コンテンツにスキップ

「5つの銅貨」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
 
(25人の利用者による、間の35版が非表示)
1行目: 1行目:

{{出典の明記|date=2021年1月}}

{{Infobox Film

{{Infobox Film

|作品名=5つの銅貨

|作品名=5つの銅貨

|原題=The Five Pennies

|原題=The Five Pennies

|画像=Red Nichols from sheet music.jpg

|画像=

|画像サイズ=

|画像サイズ=

|画像解説=

|画像解説=本作の題材となったレッド・ニコルズ

|監督=メルヴィル・シェイヴルソン

|監督=メルヴィル・シェイヴルソン

|製作総指揮=

|製作=ジャック・ローズ

|脚本=ジャック・ローズ<br />メルヴィル・シェイヴルソン

|脚本=ジャック・ローズ<br />メルヴィル・シェイヴルソン

|製作=ジャック・ローズ

|製作総指揮=

|出演者=[[ダニー・ケイ]]<br />[[バーバラ・ベル・ゲデス]]<br />[[ルイ・アームストロング]]

|出演者=[[ダニー・ケイ]]<br />[[バーバラ・ベル・ゲデス]]<br />[[ルイ・アームストロング]]

|音楽=リース・スティーヴンス

|音楽=リース・スティーヴンス

|主題歌=

|主題歌=

|撮影監督=

|撮影=ダニエル・L・ファップ

|撮影=ダニエル・L・ファップ

|編集=フランク・P・ケラー

|編集=フランク・P・ケラー

|配給=[[パラマウント映画]]

|配給=[[パラマウント映画]]

|公開={{flagicon|USA}}1959年6月18日<br />{{flagicon|JPN}}1960年1月30日

|公開={{flagicon|USA}} 1959年6月18日<br />{{flagicon|JPN}} 1960年1月30日

|上映時間=117分

|上映時間=117分

|製作国={{USA}}

|製作国={{USA}}

|言語=英語

|言語=[[英語]]

|制作費=

|制作費=

|興行収入=

|興行収入=

|前作=

|前作=

|次作=

|次作=

|allcinema_id=1929

|kinejun_id=773

|amg_id=17686

|imdb_id=0052809

}}

}}

『'''5つの銅貨'''』(いつつのどうか、原題:''The Five Pennies'')は、[[1959年]]の[[アメリカ合衆国の映画|アメリカ映画]]。実在の[[コルネット]]奏者レッド・ニコルズの半生を描いた作品である。



== 概要 ==

『'''5つの銅貨'''』(いつつのどうか、原題:''The Five Pennies'')は、[[1959年]]の[[アメリカ合衆国の映画]]。実在の[[コルネット]]奏者レッド・ニコルズの半生を描いた作品である。


{{enlink|Red Nichols}}5[[ ()|]][[]][[]][[]][[]][[]][[ ()|]][[]][[]]10[[]][[]][[I]]



2[[ ()|]][[]]L8[[]][[]][[]]

== ストーリー ==

{{ネタバレ}}

1920年代、田舎からニューヨークへ出てきたコルネットの得意な青年レッド・ニコルズは、ウィル・パラダイス楽団に入り、[[ルイ・アームストロング]]と[[セッション]]をしたことから実力を認められるようになった。レッドは知り合った歌手のボビーと結婚して独立し、[[ディキシーランド・ジャズ]]・バンドのファイブ・ペニーズ楽団を結成して、巡業を始めた。娘のドロシーが産まれ、若き日の[[トミー・ドーシー]]や[[グレン・ミラー]]も加わった楽団も順調だった。だが、その矢先ドロシーが[[急性灰白髄炎|小児マヒ]]にかかっていることが分かり、レッドは治療に専念するため楽団の解散を決意し、コルネットも[[ゴールデンゲートブリッジ]]から投げ捨ててしまった。時は流れ、ロサンゼルスで造船所の職工になっていたレッドの家に、ドロシーの友達が遊びにきた際、レッドはグレン・ミラーたちが自分の楽団にいたと口を滑らしてしまうが、誰も信じなかった。そこへ妻のボビーがコロネットを持ってきてレッドに手渡したが、彼は満足に吹くことができなくなっており、ドロシーの友達は呆れて帰ってしまった。しかし、ボビーやドロシーの励ましでレッドは練習を重ね、ついに場末のクラブで復帰することになった。だが、彼の名は世間から忘れられており、客はさっぱり集まらなかった。がっかりするレッドの前に、突然ルイ・アームストロングがドーシーやミラーなどかつてのファイブ・ペニーのメンバーを引き連れて現れ、セッションが始まった。そして、最後に娘ドロシーからも、思いもかけぬ贈り物がもたらされるのであった。



本作は、[[アカデミー歌曲賞]]、[[アカデミー作曲賞|作曲賞]]、[[アカデミー撮影賞|撮影賞]]、[[アカデミー衣裳デザイン賞|衣裳デザイン賞]]にノミネートされた。日本では公開当時、[[文部省]]選定映画であった。

