グレン・バウアーソック
グレン・ウォーレン・バウアーソック︵Glen Warren Bowersock, 1936年 - ︶は、アメリカ合衆国の歴史学者。専攻は古代ギリシア、古代ローマ、近東。
経歴[編集]
ロードアイランド州のプロビデンスに生まれる。マサチューセッツ州ウェストンのリバースクールに通い、1957年にハーバード大学から最優秀生 (summa cum laude) としてA.B.学位を取得、1959年にオックスフォード大学から首席クラスで文学士号を取得、1962年に同大学で博士号を授与された。以後、バウアーソックが取得した名誉学位には、ストラスブール大学名誉博士︵1990年︶、高等研究実習院︵パリ︶名誉博士︵1999年︶、アテネ大学名誉博士︵2005年︶などがある。また、オックスフォード大学ベリオール・カレッジにてローズ奨学生や名誉研究員にもなっている。 オックスフォード大学ではベリオール、マグダレン、ニューカレッジの3カレッジ︵1960年 - 1962年︶で歴史学・古典学の教授として講義を担当し、以降はハーバード大学︵1962年 - 1980年︶で教鞭を執った︵1969年から正教授︶。またハーバード在職中に古典学会の会長や学芸学科の教務主任も務めた。その後、1980年から2006年に退職するまでプリンストン高等研究所教授となっている。 ギリシア、ローマ、近東の歴史・文化史・古典的伝統に関して、10冊以上の著書と300以上の論文を出している。とくに、著書 Hellenism in Late Antiquity で、米国歴史学会よりジェームズ・ヘンリー・ブレステッド賞を受賞している。著作[編集]
日本語訳[編集]
- G.W.バワーソック 著, 新田一郎 訳『背教者ユリアヌス』思索社, 1986 ISBN 978-4783511182
脚注[編集]
- ^ 桑山由文「ローマ帝政期のギリシア」『論点・西洋史学』金澤周作監修、ミネルヴァ書房、2020 ISBN 9784623087792 32f頁