グルメを料理する十の方法
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﹃グルメを料理する十の方法﹄︵グルメをりょうりするじゅうのほうほう︶は、栗本薫によるミステリ小説。
概要[編集]
レストランを舞台として起こった殺人事件の謎に、驚異の胃袋を持つ大食の女性コンビが挑むミステリ。1987年にはテレビドラマ化された。 ﹃EQ﹄1986年11月号に一挙掲載されたのち、同年12月25日にカッパ・ノベルス︵光文社︶︵ISBN 4-334-02678-8︶から刊行された。のち、1996年5月20日に光文社文庫版︵ISBN 4-334-72224-5︶が刊行されている。表紙は、ノベルズ版を杉本典巳、文庫版を石倉ヒロユキが担当している。あらすじ[編集]
美人で細身のテキスタイル・デザイナー鮎川えりかと、百キロをゆうに超える巨体を誇る女性・小林アザミは、グルメにしてグルマンであるという親友同士。二人は最低でも週に二回はともに高級レストランに出かけては、美食と大食と赤裸々な会話を楽しんでいた。 そんなある夜、いつものように二人で訪れたイタリアレストランで、男が毒殺されるという事件を目撃した。同時に、その男とともに食事をしていた美食評論家・沢崎豊の姿が消えていたことに二人は気づいた。 その奇妙な謎に好奇心をかきたてられた二人は、せっかくの食事を邪魔された腹立ちもあって、にわか探偵として事件の謎を追い始めた。主要な登場人物[編集]
鮎川えりか テキスタイル・デザイナー。24歳。163cm、50kg。いくら食べても太らない体質のグルメにしてグルマン。大学時代にある事件を通して小林アザミと知り合い、意気投合した。 小林アザミ 100kgをはるかに超える体格を誇る女性。年齢不詳︵推定30~40代︶。いつも派手な服装に派手なアクセサリーの金持ちで、鮎川えりかをグルメの道に引き込んだ張本人。 沢崎豊 グルメ評論家。40代。立派なひげとめがねがトレードマーク。 篠原進 フリーのルポライター。沢崎とともに食事中に殺害された。 玉本正浩 グルメ評論家。四人の子持ち。 有栖川由紀 美人女優。沢崎と玉本とは三角関係めいた関係にあったらしい。 石井 キャリア30年のベテラン部長刑事。事件を担当。 高倉ケンジ 長身、二枚目の若手刑事。事件を担当。テレビドラマ[編集]
1987年7月28日に日本テレビ系列﹁火曜サスペンス劇場﹂枠にて放送。- キャスト
- スタッフ