== 概要 ==


5[[]][[]][[]][[]]


== ストーリー ==


[[]][[ ()|]][[]][[|]]

1920年代、田舎から[[ニューヨーク]]へ出てきたコルネットの得意な青年レッド・ニコルズは、ウィル・パラダイス楽団に入る。レッドは、知り合った歌手のボビーとのデートで訪れた[[ルイ・アームストロング]]の出演する闇酒場で、飛び入りで見事な[[セッション]]をしたことから実力を認められるようになった。ボビーと結婚して独立し、[[ディキシーランド・ジャズ]]・バンドのファイブ・ペニーズ楽団を結成して、巡業を始めた。娘のドロシーが産まれ、若き日のジミー・ドーシーや[[グレン・ミラー]]も加わった楽団も順調だった。ドロシーは幼いながら、両親の血を引いた音楽の才能の片鱗を見せ始めた。楽団の人気は絶好調となり、旅回りの興業が忙しくなったレッドは、妻の反対を押し切ってドロシーを寄宿舎に入れる。そして忙しさにかまけて娘と会う約束を度々キャンセルするようになっていく。ついにクリスマスの夜、ドロシーは寄宿舎のブランコで雨の中両親を待ち続けて倒れてしまい、[[急性灰白髄炎|小児マヒ]]で両足が不自由になってしまう。そして、あれほど仲の良かった父娘の間には深い亀裂が走った。罪悪感に苛まれたレッドは音楽を捨てて、残りの人生を彼女の治療に捧げることを決意する。楽団を解散し、トランペットを[[ゴールデンゲートブリッジ]]から投げ捨ててしまった。




[[]]

本作は、[[アカデミー歌曲賞]]、[[アカデミー作曲賞|作曲賞]]、[[アカデミー撮影賞|撮影賞]]、[[アカデミー衣裳デザイン賞|衣裳デザイン賞]]にノミネートされた。日本では公開当時、文部省選定映画であった。



== キャスト ==

== キャスト ==

{| class="wikitable" style="text-align: center;"

{| class="wikitable" style="text-align: center;"

|-

|-

! rowspan="2"|役名

! 役名 || 俳優 || 日本語吹替

! rowspan="2"|俳優

! 日本語吹替

|-

|-

! [[テレビ東京|東京12ch]]版

| レッド・ニコルズ || [[ダニー・ケイ]] || [[羽佐間道夫]]

|-

|-

| ボビー・メディス || [[バラベル・ゲデス]] ||

| レッド・ニコルズ ||[[ダニー・ケイ]] ||[[羽佐間道夫]]

|-

|-

| ボビー・メレディス ||[[バーバラ・ベル・ゲデス]] || [[野口ふみえ]]

| 本人 || [[ルイ・アームストロング]] ||

|-

|-

| トニー・ヴァラーニ || [[ハリー・ディノ]] ||

| ドロシー・ニコルズ(6—8歳) ||[[ザンドン]]|| 石崎恵美子

|-

|-

| ドロシー・ニコルズ(13) ||[[チューズデイ・ウェルド]]||竹内美香

| ウィル・パラダイス || ボブ・クロスビー ||

|-

|-

| ウィル・パラダイス ||{{仮リンク|ボブ・クロスビー|en|Bob Crosby}} ||[[大木民夫]]

| アーサー・シャット || ボビー・トゥループ ||

|-

|-

| ルイ・アームストロング || 本人 ||[[相模太郎 (2代目)|相模太郎]]

| ドロシー・ニコルズ(6~8歳) || スーザン・ゴードン ||

|-

|-

| 不明<br />その他 || || [[村越伊知郎]] <br />[[宮田光]]<br />[[松岡文雄]]<br />[[千葉順二]]<br />[[納谷六朗]]<br />[[島木綿子]]<br />[[青野武]]<br />[[金子亜矢子]]<br />木村令子<br />[[中尾隆聖|竹尾智晴]]<br />[[三景啓司|宮本和男]]<br />[[野島昭生]]

| ドロシー・ニコルズ(13 || [[チューズデイ・ウェルド]] ||

|-

|-

|

| ジミー・ドーシー || レイ・アンソニー ||

|-

|-

| colspan="2"|演出 || 旭谷暘

| デイヴ・タフ || シェリー・マン ||

|-

|-

| colspan="2"|翻訳 || 三枝邦子

| [[グレン・ミラー]] || レイ・ダレイ ||

|-

|-

| colspan="2"|効果 ||

| 本人 || [[ボブ・ホープ]](カメオ出演) ||

|-

|-

| colspan="2"|調整 ||

|-

| colspan="2"|制作 || [[東北新社]]

|-

| colspan="2"|解説 ||[[芥川也寸志]]

