year=2019 |month=jan |volume=24 |issue=1 |pages= |naid= |issn= |accessdate=2021-04-12 |ref={{sfnref|菊池|2019}}}} |
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* {{Cite journal|和書|author=ビリー・クルーヴァー |title=ビリー・クルーヴァーによる中谷芙二子へのインタヴュー(1978年11月24日) |url=https://kagakuukan.org/jpn/texts/fujiko_ieie |fotmat=PDF |journal= |publisher=かがく宇かん |year=2020 |month=jan |volume= |issue= |pages= |naid= |issn= |accessdate=2021-04-12 |ref={{sfnref|クルーヴァー|2020}}}} |
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* {{Cite journal|和書|author=寺田寅彦 |title=茶わんの湯 |url=https://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/2363_13807.html |fotmat=PDF |journal=青空文庫 |publisher= |year=2000 |month=oct |volume= |issue= |pages= |naid= |issn= |accessdate=2021-04-12 |ref={{sfnref|寺田|2000}}}} |
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* {{Cite journal|和書|author=中谷芙二子 |title=応答する風景 霧の彫刻 |url=https://ci.nii.ac.jp/naid/110003801254 |fotmat=PDF |journal=建築雑誌 |publisher=日本建築学会 |year=1996 |month=may |volume=111 |issue= |pages= |naid= |issn= |accessdate=2021-04-12 |ref={{sfnref|中谷|1996}}}} |
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* {{Cite journal|和書|author=[[平倉圭]] |title=霧のかたち |url=https://drive.google.com/file/d/1B1bHJ2Ivk4haEmNmzKVOQL4ULz4ue4dM/view |fotmat=PDF |journal=聞こえないを聴く・見えないを視る |publisher=京都市立芸術大学 |year=2021 |month=mar |volume= |issue= |pages= |naid= |issn= |accessdate=2021-05-12 |ref={{sfnref|平倉|2021}}}} |
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* {{Cite journal|和書|author=村松秀 |title=最先端の現代アートから見た科学,そしてコミュニケーション : テレビ番組制作を通じて |url=https://doi.org/10.14943/30526 |fotmat=PDF |journal=科学技術コミュニケーション |publisher=北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット |year=2008 |month= |volume=3ふ |issue= |pages=115-128 |naid= |issn= |accessdate=2021-04-12 |ref={{sfnref|村松|2008}}}} |
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