たいこめ
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たいこめとは言葉遊びの一つ。ある文を後ろから逆に読み返ると、全く違う意味の通る文のこと。
﹁たいつりぶねにこめおしだるま︵鯛釣り舟に米押し達磨︶﹂の略で﹁たいこめ﹂。同文をひっくり返すと別の文章︵下ネタ︶が現れることから、略して﹁たいこめ﹂と呼ばれるようになった。1970年代、TBSラジオ﹃パックインミュージック﹄のパーソナリティだった山本コウタローの、番組内の一コーナーとしてはじまると、リスナーの投稿が殺到、たちどころに人気コーナーとなる。短いストーリーがあり、その﹁落ち﹂のような形で﹁たいこめ﹂が示される、というのが一般的な投稿スタイルだった。﹁米押しダルマ﹂﹁気さくなあの娘︵こ︶目をとじとじ﹂などの﹁名作﹂が生まれ、のちに﹁たいこめ辞典﹂として書籍化された。
ちなみに
﹁たいつりぶねに米押しダルマ﹂と一連のフレーズとして表記されることがあるが﹁たいつりぶねに~﹂と﹁米押しダルマ﹂は元々別作品である。
同様の言葉遊びに﹁雲雲崖にこんち旅無し︵くもくもがけにこんちたびなし︶﹂﹁飛べ飛べツチノコ︵とべとべつちのこ︶﹂といったものがあり、地方、時代によって様々なものが存在したことが窺える。