|-

| colspan="2"|初回放送 || [[1970年]][[12月24日]]<br />『[[木曜洋画劇場]]』

|}

|}



== スタッフ ==

== スタッフ ==

*製作:ジャック・ローズ

* 製作:ジャック・ローズ

*監督:メルヴィル・シェイヴルソン

* 監督:メルヴィル・シェイヴルソン

*ストーリー:ロバート・スミス

* ストーリー:ロバート・スミス

*脚本:ジャック・ローズ、メルヴィル・シェイヴルソン

* 脚本:ジャック・ローズ、メルヴィル・シェイヴルソン

*音楽:リース・スティーヴンス

* 音楽:リース・スティーヴンス

*作詞作曲:シルヴィア・ファイン

* 作詞作曲:シルヴィア・ファイン

*トランペット・ソロ演奏:レッド・ニコルス

* トランペット・ソロ演奏:レッド・ニコルス

*撮影:ダニエル・・ファップ

* 撮影:ダニエル・L・ファップ

*編集:フランク・P・ケラー

* 編集:フランク・P・ケラー

*衣裳:[[イデス・ヘッド]]

* 衣裳:[[イス・ヘッド]]


== 影響 ==

* レストランで新アレンジの楽譜を渡されたメンバーが、楽譜を見ながらそれぞれのパートを口ずさんで確認し始めると、それが自然にスキャットでのセッションになってしまうシーンがある。ギタリストの[[道下和彦]]はこのシーンに感動したのが音楽家になるきっかけとなった。

* [[三谷幸喜]]は、上記シーンでの効率よく観客へ情報を伝えるシナリオの妙に感動し、脚本家になった。


== 脚注 ==

<references/>



== 関連項目 ==

== 関連項目 ==

91行目: 103行目:

* [[:en:Jimmy Dorsey]]

* [[:en:Jimmy Dorsey]]

* [[:en:Arthur Schutt]]

* [[:en:Arthur Schutt]]


== 外部リンク ==

* {{Allcinema title|1929|5つの銅貨}}

* {{Kinejun title|773|5つの銅貨}}

* {{Amg movie|17686|The Five Pennies}}

* {{IMDb title|0052809|The Five Pennies}}

* {{tcmdb title|75067|title=The Five Pennies}}



{{DEFAULTSORT:いつつのとうか}}

{{DEFAULTSORT:いつつのとうか}}


[[Category:1959年の映画]]

[[Category:1959年の映画]]

[[Category:アメリカ合衆国の映画作品]]

[[Category:アメリカ合衆国の伝記映画]]

[[Category:伝記映画]]

[[Category:ジャズを題材とした映画作品]]

[[Category:音楽を題材とした作品]]

[[Category:文部省選定]]

[[Category:ジャズ]]

[[Category:音楽家を主人公とした映画作品]]

[[Category:音楽家を題材とした伝記映画]]


[[en:The Five Pennies]]

[[fr:Millionnaire de cinq sous]]

[[it:I cinque penny]]

[[nl:The Five Pennies]]

[[pt:The Five Pennies]]


2023年3月18日 (土) 08:48時点における最新版

5つの銅貨
The Five Pennies

本作の題材となったレッド・ニコルズ

監督 メルヴィル・シェイヴルソン
脚本 ジャック・ローズ
メルヴィル・シェイヴルソン
製作 ジャック・ローズ
出演者 ダニー・ケイ
バーバラ・ベル・ゲデス
ルイ・アームストロング
音楽 リース・スティーヴンス
撮影 ダニエル・L・ファップ
編集 フランク・P・ケラー
配給 パラマウント映画
公開 アメリカ合衆国の旗 1959年6月18日
日本の旗 1960年1月30日
上映時間 117分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
テンプレートを表示

5The Five Pennies1959

[]


 (Red Nichols) 510I

2L8


[]


1920調調宿宿


キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹替
東京12ch
レッド・ニコルズ ダニー・ケイ 羽佐間道夫
ボビー・メレディス バーバラ・ベル・ゲデス 野口ふみえ
ドロシー・ニコルズ(6—8歳) スーザン・ゴードン 石崎恵美子
ドロシー・ニコルズ(13歳) チューズデイ・ウェルド 竹内美香
ウィル・パラダイス ボブ・クロスビー英語版 大木民夫
ルイ・アームストロング 本人  相模太郎
不明
その他
村越伊知郎
宮田光
松岡文雄
千葉順二
納谷六朗
島木綿子
青野武
金子亜矢子
木村令子
竹尾智晴
宮本和男
野島昭生
演出 旭谷暘
翻訳 三枝邦子
効果
調整
制作 東北新社
解説 芥川也寸志
初回放送 1970年12月24日
木曜洋画劇場

[]
















L

P


[]





[]




[]


en:Red Nichols

en:Tommy Dorsey

en:Jimmy Dorsey

en:Arthur Schutt

[]


5 - allcinema

5 - KINENOTE

The Five Pennies - 

The Five Pennies - IMDb

The Five Pennies - TCM Movie Database