クワメ・アンソニー・アッピア
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![]() 2007年の写真 | |
生誕 |
1954年5月8日(70歳)![]() |
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時代 | 現代哲学 |
地域 | アフリカ哲学[1]、西洋哲学 |
出身校 | ケンブリッジ大学クレア・カレッジ |
クワメ・アンソニー・アッピア︵Kwame Anthony Appiah, 1954年5月8日[2] - ︶は、イギリス生まれアメリカ合衆国在住の哲学者・文筆家。ガーナ人の父とイギリス人の母をもつ[2]。著書に﹃コスモポリタニズム﹄︵2006年刊、2022年日本語訳︶など。
経歴[編集]
1954年ロンドンに生まれる[2]。父ジョー・アッピア︵ガーナの政治活動家、アシャンティ王族の末裔︶と母ペギー・アッピア︵旧姓クリップス、イギリス名家の活動家・作家︶はともに著名人であり、その国際結婚は当時ニュースになった[2]。 8歳までの幼少期をガーナのクマシで過ごす[2]。父が政治犯としてクワメ・ンクルマ大統領に投獄されたことなどから、一人イギリスに帰国し母方の家で青春時代を過ごす[2]。 1975年、ケンブリッジ大学で哲学の学士号を取得[2]。ガーナ大学教員を経て、1982年にケンブリッジで博士号を取得[2]。大学院ではイアン・ハッキングやヒュー・メラーの指導を受けた[2]。博士論文では言語哲学・心の哲学・確率論を扱った[2]。 博士号取得後、言語哲学者としてダメットの反実在論批判などを扱った後、1992年刊行の﹃In My Father's House: Africa in the Philosophy of Culture﹄を皮切りに、人種・アイデンティティ・リベラリズムなどについての倫理学・政治哲学を、心理学や社会科学も参照しながら論じている[2]。1999年には、百科事典﹃Encyclopedia Africana﹄をW・E・B・デュボイスの影響のもとヘンリー・ルイス・ゲイツ・ジュニアと共編で刊行した[3]。また教員として、イェール大学、コーネル大学、デューク大学、ハーバード大学、プリンストン大学、ニューヨーク大学などに務めている[2]。 私生活においては、1997年にアメリカ国籍を取得[2]。ニューヨーク州の同性婚法成立後の2013年に同性婚した[2]。 栄誉として、アニスフィールド・ウルフ図書賞詩部門︵1993年受賞︶[4]、アーサー・ロス書籍賞金賞︵2007年受賞︶、英国王立文学協会会員︵2017年選出︶[5]、米国芸術文学アカデミー会長︵2022年選出︶[6]などがある。バーグルエン賞の審査委員︵2016年創設以来︶でもある[7]。著作[編集]
日本語訳[編集]
- Cosmopolitanism: Ethics in a World of Strangers. New York: W.W. Norton & Co. 2006. ISBN 9780141027814
- 『コスモポリタニズム――「違いを越えた交流と対話」の倫理』三谷尚澄訳、みすず書房、2022年。ISBN 978-4-622-09533-0
脚注[編集]
(一)^ 河野哲也﹁現代のアフリカ哲学﹂、伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留編﹃世界哲学史8現代 グローバル時代の知﹄筑摩書房︿ちくま新書﹀、2020年。ISBN 978-4-480-07298-6。251頁。
(二)^ abcdefghijklmn三谷尚澄﹁訳者解説﹂﹃コスモポリタニズム――﹁違いを越えた交流と対話﹂の倫理﹄、みすず書房、2022年。ISBN 978-4-622-09533-0。264ff頁
(三)^ 古川哲史﹁W・E・B・デュボイスの生涯と時代 : 日本訪問︵1936年︶に関わる試論﹂﹃大谷大學研究年報﹄第69号、2017年。 NAID 120006459045。32頁。
(四)^ “In My Father’s House” (英語). Anisfield-Wolf Book Awards. 2023年12月29日閲覧。
(五)^ “Rankin, McDermid and Levy named new RSL fellows” (英語). The Bookseller. 2023年12月29日閲覧。
(六)^ Weinberg, Justin (2022年1月28日). “Appiah Named Next President of the American Academy of Arts and Letters - Daily Nous” (英語). 2023年12月29日閲覧。
(七)^ Times, Ann M. Simmons Ann M. Simmons is a former global development writer/editor for the Los Angeles (2016年10月6日). “Canadian Charles Margrave Taylor wins inaugural Berggruen Prize for Philosophy” (英語). Los Angeles Times. 2023年12月29日閲覧。
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