ひさご
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ひさごは、俳諧の撰集で、俳諧七部集の一つ。1690年︵元禄3年︶8月、井筒屋庄兵衛刊。編者は浜田珍碩。
概要[編集]
1690年︵元禄3年︶9月に﹃おくのほそ道﹄の旅を終えた松尾芭蕉は、同年の冬から翌年の夏にかけて、近江国湖南地方を5度ほど訪れており、同地の門人と巻いた歌仙などを収める[1]。作品は、芭蕉・浜田珍碩・菅沼曲水の三吟歌仙、珍碩・芭蕉・八十村路通・山本荷兮・越智越人の五吟歌仙︵芭蕉は脇句のみ︶、野径・里東・泥土・河合乙州・怒誰・珍碩の六吟歌仙、乙州・珍碩・里東などの九吟歌仙、正秀・珍碩両吟歌仙の計5歌仙である[1]。 作風は奥羽行脚後の新風﹁かるみ﹂への志向を示しており、翌年刊行の﹃猿蓑﹄への序章として貴重な作品である[1]。脚注[編集]
- ^ a b c 佐藤勝明 (2011), p. 107.
参考文献[編集]
- 佐藤勝明 編『21世紀日本文学ガイドブック5:松尾芭蕉』ひつじ書房、2011年10月。ISBN 9784894765122。